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A 1209

:2009

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  試験器具

2

5

  試料

3

6

  試験方法

3

7

  計算

4

8

  報告

5


A 1209

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人地盤工学

会(JGS)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 1209:2000 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

1209

:2009

土の収縮定数試験方法

Test method for shrinkage parameters of soils

序文 

この規格は,1950 年に制定され,その後 5 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2000 年に

行われたが,その後 JIS Z 8301 に基づく表記,用語の変更などに対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,目開き 425 μm のふるいを通過した土の収縮定数を求める方法について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1201

  土質試験のための乱した土の試料調製方法

JIS A 1203

  土の含水比試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

収縮定数 

収縮限界及び収縮比。

3.2 

収縮限界 

土の含水量をある量以下に減じてもその体積が減少しない状態の含水比。

3.3 

収縮比 

収縮限界以上の含水比における体積変化と,それに対応する含水比の変化量との比。

注記  土の収縮定数は,図 の収縮曲線において,試料の乾燥段階を 3 段階に区分すると,収縮限界

w

s

は,第二段階と第三段階の境界の含水比である。収縮比は,第一段階の直線部分のこう(勾)

配 である。


2

A 1209

:2009

図 1−土の収縮曲線(参考)

試験器具 

試験器具は,次による。

a)

収縮皿  収縮皿は,底が平らで内径約 45 mm,深さ約 13 mm で,上縁を水平に滑らかにすってあるガ

ラス製のもの(

図 参照)。

単位  mm

図 2−収縮定数試験器具の例 

b)

パラフィン

c)

パラフィン溶融用容器

d)

加熱装置

e)

温度計

f)

ガラス板  ガラス板は,試料を練り合わせるための厚い板ガラス及び収縮皿の容積測定用の約 80 mm

×80 mm×2 mm の薄い板ガラス。

g) 

ワセリン又はグリース

h)

へら

i)

直ナイフ  直ナイフは,鋼製で片刃の付いた長さ 25 cm 以上のもの。

j)

含水比測定器具  含水比測定器具は,JIS A 1203 に規定するもの。

k) 

水中の試料質量測定用器具  水中試料の見掛けの質量測定器具は,容器とつり皿とをはかりに取り付

けて水中試料の見掛けの質量が測定できるもの。水中試料の見掛けの質量測定の参考例を,

図 に示

す。


3

A 1209

:2009

図 3−水中試料の見掛けの質量測定の参考例

l)

蒸留水

m) 

はかり  はかりは,0.01 g まではかることができるもの。

試料 

試料は,次による。

a)

自然含水比状態の土を用いて,JIS A 1201 に規定する試験方法によって得られた目開き 425 μm のふる

いを通過したものを試料とする。試料を空気乾燥しても収縮定数の試験結果に影響しない場合は,空

気乾燥試料を用いてもよい。

b)

試料の量は,約 30 g とする。

c)

試料を厚いガラス板の上に置き,試料の間げき(隙)を十分に満たす程度の蒸留水を加えてよく練り

合わせ,収縮皿に詰め込みやすいペースト状にする。

なお,初期含水比によって収縮定数に差を生じるので,ペーストの流動性として液性限界付近に統

一するとよい。空気乾燥試料の場合,試料と水のなじみとをよくするため,水を加えて練り返した後,

10 数時間程度放置することが望ましい。

試験方法 

試験方法は,次による。

a)

収縮皿(以下,皿という。

)の内面に,ワセリン又はグリースを薄く塗り,その質量 m

c

(g)をはかる。

b)

皿の中にペースト状の試料を気泡が含まれないように詰め込む。まず,皿の容量の約 1/3 のペースト

状の試料を皿の中央に入れ,その皿を布のようなものをクッションにして硬い面に打ち付け,試料を

皿の縁の方に流動させる。次に,前と同量ぐらいの試料を入れ,気泡が表面に追い出され,試料がよ

く締まるまで打ち付ける。さらに,試料を入れて,皿が試料で満たされ,余分の試料が縁からあふれ

るまで打ち続ける。

c)

余分の試料を直ナイフで切り取り,皿の外側の試料をふき取って,直ちにその質量 m

a

(g)をはかる。

d)

この皿の試料を,クラックが生じないように風の当たらない空気中で,試料が暗色から明色になるま

で徐々に乾燥させる。

e)

JIS A 1203

に規定する試験方法によって,(110±5)  ℃で一定質量になるまで炉乾燥した後,試料を皿

から静かに取り出し,その質量 m

s

(g)をはかる。

f)

薄いガラス板の質量 m

g

(g)をはかる。


4

A 1209

:2009

g)

皿に蒸留水をあふれるほど入れ,ガラス板で押さえて余分な水をあふれさせ,この水と皿及びガラス

板のまわりの水とをふき取る。

h)

水の入った皿及びガラス板の質量 m(g)をはかる。

i)

炉乾燥した試料を溶融したパラフィン液に浸して,試料表面に被膜をつくる。

j)

パラフィン塗布後の試料の質量 m

1

(g)をはかる。

k)

はかりに取り付けたつり皿の水中での見掛けの質量 m

2

(g)をはかる。

l)

パラフィンを塗布した試料をつり皿にのせて水中につるし,水中での見掛けの質量 m

3

(g)をはかる。

この場合は,つり皿及び試料が完全に水中に入るようにし,両者とも容器に触れないようにする。

m)

水温 T(℃)をはかる。

n)

パラフィンの密度が既知でない場合は,パラフィンの密度 ρ

p

(g/cm

3

)を求める。この場合は,容積が

既知の容器に溶融したパラフィンをあふれるほど入れ,冷えて固まった後に余分のパラフィンを取り

除いて質量をはかり,密度を求める。

計算 

計算は,次による。

a)

収縮皿の体積は,次の式によって算出し,これを湿潤試料の体積とする。

w

g

c

ρ

m

m

m

V

=

ここに,

V: 湿潤試料の体積(cm

3

m: 水の入った収縮皿及びガラス板の質量(g)

m

c

収縮皿の質量(g)

m

g

ガラス板の質量(g)

ρ

w

水の密度で

表 に示す値(g/cm

3

表 1−水の密度

単位  g/cm

3

温度

(℃)

水の密度

温度

(℃)

水の密度

温度

(℃)

水の密度






9

10 
11 
12 
13 
14 
15

1.000 0 
1.000 0 
0.999 9 
0.999 9 
0.999 9 
0.999 8 
0.999 7 
0.999 6 
0.999 5 
0.999 4 
0.999 2 
0.999 1

16 
17 
18 
19 
20 
21 
22 
23 
24 
25 
26 
27

0.998 9 
0.998 8 
0.998 6 
0.998 4 
0.998 2 
0.998 0 
0.997 8 
0.997 5 
0.997 3 
0.997 0 
0.996 8 
0.996 5

28 
29 
30 
31 
32 
33 
34 
35 
36 
37 
38 
39

0.996 2 
0.995 9 
0.995 7 
0.995 3 
0.995 0 
0.994 7 
0.994 4 
0.994 0 
0.993 7 
0.993 3 
0.993 0 
0.992 6

b)

  炉乾燥試料の体積は,次の式によって算出する。

p

s

1

w

2

3

1

0

)

(

)

(

ρ

ρ

m

m

m

m

m

V

+

=


5

A 1209

:2009

ここに,

V

0

炉乾燥試料の体積(

cm

3

m

1

パラフィン塗布後の試料の質量(

g

m

2

水中でのつり皿の見掛けの質量(

g

m

3

水中での試料及びつり皿の見掛けの質量(

g

m

s

炉乾燥試料の質量(

g

ρ

p

パラフィンの密度(

g/cm

3

c)

収縮限界は,次の式によって算出する。

100

)

(

s

w

0

s

×

=

m

V

V

w

w

ρ

ただし,

100

s

s

c

a

×

=

m

m

m

m

w

ここに,

w

s

収縮限界(%)

w: 湿潤試料の含水比(%)

m

a

湿潤試料及び収縮皿の質量(g)

m

c

収縮皿の質量(g)

d)

収縮比は,次の式によって算出する。

w

0

s

ρ

×

=

V

m

R

ここに,

R: 収縮比

注記 1  参考までに体積収縮率 C(%)は,次の式によって算出する。

なお,体積収縮率は,体積変化率ともいい,ある含水比から収縮限界まで含水量を減じた

ときの体積の変化量を,土の乾燥体積で除して,百分率で表したものをいう(

図 参照)。

R

w

w

C

)

(

s

1

=

ここに,

C: 体積収縮率(%)

w

1

ある含水比(%)

注記 2  参考までに線収縮 L

s

(%)は,次の式によって算出する。

なお,線収縮は,土の直線収縮ひずみであり,ある含水比から収縮限界まで含水量を減じ

たときの線収縮量を,元の長さの百分率で表したものをいう。 

100

3

100

100

1

s

×

⎟⎟

⎜⎜

+

=

C

L

ここに,

L

s

線収縮(%)

報告 

試験結果については,次の事項を報告する。

a)

収縮限界(%)

b)

収縮比

c)

その他報告事項

関連規格:JIS Z 8301  規格票の様式及び作成方法