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A 1205

:2009

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  試験器具

2

4.1

  液性限界試験器具

2

4.2

  塑性限界試験器具

3

5

  試料

3

6

  試験方法

3

6.1

  液性限界試験 

3

6.2

  塑性限界試験 

4

7

  計算

5

7.1

  液性限界 

5

7.2

  塑性限界 

5

7.3

  塑性指数 

5

8

  報告

5


A 1205

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人地盤工学

会(JGS)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 1205:1999 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

1205

:2009

土の液性限界・塑性限界試験方法

Test method for liquid limit and plastic limit of soils

序文 

この規格は,1950 年に制定され,その後 6 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1999 年に

行われたが,その後 JIS K 6253 の改正,JIS Z 8301 に基づく表記,用語の変更などに対応するために改正

した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,目開き 425  μm のふるいを通過した土の液性限界,塑性限界及び塑性指数を求める試験方

法について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1201

  土質試験のための乱した土の試料調製方法

JIS A 1203

  土の含水比試験方法

JIS K 6253

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

液性限界 

液性限界試験によって求められる,土が塑性状態から液状に移るときの含水比。

3.2 

塑性限界 

塑性限界試験によって求められる,土が塑性状態から半固体状に移るときの含水比。

3.3 

塑性指数 

液性限界と塑性限界との差。


2

A 1205

:2009

試験器具 

4.1 

液性限界試験器具 

液性限界試験器具は,次のとおりとする。

4.1.1 

液性限界測定器  液性限界測定器は,黄銅皿,落下装置及び硬質ゴム台から構成され,図 に示す

形状,寸法及び次に示す条件を満たすもの。 

a)

落下装置は,黄銅皿の落下高さを 1 cm に調節でき,1 秒間に 2 回の割合で自由落下できるもの。

b)

硬質ゴム台は,JIS K 6253 に規定するデュロメータ硬さ試験タイプ A による硬さが 88±5 のもの。

注記  硬質ゴムは経過年数とともに硬くなるので,1 年に 1 回程度は硬さを測定して条件を満たし

たものを使うことが望ましい。

単位  mm

図 1−液性限界測定器の例 

4.1.2

  溝切り及びゲージ 

a)

溝切り  溝切りは,図 に示す形状及び寸法のステンレス鋼製のもの。

b)

ゲージ  ゲージは,厚さ(10±0.1) mm のステンレス鋼製又は黄銅製の板状のもの。

注記  ゲージは,独立の板状のものでもよい。

単位  mm

図 2−溝切り及びゲージの例 


3

A 1205

:2009

4.1.3 

その他の器具 

a)

含水比測定器具  合水比測定器具は,JIS A 1203 に規定するもの。

b)

ガラス板  ガラス板は,厚さ数ミリメートル(mm)程度の板ガラスが望ましい。

c)

へら

d)

蒸留水

4.2

  塑性限界試験器具 

塑性限界試験器具は,次のとおりとする。

a)

  すりガラス板  すりガラス板は,厚さ数ミリメートル(mm)程度のすり板ガラス。

b) 

丸棒  丸棒は,直径約 3 mm のもの。

c)

  その他の器具  その他の器具は,4.1.3 と同じもの。

試料 

試料は,次のとおり準備する。

a)

自然含水比状態の土を用いて JIS A 1201 に規定する方法によって得られた目開き 425  μm のふるいを

通過したものを試料とする。試料を空気乾燥しても液性限界・塑性限界の試験結果に影響しない場合

は,空気乾燥試料を用いてもよい。

b)

試料の量は,液性限界試験用には約 200 g,塑性限界試験用には約 30 g とする。

c)

試料をガラス板の上に置き,十分に練り合わせる。

1)

試料の水分状態は,液性限界試験ではパテ状,塑性限界試験では団子状になる程度にする。試料の

含水比が低い場合は,蒸留水を加え,また含水比が高すぎる場合は,自然乾燥によって脱水する。

2)

空気乾燥した場合,蒸留水を加えて十分に練り合わせた後,土と水のなじみをよくするために,水

分を蒸発させないようにして 10 数時間放置する。

試験方法 

6.1 

液性限界試験 

液性限界試験は,次のとおり行う。

a)

黄銅皿と硬質ゴム台との間にゲージを差し込み,黄銅皿の落下高さが(10±0.1) mm になるように落下

装置を調整する。

b)

へらを用いて試料を黄銅皿に最大厚さが約 1 cm になるように入れ,形を整える。溝切りを黄銅皿の底

に直角に保ちながらカムの当たりの中心線を通る黄銅皿の直径に沿って

図 のように溝を切り,試料

を二つに分ける。


4

A 1205

:2009

図 3−溝切り後の状態 

c)

黄銅皿を落下装置に取り付け,

落下装置によって 1 秒間に 2 回の割合で黄銅皿を持ち上げては落とし,

溝の底部の土が長さ約 1.5 cm 合流するまで続ける。

d)

溝が合流したときの落下回数を記録し,合流した付近の試料の含水比を求める。

e)

試料に蒸留水を加えるか,又は水分を蒸発させた後,試料をよく練り合わせて b)d)の操作を繰り返

す。その際,落下回数 10∼25 回のもの 2 個,25∼35 回のもの 2 個が得られるようにする。

6.2 

塑性限界試験 

塑性限界試験は,次のとおり行う。

a)

練り合わせた試料の塊を,手のひらとすりガラス板との間で

図 のように転がしながらひも状にし,

ひもの太さを直径 3 mm の丸棒に合わせる。この土のひもが直径 3 mm になったとき,再び塊にして

この操作を繰り返す。

b)

上記の操作において,

図 のように土のひもが直径 3 mm になった段階で,ひもが切れ切れになった

とき,その切れ切れになった部分の土を集めて速やかに含水比を求める。

図 4−ひも状にする方法

図 5−ひもが切れ切れになった状態


5

A 1205

:2009

計算 

7.1 

液性限界 

a)

半対数グラフ用紙の対数目盛に落下回数,算術目盛に含水比をとって,測定値をプロットする。

b)

測定値に最もよく適合する直線を求め,これを流動曲線とする。

c)

流動曲線において,落下回数 25 回に相当する含水比を液性限界 w

L

(%)とする。

d)

液性限界が 6.1 の操作で求められないときは,NP(non-plastic)とする。

7.2 

塑性限界 

a)

  6.2 で求めた含水比を塑性限界 w

P

(%)とする。

b)

塑性限界が 6.2 の操作で求められないときは,NP とする。

7.3

  塑性指数 

塑性指数は,次の式によって算出する。ただし,液性限界若しくは塑性限界が求められないとき,又は

液性限界と塑性限界に有意な差がないときは,NP とする。

I

P

=w

L

w

P

ここに,

I

P

塑性指数

w

L

液性限界(%)

w

P

塑性限界(%)

報告 

試験結果については,次の事項を報告する。

a)

  流動曲線

b)

  液性限界(%)

c)

  塑性限界(%)

d)

  塑性指数

e)

その他報告事項

関連規格:JIS Z 8301  規格票の様式及び作成方法