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日本工業規格

JIS

 A

1451

-1994

建築材料及び建築構成部分の摩耗試験方法

回転円盤の摩擦及び打撃による

床材料の摩耗試験方法

Method of abrasion test for building materials

and part of building construction

Method of abrasion test for flooring materials

method with rotating disk fitted friction and impact

1.

適用範囲  この規格は,摩擦及び打撃を与える回転円盤式摩耗試験機(付図 参照)による床材料の

摩耗試験に適用する。ただし,

図 及び図 に示す摩擦ブラシ又は打撃びょうによって,甚だしい欠壊を

生じるおそれのある材質のもの,又はそれらを複合した材料には適用しない。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS A 5403

  石綿スレート

JIS G 3522

  ピアノ線

JIS G 4102

  ニッケルクロム鋼鋼材

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考値である。

2.

試験体

2.1

試験体は,2.3 に規定する下地材に試料を密に堅固に接着したものとする。ただし,試料が十分に厚

い場合には下地材を省略することができる。

2.2

試験体は,

図 1(a)に示すように,上底 93mm,下底 300mm,高さ 250mm の台形で,厚さは 2.3 に規

定する下地材を含めて 10∼30mm とする。台形全体を得がたい床材料にあっては数個を組み合わせて台形

とするか,又は

図 1(b)に示すように,図 に示した測定点の位置に測定範囲を十分に覆う大きさの試料を

堅固に下地材に取り付け,試験体とすることができる。ただし,この場合には試料以外の部分は,試料と

ほぼ等しい摩耗量をもつ材質のものを用いるものとする。

2.3

下地材は,JIS A 5403 に規定する石綿セメント板の平板又はセメントモルタル板(質量調合比 1 : 2,

フロー165±5,材令 28 日以上)を使用する。


2

A 1451-1994

3.

試験装置

3.1

この試験に使用する試験装置は,

図 に示すように散布砂を落下させつつ,摩擦鋼板,摩擦ブラシ

及び打撃びょうの順序で,回転円盤上の試験体の摩耗を行うものとする。

3.2

回転円盤は,8 個の試験体の試験面が同一平面上に水平に取り付け得るものとし,かつ,

図 の打撃

びょうの落下高さを正確に保ち得るような試験体高さ調節装置をもち,また,回転円盤の回転中心を中心

とする半径 113mm の円に試験体の上底が外接するよう試験体を固定させ得る装置をもつものとする。

3.3

回転円盤の回転数は,毎分 1.0 回とする。

3.4

摩擦鋼板の材質は,JIS G 4102 に規定された SNC631 とし,摩擦面が径 38mm の平たんな円形で,

3.6

に示す回転と同時に

図 に示す軸を中心として毎分 6 回,試験体の試験面上において回転円盤と同方向

の回転をするものとする。

3.5

摩擦ブラシは,

図 に示すように,径 50mm の範囲の 30 孔に,1 孔 78 本の JIS G 3522 に規定する

ピアノ線の径 0.5mm を正確に長さ 20mm に密に植えこんだものとし,3.4 の摩擦鋼板と同様の回転を,試

験体の試験面上で行うものとする。

3.6

摩擦鋼板及び摩擦ブラシは,

図 に示すように,回転円盤の軸心から 250mm の距離にある軸を中心

として,回転半径 100mm で回転円盤の回転方向に毎分 18

11

2

回の回転をするものとする。

3.7

打撃びょう部分の材質は,JIS G 4102 に規定する SNC631 とし,

図 に示すように,先端に径 5mm,

長さ 5mm の円形びょう 3 個をもつ径 21mm の中空円筒 27 個からなり,各中空円筒の内部には鉛散弾を詰

め,それぞれの質量を 310g に調節できるものとする。打撃びょうは,試験面から 20mm の高さから毎分

48

33

16

回の割合で各試験面に落下し,回転円盤 10 回転の間に試験面をほぼ均等に打撃し得るものとする。

3.8

散布砂は,比重 2.7,標準網ふるい 600

μm を通過し 300μm に止まるもので,福島県相馬産の乾燥天

然けい砂から雑物を除き去ったものとし,散布装置は,1 分間に約 10g の割合で散布砂を試験面に一様に

散布できるものとする。

4.

試験

4.1

数値の換算  従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値へ

の換算は,次による。

1kgf

=9.80N

4.2

試験は,JIS Z 8703 に規定する 20±2℃・ (65±20) %によって行うものとする。ただし,湿度が 80%

を超える場合は,試験を行ってはならない。

試験体は,試験前少なくとも 24 時間以上,この状態に保ってから試験に供するものとする。

4.3

図 に示す試験体の 5mm 間隔の 39 点について,精度

100

1

mm

以上のダイヤルゲージを用いて試験体

の厚さを測定し,その平均値をもって試験前の試験体の厚さ D

1

とする。下地材を用いた試験体にあっては,

下地材を含めた厚さを測定する。

また,軟質の材料でダイヤルゲージの測定子の沈むおそれのあるものについては,

図 に示す測定子を

用いるものとする。比較的平たんに摩耗する材料にあっては,

図 に示す測定点の間隔を 10mm とするこ

とができる。

4.4

試験体を回転円盤上の 3.2 の位置に,試験面が水平に,かつ,3.7 の打撃びょうの落下高さが 20mm

となるよう堅固に取り付ける。

4.5

摩擦鋼板は,摩擦面に対して常時 71.5N {7.3kgf}  の荷重が加わるようにする。

4.6

摩擦ブラシは,摩擦面に対して常時 14.7N {1.5kgf}  の荷重が加わるようにする。


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4.7

新しい摩擦ブラシは,

原則としてこの装置によって 8 個の硬質繊維板試験体を約 60 回摩擦させた後,

試験に用いるものとする。

4.8

摩擦鋼板及び摩擦ブラシの使用限度は,回転円盤 1 100 回転以内とする。

4.9

打撃びょう先端の径が 5.5mm 以上となったものは用いてはならない。

4.10

摩擦砂は回転円盤 1 回転ごとに,はけその他適当な除去装置を用いて取り除く。

4.11 1

000

回転後,試験体を回転円盤から取り外し,4.3 と同様の方法で試験後の試験体の厚さ D

2

を測定

する。

5.

結果の表示  試験結果には,次の事項を記載する。

(1)

摩耗量 (mm) =(試験前の試験体の厚さ D

1

)−(試験後の試験体の厚さ D

2

なお,1 000 回転に至る前に試験体の表層が摩耗し,下地が露出した場合には,下地露出時の回転数

を合わせて記載する。

(2)

観察:試験後の試験体の表面の状態の変化。その他。

図 1  試験体


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図 2  摩耗試験装置

図 3  摩擦鋼板


5

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図 4  摩擦ブラシ

図 5  打撃びょう部分の例


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図 6  測定子

図 7  測定点


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付図 1  摩耗試験装置


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建築部会  建築材料の摩耗試験方法専門委員会  構成表(昭和 45 年 6 月 23 日制定のとき)

氏名

所属

(委員会長)

西      忠  雄

東京大学工学部

狩  野  春  一

工学院大学工学部

仕  入  豊  和

東京工業大学

吉  岡      丹

東京工業大学

宇  野  英  隆

千葉工業大学

山  田  陽  保

工業技術院製品科学研究所応用性能部

鈴  木  正  治

農林省林業試験場,社団法人木材加工技術協会

前  川  喜  寛

建設省住宅局

倉  部  行  雄

通商産業省化学工業局

分  部  武  男

工業技術院標準部

高  山  常  雄

日本国有鉄道鉄道技術研究所

佐  藤  浩  司

全国石材工業会(ヤマト石材工業株式会社)

神  谷  高  枝

全国タイル工業協会

丸  一  俊  雄

清水建設株式会社研究所

富  岡  博  治

鹿島建設株式会社技術研究所

(専門委員)

田  村  尹  行

工業技術院標準部

(事務局)

土  屋      隆

工業技術院標準部材料規格課

若  木  和  雄

工業技術院標準部材料規格課

(事務局)

牛  島  宏  育

工業技術院標準部材料規格課(平成 6 年 2 月 15 日改正のとき)

荒  井      淳

工業技術院標準部材料規格課(平成 6 年 2 月 15 日改正のとき)