>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

A 1150

:2007

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  試験用器具

1

3.1

  スランプコーン

1

3.2

  突き棒

1

3.3

  平板

1

3.4

  ノギス又はメジャー

2

3.5

  測定用補助器具

2

3.6

  受け容器

2

3.7

  ストップウォッチ

2

4

  試料

2

4.1

  試料の準備

2

4.2

  コンクリートの温度

2

5

  試験方法

2

6

  結果

3

7

  報告

3

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

4

 


A 1150

:2007

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本コン

クリート工学協会(JCI)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS A 1150:2001

は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 A

1150

:2007

コンクリートのスランプフロー試験方法

Method of test for slump flow of concrete

序文

この規格は,2005 年に第 1 版として発行された ISO 1920-2,Testing of concrete−Part 2: Properties of fresh

concrete

を基に作成した日本工業規格であるが,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,粗骨材の最大寸法が 40 mm 以下の,高強度コンクリート,高流動コンクリート,水中不分

離性コンクリートなどのスランプフロー試験の方法について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 1920-2:2005

,Testing of concrete−Part 2: Properties of fresh concrete (MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを示

す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1101

  コンクリートのスランプ試験方法

JIS A 1115

  フレッシュコンクリートの試料採取方法

JIS A 1138

  試験室におけるコンクリートの作り方

JIS A 1156

  フレッシュコンクリートの温度測定方法

JIS B 7512

  鋼製巻尺

3

試験用器具

3.1

スランプコーン

スランプコーンは,JIS A 1101 に規定するものとする。

3.2

突き棒

突き棒は,JIS A 1101 に規定するものとする。

3.3

平板

平板は,十分な水密性及び剛性をもつ,板厚 3.0 mm 以上の鋼製のものとし,大きさが 0.8 m×0.8 m 以

上で,表面が平滑なものとする。取っ手をつける場合には,スランプフローの測定の障害にならない位置


2

A 1150

:2007

につける。

3.4

ノギス又はメジャー

ノギス又はメジャーは,JIS B 7512 のコンベックスルール又はこれに相当するもので,1 mm まで読み取

れるものとする。

3.5

測定用補助器具

測定用補助器具

1) 

は,

図 に示すように,スランプフローの測定に用いるものとする。

1)

例えば,山形鋼などを切断加工したものでもよい。

3.6

受け容器

受け容器は,容量 10 L 以上のバケツなどとし,必要に応じて用意する。

3.7

ストップウォッチ

ストップウォッチは,0.1 秒まで計測できるものとする。

図 1−測定器具の使用例

4

試料

4.1

試料の準備

試料は,JIS A 1115 の規定によって採取するか,又は JIS A 1138 の規定によって作る。

4.2

コンクリートの温度

コンクリートの温度は JIS A 1156 の規定によって測定する。

5

試験方法

試験方法は,次による。

a)

スランプコーン及び平板の設置  スランプコーン及び平板は,内面及び表面を湿布などでふく。スラ


3

A 1150

:2007

ンプコーンは,水平に設置した平板上に置く。

なお,水平の確認は,水準器を用いて行う。

b)

試料の詰め方  試料は,材料の分離を生じないように注意して詰めるものとし,スランプコーンに詰

め始めてから,詰め終わるまでの時間は 2 分以内とする。

高強度コンクリート及び高流動コンクリートの場合,適切な受け容器にためておいて偏りがないよ

うに流し込み,突き固めや振動を与えない一層詰めとするか,又は 3 層に分けて詰め,各層 5 回突き

棒で一様に突く。

水中不分離性コンクリートの場合,3 層に分けて詰め,各層 25 回突き棒で一様に突く。

c)

スランプフローの測定  スランプコーンに詰めたコンクリートの上面をスランプコーンの上端に合わ

せてならした後,直ちにスランプコーンを鉛直方向に連続して引き上げる。スランプコーンを引き上

げる時間は,JIS A 1101 の規定によって高さ 30 cm で 2∼3 秒とする。ただし,試料がスランプコーン

とともに持ち上がって落下するおそれのある場合は,10 秒でゆっくり引き上げる。この後,スランプ

コーンの内側に多量の試料が付着している場合には,これをかき落として試料の中心部に静かに加え

る。

コンクリートの動きが止まった後に,広がりが最大と思われる直径と,その直行する方向の直径を

1 mm

の単位で測る。コンクリートの広がりが著しく円形からはずれ,スランプフローの両直径の差

が 50 mm 以上となった場合には,同一バッチの別試料によって新たに試験する。

なお,スランプを測定する場合には,コンクリートの中央部において下がりを 0.5 cm 単位で測定す

る。

d)

フローの流動停止時間の測定  フローの流動停止時間を求める場合には,スランプコーン引上げ開始

から,目視によって停止が確認されるまでの時間を,ストップウォッチで 0.1 秒単位で測る。

6

結果

スランプフローは,両直径の平均値を 5 mm 又は 0.5 cm 単位に丸めて表示する。

7

報告

報告は,次の事項について行う。

a)

必ず報告する事項  必ず報告する事項は,次による。

1)

試験年月日

2)

バッチ番号

3)

粗骨材の最大寸法(mm)

4)

コンクリートの温度(℃)

5)

試料の詰め方

6)

スランプフロー(mm 又は cm)

b)

必要に応じて報告する事項  必要に応じて報告する事項は,次による。

1)

天候

2)

気温(℃)

3)

フローの流動停止時間(秒)

4)

スランプ(cm)

5)

目視による材料分離の有無


4

A 1150

:2007

附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS A 1150

:2007  コンクリートのスランプフロー試験方法 ISO 

1920-2

:2005,Testing of concrete−part 2:Properties of fresh concrete

(

Ⅰ)JIS の規定

(

Ⅱ)

国際規

格番号

(

Ⅲ)国際規格の規定

(

Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異

の箇条ごとの評価及びその内容

(

Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び名称

内容

箇条

番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

1

適 用 範

粗骨材の最大寸法が 40 mm 以
下の,高強度コンクリート,

高流動コンクリート,水中不

分離性コンクリートなどのス
ランプフロー試験の方法につ

いて規定する。

 4.7.1

高流動性コンクリート,水中
不分離性コンクリートのス

ランプフロー試験方法につ

いて規定する。また,スラン
プが 210 mm を超えるコンク

リートにも適用できる。

一致

2

引 用 規

この規格の規定の一部を構成

する引用規格を掲載する。

追加

3

試 験 用

器具

平板の剛性,大きさ,表面に
ついて規定する。※十分な水

密性及び剛性をもつ鋼製のも

のとし,

大きさが 0.8 m×0.8 m

以上で,表面が平滑なもの。

 4.7.3.3

平板の大きさは 800 mm×

800 mm

以上とし,表面に二

つの円を描いたものとする。

※スランプコーンの位置を
示す直径 200 mm の円と,

500

mm

フロー到達時間を測定す

るための直径 500 mm の円。

削除

ISO

規格では 500 mm フ

ロー到達時間を測定す

るために,二つの円を

平板の表面に描くこと
となっている。

JIS

では 50 cm フロー到達時間の

測定を削除したため、平板に二つ

の円は描かない。

受け容器は,容量 10 L 以上の
バケツなどと規定する。

 4.7.3.6

受け容器は,容量が約 12 L
以上のバケツなどと規定し

ている。

一致

4

試料

試料準備の方法及びコンクリ

ート温度の測定方法を規定す
る。

追加

4

A

 1

150


2007


5

A 1150

:2007

(

Ⅰ)JIS の規定

(

Ⅱ)

国際規

格番号

(

Ⅲ)国際規格の規定

(

Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異

の箇条ごとの評価及びその内容

(

Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び名称

内容

箇条

番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

5

試 験 方

高強度コンクリート及び高流

動コンクリートの場合,突き
固めや振動を与えない一層詰

めとすることを標準とするほ

か,3 層に分けて詰めて各層 5
回突き棒で一様に突く方法を

規定する。

 4.7.4.2

高流動性コンクリートの場

合,突き固めや振動を与えな
い一層詰めとすることを規

定している。

追加

ISO

規格では,3 層に分

けて詰めて各層 5 回突
き棒で一様に突く方法

は規定していない。

スランプフローが比較的小さい

コンクリート試料では,偏りなく
スランプコーンに詰められるよ

う,3 層に分けて詰めて各層を 5

回突き固める方法で詰める方法
を追加した。

スランプフローは,試料の直

径を 1 mm の単位で測ること
を規定する。

 4.7.4.3

スランプフローは,試料の直

径を 5 mm の単位で測ること
を規定している。

変更

JIS

では測定器具の最

小単位と測定する単位
を合わせた。

スランプコーンの内側に多量

の試料が付着している場合に

は,これをかき落として試料
の中心部に静かに加えること

を規定している。

 4.7.4.3

スランプコーンの内側に多

量の試料が付着している場

合には,理由を明記するとと
もに,同一バッチの別試料に

よって新たに試験すること

を規定している。

一致

4.7.4.4

500

mm

フロー到達時間の測

定を規定している。

削除

JIS

では 50 cm フロー到

達時間の測定を削除し

た。

500 mm

フロー到達時間の測定

は,誤差を生じやすく,管理項目

として利用されていないと考え

られることから,今回の改正で削
除した。

6

結果

スランプフローは,両直径の

平均値を 5 mm 又は 0.5 cm 単

位に丸めて表示する。

 4.7.4.3

スランプフローは,二つの測

定値の平均値を 10 mm 又は 5

mm

単位(国内規格で要求さ

れる場合)に丸めて表示す

る。

変更

JIS

では 5 mm 又は 0.5

cm

単 位 で の 表 示 と し

た。

7

報告

4.7.4.4

500

mm

フロー到達時間の測

定を規定している。

削除

JIS

では 50 cm フロー到

達時間の測定を削除し
た。

500 mm

フロー到達時間の測定は

誤差を生じやすく,管理項目とし
て利用されていないと考えられ

ることから,今回の改正で削除し

た。

5

A

 1

150


2007


6

A 1150

:2007

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 1920-2:2005,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

−  一致  技術的差異がない。 
−  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

−  MOD  国際規格を修正している。

6

A

 1

150


2007