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A 1118

:2011

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  試験用器具 

1

3.1

  空気量測定器 

1

3.2

  突き棒

2

3.3

  振動機

3

3.4

  メスシリンダー

3

3.5

  木づち(槌)など

3

4

  試料

3

5

  容器のキャリブレーション 

3

6

  骨材修正係数の測定

3

7

  コンクリートの空気量の測定

4

8

  計算

5

9

  報告

6


A 1118

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本コン

クリート工学協会(JCI)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 1118:1997 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 A

1118

:2011

フレッシュコンクリートの空気量の

容積による試験方法(容積方法)

Method of test for air content of fresh concrete

by volumetric method

適用範囲 

この規格は,フレッシュコンクリートの空気量を容積によって求める試験方法について規定する。

この規格は,粗骨材の最大寸法が 50 mm 以下の場合を対象とする。粗骨材の最大寸法が 50 mm を超え

る場合には,ウエットスクリーニングした試料を用いて測定し,計算によって求めるとよい。

この規格は,人工軽量骨材コンクリートのような多孔質の骨材を用いたコンクリートに対しても適用で

きる。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1115

  フレッシュコンクリートの試料採取方法

JIS A 1116

  フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法(質量

方法)

JIS A 1138

  試験室におけるコンクリートの作り方

JIS A 8610

  建設用機械及び装置−コンクリート内部振動機

試験用器具 

3.1 

空気量測定器 

空気量測定器は,次のとおりとする。

a) 

空気量測定器は,

図 に示すもので構成する。容器,かきならし定規などの詳細を,図 に示す。


2

A 1118

:2011

図 1−空気量測定器及びその他の器具 

図 2−容器,かきならし定規などの詳細 

b)

容器は,フランジ付きの円筒状容器で,その材質は金属製とし,水密で十分強固なものとする

1)

。ま

た,容器の直径はその深さとほぼ等しくし,その最小容積は 12 L とする。さらに,容器は,内面及び

フランジの上面を平滑に機械加工仕上げしたものとする。

1)

容器は 8 mm 以上の厚さとするのが望ましい。

c)

蓋は,フランジ付きの円すい形で,その材質は容器と同様なものとする。蓋の内面は水平に対して 30

度以上の傾きをもち,

平滑に機械加工仕上げしたものとする。

蓋のフランジの下面も同様に仕上げる。

蓋の頂部は,その内面の上縁に平行な標線を付け,かつ,キャップが水密に取り付けられるものとす

る。

d)

かきならし定規は,金属製とし,容器に詰めたコンクリートの容積が所定の量となるようにかきなら

すことができるものとする。かきならし定規は,これを容器にあてがった場合,容器のフランジの平

面と定規の下端面とが平行になるものでなければならない。

なお,かきならし定規でかきならした場合の,かきならし定規の下端面から下の容器の容積(V

は,箇条 によって定める。

3.2 

突き棒 

突き棒は,その先端を半球状とした直径 16 mm,長さ 500∼600 mm の鋼又は金属製丸棒とする。


3

A 1118

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3.3 

振動機 

振動機は,JIS A 8610 に規定するものとする。

3.4 

メスシリンダー 

メスシリンダーは,最小目盛が 5 mL 以下のものとする。

3.5 

木づち(槌)など 

木づち(槌)などは,容器を軽くたたくための小さいものと,激しくたたくための大きいものの 2 種類

とする。

試料 

試料は,JIS A 1115 の規定によって採取するか,又は JIS A 1138 の規定によって作る。

容器のキャリブレーション 

容器のフランジを水平に据え付けてかきならし定規をあてがい,かきならし定規の下端に接するまで静

かに水を満たし,満たした水の質量を 1 g の桁まで測定する。また,水温をはかる。

この水の質量を試験時の水の密度で除して,かきならし定規の下端面から下の容器の容積(V)を 1 mL

の桁まで算出する。

なお,かきならし定規の下端面から下の容器の容積(V)は,容器の容積の約 1/2 とする。

骨材修正係数の測定 

骨材修正係数の測定は,次のとおり行う。

a)

空気量を求めようとする容積(V)のコンクリート試料中にある細骨材及び粗骨材の質量を,次の式

によって,それぞれ 1 g の桁まで算出する。

f

f

M

B

V

m

×

=

c

c

M

B

V

m

×

=

ここに,

m

f

容積(V)のコンクリート試料中の細骨材の質量(kg)

V

コンクリート試料の容積(かきならし定規の下端面
から下の容器の容積)

(L)

B

1

バッチのコンクリートの出来上がり容積(L)

M

f

1

バッチに用いる細骨材の質量(kg)

m

c

容積(V)のコンクリート試料中の粗骨材の質量(kg)

M

c

1

バッチに用いる粗骨材の質量(kg)

b)

細骨材及び粗骨材の代表的試料を,それぞれ質量で m

f

及び m

c

だけ採取する。試料骨材粒の含水状態

をコンクリート試料中の骨材粒の含水状態と同様にするため,細骨材及び粗骨材を別々に水に浸す

2)

約 1/3 まで水を満たした容器の中に骨材を入れる。骨材を入れるには,スコップ 1 杯の細骨材を入れ,

次にスコップ 2 杯の粗骨材を入れるようにして,全ての骨材が水に浸されるようにする。骨材を入れ

るときには,できるだけ空気が入らないようにし,出てきた泡は手早く取り去らなければならない。

空気を追い出すために,容器の側面を木づち(槌)などでたたき,また細骨材を加えるごとに,約 25

mm

の深さに達するまで突き棒で約 10 回突くものとする。

2)

水に浸す時間は,5 分間程度が望ましい。


4

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c) 

全部の骨材を容器に入れた後,水面の泡を全て取り去り,容器のフランジと蓋のフランジとの間にゴ

ムパッキンを入れ,漏水しないように蓋を容器に締め付ける。

d)

箇条 の d)f)に規定する操作を行う。

e)

骨材修正係数(G)は,次の式によって求める。

10

1

02

.

1

a

×

=

V

V

G

ここに,

G

骨材修正係数(コンクリートの容積に対する骨材の質
量分率)

(%)

V

a

容器をころがした後,下がった水面を標線に一致させ
るために用いた水の全量(mL)

図 3 c)及び d)  参照]

V

コンクリートの容積(L)

注記  この骨材修正係数(G)は,コンクリートの空気量を測定している間における骨材粒の吸水

が試験結果に及ぼす影響を補正するためのものである。

コンクリートの空気量の測定 

コンクリートの空気量の測定は,次のとおり行う。

a)

試料を箇条 によって求めた容積(V)の約 1/3 まで入れ,ならした後,容器の底を突かないように突

き棒で 25 回均等に突く。突き穴がなくなり,コンクリートの表面に大きな泡が見えなくなるようにす

るため,容器の側面を 10∼15 回木づち(槌)などでたたく。

次に,試料を容積(V)の約 2/3 まで入れ,前回と同様な操作を行う。最後に容器中のコンクリート

の全量が箇条 によって求めた容積(V)より少し多くなる程度に試料を入れ,同様の操作を行った

後,容器のフランジを水平に据え,金属製のかきならし定規でかきとって平たんにならす。突き棒の

突き入れ深さは,ほぼ各層の厚さとする。振動機で締め固める場合には,JIS A 1116  の 5.2(振動機で

締め固める場合)に準じて行う。

なお,内部振動機の大きさは,容器の容積に比べて大きすぎるものであってはならない。

b)

コンクリートの表面を乱さないようにしながら,漏斗及び散水管を用いて容器のフランジのやや下方

まで静かに水を入れる。

なお,試験に用いる水の温度は,コンクリートの温度に対して±3  ℃以内でなければならない。

c)

容器のフランジと蓋のフランジとの間にゴムパッキンを入れ,漏水しないように蓋を容器に締め付け

る。

d)

容器に b)で用いたものと同じ温度の水を満たして木づち(槌)で蓋を軽くたたき,蓋の内面に付着し

ている泡を追い出す。その後,蓋の上縁が水平となるように装置を据え付けて,

図 3 a)に示すように

水面を蓋の標線と一致させる。

e)

キャップを締め付けた後,コンクリートと水とをかき混ぜてコンクリート中の空気を追い出すため,

図 に示すような方法によって容器を激しくころがす

3)

。約 20 回ころがしてから,容器を立て,空気

の泡を消すために側面を木づち(槌)で激しくたたく。キャップを外して蓋の上縁を正しく水平に据

え付ける。次に,

図 3 d)に示すメスシリンダーなどの正しく計量できる容器に入れた水

4)

を加えて,

水面を標線に一致させる。

3)

この操作は,機械装置で行ってもよい。

4)

空気が消えにくく注水しにくい場合は,アルコール及び消泡剤を用いるとよい。

f)

水面に出てくる泡がなくなり,容器をころがしても水面の高さが変化しなくなるまで e)の操作を繰り


5

A 1118

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返す

5)

5)

容器をころがした後水面を標線と一致させるために追加する水量が,容器の容積(V)の

0.05 %

以内となればこの操作をやめてよい。

g)

  f)

の操作の完了に要した,追加した水の全容量(V

a

)を,1 mL の桁まで求める。

図 3−空気量測定方法 

図 4−空気の追い出し方法 

計算 

コンクリートの空気量(A)は,次の式によって算出する。結果は四捨五入によって小数点以下 1 桁に

丸める。

なお,普通の骨材を用いた場合は,骨材修正係数(G)を省略してもよい。

G

V

V

A

×

=

10

1

02

.

1

a

ここに,

A

コンクリートの空気量(%)

V

a

容器をころがした後,下がった水面を標線に一致させ
るために用いた水の全容量(mL)

図 3 c)d)参照]


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V

かきならし定規の下端面から下の容器の容積(L)

G

骨材修正係数

報告 

報告は,次による。

a)

必ず報告する事項

1)

空気量(%)

2)

コンクリートの配合

3)

スランプ又はスランプフロー(cm)

4)

締固め方法

b)

必要に応じて報告する事項

1)

混和剤の種類

2)

コンクリートの温度(℃)