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A 1201

:2009

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  調製器具

1

5

  試料の分取 

2

5.1

  分取方法 

2

5.2

  試料の分取量 

2

6

  試料の含水比調整

3

6.1

  一般事項 

3

6.2

  非乾燥法 

4

6.3

  空気乾燥法 

4

6.4

  炉乾燥法 

4

7

  試料の粒度調整 

4

7.1

  一般事項 

4

7.2

  ふるい分け 

4

7.3

  裏ごし

4


A 1201

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人地盤工学

会(JGS)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 1201:2000 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

1201

:2009

土質試験のための乱した土の試料調製方法

Practise for preparing disturbed soil samples for soil testing

序文 

この規格は,1950 年に制定され,その後 5 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2000 年に

行われたが,その後 JIS Z 8801-1 の改正,JIS Z 8301 に基づく表記,用語の変更などに対応するために改

正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,土質試験のために採取した乱した土(粒径 75 mm 未満)の試料調製方法について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具 

JIS Z 8801-1

  試験用ふるい−第 1 部:金属製網ふるい 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

試料調製 

試験に用いる試料の分取,含水比調整及び粒度調整の総称。

調製器具 

調製器具は,次による。

a)

はかり  はかりは,測定質量の約 0.1  %まではかることができるもの。

b)

ふるい  ふるいは,JIS Z 8801-1 に規定する金属製網ふるい。

c)

ときほぐし器具  ときほぐし器具は,乳鉢及び乳棒,又は土粒子を破損せずに土の塊をときほぐすの

に適したもの。

d)

ゴムへら

e)

恒温乾燥炉  恒温乾燥炉は,温度を(110±5)  ℃に保持できるもの。

f)

デシケータ  デシケータは,JIS R 3503 に規定するもの,又はこれと同等の機能をもつ容器で,シリ

カゲル,塩化カルシウムなどの吸湿剤を入れたもの。


2

A 1201

:2009

試料の分取 

5.1 

分取方法 

試験に用いる試料を必要量取り出すときは,通常四分法を用いる。四分法の要領を,

図 に示す。

注記 1  四分法の代わりに,試料分取器を用いてもよい。

注記 2  代表的な試料とみなせる場合は,四分法を省略してもよい。

図 1−四分法

5.2 

試料の分取量 

試験に用いる試料の分取量は,各試験方法で規定されている試料の最少質量に適当な余裕量を加えた量

とする。

注記 1  各土質試験に用いる試料の必要量は,試験項目及び試験個数,土の粒度,含水比状態などに

よって変わる。試験 1 回当たりに必要な試料の最少分取量の目安を,

表 に示す。


3

A 1201

:2009

表 1−試験 回当たりに必要な試料の最少分取量の目安(参考)

試料の最大粒径  mm

規格番号

試験方法など

0.425 2  4.75

9.5

19

26.5

37.5

75

JIS A 1202 

土粒子の密度試験方法

20 g

(ピクノメーター容量 100 mL 以下)

40 g

(ピクノメーター容量 100 mL より

大)

JIS A 1203 

土の含水比試験方法 5

g

∼10 g 10 g∼30 g 30 g∼100 g 150 g∼300 g  1 kg∼5 kg  5 kg∼30 kg

JIS A 1204 

土の粒度試験方法

200 g

400 g

1.5 kg

6 kg

30 kg

JIS A 1223 

土の細粒分含有率試験方法

200 g

400 g

1.5 kg

6 kg

30 kg

JIS A 1205 

土の液性限界・塑性限界試験方法

230 g

JIS A 1209 

土の収縮定数試験方法

30 g

JIS A 1224 

砂の最小密度・最大密度試験方法

500 g

JIS A 1226 

土の強熱減量試験方法

粒径約 2 mm 以下

2 g

∼10 g

(炉乾燥状態の質量)

a)

乾燥・繰返し法 5 kg

b)

乾燥・非繰返し法 3

kg

×組数

a)

内径

モールド

10 cm

c)

湿潤・非繰返し法 3

kg

×組数

a)

a)

乾燥・繰返し法 8 kg

a)

乾燥・繰返し法 15

kg

b)

乾燥・非繰返し法 6

kg

×組数

a)

内径

モールド

JIS A 1210 

突き固めによる土の締固め


15 cm

c)

湿潤・非繰返し法 6

kg

×組数

a)

JIS A 1228 

締固めた土のコーン指数試験方法

3 kg

×組数

a)

JIS A 1211  CBR

試験方法 5

kg

×組数

a)

JIS A 1218 

土の透水試験方法 3

kg

(標準供試体)

a)

組数とは,試験を 1 回行うのに必要な供試体個数をいう。

注記 2  この表に示す最少分取量は,湿潤又は空気乾燥試料の質量である。

注記 3  同一条件で複数個の試験を行う場合,試料の最少量に個数を乗じた量が必要になる。

注記 4  JIS A 1210 における湿潤法は,乾燥又は加水によって試料を自然含水比から所要の含水比に

調整する方法である。乾燥法は,試料の全量を最適含水比が得られる含水比まで空気乾燥し,

突固めに際して加水によって所要の含水比に調整する方法である。

試料の含水比調整 

6.1 

一般事項 

試料は,各土質試験方法及び土の種類に応じて非乾燥法,空気乾燥法及び炉乾燥法のうち,いずれかの

方法を用いて含水比を調整する。非乾燥法は,通常,風化の進んだれき(礫)及び貝殻を含む土など粒子

が壊れやすい土,並びに湿潤な粘性土(特に火山灰質粘性土,アロフェン,加水ハロサイトなどの粘土鉱

物を含む土)及び有機質土など乾燥によって著しく性質が変化する土に適用する。空気乾燥法及び炉乾燥

法は,通常,れき分,砂分の多い粗粒土及び原位置でかなり乾燥している粘性土など,土の性質が乾燥に

よってあまり変化しない土に適用する。


4

A 1201

:2009

6.2 

非乾燥法 

採取したときの含水比状態のまま,試料をよく混合した後,含水比が変わらないように保存する。

6.3 

空気乾燥法 

試料を室内で所要の含水比まで乾燥させる。乾燥中にときどき試料をかき混ぜ,よく混合する。大きな

塊がある場合には,手又はときほぐし器具で細かくときほぐす。乾燥した試料は,含水比が変わらないよ

うに保存する。

注記  試料の乾燥を急ぐ手段として,恒温乾燥炉の温度を 50  ℃以下にして,恒温乾燥炉を利用して

もよい。

6.4 

炉乾燥法 

試料を(110±5)  ℃の恒温乾燥炉に入れて,一定質量になるまで炉乾燥した後,デシケータの中でほぼ室

温になるまで冷ます。

試料の粒度調整 

7.1 

一般事項 

各試験方法に規定された粒径以上の土粒子を含む土は,ふるい分けによって粒度を調整する。

非乾燥法によるとき,土が非常に湿っていてふるい分けができない場合は,裏ごしによって粒度を調整

する。

粒度調整に用いる金属製網ふるいは,各試験方法に規定された最大粒径に対応するふるいとする。

注記 1  許容の粒径以上の土粒子が含まれていても,試験結果に影響を及ぼさないと考えられる場合,

特に目立つ粗大粒子を手で取り除く程度とし,ふるい分け又は裏ごしを省略してもよい。

注記 2  まさ土のように土粒子がぜい弱で破砕しやすい土は,次の方法でときほぐした後,ふるい分

けによって調整するとよい。すなわち,空気乾燥した試料を 500 g ずつビニール袋に入れ,

ゴムひもで縛った後,1.5 m の高さからコンクリートの床面に 30 回落下させる。

7.2 

ふるい分け 

所定の金属製網ふるいを用いてふるい分けを行い,その通過分を試料とする。

7.3 

裏ごし 

蒸留水を加えるなどして,裏ごしをしやすい軟らかさに練り合わせる。これをゴムヘらを用いて所定の

金属製網ふるいで裏ごしを行い,その通過分を試料とする。裏ごしの操作の概略は,

図 のとおりとする。

図 2−裏ごしの操作の概略


5

A 1201

:2009

関連規格:JIS A 1202  土粒子の密度試験方法 

JIS A 1203

  土の含水比試験方法

JIS A 1204

  土の粒度試験方法

JIS A 1205

  土の液性限界・塑性限界試験方法

JIS A 1209

  土の収縮定数試験方法

JIS A 1210

  突固めによる土の締固め試験方法

JIS A 1211

  CBR 試験方法

JIS A 1218

  土の透水試験方法

JIS A 1223

  土の細粒分含有率試験方法

JIS A 1224

  砂の最小密度・最大密度試験方法

JIS A 1226

  土の強熱減量試験方法

JIS A 1228

  締固めた土のコーン指数試験方法

JIS Z 8301

  規格票の様式及び作成方法