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A 1225

:2009

(1) 

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  試験方法の種類 

1

5

  試験器具

1

5.1

  ノギス法の試験器具

1

5.2

  パラフィン法の試験器具及びパラフィン 

2

6

  供試体

3

6.1

  供試体の形状 

3

6.2

  供試体の作製 

3

7

  試験方法

3

7.1

  供試体の質量及び含水比の測定

3

7.2

  供試体体積の測定

3

8

  計算

3

8.1

  供試体の体積 

3

8.2

  供試体の湿潤密度

4

9

  報告

5


A 1225

:2009

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人地盤工学

会(JGS)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 1225:2000 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 A

1225

:2009

土の湿潤密度試験方法

Test method for bulk density of soils

序文 

この規格は,2000 年に制定され,その後 JIS Z 8301 に基づく表記,用語の変更などに対応するために改

正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,自立する塊状の土の湿潤密度を求める試験方法について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1203

  土の含水比試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

土の湿潤密度 

土の単位体積当たりの質量。

試験方法の種類 

試験方法は,供試体の大きさ,形状によって,次の 2 種類とする。ノギス法は成形できる円柱供試体に

適し,円柱供試体に成形できない場合はパラフィン法が適する。

a) 

ノギス法 

b) 

パラフィン法 

試験器具

5.1

  ノギス法の試験器具

a)

供試体作製器具  供試体作製器具は,次による(図 参照)。

1) 

トリマー 


2

A 1225

:2009

   

図 1−供試体作製器具の例 

2)

マイターボックス  マイターボックスは,二つ割りにできて,その内径が供試体の直径よりわずか

に大きいものとし,両面が平行で,かつ,軸方向に対して直角なもの。

3)

ワイヤソー及び直ナイフ  ワイヤソーに使用する鋼線の直径は,0.2 mm∼0.3 mm 程度とする。直ナ

イフは,鋼製で片刃の付いた長さ 25 cm 以上のもの。

b)

はかり  はかりは,ひょう量 100 g 未満の場合は 0.01 g,ひょう量 100 g 以上 1 kg 未満の場合は 0.1 g

及びひょう量 1 kg 以上の場合は 1 g まではかることができるもの。

c)

  含水比測定器具  含水比測定器具は,JIS A 1203 に規定するもの。

d)

ノギス  最小読取りが 0.05 mm 以下のもの。

5.2 

パラフィン法の試験器具及びパラフィン

パラフィン法の試験器具などは,次による。

a)

  はかり  5.1 b)  に規定するもので,かつ,水中における供試体の見掛けの質量が測定できるもの。

b)

含水比測定器具  含水比測定器具は,JIS A 1203 に規定するもの。

c)

水中の供試体質量測定用の器具  水中の供試体質量測定用の器具は,水を入れる容器及び供試体を載

せるつり皿をもつもの(

図 参照)。

図 2−水中の供試体質量の測定方法の例 

①トリマー

②マイターボックス

③ワイヤソー

④直ナイフ


3

A 1225

:2009

d) 

温度計  温度計は,最小目盛 1  ℃以下のもの。

e) 

パラフィン 

f) 

パラフィン溶融用容器及び加熱装置

供試体 

6.1 

供試体の形状 

供試体の形状は,ノギス法では円柱体,パラフィン法では任意の形状とする。

6.2 

供試体の作製 

供試体の作製は,次による。

a)

乱れた部分は,ワイヤソーなどで取り除く。

b)

ノギス法で実施する場合は,側面が所定の直径になるように,トリマー,ワイヤソーなどを用いて成

形する。また,両端面をマイターボックス,ワイヤソーなどを用いて成形する。

注記 1  ノギス法は,サンプリングチューブから試料を押し出し,適切な長さに切ったままの状態

の試料を供試体としてもよい。

注記 2  試料の含水比を変化させないように手際よく行い,また,試料に乱れを与えないように十

分に注意する。

試験方法 

7.1 

供試体の質量及び含水比の測定 

供試体の質量 m(g)をはかり,削りくずから含水比 w(%)を求める。

注記  体積測定後の供試体を用いて含水比を求めてもよい。

7.2 

供試体体積の測定 

供試体の体積は,次の方法による。

a) 

ノギス法  ノギスを用いて供試体の平均直径 D(cm)及び平均高さ H(cm)を求める。供試体の直径

は供試体の上,中,下のそれぞれの位置で直交する 2 方向をはかり,高さは円周を等分した 2 か所以

上のそれぞれの位置ではかる。

b) 

パラフィン法 

1)

供試体を溶融したパラフィン液中に浸し,供試体表面に被膜をつくる。供試体は,溶融したパラフ

ィン液中に何度か繰り返し浸して不透水の被膜をつくった後,室温になるまで放置する。

注記  はけでパラフィンを塗ってもよい。

2)

パラフィン塗布後の供試体の質量 m

1

(g)をはかる。

3)

はかりに取り付けたつり皿の水中での見掛けの質量 m

2

(g)をはかる。

4)

パラフィンを塗布した供試体をつり皿に載せて水中につるし,水中での見掛けの質量 m

3

(g)をは

かる。その際,つり皿及び供試体は完全に水中に入るようにし,両方とも容器に触れないようにす

る。

5)

水温 T(℃)をはかる。水温は室温とほぼ同じにする。

計算 

8.1 

供試体の体積 

供試体の体積は,次の方法によって算出する。


4

A 1225

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a)

ノギス法  ノギス法における供試体の体積は,次の式によって算出する。

H

D

V

2

4

π

=

ここに,

V

供試体の体積(

cm

3

D

供試体の平均直径(

cm

H

供試体の平均高さ(

cm

b)

パラフィン法  パラフィン法における供試体の体積は,次の式によって算出する。

なお,パラフィンの密度は,あらかじめ測定しておく。

p

1

w

2

3

1

)

(

)

(

ρ

ρ

m

m

m

m

m

V

+

=

ここに,

m

供試体の質量(g)

m

1

パラフィン塗布後の供試体の質量(g)

m

2

水中でのつり皿の見掛けの質量(g)

m

3

水中での供試体及びつり皿の見掛けの質量(g)

ρ

w

温度 T(℃)での水の密度で

表 に示す値(g/cm

3

ρ

p

パラフィンの密度(g/cm

3

表 1−水の密度 

単位  g/cm

3

温度

(℃)

水の密度

温度

(℃)

水の密度

温度

(℃)

水の密度

 4

 5

 6

 7

 8

 9

10

11

12

13

14

15

1.000 0

1.000 0

0.999 9

0.999 9

0.999 9

0.999 8

0.999 7

0.999 6

0.999 5

0.999 4

0.999 2

0.999 1

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

0.998 9

0.998 8

0.998 6

0.998 4

0.998 2

0.998 0

0.997 8

0.997 5

0.997 3

0.997 0

0.996 8

0.996 5

28

29

30

31

32

33

34

35

36

37

38

39

0.996 2

0.995 9

0.995 7

0.995 3

0.995 0

0.994 7

0.994 4

0.994 0

0.993 7

0.993 3

0.993 0

0.992 6

8.2 

供試体の湿潤密度 

供試体の湿潤密度は,次の式によって算出する。

V

m

=

t

ρ

ここに,

ρ

 t

供試体の湿潤密度(g/cm

3

注記 1  供試体の乾燥密度は,次の式によって算出することができる。

100

1

t

d

w

+

=

ρ

ρ

ここに,

ρ

d

供試体の乾燥密度(g/cm

3

w

供試体又は削りくずの含水比(%)


5

A 1225

:2009

注記 2  土粒子の密度が既知の場合は,供試体の間げき(隙)比 及び飽和度 S

r

(%)を,次の式に

よって算出することができる。

w

s

r

t

s

d

s

1

100

1

1

ρ

ρ

ρ

ρ

ρ

ρ

e

w

S

w

e

=

+

=

=

ここに,

e

供試体の間げき比

S

r

飽和度(%)

ρ

s

土粒子の密度(

g/cm

3

報告 

試験結果については,次の事項を報告する。

a) 

試験方法の種類

b) 

供試体の大きさ:ノギス法では供試体の直径(

cm

)と高さ(

cm

,パラフィン法では供試体の体積(

cm

3

を報告する。

c) 

供試体の含水比(%)

d) 

供試体の湿潤密度(

g/cm

3

e) 

その他報告事項

注記

必要に応じて供試体の乾燥密度,間げき比及び飽和度を報告してもよい。

関連規格:JIS Z 8301  規格票の様式及び作成方法