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A 1115

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本コン

クリート工学協会(JCI)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS A 1115:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 2736-1:1986,Concrete tests―Test

specimens

―Part 1:Sampling of fresh concrete を基礎として用いた。

JIS A 1115

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(参考)分取試料の採取方法

附属書 2(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


A 1115

:2005

(2)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  試料

1

4.

  試料の量

2

5.

  分取試料の採取方法

2

6.

  報告

2

附属書 1(参考)分取試料の採取方法

3

附属書 2(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

4

 


日本工業規格

JIS

 A

1115

:2005

フレッシュコンクリートの試料採取方法

Method of sampling fresh concrete

序文  この規格は,1986 年に第 1 版として発行された ISO 2736-1:1986,Concrete tests―Test specimens―Part

1

:Sampling of fresh concrete を元に,対応する部分について翻訳し,一部の規定内容を除き,技術的内容

を変更することなく改正を行った日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格と相違する部分である。変更の一覧表を,

その説明を付けて,

附属書 2(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,ミキサ,ホッパ,コンクリート運搬装置,打ち込んだ箇所などから,フレッ

シュコンクリートの試料を採取する方法について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 2736-1:1986

,Concrete tests―Test specimens―Part 1:Sampling of fresh concrete (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。この引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 8801-1

  試験用ふるい―第 1 部:金属製網ふるい

3.

試料  採取した分取試料(

1

)

を集めて,一様になるまでショベル,スコップ又はこてで練り混ぜたもの

を試料とする(

2

)

。試料は,練り混ぜた後,直ちに試験に供する(

3

)(

4

)

注(

1

)

分取試料とは,試験しようとするコンクリートの各所から採取した個々のものをいう。各分取

試料は,ほぼ等量になるようにしなければならない。

(

2

)

コンクリートの品質のばらつきを試験するなどの目的で,ランダムに多数の試料を採取しなけ

ればならない場合には,分取試料をそのまま試料としてもよい。

(

3

)

試料は,直ちに非吸水性材料でできた容器に入れて,試験が終わるまでは,日光,風などの影

響を受けないように手早く取り扱う。また,必要に応じて水を得失したり温度変化が過度にな

らないように試料を保護しなければならない。

(

4

)

試料の種類によっては,コンクリートを 50 mm 又は 40 mm の網ふるいでふるって,ふるいにと

どまる粗骨材粒を除去して,

試料とすることができる。

これらのふるいは,

それぞれ JIS Z 8801-1

に規定する公称目開き 53 mm 及び 37.5 mm である。


2

A 1115

:2005

4.

試料の量  試料の量は,20 L 以上とし,かつ,試験に必要な量より 5 L 以上多くしなければならない。

ただし,分取試料をそのまま試料とする場合には,20 L より少なくてもよい。

5.

分取試料の採取方法  分取試料は,試験しようとするコンクリートを代表するように 3 か所以上から

採取する。分取試料の採取方法は,

附属書 1(参考)による。

6.

報告  報告は,次の事項について行う。

a)

必ず報告する事項

1)

日時

2)

天候

3)

気温

4)

分取試料の数と分布及び採取間隔

5)

採取方法

6)

バッチ番号又は運搬車番号

7)

構造物における採取位置(

附属書 の 7.  による場合)

b)

必要に応じて報告する事項

1)

コンクリートの配合

2)

コンクリートの温度

3)

採取者の氏名


3

A 1115

:2005

附属書 1(参考)分取試料の採取方法

序文  この附属書は,分取試料の採取方法の標準を示すものであり,規定の一部ではない。

1.

ミキサから採取する場合  ミキサから出る中ごろのコンクリート流のうちの 3 か所以上から採取する

か(

1

)

,ミキサの回転を止めてショベルでミキサ内の 3 か所以上から採取するか,1 バッチを容器にあけて,

そのうちの 3 か所以上から採取する(

2

)

注(

1

)

この場合,材料が分離した分取試料を採るようなことがないように,特に注意しなければなら

ない。

(

2

)

ミキサで練り混ぜたコンクリート中のモルタルの差及び粗骨材量の差の試験に用いる試料の採

取は,JIS A 1119 に規定する 4.(試料)による。

2.

トラックアジテータから分取試料を採取する場合  排出されるコンクリートから,定間隔に 3 回以上

採取する。ただし,排出の初めと終わりの部分から採取してはならない(

3

)

なお,トラックアジテータで 30 秒間高速かくはんした後,最初に排出されるコンクリート 50∼100 L を

除いて採取することができる。

分取試料は,コンクリート流の全横断面から採取する。この場合コンクリートの排出の速度は,トラッ

クアジテータの回転速度を変えることによって調節しなければならない。

注(

3

)

採取する前に,材料が分離していないことを確認する。

3.

コンクリートポンプから採取する場合  配管筒先から出るトラックアジテータ 1 台分又は 1 バッチと

判断されるコンクリート流の全横断面から定間隔に 3 回以上採取するか,排出されたコンクリートの山の

3

か所以上から採取する。

4.

ホッパ又はバケットから採取する場合  排出する中ごろのコンクリート流のうち 3 か所以上から採取

する(

1

)

5.

ダンプトラックから採取する場合  トラックの荷台の中央付近において 3 か所以上から上面のコンク

リートを取り除いて採取するか,又は排出されたコンクリートの山(

4

)

の 3 か所以上から採取する。

注(

4

)

排出されたコンクリートの山では,材料が分離しているおそれがあるから,できるだけ多くの

箇所から採取しなければならない。

6.

手押車から採取する場合  打込み位置になるべく近いところで,1 バッチの中ごろのコンクリートを

運搬する手押車のうちの 3 台以上から採取する(

5

)

注(

5

)

手押車の中のコンクリートに分離が認められる場合には,ショベルなどで,コンクリートを一

様になるように練り直してから採取する。

7.

打ち込んだ箇所から採取する場合  コンクリートを型枠に打ち込んだ直後,締め固める前のコンクリ

ートの 3 か所以上からショベルを用いて採取する。


4

A 1115

:2005

附属書 2(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS A 1115

:2005  フレッシュコンクリートの試料採取方法  ISO 2736-1:1986  コンクリート試験−供試体−第 1 部:まだ固まらないコンクリートの試料採取方法

(Ⅰ)JIS の規定内容

( Ⅱ ) 国 際

規格番号

(Ⅲ)国際規格の規定内容

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

(Ⅴ)JIS と国際規格と

の技術的差異の理由及び
今後の評価

項目

番号

内容

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

1

.適用

範囲

ミキサ,ホッパ,コンクリート運搬装

置,打ち込んだ箇所などから,フレッ
シュコンクリートの試料を採取する場

合について,規定する。

ISO 2736-1

  1

まだ固まらないコンクリート

の試料採取法を規定する。

MOD/

追加

試料を採取する具体的な内

容を示した。

2

.引用

規格

JIS Z 8801-1 

ISO

規格では規定していない  MOD/

追加

ミキサから試料を採取する

場合の具体的な方法を引用
した。

3

.試料 分取試料:試験しようとするコンクリ

ートの各所から採取した個々の試料

試料は試験が終わるまで,日光,風な

どの影響を受けないように手早く取扱
い,必要に応じて水を得失したり温度

変 化 が 過 度 に な ら な い よ う に 保 護 す

る。 
①試料は練り混ぜ後,直ちに試験に供

する。

②試料を入れる容器

非 吸 収 性 材 料 で で き た 容 器 に 入 れ

る。

2.1

2.2

2.3

3

 

3

3

・バッチ 
・試料

・increment:スコップの 1 操

作で採取したコンクリートの

試料採取,運搬,取扱いのす

べての段階において,水の得
失,過度の温度及び分離に対

して保護されなければならな

い。 
試 料 採 取 か ら 型 の 充 て ん 又

は,まだ固まらないコンクリ

ートの試験までの期間はでき
るだけ短くする。

非吸収性材料ででき清浄な面
又は容器に載せ,又は入れる。

IDT

IDT

 

IDT

 

IDT

JIS

では規定していない

分取試料として規定

JIS

では規定していない

 

 

用語・記号などのわずか
な違いである。

用語のわずかな相違

 

 
用語のわずかな相違

用語のわずかな相違 

4

A 1
1

1

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2005


(Ⅰ)JIS の規定内容

( Ⅱ ) 国 際
規格番号

(Ⅲ)国際規格の規定内容 

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の
項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

(Ⅴ)JIS と国際規格と
の技術的差異の理由及び

今後の評価

項目

番号

内容

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

3

.試料

(続き)

試料の種類によって,ふるいで 50 mm
又は 40 mm を超える粗骨材を除去して

試料とすることができる。

ISO

規格では規定していない。

 MOD/

追加

他の関連 JIS との整合のた
め追加している。

4

.試料

の量

20 L

以上,必要量より 5 L 多くなけれ

ばならない。

(分取試料をそのまま試料とする場合
は 20 L 未満でもよい。

3

0.02 m

3

以上,必要量の 1.5 倍

以上。

(目的によっては 0.02 m

3

より

少なくてもよい。

MOD/

変更

JIS

:必要量より 5 L 多く

ISO

:必要量の 1.5 倍以上

廃棄物の問題もあり,少

ないのが望ましい。

ISO

の 20 L 未満について

は整合させた。

5

.分取

試 料 の

採 取 方

 

・採取場所ごとに規定している。

(ミキサ,トラックアジテータ,コン

ク リ ー ト ポ ン プ ホ ッ パ ー 又 は バ ケ ッ
ト,ダンプトラック,手押車,打ち込

み箇所)

・3 か所以上から採取

 

 
材料が分離した試料の採取不可につい

て,採取場所ごとに規定している。

 

①試料は練り混ぜ後,直ちに試験に供
する。

 
②試料を入れる容器

非 吸 収 性 材 料 で で き た 容 器 に 入 れ

る。

3

 

 

3

 

3

3

試料が必要とされる目的を考

慮したうえ,試料採取する場

所と方法を選ぶものとする。 

・少なくとも 3 個の分取試料

 

 
ミキサの排出分から採取する

ときだけ,極端な分離が起き

た可能性のある最初と最後の
部分は,避けなければならな

いと規定している。

試 料 採 取 か ら 型 の 充 て ん 又
は,まだ固まらないコンクリ

ートの試験までの期間はでき

るだけ短くする。 
非吸収性材料でできた清浄な

面又は容器に載せる,若しく

は入れる。

MOD/

追加

 

 

MOD/

追加

IDT

IDT

試料採取の場所及び方法

JIS

は採取場所ごとに規定

している。

ISO

規格は採取場所ごとに

規定していない。

規定は ISO 規格に整合して
いるが,ISO 規格にない細

かい手順は附属書(参考)

とした。 
規定は ISO 規格に整合して

いるが,ISO 規格にない細

かい手順は附属書(参考)
とした。

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A 1
1

1

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A 1115

:2005

(Ⅰ)JIS の規定内容

( Ⅱ ) 国 際
規格番号

(Ⅲ)国際規格の規定内容 

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の
項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

(Ⅴ)JIS と国際規格と
の技術的差異の理由及び

今後の評価

項目

番号

内容

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

6

.報告

 

 

・必ず報告する事項 
  日時,天候,気温

  分取試料の数と分布及び採取間隔

 

・採取方法

  バッチ番号又は運搬車番号 
  構造物における採取位置

 
・必要に応じて報告する事項

  コンクリートの配合

  コンクリートの温度 
  採取者の氏名

4

・各試料について,次の情報
を記録する

日時と詳細な手順

分取試料の数と分布,採取間

・試料の識別及び練り混ぜ方

法 
構造物又はコンクリートのか

たまり内の試料

採取コンクリートの位置。

ISO

規格では規定していない。

IDT

 

IDT

 

MOD/

追加

 

 

 

具体的な内容を追加して

いる。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

−IDT   技術的差異がない。

−MOD/追加   国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−MOD/変更   国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

−MOD   国際規格を修正している。

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