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A 1156

:2006

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本コンクリート工学協会(JCI)か

ら,

工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

国土交通大臣が制定した日本工業規格である。

JIS A 1156

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)温度計の取扱い方法


A 1156

:2006

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目  次

ページ

1.

  適用範囲  

1

2.

  引用規格  

1

3.

  試験用器具  

1

4.

  試料  

1

5.

  測定方法  

1

6.

  測定結果  

1

7.

  報告  

2

附属書(参考)温度計の取扱い方法  

3

1.

  ガラス製棒状温度計による測定  

3

2.

  抵抗温度計等による測定  

3

3.

  熱電温度計による測定  

3

4.

  バイメタル式温度計による測定  

4

 


     

日本工業規格(案)

JIS

 A

1156

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フレッシュコンクリートの温度測定方法

Method of measurement for temperature of fresh concrete

1. 

適用範囲  この規格は,フレッシュコンクリートの温度を測定する方法について規定する。ただし,

粗骨材の最大寸法が 40 ㎜を超えるコンクリートへの適用は除外する。

備考  温度計の安全な使用方法については,使用者が別途定めて温度測定を行う。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1115

  フレッシュコンクリートの試料採取方法

JIS Z 8710

  温度測定方法通則

3. 

試験用器具

a) 

温度計  温度計は,接触方式の温度計とし,0∼50℃の測定範囲の目量が 1℃以下のものとする。なお,

温度計の校正は,JIS Z 8710 に規定する「接触式温度計の校正方法」によって行う。

備考  接触方式とは,測定対象と温度計の検出部(感温部)とを物理的によく接触させて同じ温

度に保ち,温度を測定する方法をいう。また、温度計の検出部とは,測定対象に接触し,

その温度と同一温度になるべき部分をいう(JIS Z 8710 参照)

b) 

容器  試料を受ける容器は,水密なものとし,内径(一辺)および高さが 14 ㎝以上かつ容量が 2L 以

上とする(

1

)

(

1

容器として一輪車を用いてもよい。

4. 

試料  試料は,JIS A 1115 の規定によって 2L 以上採取する。

5. 

測定方法

a) 

試料を容器に入れ,直射日光や風などが当たらない平らな場所に静置する。

b) 

温度計は,容器の中央部からほぼ垂直に挿入する。その際,温度計の検出部全体が試料に浸没するま

で挿入する。温度計を挿入した後,温度計周囲の試料表面を軽く押し均す。

c) 

温度計は,示度が安定するまで静置し,試料に挿入した状態で示度を読み取り記録する。

参考  各温度計の取扱い方法は附属書(参考)による。

d) 

試料の採取から示度を読み取るまでの時間は,5 分以内とする。

6. 

測定結果  温度は,1℃単位で表示する。


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7. 

報告  報告は,次の事項について行う。

a) 

必ず報告する事項

1) 

日時

2) 

天候

3) 

フレッシュコンクリートの温度(℃)

4) 

温度計の種類

5) 

容器(種類と容量)

6) 

温度測定場所(屋内または屋外)

b) 

必要に応じて報告する事項

1) 

バッチ番号または運搬車番号

2) 

試験室の温度または気温(℃)

3) 

温度計の校正年月日


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附属書(参考)温度計の取扱い方法

この附属書(参考)は,フレッシュコンクリートの温度測定方法における温度計の取扱い方法の標準を

示すものであり,規定の一部ではない。

1. 

ガラス製棒状温度計による測定  ガラス製棒状温度計を用いてフレッシュコンクリートの温度測定を

行う場合は,JIS Z 8705(ガラス製温度計による温度測定方法)によって行う。

ガラス製棒状温度計は,JIS B 7411(一般用ガラス製棒状温度計)に規定される全浸没温度計または浸

没線付温度計を用いる。

全浸没温度計を用いて温度測定を行う場合には,JIS B 7411 の 4.2 項に従い,その液柱頂部がフレッシ

ュコンクリートの表面と同一面又は 2 目盛以上,上方にならないように挿入する。

浸没線付温度計を用いて温度測定を行う場合は,球部(ガラス製棒状温度計の先端部分で,感温液が封

入されている部分)から浸没線までをフレッシュコンクリート試料中に挿入するとともに,その時の挿入

深さは 60mm 以上とする。

温度計の示度の読み取りは,上記条件に従って温度計をフレッシュコンクリートに挿入し,両者が熱的

平衡に達した後,目盛面に垂直な方向から見て行う。なお,熱的平衡に達するまでの時間(示度が安定す

るまでの時間)は,2 分以上とする。

全浸没温度計を感温液柱の一部を露出した状態で使用する場合,又は浸没線付温度計を正しくない浸没

状態(浸没線まで挿入していない状態)で使用する場合には,温度計の示度に大きな誤差を生じることが

あるので,浸没条件を満足しなければならない。

なお,温度計破損による怪我や試料へのガラス片混入等を防止するため,保護管の使用,又は飛散防止

シート付きの温度計を使用することが望ましい。

2. 

抵抗温度計等による測定  白金抵抗温度計やサーミスタ温度計等の抵抗式測温体による温度計を用い

てフレッシュコンクリートの温度測定を行う場合は,JIS Z 8704(温度測定方法−電気的方法)によって

行う。抵抗温度計は,JIS C 1603(指示抵抗温度計)などの JIS C 1604(測温抵抗体)

JIS C 1606(シー

ス測温抵抗体)及び JIS C 1611(サーミスタ測温体)に規定された抵抗式測温体を用いたものとする。温

度計の示度の読み取りは,

検出部をフレッシュコンクリートに挿入し,

両者が熱的平衡に達した後に行う。

なお,その時の挿入深さは,ガラス製棒状温度計による測定と同様,60 ㎜以上とする。

3. 

熱電温度計による測定  熱電温度計を用いてフレッシュコンクリートの温度を測定する場合は,JIS Z 

8704

(温度測定方法−電気的方法)によって行う。熱電温度計は,JIS C 1601(指示熱電温度計)などの

JIS C 1602

(熱電対)及び JIS C 1605(シース熱電対)に規定された熱電対を用いたものとする。温度計

の示度の読み取りは,検出部をフレッシュコンクリートに挿入し,両者が熱的平衡に達した後に行う。な

お,その時の挿入深さは,ガラス製棒状温度計による測定と同様,60 ㎜以上とする。


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4. 

バイメタル式温度計による測定  バイメタル式温度計を用いてフレッシュコンクリートの温度を測定

する場合は,JIS Z 8707(充満式温度計及びバイメタル式温度計による温度測定方法)によって行う。温

度計の示度の読み取りは,感温部全体をフレッシュコンクリートに挿入し,両者が熱的平衡に達した後に

行う。なお,熱的平衡に達するまでの時間(示度が安定するまでの時間)は,3 分以上とする。