>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 A

1519

-1996

建具の開閉力試験方法

Windows and doorsets

−Determination

of opening and closing forces

1.

適用範囲  この規格は,JIS A 1513 に規定する試験項目のうち,おもりによる建具の開閉力試験方法

について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS A 1513

  建具の性能試験方法通則

JIS Z 8401

  数値の丸め方

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 8274 : 1985

  Doorsets−Determination of closing force

2.

用語の定義  この規格に用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

(1)

開閉力  開き力及び閉じ力

(2)

開き力  閉じた位置から規定された開き位置まで,戸を移動させるのに要する力。

(3)

閉じ力  規定された開き位置から閉じる位置まで,戸を移動させるのに要する力。

(4)

スイング  主に枠の面外に戸が移動する開閉形式。

(5)

スライディング  主に枠の面内を戸が移動する開閉形式。

3.

試験装置  試験装置は,主として(1)(3)の機器,装置によって構成されるもので,図 1に例示す

る。

(1)

試験体取付装置  試験体取付装置は,試験体を通常の使用に準じた状態に取り付けられるものとし,

試験中に生じるあらゆる変形が試験の結果に影響を与えないように,十分に剛性のあるものとする。

(2)

おもり  おもりは,図 に示すように,おもり本体とこれをつるすジグによって構成され,金属製の

ものとする。


2

A 1519-1996

図 1  おもり(例図)

(3)

おもりの載荷装置  おもりの載荷装置は,おもりをつるすロープとおもりの作用方向を導くための滑

車によって構成され,次による。

(a)

ロープの直径は 6mm 以下とし,荷重に対して十分に耐えられる強さをもち,かつ,伸びの少ない

ものとする。

(b)

滑車は,ロープの動きを阻害しない大きさと形状をもち,試験中に位置が移動しないように固定さ

れているものとする。

(c)

試験体へのロープの固定方法は,ジグを使用し,おもりに対して十分な耐力をもつ方法とする。た

だし,載荷位置の取っ手などに直接ロープを取り付けることが可能な場合はジグを使用しなくても

よい。

4.

試験体及び試験取付枠

4.1

試験体  試験体は,使用状態に組み立てられた完成品とする。

4.2

試験取付枠  試験体を試験体取付装置に取り付けにくい場合には,試験体取付枠を用いてもよい。

この場合の試験体取付枠は,試験の目的に適した十分に剛性のあるものでなければならない。

4.3

試験体用ガラス  試験体にガラスを用いる場合は,実際に使用が予定されているガラスとする。

なお,ガラス厚さが特定されていない場合は,仕様に定められたもののうち,最も重いガラスとする。

5.

試験

5.1

試験体の取付け  試験体は,水平・垂直を正しく,かつ,ねじれや曲がりのないように試験体取付

装置に取り付ける。

5.2

試験環境  試験環境は,JIS A 1513 の 3.3(試験環境)に規定する標準状態で,かつ,風の影響を受

けない環境で行う。ただし,受渡当事者間で協定のある場合は,それによる。

5.3

開閉力  開閉力は,おもりによって与えられる荷重とし,ロープの質量及び滑車の抵抗は無視する。

荷重のおもりの質量との換算は次の式によって行い,数値の丸め方は,JIS Z 8401 による。

F

W×9.80,又は

80

9.

F

W

ここに,

F

:  開閉荷重 (N) は整数に丸める。

W

:  おもりの質量 (kg) は小数点以下 1 けたに丸める。


3

A 1519-1996

5.4

試験手順

5.4.1

開き力確認試験

  試験は,次の

(1)

(5)

の試験手順で行う(

図 2

図 3

参照)

(1)

開閉確認

  戸が作動することを確認する。

(2)

ロープの取付け

  戸に荷重を与える作用点は,取っ手などとし,その位置にロープを固定する。作用

点が定まっていない戸

(

1

)

は,戸先かまち又はこれに相当する部位のほぼ中央とする。

なお,滑車は,戸の開閉方向に対して直角(スライディングの場合は平行)に力が働くように固定

する。

(3)

おもりの取付け

  おもりは,戸が閉位置にあるときに,200mm

(

2

)

自由落下できる状態にロープの長さ

を調整し,取り付ける。

(4)

移動の確認

  閉位置にある戸を静かに放し,おもりが載荷されることによって戸が 200mm

(

2

)

移動する

ことを確認する。

(5)

確認

  規定された開き力

(

3

)

に対応するおもりを載荷し,戸が開くことを確認する。

(

1

)

例えば,スライディングなどで,引手が戸先かまちの全長にわたって設けられている構造のも

のなどをいう。

(

2

)

おもりの落下高さ(戸の移動距離)の精度は,±10%とし,戸の形式,寸法などによって 200mm

移動できないものは,移動できる範囲で行う。

(

3

)

開き力は,製品規格による。

5.4.2

開き力測定試験

  試験は,次の

(1)

(5)

の試験手順で行う(

図 2

図 3

参照)

(1)

開閉確認

  開閉確認は,

5.4.1(1)

による。

(2)

ロープの取付け

  ロープの取付けは,

5.4.1(2)

による。

(3)

おもりの取付け

  おもりの取付けは,

5.4.1(3)

による。

(4)

移動の確認

  移動の確認は,

5.4.1(4)

による。

(5)

測定

おもりを 1N ずつ増加させていき,戸が開く最小の力を求め,その荷重で 5 回繰り返し行い,5

回とも開くことを確認する。

図 2  スイングの場合(例図)


4

A 1519-1996

図 3  スライディングの場合(例図)

5.4.3

閉じ力確認試験

  試験は,次の

(1)

(5)

の試験手順で行う(

図 4

図 5

参照)

(1)

開閉確認

  開閉確認は,

5.4.1(1)

による。

(2)

ロープの取付け

  ロープの取付けは,

5.4.1(2)

による。

(3)

おもりの取付け

  おもりは,戸が閉鎖位置にあるときに,少なくとも 20mm 落下できるゆとりを残す

ようにロープの長さを調整し,取り付ける。

(4)

移動の確認

  戸を 200mm

(

2

)

開き静かに放し,おもりが載荷されることによって戸が閉鎖位置まで移動

することを確認する。

なお,閉鎖位置まで戸が移動することによって自動的に施錠される機構(例えば,スプリングラッ

チボルトがストライクプレートにかみ合うなど)の戸は,この施錠状況も確認する。

(5)

確認

  規定された閉じ力

(

4

)

に対応するおもりを載荷し,戸が閉じることを確認する。

(

4

)

閉じ力は,製品規格による。

5.4.4

閉じ力測定試験

  試験は,次の

(1)

(5)

の試験手順で行う(

図 4

図 5

参照)

(1)

開閉確認

  開閉確認は,

5.4.1(1)

による。

(2)

ロープの取付け

  ロープの取付けは,

5.4.1(2)

による。

(3)

おもりの取付け

  おもりの取付けは,

5.4.3(3)

による。

(4)

移動の確認

  移動の確認は,

5.4.3(4)

による。

(5)

測定

  おもりを 1N ずつ増加させていき,戸が閉じる最小の力を求め,その荷重で 5 回繰り返し行い 5

回とも閉じることを確認する。


5

A 1519-1996

図 4  スイングの場合(例図)

図 5  スライディングの場合(例図)

6.

試験結果の記録

  試験結果は,次の事項について記録する。

6.1

開き力確認試験

  規定された荷重及び確認した結果。

6.2

開き力測定試験

  求めた荷重。

6.3

閉じ力確認試験

  規定された荷重及び確認した結果。

6.4

閉じ力測定試験

  求めた荷重。

7.

報告書の記載事項

  試験結果の報告書には,次の事項を記載する。

(1)

試験体の名称,形式,試験体に使用したガラス,試験体図及び必要な寸法

(2)

試験結果

(3)

試験機関名,担当者名及び日付

(4)

その他必要と認められる事項


6

A 1519-1996

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

坂  田  種  男

坂田研究室

富  田  育  男

通商産業省生活産業局

稗  田  祐  史

建設省住宅局

瀬  川  昌  弥

建設大臣官房官庁営繕部

高  木  譲  一

工業技術院標準部

天  野      徹

工業技術院標準部

勝  野  奉  幸

財団法人建材試験センター

奥      利  江

主婦連合会

中  村  和  夫

社団法人日本建築士事務所協会連合会(株式会社中村設計)

中  島  禎  男

株式会社フジタ

佐  川  英  明

株式会社ミサワホーム

佐  藤  太  郎

全国陶器瓦工業組合連合会

中  村  正  實

全国建具組合連合会(株式会社双葉商会)

滝  川      信

板硝子協会

古  谷  誠  吉

社団法人日本サッシ協会

広  岡  三五夫

三協アルミニウム工業株式会社

高  橋  利  博 YKK アーキテクチュラルプロダクツ株式会社

山  本  良  平

近畿工業株式会社

堀  角  秀  哉

トステム株式会社

(事務局)

市  川      淳

社団法人日本サッシ協会

小  沢  祥  浩

社団法人日本サッシ協会