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A 1193

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本コンクリート工学協会(JCI)/

社団法人日本建材産業協会(FECMI)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規

格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が制定した日本工業規

格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登

録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


A 1193

:2005

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  供試体

1

4.1

  供試体の作製 

1

4.2

  供試体端部の処理

1

4.3

  供試体の長さ 

1

4.4

  供試体の取扱い

1

4.5

  供試体の数 

1

5.

  アルカリの浸せき

2

5.1

  アルカリ水溶液の種類 

2

5.2

  アルカリ水溶液の調整方法 

2

6.

  試験方法

2

6.1

  供試体のアルカリ水溶液への浸せき 

2

6.2

  外観観察 

2

6.3

  引張試験 

2

7.

  試験結果の計算 

2

8.

  報告

3

8.1

  必ず報告する事項

3

8.2

  必要に応じて報告する事項 

3

 


日本工業規格

JIS

 A

1193

:2005

コンクリート用連続繊維補強材の

耐アルカリ試験方法

Test method for alkali resistance of fiber reinforced polymer(FRP) bars and

grids for reinforcement of concrete

1. 

適用範囲  この規格は,コンクリートの補強用に鉄筋及び鋼材の代替として用いられる連続繊維補強

材の耐アルカリ試験方法について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ

れらの規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A ****

  コンクリート用連続繊維補強材の引張試験方法

JIS K 8574

水酸化カリウム(試薬)

JIS K 8575

水酸化カルシウム(試薬)

JIS K 8576

水酸化ナトリウム(試薬)

JIS Z 8802  pH

測定方法

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は JIS A 1192 の 3.(定義)による。

4. 

供試体

4.1 

供試体の作製  供試体は,試験部の材質が変化しないように,所定の長さに切断して作製する。連

続繊維補強材の形状が格子状の場合は,試験方向を除く部分を切り取って供試体としてもよい。

4.2 

供試体端部の処理  供試体の両端部は,アルカリ水溶液に浸せきしている期間,同溶液が浸入しな

いようにエポキシ樹脂などで保護しなければならない。

4.3 

供試体の長さ  供試体の長さは,試験部に定着部を加えたものとする。供試体試験部の長さは,次

による。

a) 

棒状の場合は,300 mm 以上,かつ,公称直径の 40 倍以上としなければならない。

なお,公称直径については,JIS A 1192 

附属書によって求める。

b) 

棒状でより線状の場合は,4.3 a),かつ,よりピッチの 2 倍以上としなければならない。

c) 

格子状の場合は,4.3 a),かつ,交差部を 3 か所以上含まなければならない。

4.4 

供試体の取扱い  供試体は,試験部の材質に変化を生じさせるような変形,加熱及び紫外線を避け

て保存しなければならない。

4.5 

供試体の数  供試体数は,アルカリ水溶液に浸せきする供試体及びアルカリ水溶液に浸せきしない

供試体各 5 体とする


2

A 1193

:2005

5. 

アルカリの浸せき

5.1 

アルカリ水溶液の種類  供試体を浸せきするアルカリ水溶液は,次による。

a)

溶液 A:コンクリート中に含まれる細孔溶液の組成に相当するアルカリ水溶液

b)

溶液 B:10  %水酸化ナトリウム水溶液

5.2 

アルカリ水溶液の調整方法  アルカリ水溶液の調整は,次による。

a) 

溶液 A は,JIS K 8574 に規定する水酸化カリウム 14g を 1000 mL の蒸留水(

1

)に溶解した水溶液,JIS K 

8575

に規定する水酸化カルシウム 2g を 1000mL の蒸留水に溶解した水溶液及び JIS K 8576 に規定す

る水酸化ナトリウム 10g を 1000mL

“10g を 990 ml”

の蒸留水に溶解した水溶液を混合して調整する。

(

1

)

蒸留水と同程度以上の純度をもつ水を使用してもよい。

b) 

溶液 B は,JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 100g を 1000 mL の蒸留水に溶解して調整する。

参考  アルカリ水溶液を調整するとき発熱するため,注意して取り扱わなければならない。

6. 

試験方法

6.1 

供試体のアルカリ水溶液への浸せき  供試体のアルカリ水溶液への浸せきは,次による。

a) 

アルカリ水溶液の一部を採取し,常温まで冷却した後,JIS Z 8802 によって pH を測定する。

b) 

供試体をアルカリ水溶液に浸せきする。供試体は,浸せき容器の底部から 3 cm 以上,水溶液面から 3

cm

以下の位置に,安定した状態で水平に静置しなければならない。また,供試体相互の間隔は 3 cm

以上とする。

なお,アルカリ水溶液は,供試体の浸せき期間中,温度を 60±2℃に保ちながら水分の蒸発及び空

気中の二酸化炭素を吸収しないようにしなければならない。

c) 

供試体のアルカリ水溶液への浸せき期間は 28 日(

2

)とする。

(

2

)

供試体の浸せき期間は,必要に応じて 8 週,13 週,又は 26 週としてもよい。

d) 

浸せき期間が所定の日数に達した後,供試体をアルカリ水溶液から取り出し,上水道水で洗浄する。

洗浄後の供試体は,常温で乾燥する。

e) 

アルカリ水溶液の一部を採取し,常温まで冷却した後,JIS Z 8802 によって pH を測定する。

6.2 

外観観察  アルカリ水溶液浸せきあり,なしの供試体を目視によって観察し,色,表面状態及び形

状の変化を比較する。また,必要に応じて,供試体を切断研磨して切断面を顕微鏡によって観察する。

6.3 

引張試験  引張試験は,次による。

a) 

供試体は,アルカリ水溶液に所定期間浸せきした供試体及びアルカリ水溶液に浸せきしない供試体の

2

種類とする。

b) 

試験方法は,JIS A 1192 による。ただし,ひずみの測定は必要に応じて行う。

7. 

試験結果の計算  荷重保持率は,次の式(1)によって算出し,四捨五入して整数に丸める。

100

0

u

u1

et

×

=

P

P

R

 (1)

ここに,

R

et

荷重保持率(%)

P

u0

浸せきしない供試体の最大引張荷重の平均値(N)

P

u1

浸せきした供試体の最大引張荷重の平均値(N)


3

A 1193

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8. 

報告

8.1 

必ず報告する事項  必ず試験結果を報告する事項は,次による。

a) 

試験年月日

b) 

連続繊維補強材の名称又は商品名

c) 

素材繊維及び含浸接着樹脂の名称

d) 

浸せき溶液の種類

e) 

荷重保持率

f) 

供試体の番号

g) 

外観観察結果

h) 

各供試体の最大引張荷重(N)及びその平均値(N)

i) 

各供試体の破断位置

j) 

浸せき溶液の温度及び pH

8.2 

必要に応じて報告する事項  必要に応じて試験結果を報告する事項は,次による。

a) 

供試体の記号,形状・寸法

b) 

各供試体の公称断面積(mm

2

)

又は公称直径(mm)

c) 

引張試験時の試験温度(℃),試験担当者

d) 

載荷速度(N/mm

2

/min

,%/min)

e) 

各供試体の引張剛性(N)及びヤング係数 (N/mm

2

)

並びにそれらの平均値 (N,N/mm

2

)

f) 

各供試体の終局ひずみ(m/m)及び終局ひずみの平均値 (m/m)

g) 

各供試体の荷重(応力)−変位(ひずみ)曲線