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A 1408 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条の規定に基づき,財団法人建材試験センター (JTCCM) /財団法人日

本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調

査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって JIS A 1408 : 1995 は改正

され,この規格に置き換えられる。


日本工業規格

JIS

 A 1408

: 2001

建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法

Test methods of bending and impact for building boards

1.

適用範囲  この規格は,建築用ボード類の曲げ試験方法及び衝撃試験方法について規定する。ただし,

ボードは,平板とし,波板など凹凸をもつものは除く。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS R 5201

  セメントの物理試験方法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

気乾状態  試験体を通風のよい室内に 7 日間以上静置した状態。

b)

乾燥状態  試験体に悪影響を与えない温度の乾燥器中で,ほぼ一定質量になるまで静置した状態。

c)

湿潤状態  試験体を温度 20∼40℃,相対湿度 90%以上の室内又は容器中に静置し,ほぼ一定質量に達

した状態。

d)

飽水状態  試験体を 24 時間以上,清水中で吸水させた状態。

e)

たわみ量  試験体を支持するスパン中央の変位から両支持部の変位の平均値を差し引いた値。

4.

試験体

4.1

試験体の形状  試験体の形状は,長方形又は短冊形とし,その寸法は,表 による。

なお,曲げ試験用試験体については,材質による方向性がある場合には,長さ方向及び幅方向の 2 方向

から切り取る。


2

A 1408 : 2001

表 1  試験体の形状・寸法

単位 mm

曲げ試験用

衝撃試験用

形状

記号

長さ

記号

長さ

1

1 200

1 000

1

1 000

900

2

700

600

2

550

450

3

500

400

3

500

400

3b

400

300

4

400

300

4

300

250

5

300

300

長方形

5

200

150

短冊形  − 15t+50(

1

)

50

(

1

)  t

は,製品の厚さを示す。

4.2

試験体の養生  試験体の養生は,それぞれのボード製品の規定によって,気乾,乾燥,湿潤又は飽

水状態のいずれかで行う。

5.

試験方法

5.1

曲げ試験

5.1.1

試験装置  試験装置は,曲げ試験機,支持棒,加圧棒及び支持板から構成され,それぞれ次による。

a)

曲げ試験機  曲げ試験機は,2 等分点 1 線荷重方式によるもので 5.1.2b)に規定する荷重速度で荷重で

きる能力をもち,次の b)及び c)に示す支持棒,加圧棒及び支持板を備えたものとする。

b)

支持棒及び加圧棒  支持棒及び加圧棒は,図 に示すような鋼製の棒で,試験体に接する先端は半径

3

∼25mm の半円形とする。ただし,支持棒及び加圧棒の半径は同寸法で,その長さは,試験体の幅よ

り大きくなければならない。

c)

支持板  支持板は,図 に示す形状・寸法で鋼製とする。支持板は,必要に応じて使用する。その長

さは,試験体の幅より大きくなければならない。

図 1  試験機の支持棒,加圧棒及び支持板

5.1.2

試験の手順  試験の手順は,次による。

a)

試験体の支持及び荷重方法は,

図 による。また,試験体を支持するスパン(以下,スパンという。)

は,試験体の寸法に応じて

表 による。

b)

スパン中央の試験体表面に 1 線荷重を加え,その荷重の速度は,100 N/min 以上又は 1∼3 分で最大荷

重に達するものとする。また,荷重の測定は,試験体が破壊したときの荷重を測定する。同時に破壊

時の中央部のたわみ量を,JIS B 7503 に規定するダイヤルゲージ又は同等の精度をもつ電気式変位計

を用いて測定する。ただし,ある荷重に達したとき荷重の増加がなくてもたわみ量が増大する状態に


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A 1408 : 2001

なった場合,このときの荷重を最大荷重としてもよい。

なお,必要に応じて,試験体裏面についても上記と同様の試験を行う。

c)

必要に応じて,次の事項を求める。

1)

曲げ破壊荷重 (N)  

2)

曲げ強さ (N/mm

2

)

  曲げ強さは,次の式から算出し,JIS Z 8401 によって有効数字 3 けたまで求め

る。

σ

b

=3PL/(2bt

2

)

ここに,

σ

b

曲げ強さ (N/mm

2

)

L

スパン (mm)

P

曲げ破壊荷重 (N)

b

試験体の幅 (mm)

t

試験体の厚さ (mm)

3)

スパン中央部の破壊時の最大たわみ量 (mm)  

4)

スパン中央部の自重による最大たわみ量 (mm)  

5)

曲げ−たわみ曲線[荷重(10 点以上)−スパン中央のたわみ量]

6)

曲げ弾性係数 (N/mm

2

)

  曲げ弾性係数は,曲げ−たわみ曲線の直線部分から次の式によって算出し,

JIS Z 8401

によって有効数字 3 けたに丸める。

E

b

=(P

2

P

1

)L/[4bt

3

(d

2

d

1

)]

ここに,

E

b

曲げ弾性係数 (N/mm

2

)

P

2

P

1

直線部分の荷重の増加量 (N)

L

スパン (mm)

d

2

d

1

直線部分のたわみの増加量 (mm)

b

試験体の幅 (mm)

t

試験体の厚さ (mm)


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A 1408 : 2001

図 2  曲げ試験方法(例)

表 2  スパン

形状

試験体

スパン L mm

  1

号 1

000

  2

600

  3

400

 3b

350

  4

250

長方形

  5

150

短冊形

− 15t(

1

)

5.1.3

試験結果の記録  試験結果は,次の項目のうち必要なものについて記録する。

a)

ボードの名称

b)

試験体の寸法(厚さ×幅×長さ)及び採取方向

c)

試験体の状態(必要に応じて含水率を付記する。

d)

試験体の製造日

e)

荷重面(表面又は裏面)及び化粧の有無

f)

5.1.2c)

で求めた数値

5.2

衝撃試験

5.2.1

試験装置  試験装置は,支持装置及びおもりで構成され,それぞれ次による。

a)

支持装置  試験体の支持装置は,表 の支持方法が可能なもので,図 の a)c)の例に示すものとす

る。対辺単純支持 (S2) 及び対辺固定支持 (S3) のスパンは,

表 による。また,対辺単純支持 (S2) 及


5

A 1408 : 2001

び対辺固定支持 (S3) の支持装置は鋼製(

2

)

とし,衝撃による変形が生じない十分な剛性をもつものと

する。

(

2

)  JIS G 3101

に規定する棒鋼及び形鋼で,SS400以上の品質のものを用いる。

表 3  試験体の支持方法

記号

支持方法

S1

砂上全面支持

S2

対辺単純支持

S3

対辺固定支持

表 4  対辺単純支持 (S2) 及び対辺固定支持 (S3) のスパン 

試験体

スパン  mm

1

号 900

2

号 450

3

号 400

4

号 300

備考  支持方法 S1 に用いる砂は,JIS R 5201 に規定する標準砂とする。

なお,豊浦産砂又は 1.2 mm ふるいを通過した乾燥状態の川砂を用いてもよい。

a)

  砂上全面支持装置

図 3  支持装置(例)


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A 1408 : 2001

図 3  支持装置(例)(続き) 


7

A 1408 : 2001

図 3  支持装置(例)(続き)


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A 1408 : 2001

b)

おもり  おもりは鋼製とし,形状及び質量によって,表 のように区分する。

表 5  おもりの区分

形状

記号

質量 g

呼び 直径 mm

なす形おもり(

3

) W1-1500

500

42

 W1-1000

1

000

52

 W1-2000

2

000

66

球形おもり(

4

) W2-

300

約  286 1

5

/

8

約 41

 W2-

500

約  530

2

約 51

 W2-1000

約 1 042 2

1

/

2

約 64

(

3

)

なす形おもりの形状・寸法は,

4による。

なお,

図 の は表 に示す直径の 1/2 で,

その他の寸法は,

表 に示す質量となる近似値

である。

(

4

)

球形おもりは,JIS B 1501 に規定する並級の鋼
球である。

図 4  なす形おもりの形状・寸法

5.2.2

試験の手順  試験体を 5.2.1a)に規定する支持装置で支持して堅固な床などの上に水平に置き(

5

)

5.2.1b)

に規定するおもりを試験体のほぼ中央の鉛直上から自然落下させ,破壊状況などを観察する。おも

りの落下高さ (cm) は,おもりの下端から試験体上面の距離で表す。

(

5

)

試験によって支持枠が移動するおそれがある場合は,試験体支持枠を堅固な床などに固定する。

5.2.3

試験結果の記録  試験結果は,次の項目について記録する。

a)

ボードの名称

b)

試験体の寸法(厚さ×幅×長さ)及び採取方向

c)

試験体の状態(必要に応じて含水率を付記する。

d)

試験体の製造日

e)

試験体の支持方法

f)

おもりの記号

g)

おもりの落下高さ (cm)  

h)

衝撃面(表面又は裏面)及び化粧の有無

i)

試験後の試験体の観察結果(へこみ,き裂,割れ,貫通など)


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A 1408 : 2001

JIS A 1408

(建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法)改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

重  倉  祐  光

東京理科大学諏訪短期大学

(委員)

池  永  博  威

千葉工業大学

棚  野  博  之

建設省建築研究所

本  城      薫

通商産業省生活産業局

穐  山  貞  治

工業技術院標準部

橋  本      進

財団法人日本規格協会

岸      賢  蔵

財団法人建材試験センター

豊  岡  光  男

住宅・都市整備公団

齊  藤  俊  夫

社団法人建築業協会

長  岡  正  昭

社団法人日本建築士事務所協会連合会

大  岡  督  尚

東急建設株式会社技術研究所

百  瀬      深

社団法人プレハブ建築協会

藤  井  良  隆

社団法人日本ツーバイフォー建築協会

原      敬  夫

日本繊維板工業会

松  本  清  昭

日本窯業外装材協会

飯  地      稔

社団法人石膏ボード工業会

石  本  貞  夫

スレート協会

堀      克  彦

全国木毛セメント板工業会

田  所  正  昭

ロックウール工業会

(事務局)

佐  藤  哲  夫

財団法人建材試験センター

関  根  茂  夫

財団法人建材試験センター

○印は,小委員会委員も兼ねる。 
  その他の小委員会委員を,次に示す。

永  田  邦  博

工業技術院標準部

菊  池  英  男

財団法人建材試験センター