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A 1418-2 : 2000

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て建設大臣が制定した日本工業

規格である。これによって JIS A 1418 : 1995 は廃止され,この規格に置き換えられる。

今回の制定では,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格と整合した日本工業規格の作成及び日本

工業規格を基礎とした国際規格原案の提案を容易にするため,ISO 140-7 : 1998, Acoustics−Measurement of

sound insulation in buildings and building elements

−Part 7 : Field measurements of impact-sound insulation of

floors

に対応する規格として,新たに JIS A 1418-1 : 2000 を制定した。しかし,この規格では,靴履きでの

歩行など比較的軽量で硬い衝撃が床に加わったときの床衝撃音遮断性能を標準軽量衝撃源を用いて測定す

る方法を規定しているが,集合住宅等で大きな問題となっている子供の飛び跳ねや走り回りなど比較的重

く柔らかい衝撃による床衝撃音に対する遮断性能を測定する方法が規定されていない。そこでこの規格で

は,

標準重量衝撃源を用いて住宅,

ホテル等の建物の床衝撃音遮断性能を現場で測定する方法を規定する。

JIS A 1418-2

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)  標準重量衝撃源の仕様

附属書 2(参考)  標準重量衝撃源の例

附属書 3(参考)  標準重量衝撃源の衝撃力の校正方法

JIS A 1418

は,次の 2 部で構成される。

第 部:標準軽量衝撃源による方法

第 部:標準重量衝撃源による方法


A 1418-2 : 2000

(1) 

目次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

2.1

  日本工業規格

1

2.2

  国際規格

2

3.

  定義

2

3.1

  最大音圧レベル

2

3.2

  床衝撃音レベル

2

4.

  測定装置

2

5.

  測定方法

2

5.1

  床衝撃音の発生

2

5.2

  マイクロホンの設置方法

3

5.3

  測定周波数範囲

3

5.4

  最大音圧レベルの測定

3

5.5

  暗騒音の影響の補正

3

5.6

  床衝撃音レベルの算出

3

6.

  精度

4

7.

  測定結果の表示

4

8.

  試験報告書

4

附属書 1(規定)  標準重量衝撃源の仕様

5

1.

  適用範囲

5

2.

  定義

5

2.1

  衝撃力

5

2.2

  衝撃力暴露レベル

5

3.

  仕様

5

3.1

  形状

5

3.2

  衝撃力特性

5

3.2.1

  衝撃力特性 (1)  5

3.2.2

  衝撃力特性 (2)  5

附属書 2(参考)  標準重量衝撃源の例

8

1.

  一般事項

8

2.

  衝撃力特性 (1) をもつ重量衝撃源の例

8

3.

  衝撃力特性 (2) をもつ重量衝撃源の例

8


A 1418-2 : 2000

(2) 

附属書 3(参考)  標準重量衝撃源の衝撃力の校正方法

11

1.

  一般事項

11

2.

  測定システム

11

2.1

  力センサ

11

2.2

  周波数分析器

11

3.

  校正方法

11

3.1

  標準重量衝撃源による加振

11

3.2

  衝撃力のエネルギースペクトル特性の測定

11


日本工業規格

JIS

 A

1418-2

 : 2000

建築物の床衝撃音遮断性能の

測定方法−

第 2 部:標準重量衝撃源による方法

Acoustics

−Measurement of floor impact sound insulation of buildings−

Part 2 : Method using standard heavy impact sources

序文  建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法としては,標準軽量衝撃源を用いる方法が ISO 140-7 に対応

する JIS A 1418-1 で規定されている。この方法は,靴履きでの歩行など比較的軽量で硬い衝撃が床に加わ

ったときの衝撃音遮断性能を調べることを目的としている。一方,この種の衝撃とは別に,子供の飛跳ね

や走り回りなど比較的重く柔らかい衝撃による床衝撃音が問題となることが多く,改定前の JIS A 1418 

も標準重量衝撃源を用いた測定法が規定されていた。そこで,この規格では新たに規定した標準重量衝撃

源を用いて建築物の床衝撃音遮断性能を測定する方法を規定する。

  なお,現在のところ,この規格に対応する国際規格はない。

  附属書 1(規定)は,この規格による床衝撃音遮断性能の測定に用いる標準重量衝撃源の仕様を規定し

たものである。

  附属書 2(参考)は,附属書 に規定する条件を満たす標準重量衝撃源の例を示したものである。

  附属書 3(参考)は,標準重量衝撃源の衝撃特性を校正するための装置及び方法を示したものである。

1.

適用範囲  この規格は,標準重量衝撃源を用いて建築物の床衝撃音遮断性能を測定する方法について

規定する。この規格によって測定される床衝撃音レベルの単一数値評価量による評価方法については,JIS 

A 1419-2

に規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの

規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付

記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

2.1

日本工業規格

JIS C 1502

  普通騒音計

備考  原国際規格 ISO 140-7 に引用規格として記載された IEC 60651, Sound level meters の Type2 及

び IEC 60804, Integrating-averaging sound level meters の Type2 に関する引用事項は,ここ

に記載した JIS C 1502 の該当事項と同等である。

JIS C 1505

  精密騒音計


2

A 1418-2 : 2000

備考  原国際規格 ISO 140-7 に引用規格として記載された IEC 60651, Sound level meters の Type 1 及

び IEC 60804, Integrating-averaging sound level meters の Type 1 に関する引用事項は,ここ

に記載した JIS C 1505 の該当事項と同等である。

JIS C 1515

  音響校正器

備考  ここに記載した JIS C 1515 の該当事項は,IEC 60942 : 1988, Sound calibrators と同等である。

JIS Z 8401

  数値の丸め方

2.2

国際規格

ISO 140-2 : 1991, Acoustics

−Measurement of sound insulation in buildings and of building elements−Part 2 :

Determination, verification and application of precision data

参考  現在のところ,この国際規格に対応する JIS はない。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

3.1

最大音圧レベル (maximum sound pressure level) L

Fmax

  騒音計の時間重み特性 F を用いて測定され

る音圧レベルの最大値。単位はデシベル (dB) 。

備考  騒音計の周波数重み特性 A を通して測定される最大音圧レベルを最大 特性音圧レベル

(L

A,Fmax

)

という。

3.2

床衝撃音レベル (impact sound pressure level)  L

i,Fmax

  附属書 に規定する標準重量衝撃源で測定対

象の床を加振したときの受音室における最大音圧レベルのエネルギー平均値。単位はデシベル (dB) 。

備考  騒音計の周波数重み特性 A を通して測定される床衝撃音レベルを特に 特性床衝撃音レベル

(L

iA,Fmax

)

という。

4.

測定装置  測定には,5.で述べる測定方法に適したものを用いる。標準重量衝撃源としては,附属書 1

の規定に適合したものを用いる。

最大音圧レベルの測定には,JIS C 1502 に規定する普通騒音計又は JIS C 1505 に規定する精密騒音計を

用いる。測定に先立って,JIS C 1515 に規定する音響校正器を用いてマイクロホンを含めた測定装置全体

の感度を校正する。平面進行波音場における測定用に校正されている騒音計を用いる場合には,拡散音場

補正を行う必要がある。

周波数分析には,IEC 61260 に規定するオクターブ又は 1/3 オクターブバンドフィルタを用いる。

備考  JIS C 1502 又は JIS C 1505 及び IEC 61260 の規定に適合するリアルタイム型周波数分析器を使

用してもよい。

5.

測定方法  測定は,オクターブバンド又は 1/3 オクターブバンドごとに行う。これらのうち,いずれ

によるかは測定の目的に応じて事前に決定する。

5.1

床衝撃音の発生  附属書 に規定する標準重量衝撃源を用いて測定対象の床を加振し,衝撃音を発

生させる。衝撃位置は,室の周壁より 50cm 以上離れた床平面内で,中央点付近 1 点を含んで平均的に分

布する 3∼5 点とする。測定対象の床は,標準重量衝撃源の落下に支障がない程度に平滑で水平な面でなけ

ればならない。

備考  軽量構造の建物で,衝撃力特性 (1) をもつ標準重量衝撃源では衝撃力が過大である場合には,

衝撃力特性 (2) をもつ標準重量衝撃源を用いる。


3

A 1418-2 : 2000

5.2

マイクロホンの設置方法  受音室内で,天井,周壁,床面などから 50cm 以上離れた空間内に,互い

に 70cm 以上離れた 4 点以上の測定点を空間的に均等に分布させる。

5.3

測定周波数範囲  最大音圧レベルの測定は,次の中心周波数の周波数帯域について行う。

オクターブバンド測定: 63Hz,125Hz,250Hz 及び 500Hz

1/3

オクターブバンド測定: 50Hz,63Hz,80Hz,100Hz,125Hz,160Hz,200Hz,250Hz,315Hz,

400Hz

,500Hz 及び 630Hz

備考  低周波数域の測定が必要な場合には,オクターブバンド測定による場合は中心周波数 31.5Hz

の帯域,1/3 オクターブバンド測定による場合は中心周波数 Hz,31.5Hz 及び 40Hz の帯域につ

いて測定を追加する。

5.4

最大音圧レベルの測定  各加振点ごとに,すべての測定点で騒音計の時間重み特性 F を用いて各測

定周波数帯域の最大音圧レベルを測定する。測定時には,暗騒音レベルを常に監視する必要がある。

5.5

暗騒音の影響の補正  標準重量衝撃源による発生音の最大音圧レベルと暗騒音の音圧レベルの差が

6dB

以上の場合には,暗騒音の影響を除去した音圧レベルを次式によって求める。その差が 6dB よりも小

さい場合には,この補正計算を行わず,音圧レベルの測定結果は参考値として記録する。

L

Fmax

=10 log

10

 (

10

/

10

/

'

10

10

max

b

F

L

L

)  (1)

ここに,

L

Fmax

補正された最大音圧レベル (dB)

L

'

Fmax

暗騒音の影響を含む最大音圧レベルの測定値 (dB)

L

b

暗騒音の音圧レベル (dB)

備考  暗騒音の影響の補正は,次式によって行ってもよい。

L

Fmax

L'

Fmax

L

C

 (2)

ここに,  L

C

:  暗騒音補正値(正の値)で,

表 による。

表 1  暗騒音補正値 Lc (dB) '

L'

Fmax

L

b

(dB)

0.0 0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8 0.9

6.0

1.3 1.2

1.2

1.2

1.1

1.1

1.1

1.0

1.0 1.0

7.0

1.0 0.9

0.9

0.9

0.9

0.9

0.8

0.8

0.8 0.8

8.0

0.7 0.7

0.7

0.7

0.7

0.7

0.6

0.6

0.6 0.6

9.0

0.6 0.6

0.6

0.5

0.5

0.5

0.5

0.5

0.5 0.5

10.0

0.5 0.4

0.4

0.4

0.4

0.4

0.4

0.4

0.4 0.4

11.0

0.4 0.4

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3 0.3

12.0

0.3 0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.2

0.2

0.2 0.2

13.0

0.2 0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2 0.2

14.0

0.2 0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.1

0.1 0.1

15.0dB

以上

補正なし

5.6

床衝撃音レベルの算出  各測定周波数帯域について,加振点ごとに,すべての測定点において測定

された最大音圧レベルのエネルギー平均値 (L

Fmax

k

)

を,次式によって計算する。

÷÷ø

ö

ççè

æ

Σ

=

=

10

1

10

max,

max,

10

1

log

10

j

F

L

m

j

k

F

m

L

 (3)

ここに,

L

Fmax, j

j

番目の測定点における最大音圧レベルの測定値 (dB)

m

測定点の数


4

A 1418-2 : 2000

上式で求められた加振点ごとの室内平均音圧レベルの算術平均を計算し,各周波数帯域における床衝撃

音レベル  (L

i, Fmax

)

とする。

備考1.  L

Fmax, j

 (dB)

は,整数までで表す。

2.

L

Fmax, k

 (dB)

は,小数点以下 2 けた目を JIS Z 8401 によって丸め,小数点以下 1 けたまで求め

る。

3.

L

i, Fmax

 (dB)

は,小数点以下 2 けた目を JIS Z 8401 によって丸め,小数点以下 1 けたまで求め

る。

6.

精度  測定方法は,ISO 140-2 の規定に適合するように十分な反復性をもたなければならない。測定

の手順や測定装置を変更した場合には,ISO 140-2 に従って測定精度を確認する必要がある。

7.

測定結果の表示  測定結果は,図及び表で示す。図の目盛は,オクターブの幅が 15mm(1/3 オクター

ブの幅が 5mm)

,10dB が 20mm となるようにとる。各周波数ごとの測定結果は点で示し,順次,直線で結

ぶ。

1/3

オクターブバンド測定による結果からオクターブバンドごとの値を計算する場合には,

次式による。

÷÷ø

ö

ççè

æ

Σ

=

=

j/10

1/3,

Fmax,

i,

10

log

10

3

1

10

1/1

Fmax,

i,

L

j

L

 (4)

ここに,

L

i, Fmax, 1/1

オクターブバンドごとの床衝撃音レベル (dB)

L

i, Fmax, 1/3, j

当該オクターブバンドに含まれる 1/3 オクターブバ
ンドごとの床衝撃音レベル (dB)

8.

試験報告書  試験結果の報告書には,測定結果とともに,次の事項を記載する。

a)

測定はこの規格によったこと。

b)

測定機関名

c)

測定依頼者の名称及び住所

d)

測定実施年月日

e)

建物の構造(平面図,床断面の詳細図,室内仕上げなど)及び測定条件(測定対象床−受音室の関係,

加振点の位置,測定点配置など)の説明

f)

受音室の容積

g)

床衝撃音レベル L

i

Fmax

の測定結果

h)

測定方法及び装置の説明

i)

測定結果が暗騒音(電気的ノイズも含む)の影響を受けている場合には,L

i,Fmax

≦…dB のように,測

定限界を示す。

j)

その他の参考事項(測定時に家鳴り音などの異常な音が聞こえた場合には,その位置と程度,室内の

調度の状況など)


5

A 1418-2 : 2000

附属書 1(規定)  標準重量衝撃源の仕様

1.

適用範囲  この附属書は,この規格に従って建築物の床衝撃音遮断性能を測定するために使用する標

準重量衝撃源の仕様について規定する。

2.

定義  この附属書で用いる主な用語の定義は,次による。

2.1

衝撃力 F (t)    衝撃源が床に落下したときに床に加わる力の瞬時値。単位はニュートン (N) 。

2.2

衝撃力暴露レベル L

FE

  衝撃源による衝撃力の 2 乗の全時間にわたる積分値を基準の力の 2 乗で除し

た値の常用対数の 10 倍で,次式で与えられる。単位はデシベル (dB) 。

ú

û

ù

ê

ë

é

=

ò

dt

F

t

F

T

L

t

t

2

0

2

2

1

FE

)

(

0

1

log

10

 (1)

ここに,

F (t)

衝撃力

 (N)

F

0

基準の力

 (1N)

t

2

t

1

衝撃源による衝撃時間を含む時間

 (s)

T

0

基準時間

 (1s)

3.

仕様  標準重量衝撃源は,次に規定する性能を備えたものとする。衝撃源の落下及び拾い上げを自動

化する場合には,衝撃源を含む装置全体の重量は,床の振動特性に影響を与えない範囲とし,作動時に測

定に影響を与えるような機械的振動及び騒音を発生するものであってはならない。

3.1

形状  標準重量衝撃源が床に接する部分は,曲率半径

9

25cm

の凸曲面とし,床面への接触面積は

250cm

2

以下とする。

3.2

衝撃力特性  多様な構造をもつ建築物の重量衝撃に対する床衝撃音遮断性能を測定・評価するため

の標準重量衝撃源の特性として,次の

2

種類を規定する。

3.2.1

衝撃力特性 (1)   衝撃時間が

20

±

2ms

で単峰型の衝撃力波形をもち,

附属書 表 及び附属書 1

図 に示す衝撃力のエネルギースペクトル特性(オクターブバンド衝撃力暴露レベル)をもつものとする。

3.2.2

衝撃力特性 (2)   衝撃時間が

20

±

2ms

で単峰型の衝撃力波形をもち,

附属書 表 及び附属書 1

図 に示す衝撃力のエネルギースペクトル特性(オクターブバンド衝撃力暴露レベル)をもつものとする。

参考

上記の仕様の条件を満たす具体的な重量衝撃源の例を

付属書 に示す。また,衝撃力の校正方

法を

付属書 に示す。

附属書 表 1  衝撃力特性 (1) のオクターブバンド衝撃力暴露レベルと許容偏差

オクターブバンド

中心周波数 Hz

オクターブバンド

衝撃力暴露レベル dB

許容偏差

dB

31.5 47.0

±1.0

63 40.0

±1.5

125 22.0

±1.5

250 11.5

±2.0

500 5.5

±2.0


6

A 1418-2 : 2000

附属書 表 2  衝撃力特性 (2) のオクターブバンド衝撃力暴露レベルと許容偏差

オクターブバンド

中心周波数 Hz

オクターブバンド

衝撃力暴露レベル dB

許容偏差

dB

31.5 39.0

±1.0

63 31.0

±1.5

125 23.0

±1.5

250 16.0

±2.0

500 11.5

±2.0

附属書 図 1  衝撃力特性 (1) の衝撃力暴露レベルの周波数特性


7

A 1418-2 : 2000

附属書 図 2  衝撃力特性 (2) の衝撃力暴露レベルの周波数特性


8

A 1418-2 : 2000

附属書 2(参考)  標準重量衝撃源の例

1.

一般事項  この附属書は,附属書 の 3.に規定する

2

種類の衝撃力特性をもつ標準重量衝撃源の例を

示す。

2.

衝撃力特性 (1) をもつ重量衝撃源の例  次に示す特性をもつタイヤを高さ

85cm

から自由落下させる

ことによって,

附属書 の 3.2.1 に規定する衝撃力特性

 (1)

を実現することができる。

a)

空気圧:

 (2.4

±

0.2)

×

10

5

Pa

b)

衝撃源の有効質量:

7.3

±

0.2kg

c)

反発係数:

0.8

±

0.1

この特性をもつ重量衝撃源の衝撃力波形及びスペクトルの例を

附属書 図 及び附属書 図 に示す。

備考

上記のタイヤを用いる場合には,その空気圧を厳密に管理することが必要で,測定の前に JIS B 

7505

(ブルドン管圧力計)に規定される

3

級以上の精度をもつ圧力計を用いて校正する。

3.

衝撃力特性 (2) をもつ重量衝撃源の例  次に示す特性をもつゴムボールを高さ

100cm

から自由落下

させることによって,

附属書 の 3.2.2 に規定する衝撃力特性

 (2)

を実現することができる。

a)

ゴムの組成:

附属書 表 に示す配合によるスチレンブタジエン系ゴム

b)

形状:外径

185mm

,肉厚

30mm

の中空球体

c)

衝撃源の等価質量:

2.5

±

0.2kg

d)

反発係数:

0.7

±

0.1

この特性をもつ重量衝撃源の衝撃力波形及びスペクトルの例を

附属書 図 及び附属書 図 に示す。

備考

a)

に規定したゴム材料のヤング率は,温度によって変化することがあるため,あらかじめ

附属

書 表 に示されているオクターブバンド衝撃力暴露レベルの規定を満足する温度範囲を明確

にしておくことが望ましい。

附属書 表 1  ゴム材料の配合表

単位

 phr

材料

割合

油展 SBR1712 110 (80)

NR 20

SRF C/B

20

HAF C/B

15

アロマオイル 15

その他,亜鉛華,ステアリン酸,DCPD 樹脂,硫黄,促進剤 D などを,必要
に応じて混合する。


9

A 1418-2 : 2000

附属書 図 1  衝撃力特性 (1) をもつタイヤ衝撃源の衝撃力波形(落下高:85cm)

附属書 図 2  衝撃力特性 (1) をもつタイヤ衝撃源のスペクトル特性(落下高:85cm)

(サンプリング周波数:24kHz,FFT ポイント数:8 192,周波数分解能:2.93Hz)

附属書 図 3  衝撃力特性 (2) をもつゴムボール衝撃源の衝撃カ波形(落下高:100cm)


10

A 1418-2 : 2000

附属書 図 4  衝撃力特性 (2) をもつゴムボール衝撃源のスペクトル特性(落下高:100cm)

(サンプリング周波数:24kHz,FFT ポイント数:8 192,周波数分解能:2.93Hz)


11

A 1418-2 : 2000

附属書 3(参考)  標準重量衝撃源の衝撃力の校正方法

1.

一般事項  この附属書は,附属書 に規定する標準重量衝撃源の衝撃力特性を校正するための測定シ

ステム及び方法を示す。

2.

測定システム  衝撃力特性の校正には,次に示す性能をもつ力センサ,オシロスコープ,周波数分析

器を組み合わせたシステムを用いる。

2.1

力センサ  力に比例した電気信号を出力するトランスデューサで,標準重量衝撃源の落下に耐える

堅ろうな構造をもち,衝撃によって変換器自身が移動したり跳ね上がらないよう十分な質量をもつものを

使用する。センサの受感部は半径

100mm

程度の大きさとし,水平に設置する。測定可能周波数範囲は,

少なくとも

0.2Hz

から

1 000Hz

までとし,その間では平たんな周波数特性をもつものとする。これ以外の

周波数帯域では,その出力は暫減することが望ましい。測定可能な範囲は

0

5 000N

以上とし,その範囲

内の直線性は±

2%

以内とする。

備考

専用の増幅器を備える形式のものでは,増幅器を含む総合的な出力特性が上記の性能を満足す

る必要がある。

2.2

周波数分析器  IEC 61260 に規定されているオクターブバンドフィルタ

II

形と同等の性能をもつも

のを用いる。指示装置は,JIS C 1505 に規定されている指示装置及びそれらの附属書に規定されている単

発騒音暴露レベルの測定機能(積分演算機能)と同等の性能をもつものを用いる。

3.

校正方法

3.1

標準重量衝撃源による加振  力センサの直上の規定された落下高さの位置に標準重量衝撃源を静止

させ,自由落下させる。落下高さ(力センサの受感部の上面から標準衝撃源の下端の距離)は,衝撃力特

 (1)

をもつ衝撃源の場合には

85

±

2cm

,衝撃力特性

 (2)

をもつ衝撃源の場合には

100

±

2cm

とする。

3.2

衝撃力のエネルギースペクトル特性の測定

一回の衝撃について,中心周波数

31.5Hz

63Hz

125Hz

250Hz

及び

500Hz

のオクターブバンドについ

附属書 の 2.2 に規定する衝撃力暴露レベルを測定する。

備考1.

衝撃源の衝撃力のピーク値及び衝撃時間を測定する場合には,3.1の方法によって発生された

衝撃力の信号をオシロスコープで観測し,その最大値及び波形の立ち上がりから最初のゼロ

クロスの点までの時間を読み取る。

2.

以上の校正は,気温

20

℃の環境条件で行う。


12

A 1418-2 : 2000

建築音響

JIS

国際整合化調査研究委員会

改正原案調査作成本委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

橘      秀  樹

東京大学生産技術研究所

(委員)

安  藤      啓

鹿島建設株式会社技術研究所

井  上  勝  夫

日本大学理工学部

大  嶋  清  治

通商産業省工業技術院標準部材料規格課

大  川  平一郎

株式会社音環境研究所

木  村      翔

日本大学理工学部

子  安      勝

千葉工業大学

田  中      洪

日本板硝子環境アメニティ株式会社竜ヶ崎研究所

十  倉      毅

財団法人日本建築総合試験所

平  松  友  孝

大成建設株式会社技術研究所

福  島  寛  和

建設省建築研究所

杉  山  義  孝

建設省住宅局住宅生産課

(松  野      仁

建設省住宅局住宅生産課)

安  岡  博  人

三井建設株式会社技術研究所

安  岡  正  人

東京理科大学工学部

山  口  道  征

株式会社ブリヂストン

吉  村  純  一

財団法人小林理学研究所

米  澤  房  雄

財団法人建材試験センター中央試験所

(事務局)

後  藤  健  次

社団法人日本音響学会