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A 1509-10

:2014

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  試験・測定の原理  

1

5

  器具 

2

6

  試験溶液  

2

7

  試料 

2

8

  手順 

2

8.1

  試料の前処理  

2

8.2

  試験溶液への浸せき(漬)  

2

8.3

  試料の観察  

3

9

  結果の表示  

3

10

  試験記録  

3

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

4

附属書 JB(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表  

6


A 1509-10

:2014

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,全国タイル工業組

合(JCTMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 1509-10:2008 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS A 1509

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

A

1509-1

  第 1 部:抜取検査

JIS

A

1509-2

  第 2 部:寸法・形状の測定方法

JIS

A

1509-3

  第 3 部:吸水率,見掛け気孔率及びかさ密度の測定方法

JIS

A

1509-4

  第 4 部:曲げ破壊荷重及び曲げ強度の測定方法

JIS

A

1509-5

  第 5 部:床タイルの耐素地摩耗性試験方法

JIS

A

1509-6

  第 6 部:床タイルの耐表面摩耗性試験方法

JIS

A

1509-7

  第 7 部:耐熱衝撃性試験方法

JIS

A

1509-8

  第 8 部:施ゆうタイルの耐貫入性試験方法

JIS

A

1509-9

  第 9 部:耐凍害性試験方法

JIS

A

1509-10

  第 10 部:耐薬品性試験方法

JIS

A

1509-11

  第 11 部:施ゆうタイルから溶出する鉛及びカドミウムの定量方法

JIS

A

1509-12

  第 12 部:耐滑り性試験方法

JIS

A

1509-13

  第 13 部:ユニットタイルの品質試験方法


日本工業規格

JIS

 A

1509-10

:2014

セラミックタイル試験方法−

第 10 部:耐薬品性試験方法

Test methods for ceramic tiles-

Part 10: Determination of chemical resistance

序文 

この規格は,1995 年に第 1 版として発行された ISO 10545-13 を基とし,国内の実状を反映させるため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。また,技術上重要な改正に関する旧 JIS との対比

附属書 JB に示す。

適用範囲 

この規格は,セラミックタイル(以下,タイルという。

)の耐薬品性試験方法について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 10545-13:1995

,Ceramic tiles−Part 13: Determination of chemical resistance(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1509-1

  セラミックタイル試験方法−第 1 部:抜取検査

JIS A 5209

  セラミックタイル

JIS K 8116

  塩化アンモニウム(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8283

  くえん酸一水和物(試薬)

JIS K 8574

  水酸化カリウム(試薬)

用語及び定義 

この規格で用いる用語及び定義は,JIS A 5209 による。

試験・測定の原理 

試験溶液中にタイルを一定時間浸せき(漬)して外観の変化を調べることによって,タイルの耐薬品性


2

A 1509-10

:2014

を評価する。

器具 

ほうけい酸ガラス又は他の耐薬品性に優れた材質の蓋付きの容器。

試験溶液 

6.1

塩化アンモニウム溶液  JIS K 8116 に規定する塩化アンモニウムの特級 100 g を蒸留水又はイオン交

換水 1 000 ml に溶解したもの。

6.2

塩酸溶液  JIS K 8180 に規定する塩酸の特級 1 容に蒸留水又はイオン交換水 10 容を加え,約 3 %に

したもの。

6.3

くえん酸溶液  JIS K 8283 に規定するくえん酸一水和物の特級 100 g を蒸留水又はイオン交換水

1 000 ml

に溶解したもの。

6.4

水酸化カリウム溶液  JIS K 8574 に規定する水酸化カリウムの特級 30 g を蒸留水又はイオン交換水

1 000 ml

に溶解したもの。

6.5

次亜塩素酸ナトリウム溶液  工業用又はそれと同等の次亜塩素酸ナトリウムを用いて有効塩素 20

mg/l

の濃度に調製したもの。

試料 

それぞれの試験溶液ごとに,JIS A 1509-1 に規定する数の全形タイルを必要に応じて器具に適した寸法

に切断して用いる。ただし,一辺は切断しないようにし,また,無ゆうタイルの場合は,必ず一辺は切断

する。

なお,部分的な装飾・色の違いがあるタイルは,全ての要素が試験溶液に浸せき(漬)されるように調

整する。

手順 

8.1 

試料の前処理 

試料は,必要に応じて中性洗剤又はアルコールを使用して洗浄し,乾燥させる。

8.2 

試験溶液への浸せき(漬) 

試験溶液の入った蓋付きの容器内に,試料が互いに接触しないように置き,蓋で覆って常温で約 8 時間

保持する。このとき,タイル表面,切断面及び非切断面の約半分が溶液中に浸った状態になるようにする。

ただし,施ゆうタイルの場合の切断面は,この限りではない(

図 参照)。

なお,試料の大きさ又は形状によって約半分を浸せき(漬)することが困難な場合,試料を半分に切断

し,片方の試料の全部分を試験溶液に浸せき(漬)し,8.3 でもう一方の試料と比較対照して変化の有無を

調べる。


3

A 1509-10

:2014

施ゆうタイルの場合

無ゆうタイルの場合

図 1−試験溶液への浸せき(漬)の例

8.3 

試料の観察 

試料を容器から取り出して水洗いし,乾燥させた後,目視で観察し,浸せき(漬)した試料の表面,非

切断面及び切断面の変化の有無を調べる。

なお,切断面の観察は,無ゆうタイルに適用する。

結果の表示 

試験結果の表示は試験溶液ごと,試料ごとに,

表 に示す 3 段階のクラスに分類して表す。

表 1−耐薬品性のクラス分類

切断面,非切断面及び表面の変化の有無

クラス

変化が認められない。 A

切断面だけに変化が認められる。 B

切断面・非切断面・表面に変化が認められる。

C

10 

試験記録 

試験記録には,次の事項のうち,必要な事項を記載する。

a)

試験材料の概要(種類,形状・寸法,品名など)

b)

試験溶液の種類

c)

試料の数

d)

各試料の耐薬品性のクラス

e)

その他必要な事項


4

A 1509-10

:2014

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS A 1509-10:2014

  セラミックタイル試験方法−第 10 部:耐薬品性試験方法 ISO 

10545-13:1995

  Ceramic tiles−Part 13: Determination of chemical resistance 

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評

価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

1

適用範囲

セラミックタイルの耐薬
品性試験方法について規

 1

一致

2

引用規格

3

用語及び

定義

追加

ISO

規格には用語の定義がないが,本文

中に出てくる用語は関連規格である JIS 

A 5209

(セラミックタイル)によること

とした。

6

試験溶液

試験溶液について規定

4  JIS

とほぼ同じ

変更

塩化アンモニウム溶液,塩酸溶液,くえ

ん酸溶液及び水酸化カリウム溶液につ
いては,調整後の濃度を削除し,調整方

法を規定した。

酸とアルカリの高濃度溶液は規定して
いない。

次亜塩素酸ナトリウム溶液については,

13 %(m/m)

の有効塩素を含むものから調

整する旨を削除した。

ISO

規格では,調整後の濃度を規

定しているが,JIS ではより簡便
な方法で調整できるようにした。

国内で入手が容易な濃度のものか

ら調整することを可能とした。 
特殊な濃度(使用場面)での試験

を 定 常 的 に 行 う 必 要 は な い と し

た。

7

試料

  6

6.2

JIS

とほぼ同じ

変更

器具に必要な大きさに切断可能とした。

大型タイルは切断しないと装置に

納まらない可能性があるため。

4

A

 1

509

-1

0


20
14


5

A 1509-10

:2014

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

8

手順 8.1

試料の前処理

6.3

JIS

とほぼ同じ

変更

メタノールを中性洗剤とアルコールに

変更した。

処理結果に影響がないため。

8.2

試験溶液への浸せき

(漬)

 7.1

JIS

とほぼ同じ

変更

溶液中に保持する温度・時間を変更し
た。

常温でも影響はないため。

ISO

規格では試験時間が長期にわ

たるため,旧 JIS に合わせた。

8.3

試料の観察

変更

水洗いの条件を変更し,乾燥工程を削除

した。

ISO

規格は処理方法があまりにも

長期にわたるため,旧 JIS に合わ
せた。

9

結果の表

3

段階のクラスに分類   8.2 JIS とほぼ同じ

変更

ISO

規格では,記号を用いて試験溶液の

種類及び試験結果のクラスが分かるよ

うにしているが,JIS では表にまとめた。
また,鉛筆試験,反射試験の規定はして

いない。

旧 JIS に合わせた。

10

試 験 記

9

JIS

とほぼ同じ

変更

規定項目のうち,必要な項目を選択でき

るようにした。

国内の実情に合わせて,必要な項

目を選択できる自由度をもたせた
ため。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 10545-13:1995,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  一致  技術的差異がない。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

5

A

 1

509

-1

0


20
14


6

A 1509-10

:2014

附属書 JB

(参考)

技術上重要な改正に関する新旧対照表

現行規格(JIS A 1509-10:2014)

旧規格(JIS A 1509-10:2008)

改正理由

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

及び題名

内容

1

適 用 範

この規格は,セラミックタイル(以下,タイルという。

の耐薬品性試験方法について規定する。

1.

適用 範

この規格は,陶磁器質タイル(以下,タイルという。

の耐薬品性の試験方法について規定する。ただし,次亜

塩素酸ナトリウム溶液による試験は,プールに使用する

タイルについてだけ適用する。 
なお,製造条件が平物と同一の役物は,試験を省略する

ことができる。

タイルの洗浄では,次亜
塩素酸ナトリウムを含有

する洗剤などが用いられ

ることが多いため。

−(削除) 4.

装置 ・

器具

b)

乾燥器  (110±5)  ℃で操作できるもの。

乾燥方法は規定していな

いため。

−(削除) 4.

装置 ・

器具

c)

照度計  JIS C 1609-1 に規定する一般形 A 級以上の

性能をもつもの。

照度の設定をしていない
ため。

7

試料

それぞれの試験溶液ごとに,JIS A 1509-1 に規定する数

の全形タイルを必要に応じて器具に適した寸法に切断

して用いる。ただし,一辺は切断しないようにし,また,
無ゆうタイルの場合は,必ず一辺は切断する。

6.

試料

それぞれの試験溶液ごとに,各辺が 100 mm 以下になる

ように作製(

1

)

した 5 個のタイルを試料として用いる。

なお,はん点ゆうなどの部分的な装飾を施したタイル及
び部分的な色の違いがあるタイルの場合は,これらを構

成するすべての要素が,試験溶液に浸せき(漬)するよ

うに配慮する。 
(

1

)

タイルを切断するときは,一辺は切断面にならな

いようにする。また,無ゆうタイルの場合は,各

辺が 100 mm 以下であっても,一辺は切断面にな
るように切断する。

試験結果に影響がないた

め,試験に適したサイズ

に切断すればよいことと
した。

6

A

 1

509

-1

0


20
14


7

A 1509-10

:2014

現行規格(JIS A 1509-10:2014)

旧規格(JIS A 1509-10:2008)

改正理由

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号
及び題名

内容

8.1

試 料

の前処理

試料は,必要に応じて中性洗剤又はアルコールを使用し

て洗浄し,乾燥させる。

7.1

試 料

の前処理

試料は,中性洗剤で洗浄(

2

)

し,(110±5)  ℃の乾燥器内

で乾燥させた後,デシケーター中で常温になるまで冷却

する。このとき,表面に欠陥のある試料は使用しない。
乾燥時間は,タイルの厚さが 20 mm 以下の場合は 3 時

間以上,20 mm を超える場合は 5 時間以上とする。た

だし,窯出し直後で,表面温度が 105  ℃以上のタイル
を試料として用いる場合には,乾燥器による乾燥を省略

することができる。 
(

2

)

必要な場合は,JIS K 8891 に規定するメタノール
を使用して洗浄する。

乾燥方法は試験に影響が

ないため乾燥時間と温度

の指定を削除した。また,
同様の理由でメタノール

の JIS 引用を削除した。

8.2

試 験

溶 液 へ の

浸 せ き
(漬)

試験溶液の入った蓋付きの容器内に,試料が互いに接触

しないように置き,蓋で覆って常温で約 8 時間保持す

る。このとき,タイル表面,切断面及び非切断面の約半
分が溶液中に浸った状態になるようにする。ただし,施

ゆうタイルの場合の切断面は,この限りではない(

図 1

参照)

なお,試料の大きさ又は形状によって約半分を浸せき

(漬)することが困難な場合,試料を半分に切断し,片

方の試料の全部分を試験溶液に浸せき(漬)し,もう一
方の試料と比較対照して変化の有無を調べる。

7.2

試 験

溶 液 へ の

浸 せ き
(漬)

5.

に規定する試験溶液の入ったふた付きの容器内に,重

ならないように試料を入れ,ふたで覆って(23±5)  ℃の

環境下で約 8 時間保持する。このとき,タイル表面,切
断面及び非切断面の約半分が溶液中に浸った状態にな

るようにする。ただし,施ゆうタイルの場合の切断面は,

この限りではない(

図 参照)。

試験結果に影響がないた

め常温とした。

形状の小さいタイルが多
いという実状に合わせ,

半 分 に 切 断 す る 浸 せ き

(漬)方法も追加した。

8.3

試 料

の観察

試料を容器から取り出して水洗いし,乾燥させた後,目

視で観察し,浸せき(漬)した試料の表面,非切断面及

び切断面の変化の有無を調べる。 
なお,切断面の観察は,無ゆうタイルに適用する。

7.3

試 料

の観察

試料を容器から取り出して水洗いし,固く絞った湿布で

ふき,照度 500 lx 以上の照明下で,約 30 cm の距離から

目視で観察し,試料の表面,浸せき(漬)した非切断面
及び切断面(

3

)

の変化の有無を調べる。

各種タイルによって最も

適切な観察条件が異なる

ため,JIS での一様な条
件設定を削除した。

10

試 験

記録

試験記録には,次の事項のうち,必要な事項を記載する。

(詳細省略)

9.

試験 報

試験報告書には,次の事項を記載する。

(詳細省略)

検査記録として必要な項

目を選択できる自由度を

もたせた。

7

A

 1

509

-1

0


20
14