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A 1158

:2014

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  用語及び定義  

1

3

  器具  

1

4

  縮分方法  

3

5

  報告  

4


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まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,公益社団法人日本コンクリート工学会(JCI)

から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経

て,国土交通大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

1158

:2014

試験に用いる骨材の縮分方法

Method for reducing samples of aggregate to testing size

適用範囲 

この規格は,細骨材及び粗骨材を所定量まで縮分する方法について規定する。ただし,対象とする粗骨

材は,最大寸法が 40 mm 以下とし,40 mm を超える骨材には適用しない。

なお,40 mm を超える骨材については,他の合理的な方法で縮分する。

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

2.1 

縮分 

骨材の特性値を極力変動させない手法によって,骨材の質量(容量)を減少させること。

2.2 

四分法 

骨材を円形に広げて 4 分割し,

対角線上に位置する二つの扇形に広がった骨材を採取することによって,

その量をおおむね 1/2 に縮分する方法。

2.3 

試料分取器 

骨材を並行するスリットによって 2 分割し,その量をおおむね 1/2 に縮分する器具。

器具 

3.1 

スコップ 

四分法に使用するスコップは,

先端の形状は直線とし,

縮分する骨材を均等に採取できる大きさとする。

なお,細骨材用のスコップは,小形の角形ハンドスコップでもよい。

3.2 

試料分取器 

試料分取器は,細骨材用及び粗骨材用とし,本体,骨材投入容器及び受容器で構成する(

図 参照)。試

料分取器の各部の仕様は,次による。


2

A 1158

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図 1−試料分取器の例(細骨材用) 

a)

本体  本体は,骨材投入口に幅が等しく偶数個の並行するスリットをもち,骨材を損失させることな

く,両側の受容器に均等にかつ滑らかに排出できるシュートをもつ構造とする。その材質は金属製と

し,骨材投入によって変形することのない十分強固なものとする。また,隣接するスリットは,骨材

を別方向に交互に排出できなければならない。

なお,スリットの数及び幅の寸法は,

表 及び図 による。

表 1−試料分取器本体の仕様 

区分

スリットの数

スリットの幅の寸法

細骨材用

偶数で 12 個以上 10

mm

以内とする。

粗骨材用

偶数で 8 個以上

縮分する骨材の最大寸法の 3.5 倍以内とし,

全量が通過する間隔とする。

図 2−試料分取器(スリット)の仕様の一例 

b)

骨材投入容器  骨材投入容器は,一定の速度で骨材を均等に投入できるもので,その幅は,本体の骨

材投入口(スリットの全幅)と同様とする。

c)

受容器  左右 2 個とし,本体によって分割された骨材を損失させることなく,分割された骨材を十分

に収納できる容量とする。


3

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縮分方法 

縮分は,骨材の種類,最大寸法,骨材量及び試験の目的などを考慮して,次の四分法若しくは試料分取

器による方法,又は両者を組み合わせた方法で行う

1)

さらに,縮分の回数は,c)による。

1)

最大寸法の大きい粗骨材又は骨材量が多い場合及び表面水をもつ細骨材の場合は,四分法が適

しており,乾燥した細骨材又は骨材量が少ない場合は,試料分取器による方法が適している。

また,四分法によって,ある程度の量まで縮分し,その後,試料分取器を用いて縮分すると合

理的である。

a)

四分法による方法  四分法による縮分方法は,次による。

1)

対象とする骨材は,細骨材又は粗骨材とする。

2)

縮分する骨材の含水状態を試験の目的に応じて調整する

2)

2)

骨材が絶乾状態の場合,縮分によって微粒分が飛散する可能性があるため,例えば,微粒

分量試験に供する骨材を縮分する場合は,表面水を若干もつ状態に調整するとよい。

3)  2)

の骨材を,骨材粒子が損失したり,異物が混入しないように,硬く清浄で必要な広さをもつ床な

どの平らな場所に置く。

4)

骨材全体の天地を 2 回以上切り返してよく混合する。

5)  2

回以上切返しを行った後,骨材をスコップで一杯ずつ同じ位置に積み上げ,骨材全体を円すい(錐)

状にする。

なお,骨材を積み上げるときには,大小の粒子が同心円上に均等に広がるように積み上げなけれ

ばならない(

図 参照)。

6)

円すい(錐)の頂上をスコップで注意深く押し広げて平らにする。平らに押し広げた骨材の直径は,

厚さの 4∼8 倍程度とする(

図 参照)。

7)

押し広げた骨材をスコップで 4 分割する。このとき,骨材から分離した微粒分も均等に分割する(

5

参照)

8)

対角線上に位置する二つの扇形に広がった骨材を取り除く。

なお,骨材を取り除くときは,ほうき(箒)

,ブラシなどを用いて微粒分も残らず取り除く(

図 6

参照)

9)

残った二つの扇形に広がった骨材をよく混合して一組の試料(縮分した骨材)とし,4)8)の操作

を繰り返して,所定量まで縮分する。

図 3−四分法(骨材を積み上げた状態) 

図 4−四分法(骨材を押し広げた状態) 


4

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図 5−四分法(骨材を 分割した状態) 

図 6−四分法(対角線上を除去した状態) 

b)

試料分取器による方法  試料分取器による縮分方法は,次による。

1)

対象とする骨材は,細骨材又は粗骨材とする。

2)

骨材の種類及び最大寸法に応じた仕様の試料分取器を準備する。

3)

縮分する骨材の含水状態を試験の目的に応じて調整する

3)

3)

表面水がある細骨材は,試料分取器の内側に付着し,滑らかに排出できない場合があるの

で注意する必要がある。

4)  3)

の骨材を,骨材投入容器内に入れる。このとき,各スリットにほぼ等しい量の骨材が投入できる

ように,容器内の骨材を均等にならす。

5)

試料分取器の受容器に骨材が自由に流れ出る速度で骨材を骨材投入口に投入する(

図 参照)。

6)

左右の受容器に排出された骨材を,それぞれ一つの試料(縮分した骨材)とする(

図 参照)。

7)

一つの試料(縮分した骨材)をよく混合し,4)6)の操作を繰り返して,所定量まで縮分する。

図 7−試料分取器による縮分状況 

図 8−試料分取器による縮分後の状況 

c)

縮分の回数  所定量まで縮分する回数は,2 回以上とする

4)

4)

採取する試料の量は,試験の目的,試験項目などによって異なるため具体的な質量(容量)

は規定しないが,所定量まで縮分する回数は 2 回以上とする。人工軽量骨材,再生骨材など

は,品質が偏る場合があるため,採取する試料の量を増やし,縮分回数を多くすることが望

ましい。

報告 

報告は,次の事項のうち必要なものを記載する。


5

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a)

骨材の種類,最大寸法及び産地

b)

試料の採取場所及び採取年月日

c)

縮分前の試料の質量及び含水状態(絶乾・気乾など)

d)

縮分方法(四分法,試料分取器,その他の方法)

,縮分回数

e)

縮分後の試料の質量及びその用途

f)

縮分した年月日