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A 1492

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人建材試験センター (JTCCM)/財団法

人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 12567-2 : 2005,Thermal performance

of windows and doors

−Determination of thermal transmittance by hot box method−Part 2 : Roof windows and

other projecting windows

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS A 1492

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)  環境温度の求め方

附属書 B(規定)  端部の線熱貫流率

附属書 1(規定)  伝熱面積の算定

附属書 2(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表


A 1492

:2006

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  原理

2

5.

  試験体及び試験装置

4

5.1

  一般

4

5.2

  試験体の取付位置

4

5.3

  校正板

5

5.4

  バッフルの位置

5

6.

  試験方法

6

6.1

  一般

6

6.2

  校正方法

6

6.3

  試験体の測定

6

6.4

  結果の算出

7

7.

  報告

7

附属書 (規定) 環境温度の求め方

8

附属書 (規定) 端部の線熱貫流率

12

附属書 (規定) 伝熱面積の算定

17

附属書 (参考) JIS と対応する国際規格との対比表

19

 


日本工業規格

JIS

 A

1492

:2006

出窓及び天窓の断熱性試験方法

Measurement of thermal transmittance for projecting windows

and other roof windows

序文  この規格は,2005 年に発行された ISO 12567-2  Thermal performance of windows and doors−

Determination of thermal transmittance by hot box method

−Part 2 : Roof windows and other projecting windows を

翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。また,この規格は,建具の断熱性評価に用

いる試験方法規格 JIS A 4710 の個別規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書 2(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,出窓及び天窓の熱貫流率の測定方法について規定する。ただし,この規格で

は,次のことは含めない。

a)

試験体の周囲の外側に生じる端部効果

b)

試験体への日射によるエネルギー移動

c)

試験体のすき間からの漏気の影響

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 12567-2 :  2005

, Thermal performance of windows and doors − Determination of thermal

transmittance by hot box method

−Part 2 : Roof windows and other projecting windows (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 0202

  断熱用語

備考  ISO 7345 : 1987  Thermal insulation−Physical quantities and definitions からの引用事項は,この

規格の該当事項と同等である。

JIS A 1420

  建築用構成材の断熱性測定方法−校正熱箱法及び保護熱箱法

備考  ISO 8990  :  1994  Thermal insulation−Determination of steady-state thermal transmission properties

−Calibrated and guarded hot box からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS A 4710

  建具の断熱性試験方法

備考  ISO 12567-1 :  2000  Thermal performance of windows and doors−Determination of thermal

transmittance by hot box method

−Part 1 : Complete windows and doors からの引用事項は,この

規格の該当事項と同等である。


2

A 1492

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3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS A 0202 及び JIS A 4710 によるほか,次による。

3.1

出窓  (Projecting windows)  ガラス窓が建物外皮(断熱層)の表面より外側に突き出ているもので,

ガラス板類をはめ込んで一体に枠組みした製品。出窓には,次の二つのタイプがある。

a)  A

タイプ  出窓の枠(フレーム)を建物外皮の外気側に取り付けるタイプ。枠が建物外皮の外側に完

全に出る場合と外皮内に入る場合とがある。ただし,出窓部分は,外皮の外気側表面から枠(フレー

ム)の外面が 180 mm 以内のものとする。

b)  B

タイプ  窓の四周が屋根,側壁及び出窓受台の枠で構成され,外皮の外側に取り付けるタイプ。た

だし,出窓部分は 500 mm 未満とする。

3.2

天窓  (Roof windows)  傾斜又は水平の建物外皮に取り付ける,ガラス板類をはめ込んで一体に枠組

みした製品。

備考  天窓の屋根面からの出寸法の種類は,出窓と同様に低い寸法のものから高い寸法のものまであ

る。

4.

原理  この規格においては,次の例外事項を除いて,JIS A 4710 に規定する測定方法に従い,出窓及

び天窓の測定を行う。

備考  ここでは,通常,校正熱箱法(CHB 法)によって測定することとする。

a)

出窓及び天窓は,実際の取付けと同様に低温(外気)側に同じ高さ[

図 1 a)  に示す枠,図 1 b)  に示

す屋根又は出窓受台の位置]になるように,取付パネルに取り付ける。

b)

校正方法及び試験体の測定は,通常,同じ条件で行う。

備考  図 1 b)  の出窓 B タイプのような場合は,校正方法及び試験体の測定を同一条件で行うことが

困難なので,近似した条件で行うことができる。

c)

天窓は,通常,水平[又は屋根こう(勾)配]で測定する。ただし,測定結果に影響が少ない場合は,

便宜的に試験体を垂直に取り付けることができる。

d)

製品間比較を目的で測定する場合は,同じ条件で行う。


3

A 1492

:2006

単位  mm

2

4

低温側

高温側

100≦ X ≦250

180以内

200以

7

3

1:熱箱境界
2:取付パネル(λ≦0.04W/m・K)
3:非金属製のテープ
4:窓ガラス
5:内部枠 500
6:外部枠
7:せき止め板

6

5

1

1

X

a)

  出窓 A タイプ(内部枠及び外部枠)及び天窓

単位  mm

2

低温側

高温側

100≦ X ≦250

500未満

4

5

1:熱箱境界
2:取付パネル(λ≦0.04W/m・K)
3:屋根
4:出窓受台
5:非金属製のテープ
6:窓ガラス

3

6

X

1

1

b)

  出窓 B タイプ(屋根,側壁及び出窓受台)

  1  取付パネル並びに出窓及び天窓


4

A 1492

:2006

5.

試験体及び試験装置

5.1

一般  試験装置の構成及び機能は,この規格及び JIS A 4710 の規定によるほか,JIS A 1420 に規定

する要求事項を満足しなければならない。

備考  図 に校正熱箱法(CHB 法)による試験装置の構成図を示す。

電力計

高温室

低温室

データロガー

気流吹出装置

試験体

取付パネル

T熱電対

熱箱

安定


バッフル

ヒータ

バッフル

ファン

電力計

a)

  出窓・天窓を垂直に取り付ける場合

1

2

3

4

8

6

5

5

7

9

10

12

11

  1

熱箱              取付パネル      試験体又は校正板

  4

気流吹出装置      バッフル        ファン

  7

電気ヒータ        温度測定装置,熱電対

  9

電力計            10 電力調整器      11 安定化電源

12

恒温室

b)

  天窓を水平に取り付ける場合

  2  校正熱箱法(CHB 法)による試験装置(断面)

5.2

試験体の取付位置  出窓及び天窓の試験体は,実際の施工方法に従って取付パネルの開口部に取り

付ける。ただし,熱箱に天窓を取り付ける方法が,正確に決められていない場合は,試験体を

図 1 a)  及び

図 1 b)  に示すように取り付ける。通常,せき止め板,枠(縁)などは,天窓の一部として試験体に含む。


5

A 1492

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5.3

校正板  校正板は,図 3 a)  に示す A タイプの場合は,取付パネルの低温側の表面と同じ面になるよ

うに,取付パネル開口部に取り付ける。また,

図 3 b)  の B タイプの場合は,屋根,側壁及び出窓受台の

部分の 4 周を断熱材[熱伝導率が 0.04 W/(m・K)  以下,厚さ 100 mm]で囲み,低温側に最も突き出た外側

の位置に校正板を取り付ける。ただし,この場合は,端部の通過熱量

Φ

edge

の補正は行わない。

5.4

バッフルの位置  低温側のバッフルと試験体の窓ガラスとの間の距離は,50 mm 以上離す(図 

照)

なお,低温側の送風は,B タイプの場合,正面の主要なガラス窓とする。

備考  風速を 1.5 m/s 以上にするので,バッフルと試験体との間の距離は,自由な流れ状態とするため

に 50 mm 以上とする必要がある。

単位  mm

単位  mm

Φ

sur

Φ

cal

低温側

高温側

1

2

500未満

断熱材:厚さ100

X

Φ

sur

cal

Φ

edge

低温側

高温側

1

2

0<d<240

100≦ X ≦250

1:取付パネル
2:校正板

X

100≦ X ≦250

1:取付パネル
2:校正板

a)

  A タイプの場合

b)

  B タイプの場合

  3  取付パネル開口部への校正板の取付け

Φ

sur

Φ

edge

Φ

cal

Φ

cal

Φ

sur


6

A 1492

:2006

150mm以上

50mm以上

≧1.5m/s

A-A断面図(Bタイプ)

5

5

150mm以上

50mm以上

≧1.5m/s

A-A断面図(Aタイプ)

1

5

5

4

3

100mm以上

A

A

5

6

6

6

2

1

2

7

7

×:T 熱電対  ○:風速計

1

:低温側バッフル  2:高温側バッフル  3:取付パネル  4:校正板

5

:風速計は,平行流の中央に取り付ける。

6

:取付パネルの熱電対は,それぞれ中央に取り付ける。

7

:空気温度計は,校正板を 9 分割し,それぞれの中央に取り付ける。

  4  温度及び風速の測定位置

6.

試験方法

6.1

一般  測定は,6.26.4 によるほか,JIS A 4710 に規定する条件に従って行う。

6.2

校正方法  JIS A 4710 による出窓及び天窓の環境温度の算出の記号を,附属書 図 及び附属書 A

図 に示す。校正板と取付パネルとの間の端部からの通過熱量

Φ

edge

JIS A 4710 の式 (11)]及び端部の線

熱貫流率

Ψ

edge

は,

附属書 表 による。

6.3

試験体の測定  試験体を取り付けた後に,低温側の風速は,合計表面熱伝達抵抗 R

s.t

を設定した校正

板を取り付けたときと同じ風速(±10 %又は JIS A 4710 の 6.2.2.1 による。

)に調整する。試験体と取付パ

ネルとの間の端部からの通過熱量

Φ

edge

JIS A 4710 の式 (11)]及び端部の線熱貫流率

Ψ

edge

は,

附属書 

2

(内部枠)及び

附属書 表 3(外部枠)による。ただし,出窓 B タイプの場合は,試験体と取付パネル

との間の端部からの通過熱量

Φ

edge

の補正は行わない。また,取付パネル通過熱量

Φ

sur

は,次の式によって

求める。

sur

sur

sur

s

sur

R

A

∆θ

Φ

=

,

ここに,

Φ

sur

取付パネル通過熱量 (W)

∆θ

ssur

取付パネルの表面温度差 (K)

A

sur

取付パネルの面積 (m

2

)

図 参照。取付パネルに接す

る屋根,側壁及び出窓受台の面積を除く。

R

sur

取付パネルの熱抵抗 (m

2

・K/W)

50 mm

以上  150 mm 以上

50 mm

以上

150 mm

以上

100 mm

以上

A-A断面図(A タイプ)

A-A断面図(B タイプ)


7

A 1492

:2006

ただし,取付パネルの熱抵抗 R

sur

は,出窓 A タイプとして JIS A 4710 の式 (9) で求める。

なお,試験体の伝熱面積 A

sp

は,試験体のタイプによって,次による。

a)

出窓 A タイプ及び天窓の場合は,JIS A 4710 

附属書 の外付けサッシの伝熱開口寸法から算出した

面積(取付パネル開口面積)とする。

b)

出窓 B タイプの場合は,試験体見付け面積及び試験体の実面積とする。

備考  附属書 に伝熱面積の算定方法を示す。

低温側

高温側

熱箱境界

熱箱境界

A

sur

A

sur

試験



枠寸

Φ

sur

  5  タイプの場合の取付パネル面積 A

sur

6.4

結果の算出  結果は,JIS A 4710 の 6.4 によって算出する。

なお,出窓 B タイプにおいては,JIS A 4710 の 6.4 に規定する合計表面熱伝達抵抗 R

s.t

の通過熱流密度 q

の影響による修正を行わない。

出窓 B タイプの場合は,試験体見付け面積で算出したものと試験体の実面積で算出したものとを併記す

る。

7.

報告  試験報告は,JIS A 4710 に規定する項目及び次に示す項目について記載する。

a)

この規格に基づいて試験した旨

b)

試験した天窓のこう(勾)配(傾斜)

c)

取付パネルへの試験体の取付詳細

d)

試験結果

1)

取付パネル開口面積及び試験体見付け面積で算出した場合

2)

実面積で算出した場合

備考  1)  取付パネル開口面積又は試験体見付け面積で算出した場合は,一般に建物の熱負荷計算,熱

損失係数の計算などに用いられる値であり,2)  実面積で算出した場合は,製品の断熱性評価に

用いられる。

A

sur

A

sur

Φ

sur


8

A 1492

:2006

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附属書 A(規定)  環境温度の求め方

この附属書は,環境温度の求め方について規定する。

1.

一般  この附属書で使用する記号は,附属書 図 による。

高温側バッフル

低温側バッフル

d

θ

b,e

θ

c,e

θ

si,cal

θ

c,i

θ

se,cal

θ

b,i

θ

p,i

θ

p,e

校正板又は試験体

θ

b

θ

c

θ

s,cal

θ

p

:校正板表面平均温度(℃)

:取付パネル見込み部表面(上,下,左右)平均温度(℃)

:バッフル表面平均温度(℃)

:空気平均温度(℃)

:枠見込み深さ

附属書   1  校正板において環境温度

θ

n

を求めるときの記号

2.

環境温度の計算  環境温度

θ

n

は,放射温度

θ

r

と空気温度

θ

c

との加重平均で求め,環境温度

θ

n

  (

℃)  は,

式 (A.1) によって求める。

r

c

c

c

r

c

r

r

c

c

n

F

F

h

h

h

h

θ

θ

θ

θ

θ

)

1

(

+

=

+

+

=

 (A.1)

ここに,

h:  表面熱伝達率 [W/(m

2

・K)]

c:  平均空気温度を表す添字

r:  平均放射温度を表す添字

対流成分比 F

c

は,熱流密度 q

cal

の関数として校正結果から求める。

3.

放射温度  試験体(校正板又は窓)に相対する面の放射温度

θ

r

 (

℃)  は,次の式のいずれか一つを用い

て求める。

低温側の平均放射温度は,試験体に相対するすべての面の面積による加重平均として求める。バッフル


9

A 1492

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が,取付け枠に平行であれば,バッフルの温度を平均放射温度としてもよい。

校正板又は試験体の高温側では,

附属書 図 に示すように,放射熱伝達に対する理想的な平面を仮定

する。このときの熱伝達量は,JIS A 4710 

附属書 に従って算出する。

a

) |

θ

b

θ

p

|

≦5 K ならば,式 (A.2) による。

cp

cb

p

cp

b

cb

r

α

α

θ

α

θ

α

θ

+

+

=

 (A.2)

b

)

それ以外の場合は,式 (A.3) による。

cp

cp

cb

cb

p

cp

cp

b

cb

cb

r

h

h

h

h

α

α

θ

α

θ

α

θ

+

+

=

 (A.3)

放射熱伝達率 h

r

 [W/(m

2

・K)]  は,式 (A.4) による。

cp

cp

cb

cb

r

h

h

h

α

α

+

=

 (A.4)

ここに,  h

cb

h

cp

: 黒体の放射熱伝達率  それぞれ,式 (A.5) 及び式

(A.6)

による。

(

)

(

)

b

cal

b

cal

cb

T

T

T

T

h

+

+

=

2

2

σ

 (A.5)

(

)

(

)

p

cal

p

cal

cp

T

T

T

T

h

+

+

=

2

2

σ

 (A.6)

ここに,

σ

:  ステファンボルツマン定数

σ=5.67×10

-8

 [W/(m

2

・K

4

)]

α

cb

,

α

cp

:  バッフルから校正板又は試験体への放射熱伝達率及び

取付パネルの見込み部から校正板又は試験体への放射
伝達率[JIS A 4710 

附属書 の式 (1.8) 及び (1.9)]

による。

すなわち,

放射伝達率

α

cb

α

cp

は,

再放射を無視して,

次に示す JIS A 4710 

附属書 の式 (1.8) 及び (1.9)

による。

(

)

[

]

pb

cp

p

cb

b

cal

cb

f

f

f

ε

ε

ε

α

1

 (1.8)

(

)

(

)

[

]

pp

cp

p

bp

cb

b

cb

p

cal

cp

f

f

f

f

f

ε

ε

ε

ε

α

1

1

 (1.9)

ここに,

f

両表面間の形態係数

ε

放射率

次の添字は,放射熱の方向を表す。

cb

 

校正板からバッフルを表す添字

cp

 

校正板から取付パネルの見込み部を表す添字

pb

 

取付パネルからバッフルを表す添字

bp

 

バッフルから取付パネルの見込み部を表す添字

pp

 

取付パネルの見込み部から取付パネルの見込み部を表
す添字

h

cb

h

cp

の値は,校正板のデータから得られ,低温側空気温度条件が等しいすべての試験体に適用できる。

標準的な試験開口に対する,取付パネルの見込み深さ

d

の違いによる形態係数は,JIS A 4710 

附属書

1

表 及び附属書 表 に示されているが,

1 400 mm

×

1 140 mm

の開口に対する形態係数を

附属書 表 1

に示す。

附属書   1  1 400 mm×1 140 mm の開口に対する形態係数

形態係数

見込み厚さ


10

A 1492

:2006

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50 mm

100 mm

150 mm

200 mm

250 mm

f

cb

0.926 0.859 0.798 0.742 0.691

f

pp

  0.065 0.113 0.155 0.191 0.225

f

cp

f

bp

(

1

)

0.074 0.141 0.202 0.258 0.309

F

pb

(

2

)

0.467 0.443 0.423 0.404 0.387

注(

1

)  JIS A 4710 

附属書 1  式 (1.11) すなわち,

cb

bp

cp

f

f

f

=

=

1

(

2

)  JIS A 4710

附属書 1  式 (1.12) すなわち,

( )

2

1

pp

pb

f

f

=

また,次に示す近似式を用いてもよい。

d

f

cb

×

4

.

1

1

d

f

pp

×

1.1

4.

対流熱伝達率  高温側及び低温側の対流熱伝達率

h

c

は,式

 (A.7)

によって算出する。

cal

c

cal

r

r

cal

c

h

q

h

θ

θ

θ

θ

=

 (A.7)

ここに,

q

cal

校正板を通過する熱流密度

 (W/m

2

)

d

×

×

100∼250mm

4

4

1

1

1

2

3

×

1

:試験体と放射伝熱が生じる低温側表面温度

2

:カバー

3

:カバー

4

:バッフル

附属書   2  試験体において環境温度を求めるときの記号

5.

環境温度の簡易的な算出法  試験時の状態が,次の条件を満たす場合は,環境温度を簡易的に算出し

てもよい。

100∼250 mm


11

A 1492

:2006

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a

)

空気温度とバッフル表面温度との差が

2

℃以内

b

)

校正時の周囲パネル見込み面の表面温度とバッフル表面温度との差が

2

℃以内

このとき,バッフル温度だけを測定して,次のような方法で環境温度を求めることができる。

1

)

平均放射温度  バッフルの平均温度とし,

θ

r

θ

b

2

)

放射熱伝達率  形態係数

f

cb

1

f

pp

0

とし,

h

r

h

cp

h

cp

は,式

 (A.6)

から求める。

3

)

対流熱伝達率

h

c

は,式

 (A.7)

によって算出する。

4

)

環境温度

θ

n

は,式

 (A.1)

によって算出する。


12

A 1492

:2006

附属書 B(規定)  端部の線熱貫流率

この附属書は,端部の線熱貫流率について規定する。

1.

校正板の線熱貫流率

    1  取付パネル 
    2  校正板 
    3  低温側 
    4  高温側

附属書   1  厚さ d

cal

の両面ガラスではさんだ校正板

附属書   1  校正板の線熱貫流率

Ψ

edge

 

d

cal

=60 mm のときの

Ψ

edge

[W/(m

・K)]

d

cal

=100 mm のときの

Ψ

edge

[W/(m

・K)]

d

(mm)

λ

sur

0.030

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.035

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.040

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.030

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.035

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.040

[W/(m

・K)]

    0

0.000 1

0.000 2

0.000 2

 20

0.001 3

0.001 5

0.001 7

  40

0.004 6

0.005 3

0.006 0

0.003 0

0.003 4

0.003 9

  60

0.007 2

0.008 3

0.009 4

0.004 6

0.005 3

0.005 9

  80

0.009 5

0.011 0

0.012 4

0.006 0

0.007 1

0.007 9

100

0.011 7

0.013 5

0.015 2

0.007 4

0.008 8

0.009 8

120

0.013 7

0.015 8

0.017 7

0.008 8

0.010 4

0.011 6

140

0.015 6

0.018 0

0.019 9

0.010 0

0.012 0

0.013 3

160

0.017 3

0.019 9

0.021 9

180

0.019 0

0.021 7

0.023 7

備考

λ

sur

d

cal

の中間値に対応する

Ψ

edge

値は,線形補間で求める。

1

λ

sur

Ψ

edge

3

2

4

d

d

cal

λ

sur

Ψ

edge

d

cal

d


13

A 1492

:2006

2.

内部枠試験体の場合の線熱貫流率

1

λ

r

Ψ

edge

3

2

4

d

W

      1  取付パネル 
      2  試験体 
      3  低温側 
      4  高温側

附属書   2  枠見込み の内部枠試験体

λ

sur

Ψ

edge

d

W


14

A 1492

:2006

附属書   2  内部枠試験体の線熱貫流率

Ψ

edge

[W/(m

・K)]

w

(mm)

d

(mm)

λ

sur

0.030

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.035

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.040

[W/(m

・K)]

100

0.035 9

0.040 0

0.044 1

150

0.042 8

0.047 6

0.052 5

200

0.047 4

0.053 3

0.058 9

0

250

0.051 4

0.057 8

0.064 0

  90

0.026 7

0.030 1

0.033 2

140

0.033 4

0.037 7

0.041 9

190

0.038 3

0.043 4

0.048 2

10

240

0.042 2

0.047 9

0.053 3

  80

0.021 6

0.024 8

0.027 3

130

0.028 1

0.031 8

0.035 4

180

0.033 0

0.037 5

0.041 8

20

230

0.037 0

0.042 0

0.046 9

  70

0.019 0

0.021 3

0.023 5

120

0.025 5

0.028 7

0.031 9

170

0.030 3

0.034 4

0.038 2

30

220

0.034 2

0.038 8

0.043 3

  60

0.017 1

0.019 1

0.020 9

110

0.023 6

0.026 5

0.029 3

160

0.028 4

0.032 0

0.035 6

40

210

0.032 3

0.036 5

0.040 7

  50

0.016 2

0.018 0

0.019 7

100

0.022 5

0.025 2

0.027 9

150

0.027 3

0.030 8

0.034 1

50

200

0.031 3

0.035 3

0.039 2

  40

0.014 6

0.016 3

0.017 8

  90

0.020 9

0.023 4

0.025 8

140

0.025 6

0.028 8

0.032 0

60

190

0.029 6

0.033 4

0.037 1

備考

λ

sur

の中間値に対応する

Ψ

edge

値は線形補間で求める。


15

A 1492

:2006

3.

外部枠試験体の場合の線熱貫流率

1

sur

Ψ

edge

3

2

4

d

      1  取付パネル 
      2  試験体

      3  低温側 
      4  高温側

附属書   3  枠幅 の外部枠試験体

Ψ

edge

λ

sur

d


16

A 1492

:2006

附属書   3  外部枠試験体の線熱貫流率

Ψ

edge

 [W/(m

・K)]

w

(mm)

d

(mm)

λ

sur

0.030

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.035

[W/(m

・K)]

λ

sur

0.040

[W/(m

・K)]

100

0.029 0

0.032 4

0.035 7

150

0.035 3

0.039 8

0.044 0

200

0.040 4

0.045 6

0.050 7

0

250

0.044 4

0.050 3

0.055 9

100

0.020 5

0.022 9

0.025 1

150

0.026 1

0.030 9

0.034 8

200

0.031 1

0.036 9

0.041 8

20

250

0.035 6

0.041 5

0.046 8

100

0.014 0

0.015 7

0.017 4

150

0.021 8

0.024 3

0.027 0

200

0.027 1

0.030 4

0.033 9

30

250

0.030 7

0.034 7

0.038 9

100

0.008 9

0.010 1

0.011 1

150

0.015 6

0.018 3

0.020 4

200

0.021 0

0.024 5

0.027 4

40

250

0.025 3

0.029 2

0.032 7

100

0.003 6

0.004 1

0.005 1

150

0.011 2

0.012 9

0.014 5

50

200

0.016 9

0.019 4

0.021 8

100

0.000 7

0.000 7

0.000 7

150

0.008 6

0.009 7

0.010 9

60

200

0.014 3

0.016 3

0.018 3


17

A 1492

:2006

附属書 1(規定)  伝熱面積の算定

この附属書は,伝熱面積の算出方法について規定する。

1.

出窓 タイプ及び天窓  JIS A 4710 の附属書 の外付けサッシの伝熱開口寸法の取り方に準じて,伝

熱面積を算出する。

2.

出窓 タイプの場合  次の二通りの方法で伝熱面積を算出する。

a

)

試験体の見付け面積とする場合

W

H

A

sp

×

=

ここに,

sp

A

試験体の伝熱面積

 (m

2

)

HW

附属書 図 に示す寸法

 (m)

b

)

試験体の実面積とする場合

1

2

2

1

1

1

)

(

2

)

(

2

H

W

W

W

H

W

A

sp

×

+

×

+

×

=

ここに,

1

,

1

,

2

W

附属書 図 に示す寸法

 (m)

H

H

1

〈縦断面〉

附属書   1  出窓断面図


18

A 1492

:2006

W

W

2

W

1

〈横断面〉

附属書   1  出窓断面図(続き)


19

A 1492

:2006

附属書 2(参考) JIS と対応する国際規格との対比表

JIS A 1492 : 2006

  出窓及び天窓の断熱性試験方法

ISO 12567-2 : 2005

  窓及び戸の耐熱性能―ホットボックス法による熱貫流率の求め方―第 2 部:出窓及び天窓

(

Ⅰ) JIS の規格

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示方法:側線又は点線の下線 
  表示箇所:本体及び附属書

項目番号

内容

(

Ⅱ)  国

際 規 格
番号

項目番号

内容

項目ごと
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

1.

適用範囲  出窓及び天窓の熱貫流率

の測定方法について規定。

ISO 

12567-2

1

適用範囲

JIS

に同じ。

IDT

2.

引用規格  JIS A 0202

JIS A 1420

JIS A 4710 

 2  ISO 7345

ISO 8990

ISO 12567-1 

MOD/

変更

JIS

からの引用事項は,対

応 ISO 規格の該当事項と
同等である。

3.

定義

3.1

出窓

3.2

天窓

 3

用語及び定義 
出窓

天窓

MOD/

追加

ISO

のタイプ(A タイプ)

について,枠の詳細を追

記。出窓については,我が
国のタイプ(B タイプ)を
追加。

我が国で使われている出窓の形状
を追加。

次回 ISO 規格改正時に追加するこ
とを検討する。

4.

原理

例外事項を除いて JIS A 

4710

に規定された方法に

よる。

 4  JIS

とほぼ同じ。 MOD/変更

例外事項に一部追加。 
天窓は,ISO 規格に規定の
重さではなく,通常,水平

で測定する。ただし,結果
に影響しない場合は垂直
でもよい,と変更。また,

測定は,通常,校正熱箱法
で行う旨を追記。

天窓の空気層が厚いものがあるの
で対流の影響がでやすいため。ISO
規格の改正時に追加提案を検討す

る。

19

A

 1492


2006

19

A

 1492


2006


20

A 1492

:2006

(

Ⅰ) JIS の規格

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示方法:側線又は点線の下線

  表示箇所:本体及び附属書

項目番号

内容

(

Ⅱ)  国

際 規 格
番号

項目番号

内容

項目ごと

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

5.

試験体及

び試験装置

5.1

一般

5.2

試験体の取付位置

5.3

校正板

5.4

バッフルの位置

 5

5.1

5.2

5.3

5.4

JIS

とほぼ同じ。 MOD/追加

5.1

の備考に,垂直と水平

の CHB 法を例示した。ま

た,5.3 で B タイプの場合
の校正板の取付け方法を
追加。

B

タイプの出窓は,我が国独自の

形状なので,ISO 規格に適合でき

ないため。ISO 規格の改正時に追
加提案を検討する。

6.

試験方法

6.1

一般

6.2

校正方法

6.3

試験体の測定

6.4

結果の算出

 6

6.1

6.2

6.3

6.4

試験方法

JIS

とほぼ同じ。

MOD/

追加

6.3

及び 6.4 にタイプ B の

試験方法を追加。試験体の

伝熱面積の取り方を通常,
取付パネルの開口面積と
試験体の実面積の二とお

りにした。

熱貫流率の評価として,開口部の
面積にした場合は熱負荷計算に,

実面積とする場合は製品の断熱性
能を表す。ISO 規格の改正時に追
加提案を検討する。

7.

報告

試験報告の項目を規定

7

試験報告書

JIS

とほぼ同じ。

MOD/

追加

試験結果の報告を,場合分

けして規定。

試験方法に合った内容に変更して

いるが,技術的差異はない。

附属書 A

(規定)

環境温度の求め方

附属書 A

(規定)

JIS

とほぼ同じ。 MOD/追加

放射熱伝達率の求め方の

補足及び環境温度の簡易
的な算出方法の規定を追
加。

ISO

規格の改正時に追加提案を検

討する。

附属書 B 
(規定)

端部の線熱貫流率

附属書 B
(規定)

JIS

に同じ。 IDT

附属書 1 
(規定)

伝熱面積の算定

− MOD/追加

面積の取り方によって,結
果の値が変わるが,日本の
今までの方法を踏襲する

ことにした。

ISO

規格の改正時に追加提案を検

討する。

附属書 C

(参考)

天窓の校正及び測定例 MOD/削除

ISO

規格の測定例は日本

の製品と違うので参考と
はならないため削除した。

参考なので技術的差異はない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

20

A

 1492


2006

20

A

 1492


2006


21

A 1492

:2006

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

21

A

 1492


2006

21

A

 1492


2006