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A 1516 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS A 1516 : 1994 は改正され,この規格に置き換えられる。


日本工業規格

JIS

 A 1516

: 1998

建具の気密性試験方法

Windows and Doorsets

−Air permeability test

序文  この規格は,1980 年第 1 版として発行された ISO 6613, Windows and door height windows−Air

permeability test

,1985 年第 1 版として発行された ISO 8272, Doorsets−Air permeability test を元に作成した

日本工業規格であるが,規格の名称を“建具の気密性試験方法”とし,規格内容の一部を我が国の実情に

即して変更した。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,規定内容の一部を我が国の実情に即して変更した箇所

又は原国際規格にない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,JIS A 1513 に規定する試験項目のうち,圧力箱方式による建具の気密性試験

方法について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 6613 : 1980 Windows and door height windows

−Air permeability test

ISO 8272 : 1985 Doorsets

−Air permeability test

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。この引用規格は,その最新版を適用する。

JIS A 1513

  建具の性能試験方法通則

JIS Z 8401

  数値の丸め方

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

圧力箱方式  建具の室外側に,加圧・減圧するための箱を取り付け,建具の室内・室外に圧力差が生

じるようにした方式。

b)

圧力差  (pressure differential)    建具の室外側の圧力と室内側の圧力との差。建具の室外側の圧力が室

内側の圧力より高い状態を正圧,低い状態を負圧とする。

c)

通気量  圧力差によって建具を通過する空気量。

d)

通気面積  通気量の算出に用いる面積。

1)

建具面積は,建具の内のり寸法(

1

)

の幅寸法と高さ寸法の積。

2)

可動部面積は,主枠の中の可動部すべての面積。

e)

すき間長さ  (length of joints)    試験体に含まれる可動部の周辺長さの合計。

(

1

)

製品規格による。

4.

試験装置  試験装置は,主として a)e)の機器,装置によって構成されるもので,図 に例示する。


2

A 1516 : 1998

a)

圧力箱  圧力箱は,試験に際して内部圧力を一定に保つことができるもの。

b)

送風機  送風機は,試験に必要な圧力まで試験体に加圧できるもの。

c)

圧力調節機  圧力調節機は,圧力箱内を所定の圧力に調節できるもの。

d)

圧力差測定器  圧力差測定器は,圧力箱内外の圧力差を測定できるもの。

e)

流量測定装置  流量測定装置は,圧力をかけた段階で室内側における空気の流量を測定できるもの。

図 1  試験装置(例図)

5.

試験体及び試験体取付枠

5.1

試験体  試験体は,使用状態に組み立てられた完成品とする。

5.2

試験体取付枠  試験体取付枠は,試験体を使用状態に準じた方法で正しく取り付けることができ,

試験の圧力に耐え得る十分な剛性をもつものとする。ただし,試験体を直接圧力箱に取り付けることがで

きる場合には,試験体取付枠を用いなくてもよい。

5.3

試験体用ガラス  試験体にガラスを用いる場合は,実際に使用が予定されているガラスとする。

なお,ガラス厚さが特定されていない場合は,仕様に定められたもののうち,最小厚さのガラスとする。

6.

試験

6.1

試験体の取付け  試験体は,水平,垂直を正しく,かつ,圧力箱との間にすき間が生じないように

取り付け,ねじれ及び曲がりのないように圧力箱に固定する。開閉操作条件が分かっているときはそれを

配慮して行う。取付枠と圧力箱は,できるだけ気密にして,空気の漏れがないようにする。

6.2

試験環境  試験の環境は,JIS A 1513 の 3.3(試験環境)に規定する標準状態とする。ただし,受渡

当事者間で協定のある場合は,それによる。

6.3

試験手順  試験は,図 に示す手順に従って行う。

a)

予備加圧  試験に先立ち試験圧力 P

max

(

1

)

より 10%以上大きい圧力差を 3 秒以上保持し,3 回加える。

ただし,その圧力差は 500Pa 以上とする。

なお,圧力を変化させる時間は,1 秒以上とする。

b)

開閉確認  戸の開閉繰返しを 5 回行い,その後施錠する。

c)

加圧  加圧は,図 に示す試験手順に従い,正圧のもとで各段階ごとに最低 10 秒以上保持しながら,


3

A 1516 : 1998

この試験で要求されている最高圧まで昇圧する。

なお,試験における圧力差の段階は,10,30,50,100,150,200,300,400,500 及び 600Pa とし

図 2),P

max

が 600Pa を超える場合は,100Pa を超えない範囲の段階で圧力差を増加する(

図 3)。こ

の圧力差は,降圧にも適用する。

d)

測定  個々の圧力差ごとに流量が定常になったときの流量を測定する。

図 2  加圧線図(P

max

が 600Pa 以下の例)

図 3  加圧線図(P

max

が 600Pa を超える例)

7.

試験結果の記録

7.1

通気量の表し方  通気量は,次のいずれか一つで表す。

−  建具面積の平方メートル当たり

−  可動部の平方メートル当たり

−  すき間長さメートル当たり

7.2

通気量の算出  通気量は,それぞれの加圧時での通気面積 1m

2

当たり

(又は,すき間長さ 1m 当たり)

1

時間当たりの流量で表し,JIS A 1513 の 5.で規定する基準状態の値に次の式を用いて換算する。

なお,換算結果は JIS Z 8401 によって丸めて表す。


4

A 1516 : 1998

ここに,

q

: 基準状態に換算した通気量 (m

3

/h

・m

2

)

q

1

: 基準状態に換算した通気量 (m

3

/h

・m)

Q

: 測定された流量 (m

3

/h)

A

: 通気面積 (m

2

)

L

: すき間長さ (m)

P

0

: 1 013 (hPa)

P

1

: 試験室の気圧 (hPa)

T

0

: 273+20=293 (K)

・通気面積当たりの換算式

1

0

0

1

T

P

T

P

A

Q

q

=

・すき間長さ 1m 当たりの換算式

1

0

0

1

1

T

P

T

P

L

Q

q

=

T

1

: 測定空気温度 (K)

7.3

記録  7.2 で求めた通気量の換算結果は,縦軸に通気量を,横軸に圧力差をとった両対数グラフ(通

気量線図)で示す。

なお,通気量線図に示す通気量は,昇圧時の値と降圧時の値の両者のうち,大きい値を記入する。

8.

報告書の記載事項  試験結果の報告書には,次の a)d)の事項を記載する。

a)

試験体の名称,形式,試験体に使用したガラス,試験体図及び必要な寸法

b)

試験結果

c)

試験機関名,担当者名及び日付

d)

その他必要と認められる事項

JIS A 1516

(建具の気密性試験方法)原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

坂  田  種  男

坂田研究室

福  水  健  文

通商産業省生活産業局

大  嶋  清  治

工業技術院

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

勝  野  奉  幸

財団法人建材試験センター

奥      利  江

主婦連合会

中  村  和  夫

社団法人日本建築士事務所協会連合会

中  村  正  實

全国建具組合連合会

永  井  順  一

日本住宅パネル工業協同組合

中  島  禎  男

株式会社フジタ

福  富  秀  雄

株式会社ミサワホーム

滝  川      信

板硝子協会

三  浦  俊  英

社団法人日本サッシ協会

山  本  良  平

近畿工業株式会社

広  岡  三五夫

三協アルミニウム工業株式会社

井  出  辰一郎

新日軽株式会社

高  橋  利  博 YKK アーキテクチュラルプロダクツ株式会社

(事務局)

小  沢  祥  浩

社団法人日本サッシ協会