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A 1481-3

:2014

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

3

3

  用語,記号及び単位  

3

3.1

  用語及び定義  

3

3.2

  記号及び単位  

3

4

  定量分析方法及び原理  

4

4.1

  定量分析方法の概要  

4

4.2

  定量分析方法の原理  

4

5

  定量用二次分析試料及び定量用三次分析試料の作製方法  

5

5.1

  定量用二次分析試料の作製方法  

5

5.2

  定量用三次分析試料の作製方法  

6

6

  基底標準吸収補正法による 線回折定量分析方法  

6

6.1

  検量線の作成  

6

6.2

  定量分析手順  

7

6.3

  アスベスト含有率の算出  

7

6.4

  検量線の検出下限及び定量下限  

8

7

  分析結果の報告  

9

附属書 A(規定)アスベストに関わる 線回折装置の条件  

10

附属書 B(規定)アスベストに関わる基底標準吸収補正法  

11

附属書 C(参考)分析結果の報告書の様式例  

12

附属書 D(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表  

17


A 1481-3

:2014

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人建材試験センター(JTCCM)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。これによって,

JIS A 1481:2008

は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS A 1481

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

A

1481-1

  第 1 部:市販バルク材からの試料採取及び定性的判定方法

JIS

A

1481-2

  第 2 部:試料採取及びアスベスト含有の有無を判定するための定性分析方法

JIS

A

1481-3

  第 3 部:アスベスト含有率の X 線回折定量分析方法


日本工業規格

JIS

 A

1481-3

:2014

建材製品中のアスベスト含有率測定方法−

第 3 部:アスベスト含有率の X 線回折定量分析方法

Determination of asbestos in building material products-

Part 3: Quantitative analysis of containing asbestos by X-ray diffraction

method

序文 

この規格は,JIS A 1481 として 2006 年に制定され,その後 1 回の改正を経て今日に至っている。前回の

改正は 2008 年に行われた。今回,その後の規格構成に対する課題及び関係国際規格の制定に伴う規格の分

割,分析方法の一部見直しなどに対応するために,JIS A 1481-3 として制定した。また,技術上重要な改

正に関する旧規格との対照を

附属書 に示す。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,X 線回折分析方法によって,建材製品中のアスベスト含有率(質量分率)

(以下,アスベス

ト含有率という。

)を定量する方法について規定する。この規格は,定量用二次分析試料及び定量用三次分

析試料の作製方法並びに基底標準吸収補正法による X 線回折定量分析方法で構成する。

なお,アスベストが不純物として含有するおそれのある天然鉱物及びそれを原料としてできた製品につ

いては,適用しない。

関連する国内の強制法規としては,次のものなどがあり,適用される基準に対しては,これらの規定が

優先する。

−  労働安全衛生法

−  廃棄物の処理及び清掃に関する基準

注記 1  JIS A 1481-1 は,建材製品中及び天然鉱物中のアスベスト定性分析に適用可能である。一方,

JIS  A 1481-2

及び JIS A 1481-3 は,建材製品中のアスベスト分析だけを対象としており,ア

スベストが不純物として含有するおそれのある天然鉱物及びそれを原料としてできた製品の

分析は対象としていない。

注記 2  アスベスト含有率 0.1 %の有無の判断のフローを,参考として図 に示す。


2

A 1481-3

:2014

a)

  JIS A 1481-1 は,建材製品中及び天然鉱物中のアスベスト定性分析に適用可能である。一方,JIS A 1481-2 及び JIS A 1481-3 は,建材製品中のアスベスト分析だ

けを対象としており,アスベストが不純物として含有するおそれのある天然鉱物及びそれを原料としてできた製品の分析は対象としていない。

図 1−アスベスト含有率 0.1 %の有無の判断のフロー

アスベスト含有率

0.1 %の有無の判断

含有

含有なし

アスベスト含有は確認

される。ただし,アス

ベスト含有が低濃度の
場合,含有率 0.1 %以上

かは明らかではない。

アスベスト含有率 0.1 %

未満と判断できる。

含有

含有なし

アスベスト含有率 0.1 %
以上と判断できる。

アスベスト含有率 0.1 %

未満と判断できる。

ア ス ベ ス ト 含 有 率
0.1 %以上かどうかをは
っきりさせる必要があ
る場合には,定量分析

によって詳細な含有率

の確認を行う

a)

JIS A 1481-2

よる分析

JIS A 1481-1

よる分析

定性分析

定量分析

JIS A 1481-3

による分析

アスベスト含有率の

算出。

必要に応じて,定量分析

によって詳細な含有率

の確認を行う。

2

A

 1

481

-3


20
14


3

A 1481-3

:2014

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1481-1

  建材製品中のアスベスト含有率測定方法−第 1 部:市販バルク材からの試料採取及び定

性的判定方法

JIS A 1481-2

  建材製品中のアスベスト含有率測定方法−第 2 部:試料採取及びアスベスト含有の有無

を判定するための定性分析方法

JIS K 1522

  イソプロピルアルコール(イソプロパノール)

JIS K 8264

  ぎ酸(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

用語,記号及び単位 

3.1 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 1481-2 によるほか,次による。

3.1.1 

定量用二次分析試料 

一次分析試料をぎ酸処理し,定量分析用に作製したもの。

3.1.2 

定量用三次分析試料 

定量用二次分析試料で,残さ(渣)率 0.15 を超えたものについて,定量分析用に作製したもの。

3.1.3 

残さ(渣)率 

一次分析試料量に対する定量用二次分析試料量[残さ(渣)量]の比率。

3.1.4 

減量率 

試料量に対する加熱処理した一次分析試料量(減量)の比率。

3.1.5 

積分強度 

指定した X 線回折線(ピーク)の面積強度(積算値)

3.2 

記号及び単位 

記号及び単位は,

表 による。

表 1−記号及び単位 

記号

名称

単位

M

1

一次分析試料のひょう量値 mg

M

2

定量用二次分析試料のひょう量値 mg

M

3

定量用三次分析試料のひょう量値 mg

A

s

検量線から読み取った定量用二次分析試料のアスベスト
質量

mg

A

s1

検量線から読み取った定量用三次分析試料のアスベスト
質量

mg


4

A 1481-3

:2014

表 1−記号及び単位(続き) 

記号

名称

単位

C

i

一つの分析試料のアスベスト含有率 %

C

r

一つの定量用三次分析試料のアスベスト含有率 %

建材製品中のアスベスト含有率 %

減量率(加熱処理後の一次分析試料量/試料量)

積分強度(バーミキュライトに限る。

カウント

σ 

10 回計測の積分 X 線強度の標準偏差

検量線の傾き

C

k

アスベスト含有率の検出下限 %

C

t

アスベスト含有率の定量下限 %

相関係数

R

2

決定係数

定量分析方法及び原理 

4.1 

定量分析方法の概要 

“アスベスト含有”と判定された試料の定量分析方法の概要は,次のとおりである(

図 参照)。

a)

試料の前処理が不要な場合  JIS A 1481-1 又は JIS A 1481-2 によって,“アスベスト含有”と判定する

過程において,明らかにアスベスト含有率が高い(例えば,5 %以上)と判定した場合は,次の前処

理作業を実施せず,一次分析試料を直接用いてアスベストの定量分析ができる。方法は,一次分析試

料 10 mg を無じん水中に分散させ,フィルタを装着した 25 mm のガラスフィルタベースの吸引ろ過装

置で吸引ろ過して,その試料フィルタのアスベスト及び基底標準板の回折強度を X 線回折装置で測定

し,

附属書 に規定する基底標準吸収補正法を用いて分析試料と同様な方法で作成した標準アスベス

ト試料の検量線に照らして一次分析試料の含有アスベストを定量分析する。アスベストに関わる X 線

分析装置の条件は,

附属書 による。

b) 

試料の前処理が必要な場合  JIS A 1481-1 又は JIS A 1481-2 によってアスベストが認められたが明ら

かに含有率が低い(例えば,5 %未満)と判定した場合,次による。

1)

残さ(渣)率が 0.15 以下の場合は,定量用二次分析試料を作製し,その試料中のアスベスト含有量

附属書 に基づく基底標準吸収補正法を用いた X 線回折定量分析方法によって求め,アスベスト

含有率を算出する。

2)

残さ(渣)率が 0.15 を超える場合は,定量用三次分析試料を作製し,その試料中のアスベスト含有

量を,

附属書 に基づく基底標準吸収補正法を用いた X 線回折定量分析方法によって求め,アスベ

スト含有率を算出する。

4.2 

定量分析方法の原理 

アスベストの X 線回折強度は,含有するアスベストの量に依存しているので,分析試料の X 線回折強度

を存在量既知のアスベストから生じる回折線強度と比較することによって,建材中のアスベストを定量で

きる。ただし,アスベストの X 線回折強度は,試料のマトリックスによっても影響を受けるので,分析試

料の調製に当たっては,その影響をできるだけ小さくするような手段を講じる。また,アスベストの X 線

回折強度は,試料自身の X 線吸収により減衰するので,その補正を施す必要もある。この規格で採用して

いる基底標準吸収補正法は,これらの影響を最小にする方法である。

なお,X 線回折分析装置を用いた定量分析方法には,内標準法及び標準添加法がある。これらの方法は,

アスベストに関しては分析精度がやや劣るが,

アスベスト含有率の目安として使用することは可能である。


5

A 1481-3

:2014

建材製品中のアスベスト含有率測定方法フロー 

図 2−定量分析方法の概要 

定量用二次分析試料及び定量用三次分析試料の作製方法 

5.1 

定量用二次分析試料の作製方法 

定量用二次分析試料の作製方法は,次による。

a)

定量用二次分析試料の作製に用いる直径 25 mm のふっ素樹脂バインダグラスファイバーフィルタ(以

下,フィルタという。

)の質量及び基底標準物質の X 線回折強度を,計測しておく。

b)

一次分析試料を 100 mg(M

1

:一次分析試料のひょう量値)精ひょう(秤)して,JIS R 3503 に規定す

るコニカルビーカーに入れ,JIS K 8264 に規定するぎ酸の 20 %溶液を 20 mL,無じん水を 40 mL 加え

て,超音波洗浄器を用いて 1 分間分散する。

c) 30

±1  ℃に設定した恒温槽内に入れ,12 分間連続して振とうする。

5

  定量用二次分析試料及び定量用三次分析試料の作製方法

5.1

  定量用二次分析試料の作製方法

残さ

(渣)

率:0.15 以下

6

  基底標準吸収補正法による 線回折定量分析方法 

5.2

  定量用三次分析試料の作製方法 

いいえ

はい

6.1 a)

  検量線  

6.1 b)

  検量線 II  

6.3 a)

  定量用二次分析試料からの

アスベスト含有率の算出

6.3 b)

  定量用三次分析試料からのアスベ

スト含有率の算出

5.2

に該当

    はい

  いいえ

6.2

  定量分析手順 

定量用分析試料作製方法の

チェック

5.1

に該当

アスベスト含有率の予想

は,1 %以上か


6

A 1481-3

:2014

d)

フィルタを装着した直径 25 mm のガラスフィルタベースの吸引ろ過装置で吸引ろ過する。

e)

乾燥後,フィルタ上に捕集された試料の質量(M

2

:定量用二次分析試料のひょう量値)を求め,残さ

(渣)率(M

2

/M

1

)が 0.15 以下の場合,定量用二次分析試料とする。また,定量用二次分析試料の作

製に当たっては,1 試料当たり三つの定量用二次分析試料を作製する。ガラスフィルタベースをもつ

吸引ろ過装置及びフィルタの直径は,X 線回折分析装置の試料台と同一のものを使用する。

なお,定量用二次分析試料の作製で,残さ(渣)率(M

2

/M

1

)が 0.15 を超えた場合は,5.2 によって,

定量用三次分析試料を作製する。

5.2 

定量用三次分析試料の作製方法 

定量用三次分析試料の作製方法は,次による。

a)  5.1

で作製した残さ(渣)率が 0.15 を超えた場合は,その残さ(渣)から 10∼15 mg を採取して,無

じん水中に分散させる。

b)

ひょう量済みのフィルタに吸引ろ過を行い,乾燥させる。

c)

乾燥後にひょう量を行い,粉じんの質量(M

3

:定量用三次分析試料のひょう量値)を求め,定量用三

次分析試料とする。

d)

定量用三次分析試料の作製における注意事項は,次による。

1)

一次分析試料を JIS A 1481-2 の 6.2 b) に規定する加熱条件で,改めて加熱処理することによって減

量が期待できる無機成分試料の場合は,加熱後の一次分析試料から定量用二次分析試料を調製して

もよい。

2)  5.1

で作製した残さ(渣)率が 0.15 を超えた場合で,その残さ(渣)量が定量用三次分析試料の作

製に不足する場合は,再度,一次分析試料に定量用二次分析試料作製方法を施し,その残さ(渣)

を定量用三次分析試料の作製に使用してもよい。

基底標準吸収補正法による 線回折定量分析方法 

6.1 

検量線の作成 

検量線の作成は,アスベスト含有率の予想によって,検量線 I 法又は検量線 II 法のいずれかによる。

なお,検量線 I 法及び検量線 II 法は共に相関係数(R)が 0.99 以上[又は決定係数(R

2

)が 0.98 以上]

とする。

注記 1  アスベスト標準試料は,公益社団法人日本作業環境測定協会の標準試料などがある。

注記 2  試料板の装着は,フィルタ専用の金属基底標準試料台が市販されている。

a) 

検量線 法  検量線 I 法は,1 %以上のアスベスト含有率が予想される場合に使用し,作成方法は次に

よる。

1)

検量線の作成のときに必要なフィルタの質量及び X 線回折強度を,計測しておく。

2)

アスベスト標準試料を 0.1 mg,0.5 mg,1.0 mg,3.0 mg 及び 5.0 mg を目安に精ひょう(秤)し,ひ

ょう量別に五つのコニカルビーカーに入れ,それらのコニカルビーカーにそれぞれ 20 %のぎ酸を

0.02 mL,0.1 mL,0.2 mL,0.6 mL 及び 1.0 mL,無じん水を 0.04 mL,0.2 mL,0.4 mL,1.2 mL 及び

2.0 mL 加えて,超音波洗浄器を用いて 1 分間分散する。

3) 30

±1  ℃に設定した恒温槽内に入れ,12 分間連続して振とうする。

4)

フィルタを装着した直径 25 mm のガラスフィルタベースの吸引ろ過装置で吸引ろ過したものを検

量線試料とする。

5)

作製したそれぞれの検量線試料を,X 線回折分析装置の試料台に固定して,基底標準板及び当該ア


7

A 1481-3

:2014

スベストの X 線回折強度を計測し,

附属書 に基づく基底標準吸収補正法によって検量線を作成す

る。ただし,使用する金属基底標準板の主回折強度

0

n

Z

I

は,フィルタを装着した状態であらかじめ測

定しておく。また,金属基底板として亜鉛又はアルミニウムのいずれを用いてもよい。

b) 

検量線 II 法  検量線 II 法は,1 %未満のアスベスト含有率が予想される場合に使用し,作成方法は次

による。

1)

検量線の作成のときに必要なフィルタの質量及び X 線回折強度を,計測しておく。

2) 10

mg のアスベスト標準試料を精ひょう(秤)して 500 mL ビーカーにとり,JIS K 1522 に規定され

たイソプロピルアルコール 100∼150 mL 中でかくはんし,更に超音波洗浄器を用いて十分に分散さ

せる。1 000 mL 全量フラスコに移して,イソプロピルアルコールを追加して 1 000 mL に調製し,

母液とする。

注記 1  母液は,1 mL 当たり 0.01 mg に相当する。

3)

母液から 5 mL,10 mL,30 mL,50 mL 及び 100 mL の懸濁液を各 3 点ピペットで分取して,コニカ

ルビーカーにとる。

なお,分取時には母液の入った全量フラスコをよく振り,すぐにピペットで吸引する。

注記 2  長い時間静置した母液は,分散アスベストが沈降・凝集している可能性があるので,でき

るだけ新しい母液を使用することが望ましい。やむを得ない場合は,使用前によく振とう

するなどして,目視で均一に分散していることを確認するように注意する。

注記 3 10

mL 未満の少量の溶液には,10 mL 以上になるようにイソプロピルアルコールを追加す

る。

4)

分取した各溶液にそれぞれ 0.01 mL,0.02 mL,0.06 mL,0.1 mL 及び 0.2 mL のぎ酸を加えて,1 分

間かくはんさせる。

5) 30

±1  ℃に設定した恒温槽内に入れ,12 分間連続して振とうする。

6)

その後,フィルタを装着した直径 25 mm のガラスフィルタベースの吸引ろ過装置で吸引ろ過したも

のを,検量線試料とする。

7)

作製したそれぞれの検量線試料を,X 線回折分析装置の試料台に固定して,基底標準板及び当該ア

スベストの X 線回折強度を計測し,

附属書 に基づく基底標準吸収補正法によって検量線を作成す

る。ただし,使用する金属基底標準板の主回折強度

0

n

Z

I

は,フィルタを装着した状態であらかじめ測

定しておく。

6.2 

定量分析手順 

定量分析手順は,次による。

a)

箇条 で作製した定量用二次分析試料又は定量用三次分析試料を,X 線回折装置の試料台に固定する。

b)

検量線作成と同一の条件で,基底標準板及びアスベストの回折 X 線強度を計測し,基底標準吸収補正

法によって両回折ピークの吸収補正強度を求める。

c)

6.1

で作成した検量線から当該アスベストの質量を算出し,アスベストの含有率を求める。

d)  a)

c) の操作を,三つの定量用二次分析試料又は定量用三次分析試料について行う。

6.3 

アスベスト含有率の算出 

分析試料中のアスベスト含有率の算出は,次による。

a)

定量用二次分析試料からのアスベスト含有率の算出  一つの定量用二次分析試料からのアスベスト

含有率は,式(1)によって,また,建材製品中のアスベスト含有率は,式(2)によって算出する。

なお,JIS A 1481-2 の 6.2 に示す有機成分試料の一次分析試料作製方法によって定量用二次分析試料


8

A 1481-3

:2014

を作製した場合は,減量率 で補正する。

100

1

s

i

×

×

=

r

M

A

C

  (1)

3

3

2

1

C

C

C

C

+

+

=

  (2)

ここに,

C

i

一つの分析試料のアスベスト含有率(%)

C

1

C

2

及び

C

3

A

s

検量線から読み取った定量用二次分析試料のアスベス
ト質量(mg)

M

1

一次分析試料のひょう量値(mg)

r: 減量率。ただし,減量しない場合は r=1 とする。JIS A 

1481-2

の 6.2 参照

C: 建材製品中のアスベスト含有率(%)

b) 

定量用三次分析試料からのアスベスト含有率の算出  一つの定量用三次分析試料からのアスベスト

含有率は,式(3)によって,また,建材製品中のアスベスト含有率は,式(4)によって算出する。

なお,一次分析試料を JIS A 1481-2 の 6.2 b) に示す加熱条件によって減量して作製した定量用二次

分析試料又は定量用三次分析試料の場合は,減量率 で補正する。

(

)

100

1

3

2

s1

r

×

×

×

=

r

M

M

M

A

C

  (3)

3

3

2

1

C

C

C

C

+

+

=

  (4)

ここに,

C

r

一つの分析試料のアスベスト含有率(%)

C

1

C

2

及び

C

3

A

s1

検量線から読み取った定量用三次分析試料のアスベス
ト質量(mg)

M

1

一次分析試料のひょう量値(mg)

M

2

定量用二次分析試料のひょう量値(mg)

M

3

定量用三次分析試料のひょう量値(mg)

r: 減量率。ただし,減量しない場合は r=1 とする。

6.4 

検量線の検出下限及び定量下限 

検量線作成時に調製した最少標準試料(0.01∼0.1 mg/cm

2

)について,X 線回折分析装置によって繰り返

して 10 回計測し,積分 X 線強度の標準偏差を求める。検量線の検出下限は,式(5)によって,定量下限は,

式(6)によって算出する。

100

1

k

×

=

M

a

C

σ

  (5)

100

3

1

t

×

=

M

a

C

σ

  (6)

ここに,

C

k

検出下限(%)

C

t

定量下限(%)

σ: 10 回計測の積分 X 線強度の標準偏差

a: 検量線の傾き

M

1

一次分析試料のひょう量値(100 mg)


9

A 1481-3

:2014

分析結果の報告 

次の項目について報告する。

a)

分析機関(分析者名を含む。

b)

分析実施日

c)

試料採取履歴[JIS A 1481-2 の 5.3(試料の採取記録)による。ただし,JIS A 1481-2 で既に実施して

いる場合は省略可。

d)

試料の前処理方法(粉砕方法,酸処理方法及び有機物処理方法)

e)

使用 X 線回折分析装置の定量条件

f)

検量線の作成方法(検量線を含む。

g)

X 線回折定量分析結果(検出下限及び定量下限も含む。)

注記  分析結果の報告に係る様式例を,附属書 に示す。

なお,

附属書 は,分析結果を報告する上で必要最低限の項目を示したものである。


10

A 1481-3

:2014

附属書 A

(規定)

アスベストに関わる X 線回折装置の条件

A.1 

アスベストに関わる 線回折装置の条件 

定量分析は,

表 A.1 によって実施し,回転試料台を用いて定量物質の X 線回折積分強度(積分値)が 2 000

カウント以上とする。ただし,

表 A.1 に示した X 線回折装置の定量分析条件は必要最低の条件であり,こ

の条件又はこれ以上の検出精度を確保できる条件で分析する。

表 A.1線回折装置の定量分析条件 

設定項目

測定条件

X 線対陰極

銅(Cu)

管電圧(kV) 40

管電流(mA) 30∼40

単色化(K

β

線の除去) Ni フィルタ又はグラファイトモノクロメータ

時定数(s) 1

走査速度(°/min)

  連続スキャニング(°/min)

1/8∼1/16

ステップスキャニング 0.02°×10 秒∼0.02°×20 秒

発散スリット(°) 1

散乱スリット(°) 1

受光スリット(mm) 0.3

走査範囲(2θ

(°)

定量回折線を含む前後 2∼3 程度


11

A 1481-3

:2014

附属書 B

(規定)

アスベストに関わる基底標準吸収補正法

B.1 

アスベストに関わる基底標準吸収補正法 

アスベストに関わる基底標準吸収補正法は,次による。

a)

使用予定のフィルタを装着した状態で,基底標準金属板(亜鉛:Zn)の回折線強度

0

Zn

I

を測定してお

く。

b) 0.05

∼5 mg の範囲のアスベストが堆積した検量線用フィルタを載せた亜鉛標準板について,同様に亜

鉛(Zn)及び定量物質の二つの回折線強度 I

Zn

及び I

m

を測定する。

c) 0.05

∼5 mg の範囲のアスベストを捕集した検量線用フィルタを装着した亜鉛標準板の回折線強度 I

Zn

は,フィルタだけを装着したときより減少する。この減少率 T

0

n

n

Z

Z

I

I

=

)を求め,式(B.1)によって

補正係数 K

f

を算出する。

θ

θ

f

1

ln

R

T

T

R

K

=

   (B.1)

ここに,

R

θ

亜鉛板の回折角(sinθ

Zn

)と定量物質の回折角(sinθ

m

との比(=sinθ

Zn

/sinθ

m

ln: 自然対数

d) 0.05

∼5 mg の範囲のアスベストが堆積した検量線用フィルタの回折線強度 は,式(B.2)によって算出

する。

f

m

K

I

I

×

=

  (B.2)

ここに,

I

m

定量物質の回折線強度

e) 0.05

∼5 mg の範囲の検量線アスベスト量を横軸に,各々の回折線強度 を縦軸にして検量線を作成す

る。


12

A 1481-3

:2014

附属書 C 
(参考)

分析結果の報告書の様式例

C.1 

分析結果の報告書の様式例 

分析結果の報告書の様式例を,

表 C.1 に示す。

表 C.1−分析結果の報告書の様式例 

a) 

分析機関 

名    称

代表者氏名

所  在  地

 
TEL:                            FAX:

登録番号

(作業環境測定機関)

連絡担当者

項  目

氏  名

項  目

氏  名

一次分析試料の

作製

X 線回折分析法に
よる定量分析

b) 

分析実施日 

分析実施日

平成    年    月    日    ∼  平成    年    月    日

c) 

試料採取履歴 

採取年月日

年          月          日

建材名称

建物,配管設備,機器等の名称

及び用途

名  称

用  途

施工年及び建築物への施工などを

採用した年

年          月          日

建物などの採取部位及び場所

採取部位

場所

試料の概要

(形状又は材質,試料の大きさ)

形状又は材質

試料の大きさ

採取者氏名


13

A 1481-3

:2014

表 C.1−分析結果の報告書の様式例(続き) 

d) 

一次分析試料 

1) 

一次分析試料の作製方法(試料粉砕方法) 

粉砕に使用した粉砕器の名称 
及び型式

粉砕器の名称

粉砕器の

製造業者・形式

標準ふるいの目開き µm

2) 

一次分析試料の加熱処理を実施した場合 

使用した分析機器

電気炉      低温灰化処理装置      その他(            )

分析機器

分析機器の名称

分析機器の

製造業者・形式

分析装置の条件

電気炉

温度(℃)

加熱時間(min)

低温灰化

装置

酸素流量 
(mL/min)

出力(W)

灰化時間(min)

加熱処理前の一次分析試料

の秤量値(g)

加熱処理後の一次分析試料の秤量値

(g)

減量率

r

3) 

一次分析試料の前処理 

一次分析試料の前処理の有無

有                無

有の場合は,酸の種類を記入して下さい。

(                                          )

4) 

アスベスト含有率の算出方法 

アスベスト含有率の算出方法

 
  一次分析試料を前処理せず算出 
 
  定量用二次分析試料から算出 
 
  定量用三次分析試料から算出 
 
  その他(                                  ) 


14

A 1481-3

:2014

表 C.1−分析結果の報告書の様式例(続き) 

e) X

線回折装置による定量分析の条件 

設定項目等

測定条件等

X 線回折装置の製造業者名 
・形式

製造業者名

形式

X 線対陰極

管電圧(kV)

管電流(mA)

単色化(K

β

線の除去)

フルスケール(cps)

時定数(s)

走査速度

(°/min)

連続スキャニング

(°/min)

ステップ 
スキャニング

発散スリット(°)

散乱スリット(°)

受光スリット(mm)

走査範囲(2θ

(°)

f) X

線回折分析方法 

1) X

線回折分析方法に使用する検量線 

検量線の作成方法

 
  検量線 I 法を使用 
 
  検量線 II 法を使用 
 
  その他(                                  ) 


15

A 1481-3

:2014

表 C.1−分析結果の報告書の様式例(続き) 

2) 

検量線データ      アスベストの種類(                              ) 

【検量線データ】 
 
 
 
 

綿の名称

クリソタイル

アモサイト

ク ロ シ ド ラ イ

ト レ モ ラ イ ト /

アクチノライト

アンソフィライト

検出下限

(%)

定量下限

(%)

検量線の

相関係数(R)

3) X

線回折分析方法による定量分析結果 

3.1) 

一次分析試料からのアスベスト分析結果 

・アスベストの種類(                            )

試料

No.

一次分析試料の

秤量値

M

1

(mg)

減量率

r

検量線から読み取った一

次分析試料中のアスベス

ト質量 A

s

(mg)

アスベスト含有率

(%)

1

2

3

アスベスト含有率の平均

3.2) 

定量用二次分析試料からのアスベスト分析結果 

・アスベストの種類(                            )

試料

No.

一次分析試料の

秤量値

M

1

(mg)

定量用二次分析

試料の秤量値

M

2

(mg)

残さ率

検量線から読み取った定

量用二次分析試料中のア

スベスト質量 A

s

(mg)

減量率

r

アスベスト

含有率

(%)

1

2

3

アスベスト含有率の平均

3.3) 

定量用三次分析試料からのアスベスト分析結果 

・アスベスト種類(                            )


16

A 1481-3

:2014

表 C.1−分析結果の報告書の様式例(続き) 

試料

No.

一次分析試料

の秤量値

M

1

(mg)

定量用二次分

析試料の秤量

M

2

(mg)

残さ率

定量用三次分

析試料の秤量

M

3

(mg)

検量線から読み

取った定量用三
次分析試料中の

アスベスト質量

A

s

(mg)

減量率

r

アスベスト

含有率

(%)

1

2

3

アスベスト含有率の平均


17

A 1481-3

:2014

附属書 D 
(参考)

技術上重要な改正に関する新旧対照表

現行規格(JIS A 1481-3:2014)

旧規格(JIS A 1481:2008)

改正理由

箇条番号

及び題名

内容

箇条番号

及び題名

内容

規格名称

建材製品中のアスベスト含有率測定方法−
第 3 部:アスベスト含有率の X 線回折定量分

析方法

規格名称

建材製品中のアスベスト含有率測定方法

建材中のアスベスト含有状況の把
握については,定性分析の結果によ

って判定することとされている。旧

規格は,定性分析方法から定量分析
方法まで一体とした規定であった

ため,規格構成に課題があった。旧

規格を定性分析(JIS A 1481-2)と
定量分析(JIS A 1481-3)との 2 規

格に分割した。また,アスベストに

関する分析方法として ISO 22262-1
が発行されたことを受けて,ISO 

22262-1

を対応国際規格とする JIS 

A 1481-1

を制定した。これによっ

て,JIS A 1481 の規格群は,JIS A 

1481-1

1481-2 及び 1481-3 の 3 部

構成となった。

17

A

 148

1-3


20
14


18

A 1481-3

:2014

現行規格(JIS A 1481-3:2014)

旧規格(JIS A 1481:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

1  適用範囲

この規格は,X 線回折分析方法によって,建

材製品中のアスベスト含有率(質量分率)を

定量する方法について規定する。この規格
は,定量用二次分析試料及び定量用三次分析

試料の作製方法並びに基底標準吸収補正法

による X 線回折定量分析方法で構成する。

なお,アスベストが不純物として含有する

おそれのある天然鉱物及びそれを原料とし

てできた製品については,適用しない。

1  適用範囲

この規格は,X 線回折装置及び位相差・分散顕

微鏡を用いて,建材製品中のアスベスト含有率

を測定する方法(一次分析試料の作製方法,一
次分析試料による定性分析方法,アスベスト含

有の有無の判定方法,定量のための二次分析試

料及び三次分析試料の作製方法並びに基底標
準吸収補正法による X 線回折定量分析方法)

について規定する。

測定対象とする建材製品には,耐火被覆材

(吹付け材など)

,バーミキュライトを原料と

した吹付け材,内装材(成形板)

,床タイル,

外装材(成形板,モルタル)

,屋根材,煙突材,

保温材,紡織品(クロス)

,シール材,伸縮継

手などがある。

なお,アスベストが不純物として含有するお

それのある天然鉱物及びそれを原料としてで

きた製品(バーミキュライトを原料とした吹付

け材を除く。

)については,適用しない。

この規格は,

JIS A 1481-1

又は JIS A 

1481-2

に基づいて定性分析又はア

スベスト有無の判定を行った結果,
アスベスト含有となった試料に関

し,どの程度,この試料にはアスベ

ストが含まれているかを確認する
場合の定量分析方法を規定したも

のである。ただし,JIS A 1481-1 

は JIS A 1481-2 の分析によって,ア
スベスト含有となった試料のうち,

アスベストを不純物として含んで

いる天然鉱物については,アスベス
ト以外のものが,アスベストの X

線回折ピークと重なるおそれがあ

るため,このような場合,過度のア
スベスト含有率を示すことが想定

されるので,適用範囲から除外し

た。

2  引用規格

定量分析方法に関する規定内容へ変更した。

2  引用規格

JIS A 1481

に規定していた引用規格。

引用規格に関する改正点は,次の 2
点である。 
a)  旧規格を分割したことに伴い,

定性分析方法に関する引用規
格を削除し,定量分析方法に関

する規定内容へ変更した。

b)  この規格は,JIS A 1481-1 及び

JIS A 1481-2

を引用しており,

追加した。

18

A

 148

1-3


20
14


19

A 1481-3

:2014

現行規格(JIS A 1481-3:2014)

旧規格(JIS A 1481:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

3  用語,記号及
び単位

定量分析方法に関する規定内容へ変更した。

3  用語,記号及
び単位

JIS A 1481

に規定していた用語及び定義。

用語,記号及び単位に関する改正点

は,次の 2 点である。 
a)  旧規格を分割したことに伴い,

定量分析方法に関する規定内

容へ変更した。

b)  JIS A 1481-2 においても,“二

次分析試料”を定義している。

しかし,この規格の規定内容と

異 な る た め , こ の 規 格 で は ,
“定量用二次分析試料”と規定

した。これに伴い,旧規格の“三

次分析試料”を“定量用三次分
析試料”とした。

表 1  記号及び

単位

定量分析方法に関する規定内容へ変更した。

表 1  記号及び単

JIS A 1481

に規定していた記号及び単位。

箇条 1 に同じ。

4.1  定 量 分 析
方法の概要

“アスベスト含有”と判定された試料につい

て,X 線回折分析方法によって,アスベスト
含有率の定量分析を行う方法を規定。

4.1  測定方法の
概要

X 線回折による定性分析方法及び顕微鏡によ
る定性分析方法によって,アスベストの有無を
確認した後,

“アスベスト含有”と判断された

試料(吹付けバーミキュライトは除く。

)につ

いて,X 線回折分析方法によって,アスベスト
の定量分析を行う方法を規定。

定量分析方法の概要の改正点は,次

の 2 点である。 
a)  旧規格を分割したことに伴い,

定量分析方法に関する規定内

容へ変更した。

b)  分析操作の効率化の観点から,

JIS A 1481-1

又は JIS A 1481-2

によって,アスベスト含有率が
高いと判断された場合の操作

方法を追加した。

19

A

 148

1-3


20
14


20

A 1481-3

:2014

現行規格(JIS A 1481-3:2014)

旧規格(JIS A 1481:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

4.1  定 量 分 析
方法の概要 
a)

JIS A 1481-1

又は JIS A 1481-2 によって,

“ア

スベスト含有”と判定する過程において,明

らかにアスベスト含有率が高いと判定した
場合は,次の前処理作業を実施せず,一次分

析試料を直接用いてアスベストの定量分析

ができる。方法は,一次分析試料 10 mg を無
じん水中に分散させ,フィルタを装着した 25 
mm のガラスフィルタベースの吸引ろ過装置
で吸引ろ過して,分析試料と同様な方法で作
成した検量線及び基底標準吸収補正法によ

って定量分析する。

− 4.1

b)

の理由から追加した。

4.1 b)

JIS A 1481-1

又は JIS A 1481-2 によってアス

ベストが認められたが明らかに含有率が低
いと判断した場合,定量用二次分析試料を作

製する。

4.1 d)

アスベストが認められた場合(吹付けバーミキ

ュライトは除く。

,一次分析試料を JIS K 8264

に規定するぎ酸で処理して,二次分析試料を作

製する。

この規格は,

JIS A 1481-1

又は JIS A 

1481-2

に基づき定性分析を行った

結果又はアスベスト有無の判定を

行った場合のアスベスト含有率を

測定する方法であるため,追加し
た。

4.2  定 量 分 析
方法の原理

定量分析方法に関する原理を規定。 4.2

測定方法の

原理

定性分析方法及び定量分析方法の原理を規定。 4.1 に同じ。

5.1  定 量 用 二
次 分 析 試 料 の
作製方法 c) 
6.1 a)  検量線 I
法 3) 
6.1 b)  検量線 II
法 5)

30±1  ℃に設定した恒温槽内に入れ,12 分間
連続して振とうする。

9.1  二次分析試
料の作製方法 c)
10.1.1  検量線 I
法 c) 
10.1.2  検量線 II
法 e)

30±1  ℃に設定した恒温槽内に入れ,30 秒間
かくはん,1 分 30 秒間静置する操作を 6 回繰
り返す。

恒温槽内におけるかくはん操作に

ついて,分析者の負担を考慮し,改
正した。分析結果について,改正後

の分析結果は,旧規格と同様の傾向

を示すことを確認した。

20

A

 148

1-3


20
14


21

A 1481-3

:2014

現行規格(JIS A 1481-3:2014)

旧規格(JIS A 1481:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

6.1  検 量 線 の
作成

検量線の作成は,アスベスト含有率の予想に

よって,検量線 I 法又は検量線 II 法のいずれ

かによる。

なお,検量線 I 法及び検量線 II 法は共に相

関係数(R)が 0.99 以上[又は決定係数(R

2

が 0.98 以上]とする。

10.1  検 量 線 の
作成

検量線の作成は,検量線Ⅰ法又は検量線 II 法

のいずれかによる。

なお,検量線 I 法及び検量線 II 法は共に相関

係数が 0.99 以上とする。

注記 1  アスベスト標準試料は,社団法人日本

作業環境測定協会の標準試料がある。

検量線の作成に関する改正点は,次

の 2 点である。 
a)  相関係数について,分析機関に

おける使用状況を踏まえ,

した。また,決定係数(R

2

)も

追加した。

b)  注記 1 のアスベスト標準試料に

ついて,社団法人日本作業環境

測定協会が頒布している試料
のほかに,JIS A 1481-1 で示す

と お り , 英 国 健 康 安 全 局

(HSE)

,国際がん連合(UICC)

などが頒布している標準試料

がある。しかし,X 線回折定量

用標準試料は,不純物の少ない
高純度の標準試料が必要であ

ることから,現時点で使用可能

な標準試料として UICC のクリ
ソタイル,アモサイト及びクロ

シドライトは可能であること

を確認したため,記述を変更し
た。

6.1 a)  検量線 I

検量線 I 法は,1 %以上のアスベスト含有率が

予想される場合に使用し,作成方法は次によ

る。

10.1.1  検量線 I

検量線 I 法は,次による。

検量線 I 法を使用する場合を明確に

した。

6.1 b)  検量線 II

検量線 II 法は,1 %未満のアスベスト含有率
が予想される場合に使用し,作成方法は次に

よる。

10.1.2  検量線 II

検量線 II 法は,次による。

検量線 II 法を使用する場合を明確
にした。

21

A

 148

1-3


20
14


22

A 1481-3

:2014

現行規格(JIS A 1481-3:2014)

旧規格(JIS A 1481:2008)

改正理由

箇条番号 
及び題名

内容

箇条番号 
及び題名

内容

7  分 析 結 果 の
報告

d)  試料の前処理方法(粉砕方法,酸処理方

法,有機物処理方法)

e)  使用 X 線回折分析装置の定量条件 
f)  検量線の作成方法(検量線を含む。) 
g) X 線回折定量分析結果(検出下限及び定

量下限も含む。

注記  分析結果の報告に係る様式例を,

附属書 C に示す。

なお,附属書 C は,分析結果を

報告する上で必要最低限の項目を

示したものである。

11  測 定 結 果 の
報告

b)  試料粉砕方法 
c)  使用した測定機器及び測定結果

1) X 線回折定性分析(アスベストの種類及

びアスベストに類似した回折角度を示

す他の結晶質物質の記録も含む。

2)  位相差・分散顕微鏡による分散染色法定

性分析(使用浸液及び分析室の温度も含

む。

3)  定量分析[残さ(渣)率及び残さ(渣)

率低減の方法も含む。

測定結果に関する改正点は,次の 2

点である。 
a)  旧規格を分割したことに伴い,

定性分析方法に関する報告項

目を削除し,定量分析方法に関

する規定内容とした。

b)  試験結果の様式例を附属書 C

(参考)へ追加したことに伴

い,報告する項目について見直
しを行った。

附属書 C

(参考)分析結
果 の 報 告 書 の

様式例

分析結果の報告書の様式例を追加。

分析結果の報告書を記載する際の

様式を,様式例として追加した。

22

A

 148

1-3


20
14