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A 0204:2019  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 2 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 地質図に用いる記号群 ······································································································· 3 

4.1 一般的事項 ··················································································································· 3 

4.2 地層・岩体の分布を示すために用いる記号群 ······································································· 4 

4.3 鉱産物の種類及び化石の種類並びにそれらの試料番号を示す文字記号 ······································ 6 

4.4 地質学的属性を示す記号 ································································································· 8 

5 地質図の凡例 ··················································································································· 9 

5.1 凡例の表示方法 ············································································································· 9 

5.2 凡例の表記 ··················································································································· 9 

6 規格番号の表示 ··············································································································· 16 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ····································································· 113 

A 0204:2019  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,国立研究開発法人

産業技術総合研究所(AIST)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS A 0204:2012は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 0204:2019 

地質図−記号,色,模様,用語及び凡例表示 

Geological map- 

Symbols, colors, patterns, terms, and presentation of legend 

序文 

この規格は,1974年に第1版として発行されたISO 710-1,ISO 710-2及びISO 710-3,1982年に第1版

として発行されたISO 710-4,1989年に第2版として発行されたISO 710-5,1984年に第1版として発行

されたISO 710-6及びISO 710-7を基に作成した日本工業規格であるが,日本国内に分布する地質要素(地

理的な要因)に合致させるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

この規格は,可能な限り印刷技術・情報処理技術及び地質要素についての適切な標準(分類,定義及び

記述法を含む。)と連結させ,地質図及びその属性データを利用する分野におけるデータ処理とその高度利

用とを可能にするための枠組みを提供する。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,地質図の記号,色,模様,用語及び凡例表示について,異なる作成者,異なる利用者,異

なる場所,及び異なる出力形式の間で,地質図の記号,色,模様,用語及び凡例表示に関するデータの管

理方法(定義,記述,表記及び表示法を含む。)について規定する。地質図,地理調査などに基づいて作成

される主題図には,この規格を適用しない。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 710-1:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 

1: General rules of representation 

ISO 710-2:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 

2: Representation of sedimentary rocks 

ISO 710-3:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 

3: Representation of magmatic rocks 

ISO 710-4:1982,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 

4: Representation of metamorphic rocks 

ISO 710-5:1989,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 

5: Representation of minerals 

ISO 710-6:1984,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 

6: Representation of contact rocks and rocks which have undergone metasomatic, pneumatolytic or 

hydrothermal transformation or transformation by weathering 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ISO 710-7:1984,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 

7: Tectonic symbols(全体評価:MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS Z 8312 製図−表示の一般原則−線の基本原則 

JIS Z 8321 製図−表示の一般原則−CADに用いる線 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

地質図 

表層を覆う土壌及び草木以外の地殻表面の岩石[未固結の砕せつ物(砕屑物)も含む。]を,その種類又

は岩相(堆積相,変成相,変形相なども含む。)と年代とで区別し,それらの分布,構造,累重関係などを

示した図。狭義には地形図などを基図とし,岩石の種類又は岩相の境界面と地形面との交線で分布を示し,

その他の地質学的属性を地形面上に投影して示した図であるが,広義には地質図(狭義)のほか鉛直地質

断面図,水平地質断面図など地質学的属性を示した図を地質図と呼ぶ。この規格では広義の地質図を,単

に地質図と定義する。 

3.2 

地質断面図 

岩石の種類,岩石の分布,その他の地質学的属性を仮想的な断面に投影した図。 

3.3 

記号群 

地質図に用いる記号,文字記号,色,模様などを含む一連の記号。 

3.4 

凡例 

地質図に用いる記号群及びその説明を,一定の規則に従って配列したもの。 

3.5 

存在確実度 

断層,地層境界などの存在の確かさを示す尺度。この規格では,位置正確度を問わない場合には“確認”

と“推定”とに,位置正確度と組み合わせて細分する場合には“確実”と“不確実”とに分けて存在確実

度を示す。ここで,“確認”と“確実”,“推定”と“不確実”は,それぞれ同義ではあるが,基準が異なる

区分体系であることが分かるように異なる表記とする。“確認”と“確実”は,存在することが確かである

場合に用いる形容的表現である。“推定”と“不確実”は,その存在を露頭などで確認することはできない

が,論理的に推定できる場合に用いる形容的表現である。 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.6 

位置正確度 

断層,地層境界などの位置の正確さを示す尺度。この規格では,位置正確度を“位置正確”,“位置ほぼ

正確”及び“位置推定”に分け,これに“位置伏在”を加えて示す。“位置正確”とは,露頭などでその位

置がほぼ連続的に確認でき,その連続性において定義したある範囲(信頼区間内)にその位置を限定でき

る場合に用いる。“位置ほぼ正確”は,“位置正確”よりも信頼区間の範囲が広い,ある一定の範囲内に位

置を限定できる場合に用いる。“位置推定”は,“位置ほぼ正確”とした範囲内に境界の位置を限定できな

い場合に用いる。断層,地層境界などの位置が地質図の投影面に露出していない場合は,“位置伏在”とす

る。 

なお,断層,地層境界などの地質学的属性に幅又は厚みがある断層帯,漸移帯の位置正確度を表現する

場合は,断層帯,漸移帯などの中心面又は特徴的な面を基準にして信頼区間を設ける。 

3.7 

伏在 

地層・岩体などの境界,断層などが,地層・岩体などに覆われ,基準面に露出しない状態を示す形容的

表現。伏在境界,伏在断層など,伏在する地質学的属性の位置正確度は特定しない。 

なお,地層・岩体などの境界,断層などを位置正確度によって細分する場合,位置正確度の区分である

“位置正確”,“位置ほぼ正確”及び“位置推定”に“位置伏在”を加えて伏在を表現する。 

3.8 

地質学的属性 

地層・岩体の境界線,地質構造,地層・岩体から産出する岩石・鉱物・化石,地下資源など地層・岩体

を特徴付ける要素又はそれらの総称。 

3.9 

基準面 

地形面,垂直断面,水平断面など,地質学的属性の分布を投影する面。 

3.10 

地層・岩体の区分単位 

一定の概念でくくられる地層・岩体の階層を示す単位。 

3.11 

付加体 

海洋プレートが島弧又は陸弧の下に沈み込むときに,島弧側又は陸弧側にくさび状に付加された地層・

岩体。 

地質図に用いる記号群 

4.1 

一般的事項 

地質図に用いる記号群は,数値地質図における任意の拡大縮小を考慮し,地質図に用いるそれぞれの記

号,文字記号及び模様について基準となる形態を規定するが,記号の大きさ,文字記号の大きさ,書体,

模様の太さ及び密度については規定しない。ただし,記号,文字記号及び模様は,この規格で規定された

形態の相似形でなければならない。また,この規格の記号の形状を描く線の基本原則は,JIS Z 8312及び

JIS Z 8321による。 

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4.2 

地層・岩体の分布を示すために用いる記号群 

4.2.1 

表示の原則 

地質図の中で地層・岩体の分布を示すために用いる記号群の表示方法は,次による。 

a) 地層・岩体の種類は模様で,それらの年代は色で表示する。ただし,模様が地質図の下地の地形等高

線と重なり合い,地質図の判読を妨げる場合は,その旨を断ることなしに,地層・岩体の種類及び年

代を色の違いだけで表示することができる。 

b) 色の違いだけで地層・岩体の種類と年代とを区別する場合,地層・岩体の分布を示すために用いる色

の違いを際立たせるか,又は差異を強調する目的で模様を補助的に使ってもよい。 

c) 地質図内に示されている地層・岩体の区分単位数が多く,色及び/又は模様を用いても地層・岩体の

区分が難しい場合には,それぞれの地層・岩体の区分単位を明示するために文字記号を使ってもよい。 

4.2.2 

模様 

地質図の中で地層・岩体の分布を示すために用いる模様の表示は,それらを代表する岩石の種類を表す

模様で示す。岩石の種類を表す模様の表示は,a)〜d)の方法による。 

a) 岩石の種類を模様で表示するには,ある岩石に対応する領域をその岩石を表す模様でくまなく覆わな

ければならない。 

b) 模様は,黒で描くことが望ましい。 

c) 表示に用いる模様の構成は,次の基準による。 

1) 模様の構成要素となる図形(模様素)は,できる限り単純でトレース可能で,かつ,一つの岩石の

領域に複数個隣合せに並べることができる大きさとする。 

2) 基本となる岩石は,図柄の構成要素となる同一の図形数個を並置して表す。混合又は中間型の岩石

は,それを構成する岩石の要素を表すそれぞれの異なる図形を並置して表示する。 

3) 模様を構成するそれぞれの模様素の配列は,層理及び節理と平行,又は地質図の縁と平行にする。 

4) 1)〜3)の原則の枠組の中で,異なった分野に適合するよう書き替えてもよい。ただし,それぞれの

模様及び模様素をほかの意味に用いてはならない。また,岩石以外の属性に対して新たな模様及び

模様素を与えてはならない。 

d) 堆積岩,火成岩,変成岩,及び接触変成岩・変質岩・風化岩の模様については,目的の岩石に対応す

る模様がない場合及び国内の一般的慣行から外れている場合には,上記c) に掲げる原則に従って新

たに作成し用いることができる。 

4.2.3 

色 

地質図の中で地層・岩体の分布を示すために用いる色の表示方法は,通常,次による。 

a) 地質年代を示す色 地質年代を表現するための色の表示方法は,次による。 

1) 地質年代ごとに区分して地層・岩体の分布を示す地質図を作成する場合及び地質年代表を作成する

場合は,古い地質年代の地層・岩体は濃く,新しい地質年代のものほどうすく着色する。 

2) 地質年代が近接している地層・岩体については,混同しない程度の同系統色にする。 

3) 各地質年代を表現する色は,表1による。 

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表1−地質年代を表現する色 

地質年代 

色 

地質年代 

色 

第四紀 

水色系統 

三畳紀 

濃い赤みのだいだい色
(橙色)又は紫系統 

新第三紀 
古第三紀 

黄色系統 

古生代 

茶色系統 

白亜紀 

緑系統 

原生代 

(無指定) 

ジュラ紀 

青系統 

太古代(始生代) (無指定) 

b) 地層・岩体を示す色 地層及び変成岩体を除く岩体の種類を表現するための色の表示方法は,次によ

る。 

1) 同種の地層・岩体の種類においては,古い地質年代の地層・岩体は濃く,新しい地質年代のものほ

どうすく着色する。地質年代が近接している同種の地層・岩体については,混同しない程度の同系

統色にする。 

2) 表2に掲げる岩石で構成される地層・岩体は,類似した地層・岩体と混同されない限り,表2に規

定した色で表現する。 

表2−地層・岩体を表現する色 

地層・岩体を構成する岩石 

色 

れき岩(礫岩) 

茶色系統 

砂岩 

黄色系統 

泥岩 

青又は緑系統 

砂岩泥岩互層 

黄緑(砂岩と泥岩との中間色) 

チャート 

だいだい色(橙色)系統 

石灰岩 

青系統 

酸性又はけい長質(珪長質)火砕岩 

桃色又は赤系統 

酸性又はけい長質(珪長質)火成岩 

桃色又は赤系統若しくは茶色系統 

塩基性又は苦鉄質火砕岩 

紫系統又は緑系統 

塩基性又は苦鉄質火成岩 

紫系統又は緑系統 

3) 変成岩については色の規定がないため,変成岩の原岩の種類と年代(又は変成時期)とを考慮して,

上記a),b) 1)及びb) 2)のうちのいずれか対応するものを選んでよい。 

4.2.4 

地層・岩体の区分単位を示す文字記号 

地層・岩体の区分単位を色及び/又は模様だけで区別しにくい場合は,英数字の組合せからなる文字記

号を添える。文字記号の表示方法は,通常,次による。 

a) 地層・岩体の区分単位を表現するための文字記号は,地層・岩体の区分単位の名称を略称として表現

することのできる4文字以下の英数字の組合せで構成する。 

例 女川層(Onnagawa Formation) → On 

なお,表3〜表6に示す文字記号を,地層・岩体の区分単位の略称として用いることは極力避ける。

地層・岩体の区分単位の略称として使用する場合は,同じ地質図内で同じ英数字の組合せを用いない

ことを原則とし,同じ記号を用いる場合は,表3〜表6に示す文字記号群と地層・岩体の区分単位の

略称群とを字体の違いなどによって明確に区別する。 

b) 地質年代を表す文字記号と地層・岩体の区分単位を表す文字記号とを組み合わせることができる。組

合せは,表3に示す地質年代の文字記号と,地層・岩体の区分単位の文字記号をピリオド(.)でつな

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(繋)ぐ形式で表示する。 

例 地質年代が中新世で,地層・岩体の区分単位が女川層(Miocene Onnagawa Formation)の場合:

M.On 

表3−地質年代を表現する文字記号 

地質年代 

対応英語(参考) 

文字記号 

地質年代 

対応英語(参考) 

文字記号 

完新世 

Holocene 

三畳紀 

Triassic 

Tr 

更新世 

Pleistocene 

Ps 

中生代 

Mesozoic 

Mz 

第四紀 

Quaternary 

ペルム紀 

Permian 

Pm 

鮮新世 

Pliocene 

Pl 

石炭紀 

Carboniferous 

Cb 

中新世 

Miocene 

デボン紀 

Devonian 

Dv 

新第三紀 

Neogene 

シルル紀 

Silurian 

Sl 

漸新世 

Oligocene 

Og 

オルドビス紀 

Ordovician 

始新世 

Eocene 

カンブリア紀 

Cambrian 

Cm 

暁新世 

Paleocene 

Pa 

古生代 

Paleozoic 

Pz 

古第三紀 

Paleogene 

Pg 

顕生代 

Phanerozoic 

Ph 

新生代 

Cenozoic 

Cz 

原生代 

Proterozoic 

Pr 

白亜紀 

Cretaceous 

太古代(始生代) Archean 

Ar 

ジュラ紀 

Jurassic 

c) 地質年代を更に細分する場合の修飾語及び文字記号は,表4による。地質年代の細分を含む文字記号

と地層・岩体の区分単位とを組み合わせることができる。組合せは,地質年代の細分の文字記号,地

質年代の文字記号及び地層・岩体の区分単位文字記号をピリオド(.)でつな(繋)ぐ形式で表示する。 

例1 地質年代が後期ジュラ紀で,地層・岩体の区分単位が池の原層(Late Jurassic Ikenohara 

Formation)の場合:L.J.Ik 

例2 地層・岩体の区分単位が池の原上部(Upper Ikenohara Formation)の場合:u.Ik 

表4−地質年代を更に細分する場合の修飾語及び文字記号 

修飾語 

対応英語(参考) 

文字記号 

修飾語 

対応英語(参考) 

文字記号 

前期 

Early 

下部 

Lower 

中期 

Middle 

中部 

Middle 

後期 

Late 

上部 

Upper 

d) 地層・岩体の区分単位を表現する(修飾語を含む。)文字記号は,単一の区分単位内に置く。これがで

きない場合は,属する区分単位内部から直線の細線からなる引出線を引き出し,その先に(修飾語を

含む。)文字記号を置いてもよい。 

4.3 

鉱産物の種類及び化石の種類並びにそれらの試料番号を示す文字記号 

4.3.1 

鉱産物の種類及び試料番号 

鉱産物の種類及び試料番号を示すために用いる文字記号の表示方法は,次による。 

a) 鉱産物の産出地点を示すために用いる記号に,鉱産物の種類を表現する文字記号を添えることができ

る。鉱産物の種類を表現する文字記号は,表5による。表5の文字記号と併記している括弧内の文字

記号は,同等に用いることができる。 

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表5−鉱産物の種類を表現する主な文字記号 

鉱産物 

対応英語(参考) 

文字記号 

鉱産物 

対応英語(参考) 

文字記号 

金 

gold 

Au 

石こう(石膏) 

gypsum 

gy 

白金 

platinum 

Pt 

重晶石 

barite 

ba 

銀 

silver 

Ag 

蛍石 

fluorite 

fl 

銅 

copper 

Cu 

かんらん岩 

peridotite 

pd 

鉛 

lead 

Pb 

蛇紋岩 

serpentinite 

sp 

亜鉛 

zinc 

Zn 

滑石 

talc 

tc (tk) 

鉄 

iron 

Fe 

ダナイト 

dunite 

du 

アルミニウム 

aluminum 

Al 

石綿又はアスベスト 

asbestos 

abs (as) 

チタン 

titanium 

Ti 

雲も(雲母) 

mica 

mi 

バナジウム 

vanadium 

セリサイト 

sericite 

se (sc) 

マンガン 

manganese 

Mn 

長石 

feldspar 

fd (fs) 

ニッケル 

nickel 

Ni 

沸石 

zeolite 

ze 

クロム 

chromium 

Cr 

海緑石 

glauconite 

gl (gk) 

コバルト 

cobalt 

Co 

けい藻土(珪藻土) 

diatomite 

da 

すず(錫) 

tin 

Sn 

陶石 

pottery stone 

ps 

タングステン 

tungsten 

粘土 

clay 

cl 

モリブデン 

molybdenum 

Mo 

耐火粘土 

refractory clay 

rc 

水銀 

mercury 

Hg 

ろう石 

pyrophyllite 

pp 

アンチモン 

antimony 

Sb 

カオリン 

kaolin 

ka 

リチウム 

lithium 

Li 

ベントナイト 

bentonite 

be 

ベリリウム 

beryllium 

Be 

パーライト 

perlite 

pe 

インジウム 

indium 

In 

石灰石 

limestone 

ls 

ウラン 

uranium 

ドロマイト 

dolomite 

Do 

トリウム 

thorium 

Th 

大理石 

marble 

Mb 

ひ素(砒素) 

arsenic 

As 

けい砂(珪砂) 

silica sand 

Qs 

マグネシウム 

magnesium 

Mg 

黒鉛又は石墨 

graphite 

gr (gf) 

レアアース 

rare earth 

RE 

石炭 

coal 

(希土類元素) 

硫黄 

sulfur 

褐炭及び亜炭 

lignite 

黄鉄鉱 

pyrite 

py 

リン 

phosphorus  

ph 

硫化鉄鉱 

iron sulphide 

is 

けい石(珪石) 

silica stone 

si 

b) 表5に規定する記号と同等の鉱産物の種類を示す記号を別に定義して用いてはならない。表5に規定

していない鉱産物の種類を示す文字記号については,一般に広く使われているものを用いる。 

c) 鉱産物の試料番号は,“鉱産物の種類を表現する文字記号+[-]+試料番号”の形式で表示することがで

きる。 

例 金の試料の0123番 Au-0123 

4.3.2 

化石の種類及び試料番号 

化石の種類及び試料番号を示すために用いる文字記号の表示方法は,次による。 

a) 化石の産出地点を示すために用いる記号には,化石の種類を表現する文字記号を添えてもよい。化石

の種類を表現する文字記号は,表6による。 

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表6−化石の種類を表現する主な文字記号 

化石の種類 

対応英語(参考) 

文字記号 

化石の種類 

対応英語(参考) 

文字記号 

動物化石 

animal fossil 

石灰質ナンノ化石 

calcareous 
nannofossil 

CN 

植物化石 

plant fossil 

紡すい虫(紡錘虫)化
石 

fusulinid fossil 

FS 

哺乳類化石 

mammalian fossil 

MM 

有孔虫化石 

foraminiferal fossil 

FR 

は虫類(爬虫類)化石 reptilian fossil 

RP 

浮遊性有孔虫化石 

planktonic 
foraminiferal fossil 

PF 

両生類化石 

amphibian fossil 

AP 

底生有孔虫化石 

benthic 
foraminiferal 
fossil 

BF 

魚類化石 

pisces (fish) fossil 

PC 

放散虫化石 

radiolarian fossil 

RD 

軟体動物化石 

molluscan fossil 

ML 

けい藻(珪藻)化石 

diatom fossil 

DT 

石灰藻類化石 

calcareous algae  
fossil 

CA 

けい質べん毛藻(珪質
鞭毛藻)化石 

silicoflagellate fossil SF 

サンゴ化石 

coral fossil 

CL 

渦べん毛藻(渦鞭毛藻) 
化石 

dinoflagellate fossil 

DF 

コノドント化石 

conodont fossil 

CD 

花粉化石 

pollen fossil 

PO 

b) 表6に規定する記号と同等の化石の種類を示す記号を別に定義して用いてはならない。 

なお,表6に規定していない化石の種類を示す文字記号については,一般に広く使われているもの

を用いる。 

c) 化石の試料番号は,“化石の種類を表現する文字記号+[-]+試料番号”の形式で表示することができる。 

例 放散虫化石試料の01番 RD-01 

4.4 

地質学的属性を示す記号 

4.4.1 

記号の表示位置 

地質図の中で地質学的属性を示すために用いる記号の表示位置は,次による。 

a) 地質学的属性の面的なひろ(拡)がり(分布)は,その地質学的属性の境界面と基準面(地形面,垂

直断面,水平断面など)との交線によって表示する。ただし,地質学的属性の境界面が基準面上に存

在せず基準面が地形面である場合は,基準面に対して鉛直方向に投影した位置に境界線を表示し,地

質学的属性の境界面が基準面上に存在せず基準面が地形面でない場合は,基準面に対して鉛直方向に

投影した位置に境界線を表示する。 

b) 地質学的属性のうち点情報は,基準面上に存在する場合はその位置に表示する。ただし,基準面上に

存在せず基準面が地形面である場合は,基準面に対して鉛直方向に投影した位置に表示し,基準面上

に存在せず基準面が地形面でない場合は,基準面に対して垂直方向に投影した位置に表示する。 

c) 点情報を示す記号の中心は,点情報の存在位置又は基準面上の投影位置と一致していなければならな

い。点情報の存在位置にその点情報を示す記号を配することができない場合は,引出線によって点情

報の存在位置又は基準面上の投影位置を表示する。 

なお,一つの測定点上にある複数の面構造(地層面及びその他の面構造の組合せを含む。)の走向傾

斜を表現する場合は,それぞれの面構造の走向を示す実線の一方の端点が測定点(点情報の存在位置

又は基準面上の投影位置)で互いに接するように配置する。 

4.4.2 

地質学的属性の種類を示す記号 

地質学的属性の種類を示すために用いる記号の表示方法は,次による。 

background image

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

なお,地質学的属性の種類を示すために用いる主な記号を,表23に示す。 

a) 表23に規定する記号の大きさは,特に指定しない。ただし,記号の形状は,相似形とする。 

b) 表23に規定する記号の色は,描画仕様で指定した色とする。指定されていない場合は,表23に図示

した記号の色を推奨する。 

c) 表23に規定する記号のうち,断層については,断層の分類,断層の存在確実度,断層の位置正確度に

よる分類及び断層の鉛直断面における見かけのずれによる分類に基づく断層表示線の表示法を組み合

わせた断層表示線を用いることができる。 

d) 表23に規定する記号のうち,しゅう曲(褶曲)については,しゅう曲(褶曲)の分類,しゅう曲(褶

曲)の存在確実度及び位置正確度による分類に基づく表示法を組み合わせたしゅう曲(褶曲)の軸跡

表示を用いることができる。 

e) 表23に規定する記号と同等の地質学的属性を示す記号を別に定義して用いてはならない。表23に規

定していない地質学的属性を示す記号については,一般に広く使われているものを用いる。 

地質図の凡例 

5.1 

凡例の表示方法 

地質図で岩石の種類,岩相などの分布を示すために用いる記号群並びにそれ以外の地質学的属性を示す

記号及び文字記号は,その説明とともに,地質図の外部及び/又は内部に置く凡例に表示する。凡例の記

述方法及び表示方法は,次による。 

a) 凡例は,地質図と照合しやすい場所に配置する。 

b) 凡例は,左側に地質図内で用いられた色,模様,文字記号,記号などを示し,右側にその説明文を表

示する。岩石の種類,岩相などに関わる凡例は,縦横比1:2〜3:4の長方形をかたどった枠組を配置

し,その内部を地質図で用いられた色及び模様と同じ色及び模様とで埋め,地質図内で色及び模様と

重ねて文字記号が示されている場合は,枠組の中央に色及び模様に重ねて文字記号を表示する。 

c) 凡例は,通常,縦に配列し,岩石の種類,岩相などに関わる凡例を上部に,それ以外の地質学的属性

を示す記号及び文字記号に関わる凡例を下部に並べる。 

d) 岩石の種類,岩相などに関わる凡例は,通常,年代の若い順に上部から下部へと並べ,それぞれにそ

の名称及び岩相を記載する。また,地質年代の区分によるくくりを線又は括弧で示し,対応する地質

年代区分の名称を記載する。 

e) 岩石の種類,岩相などに関わる凡例を一列に配置することが困難な場合は,地域又は地質構造発達史

の違いなどで区分される地層・岩体ごとに凡例を示してもよい。 

f) 

その他の記号及び文字記号に関わる凡例は,鉱山と産出する鉱産物の種類のように,一括できるもの

ごとにまとめて表示する。 

g) 凡例の構成,様式及び語法は,地質図内だけでなく,関連する図表及び文書(報告書,解説書など)

の中でも整合性を保つ。 

h) 凡例に用いる文章は,口語体の日本語とする。それに対応する英語を添えてもよい。 

i) 

文章による凡例の説明は,明瞭かつ正確で,矛盾がないものであり,また,必要な事項を完備したも

のでなければならない。 

5.2 

凡例の表記 

5.2.1 

一般的事項 

凡例の説明に関わる一般的事項は,次による。 

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10 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 外来語の表記は,平成3年6月28日内閣告示第2号による。 

b) 漢字の字種及び音訓は,“常用漢字表(平成22年11月30日内閣告示第2号)”を使用する。また,固

有名詞として一般に定着している地層名,岩体名,鉱物名,化石名,地名などについては,常用漢字

以外の漢字を用いることができる。 

なお,定着していない場合は,常用漢字以外の漢字(旧漢字,難読漢字など)を書き下すときは平

仮名で記載して,仮名書きの後に括弧を付けて常用漢字以外の漢字を示してもよい。 

c) 片仮名,平仮名及び漢字の3種類が混合した名詞句を用いてはならない。ただし,地名及び/又は外

来語の場合はこの限りではない。 

d) 日本国内の地名を地層・岩体名に用いるときは,Tetori層群のように地名にローマ字を当ててはなら

ない。 

e) 専門用語は,他の日本工業規格の用語,文部科学省編集の学術用語集などによるが,現在規定されて

いないものについては,一般に広く使われているものを用いることができる。 

5.2.2 

地質年代の表記 

地質年代の表記は,次による。 

a) 地質年代の区分は,国際的に広く使われている定義に従い,細分する大きさの順に,代(Era),紀

(Period),世(Epoch),及び期(Age)を用いる。特に,新第三紀,第四紀,鮮新世,更新世の名称

に関しては,新第三紀/第四紀及び鮮新世/更新世境界をピアセンジアン期(Piacenzian Age)/ジェ

ラシアン期(Gelasian Age)境界に置く最新の定義に従い,混乱が生じないよう留意して用いる。 

b) 地質年代の名称は,表7による。表7に示されていない世及び期については,対応する英文名の読み

をそのまま片仮名で書き下し,その後ろに地質年代の区分を添えた名詞句として表示する。 

例 ペルム紀の一つの世であるCisuralianの最後の期であるKungurianは,“シスウラリアン世”の

最後の期である“クングーリアン期”と記述する。 

表7−地質年代の名称 

名称 

対応英語(参考) 

名称 

対応英語(参考) 

代 

Era 

白亜紀 

Cretaceous 

紀 

Period 

ジュラ紀 

Jurassic 

世 

Epoch 

三畳紀 

Triassic 

期 

Age 

中生代 

Mesozoic 

完新世 

Holocene 

ペルム紀 

Permian 

更新世 

Pleistocene 

石炭紀 

Carboniferous 

第四紀 

Quaternary 

デボン紀 

Devonian 

鮮新世 

Pliocene 

シルル紀 

Silurian 

中新世 

Miocene 

オルドビス紀 

Ordovician 

新第三紀 

Neogene 

カンブリア紀 

Cambrian 

漸新世 

Oligocene 

古生代 

Paleozoic 

始新世 

Eocene 

顕生代 

Phanerozoic 

暁新世 

Paleocene 

原生代 

Proterozoic 

古第三紀 

Paleogene 

太古代(始生代) Archean 

新生代 

Cenozoic 

c) 地質年代は,地質年代を細分又は修飾する形容詞句を,地質年代名の直前に置いて,“形容詞句+地質

年代名”の形式で記述することができる。地質年代を細分又は修飾する場合に用いる形容詞句を,表

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11 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

8に示す。 

例 後期白亜紀(Late Cretaceous),中期ジュラ紀(Middle Jurassic),先新第三紀(Pre-Neogene) 

表8−地質年代を細分又は修飾する形容詞句 

形容詞句 

対応英語(参考) 

前期 

Early 

中期 

Middle 

後期 

Late 

先 

Pre- 

細分された地質年代は,表9の形容詞句を地質年代名の直後に置くことによって,更に細分された

年代を表記することができる。 

例 中期ジュラ紀の後期の場合は,中期ジュラ紀後期(late Middle Jurassic)となる。 

表9−地質年代を細分する形容詞句 

形容詞句 

対応英語(参考) 

前期 

early 

中期 

middle 

後期 

late 

5.2.3 

地層・岩体の表記 

地層・岩体の表記は,次による。 

a) 地質年代の区分である代(Era),紀(Period),世(Epoch)及び期(Age)に対応する地層・岩体の総

称は,界(Erathem),系(System),統(Series)及び階(Stage)とする。 

b) 地層の区分単位として用いることのできる名称を,表10に示す。 

表10−地層の区分単位の名称 

名称 

対応英語(参考) 

超層群 

Supergroup 

層群 

Group 

亜層群 

Subgroup 

層 

Formation 

部層 

Member 

c) 付加体を構成する地層の区分単位については定説が確立していないため,この規格では名称の付け方

を規定しない。従来の慣習(例えば,ユニット,スラブ)に従うことが望ましい。 

d) 火成岩及び変成岩の岩体区分の単位については,地層区分に対応するように階層的に区分がなされて

いないため,この規格では名称の付け方を規定しない。従来の慣習に従うことが望ましい。 

e) 様々な岩石から構成されている一連の地層・岩体の区分単位として,複合岩体(Complex)を用いる

ことができる。 

f) 

産状で区別される単層又は幾つかの単層が集まった層の地層区分の単位として,“岩相名+堆積物”又

は“岩相名+層”の形式を用いることができる。 

例 れき岩(礫岩)[層] 

Conglomerate [bed] 

軽石[層] 

Pumice [bed] 

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12 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

降下火砕堆積物 

Pyroclastic fall deposit 

火砕流堆積物 

Pyroclastic flow deposit 

溶岩[流,ドーム] 

Lava [flow or dome] 

g) 地層・岩体名は,“模式地の名称+地層・岩体の区分単位の名称”の形式で記述する。正式に命名され

た地層・岩体名を英文で表記する場合は,模式地名と地層・岩体の区分単位名を示す英語句の頭文字

をそれぞれ大文字とする。火山の例のように地層・岩体に対応する区分単位が明確でない場合は,区

分単位名を示す英語句の頭文字は小文字としてもよい。 

例 手取層群 

Tetori Group 

阿寺層 

Atera Formation 

松本砂岩部層 

Matsumoto Sandstone Member 

苗木花こう岩(花崗岩) Naegi Granite 

筑波変成岩類 

Tsukuba Metamorphic Rocks 

夜久野コンプレックス 

Yakuno Complex 

鳥海火山 

Chokai volcano又はChokai Volcano 

h) 上記a)〜g)によらない区分及び命名法によって地層・岩体の名称を付ける場合は,区分基準,区分さ

れた単元の定義及び命名基準を凡例に表示する。 

注記 この規格は,日本地質学会地層命名の指針(2000)に準拠した地層・岩体の区分及び命名法を

前提としている。 

5.2.4 

岩石の名称 

地層・岩体を構成する岩石の名称は,次による。 

a) 堆積岩の名称は,次による。 

1) 用いることのできる主な堆積岩の名称を,表11に示す。 

表11−堆積岩の名称 

名称 

対応英語(参考) 

名称 

対応英語(参考) 

れき岩(礫岩) 

conglomerate 

チャート 

chert 

砂岩 

sandstone 

アレナイト 

arenite 

シルト岩 

siltstone 

ワッケ 

wacke 

泥岩 

mudstone 

れき(礫) 

gravel 

けつ岩(頁岩) 

shale 

砂 

sand 

粘板岩 

slate 

シルト 

silt 

石灰岩 

limestone 

粘土 

clay 

ドロマイト,ドロストーン 

dolomite,dolostone 

泥 

mud 

2) 堆積岩名は,堆積岩の種類と岩相とを形容する形容詞句を,堆積岩名の直前に置いて,“形容詞句+

堆積岩名”の形式で記述することができる。堆積岩に用いる主な形容詞句を,表12に示す。 

表12−堆積岩に用いる形容詞句 

形容詞句 

対応英語(参考) 

形容詞句 

対応英語(参考) 

泥質,泥混じり 

muddy 

ドロマイト質 

dolomitic 

砂質,砂混じり 

sandy 

腐植質,腐植混じり 

humic 

れき質,れき混じり,含れき 

gravelly,pebbly 

有機質,炭素質 

carbonaceous 

石灰質 

calcareous 

凝灰質 

tuffaceous 

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13 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3) 堆積岩のうち互層は,互層を構成する岩石名を優勢な順に並べて修飾語として用い,“互層を構成す

る優勢な岩石名+互層を構成する劣勢な岩石名+互層”の形式で記述する。 

b) 火成岩の名称は,次による。 

1) 用いることのできる主な火成岩の名称を,表13に示す。 

表13−火成岩の名称 

名称 

対応英語(参考) 

名称 

対応英語(参考) 

玄武岩 

basalt 

トーナル岩 

tonalite 

安山岩 

andesite 

石英せん緑岩(石英閃緑岩) 

quartzdiorite 

デイサイト 

dacite 

せん長岩(閃長岩) 

syenite 

流紋岩 

rhyolite 

花こうせん緑岩(花崗閃緑岩) granodiorite 

粗面安山岩 

trachyandesite 

せん緑岩(閃緑岩) 

diorite 

粗面岩 

trachyte 

斑れい岩 

gabbro 

粗面玄武岩 

trachybasalt 

かんらん岩 

peridotite 

かすみ石(霞石)玄武岩 

nepheline basalt 

ダナイト 

dunite 

ベイサナイト 

basanite 

蛇紋岩 

serpentinite 

ネフェリナイト 

nepherinite 

輝岩 

pyroxenite 

フォノライト 

phonolite 

角せん石岩(角閃石岩) 

hornblendite 

花こう岩(花崗岩) 

granite 

2) 火成岩名は,火成岩の種類と岩相とを形容する形容詞句を,火成岩名の直前に置いて,“形容詞句+

火成岩名”の形式で記述することができる。火成岩に用いる主な形容詞句を,表14に示す。 

表14−火成岩に用いる形容詞句 

形容詞句 

対応英語(参考) 

形容詞句 

対応英語(参考) 

超苦鉄質 

ultramafic 

粗粒 

coarse-grained 

苦鉄質 

mafic 

中粒 

medium-grained 

けい長質(珪長質) 

felsic,silicic 

細粒 

fine-grained 

超塩基性 

ultrabasic 

ガラス質 

vitric,glassy 

塩基性 

basic 

斑状 

porphyritic 

中性 

intermediate 

無斑晶状 

aphyric 

酸性 

acidic 

文象状 

graphic 

優黒質 

melanocratic 

微文象状 

micrographic 

優白質 

leucocratic 

c) 溶岩の名称は,次による。 

1) 用いることのできる主な溶岩及びその構成岩石の名称を,表15に示す。 

表15−溶岩及びその構成岩石の名称 

名称 

対応英語(参考) 

名称 

対応英語(参考) 

ブロック溶岩 

block lava 

枕状溶岩 

pillow lava 

アア溶岩 

aa lava 

溶岩ローブ 

lava lobe 

パホイホイ溶岩 

pahoehoe lava 

流動角れき岩(流動角礫岩) 

flow breccia 

溶岩ドーム 

lava dome 

クリンカー 

clinker 

2) 溶岩名は,溶岩の定置環境を形容する形容詞句を,溶岩名の直前に置いて,“形容詞句+溶岩名”の

形式で記述することができる。溶岩の定置環境を形容する形容詞句を,表16に示す。 

background image

14 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表16−溶岩に用いる形容詞句 

形容詞句 

対応英語(参考) 

水底 

subaqueous 

海底 

submarine 

陸上 

subaerial,terrestrial 

d) 火砕岩の名称は,次による。 

1) 用いることのできる主な火砕岩の名称を,表17に示す。 

表17−火砕岩の名称 

名称 

対応英語(参考) 

名称 

対応英語(参考) 

火砕岩 

pyroclastic rock 

スパター 

spatter 

凝灰岩 

tuff 

軽石 

pumice 

火山れき凝灰岩(火山礫凝灰
岩) 

lapilli tuff 

スコリア 

scoria 

火山れき岩(火山礫岩) 

lapillistone 

火山灰 

ash 

凝灰角れき岩(凝灰角礫岩) 

tuff breccia 

火山れき(火山礫) 

lapilli 

火砕角れき岩(火砕角礫岩) 

pyroclastic breccia 

火山岩塊 

block,volcanic block 

アグロメレート 

agglomerate 

火山弾 

volcanic bomb 

アグルチネート 

agglutinate 

2) 火砕岩は,火砕岩の種類と岩相を形容する形容詞句を,火砕岩名の直前に置いて,“形容詞句+火砕

岩名”の形式で記述することができる。火砕岩に用いることのできる主な形容詞句を,表18に示す。 

表18−火砕岩に用いる形容詞句 

形容詞句 

対応英語(参考) 

軽石質 

pumiceous 

スコリア質 

scoriaceous 

溶結 

welded 

流動 

rheomorphic 

e) 火砕流堆積物及び火砕降下堆積物の名称は,次による。 

1) 用いることのできる主な火砕流堆積物及び火砕降下堆積物の名称を,それぞれ表19に示す。 

表19−火砕流堆積物及び火砕降下堆積物の名称 

名称 

対応英語(参考) 

名称 

対応英語(参考) 

火砕流堆積物 

pyroclastic flow deposit 

火砕サージ堆積物 

pyroclastic surge deposit 

火山灰流堆積物 

ash flow deposit 

火砕降下堆積物 

pyroclastic fall deposit 

軽石流堆積物 

pumice flow deposit 

火山灰降下堆積物 

ash fall deposit 

スコリア流堆積物 

scoria flow deposit 

軽石降下堆積物 

pumice fall deposit 

火山岩塊火山灰流堆積物 

block and ash flow deposit 

スコリア降下堆積物 

scoria fall deposit 

2) 火砕流堆積物,火砕降下堆積物などの火砕堆積物の名称及び火砕堆積物から派生した堆積物の名称

は,形容詞句をそれぞれの堆積物名の直前に置いて,“形容詞句+堆積物名”の形式で記述すること

ができる。用いることのできる主な形容詞句を,表20に示す。 

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15 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表20−火砕流堆積物,火砕降下堆積物及びそれらから派生した堆積物に用いる形容詞句 

形容詞句 

対応英語(参考) 

形容詞句 

対応英語(参考) 

水底 

subaqueous 

火砕 

pyroclastic 

海底 

submarine 

火山砕せつ(火山砕屑) 

volcaniclastic 

陸上 

subaerial,terrestrial 

再堆積 

reworked 

f) 

変成岩の名称は,次による。 

1) 用いることのできる主な変成岩の名称を,表21に示す。 

表21−変成岩の名称 

名称 

対応英語(参考) 

名称 

対応英語(参考) 

ホルンフェルス 

hornfels 

緑色片岩 

greenschist 

グラノフェルス 

granofels 

片岩 

schist 

砂質片岩 

psammitic schist 

角せん岩(角閃岩) 

amphibolite 

泥質片岩 

pelitic schist 

片麻岩 

gneiss 

g) 表11〜表21に規定する岩石の名称と同等の意味をもつ名称を別に定義して用いてはならない。表11

〜表21に規定していない名称については,一般に広く使われているものを用いる。 

h) 岩石の名称の一部又は鉱産物の解説に用いる鉱物その他の名称は,次による。 

1) 用いることのできる主な鉱物の名称を,表22に示す。 

表22−鉱物の名称 

名称 

対応英語(参考) 

名称 

対応英語(参考) 

石英 

quartz 

単斜輝石 

clinopyroxene 

正長石 

orthoclase 

直方(斜方)輝石 

orthopyroxene 

サニディン 

sanidine 

ひすい輝石 

jadeite 

アノーソクレース 

anorthoclase 

かんらん石 

olivine 

微斜長石 

microcline 

きん青石(菫青石) 

cordierite 

斜長石 

plagioclase 

緑れん石 

epidote 

黒雲も(黒雲母) 

biotite 

紅れん石 

piedmontite 

白雲も(白雲母) 

muscovite 

ぶどう石 

prehnite 

普通角せん石(普通角閃石) hornblende 

パンペリー石 

pumpellyite 

藍せん石(藍閃石) 

glaucophane 

カミングトンせん石 

cummingtonite 

(カミングトン閃石) 

アクチノせん石 
(アクチノ閃石) 

actinolite 

アパタイト 

apatite 

輝石 

pyroxene 

2) 岩石の名称は,含有する鉱物を表現する形容詞句及び/又はそのほかの形容詞句によって修飾する

ことができる。形容詞句は,岩石の名称の直前に置く。 

例 海緑石砂岩,海綿含有砂岩,白雲も(白雲母)片岩,きん青石(菫青石)ホルンフェルス,

黒雲も(黒雲母)片麻岩 

3) 火成岩及び火砕岩の場合,鉱物の斑晶(深成岩の場合は主たる鉱物)を表現する形容詞句は,岩石

を形容する形容詞句と岩石の名称との間に置き,“岩石を形容する形容詞句+岩石に産出する鉱物の

斑晶又は主たる鉱物を表現する形容詞句+岩石の名称”の形式で表示しなければならない。岩石に

産出する鉱物の斑晶又は主たる鉱物を表現する形容詞句に関する一般的事項は,次による。 

background image

16 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− けい長質(珪長質)斑晶又は特に目立つ主たるけい長質鉱物を示す場合は,けい長質(珪長質)

鉱物名の後に“斑状(phyric)”を修飾語として岩石名称の直前に置く。 

− 苦鉄質斑晶又は主たる苦鉄質鉱物がまれにしか含まれない場合は,斑晶又は主たる苦鉄質鉱物の

鉱物名の後に“含有(bearing)”を修飾語として岩石の名称の直前に置く。 

− 1種類の苦鉄質斑晶又は主たる苦鉄質鉱物が存在する場合は,それを岩石の名称の直前に置く。 

− 複数の苦鉄質斑晶又は主たる苦鉄質鉱物が存在する場合は,苦鉄質鉱物名を斑晶の少ないものか

ら順に並べ,それらの名称を修飾語として岩石の名称の直前に置く。 

例 石英斑状 

quartz-phyric 

角せん石(角閃石)含有 

hornblende-bearing 

単斜輝石安山岩 

clinopyroxene andesite 

単斜輝石直方(斜方)輝石安山岩 clinopyroxene-orthpyroxene andesite 

かんらん石含有単斜輝石安山岩 

olivine-bearing clinopyroxene andesite 

角せん石(角閃石)含有黒雲も(黒雲母)花こう岩(花崗岩) 

hornblende-bearing biotite granite 

4) 表22に規定する名称と同等の意味をもつ名称を,別に定義して用いてはならない。表22に規定し

ていない鉱物の名称については,一般に広く使われているものを用いる。 

5) 岩石の名称に付けるその他の形容詞句は,一般に広く使われているものを用いる。 

規格番号の表示 

この規格に基づいて作成した地質図には,地質図の外部又は内部にその旨を記載することができる。そ

の表示方法は,次による。 

a) この規格の規格番号及び発行年を表示する。 

例 “地質図に用いた記号群及び凡例表示は,JIS A 0204:2019による。” 

b) 表示位置は,地質図の凡例と近接した場所とする。 

background image

17 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

細実線。

地層・岩体の境界と
地表面など特定の基
準面との交線を示
す。存在の確実度と
位置正確度は特定し
ない。

細点線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間隔
=1:1:3)。

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
地層・岩体の境界の
うち,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
地層・岩体の境界が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。

細実線。境界確認露
頭地点を境界線の太
さの2〜3倍の直径をも
つ小円で示すことがで
きる。

地層・岩体の境界の
存在が確認でき,位
置正確度を特定しな
い場合に用いる。地
層・岩体の境界が確
認できた露頭地点を
境界線上に示すこと
ができる。

細点線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間隔
=1:1:3)。

地層・岩体の境界の
存在が確認できるも
のの,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
地層・岩体の境界が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

細破線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:4.5)。

境界線上に線の太さ
の120倍間隔で線の
太さの12倍の間隔を
設け(二つの実線を省
き),できた隙間に疑
問符を置く。

地層・岩体の境界の
存在が推定でき,位
置正確度は特定しな
い場合に用いる。

細点線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間隔
=1:1:3)。境界線上に
線の太さの120倍間隔
で線の太さの12倍の
間隔を設け(四つの点
を省き),できた隙間
に疑問符を置く。

地層・岩体の境界の
存在が推定できるも
のの,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
地層・岩体の境界が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
地層・岩体
境界及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定地層・
岩体境界と
混在させな
い。

確認地層・岩体
境界,伏在
(Confirmed
boundary of
geologic unit,
concealed)

推定地層・岩体
境界
(Inferred boundary
of geologic unit)

推定地層・岩体
境界,伏在
(Inferred boundary
of geologic unit,
concealed)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

地層・岩体境界
(Boundary of
geologic unit)

伏在地層・岩体
境界
(Boundary of
geologic unit,
concealed)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認地層・岩体
境界
(Confirmed
boundary of
geologic unit)

地層・岩体の境界
(Boundary of geologic unit)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
地層・岩体
境界及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定地層・
岩体境界と
混在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

background image

18 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

細実線。境界確認露
頭地点を境界線の太
さの2〜3倍の直径を

もつ小円で示す。

地層・岩体の境界の
存在が露頭等で確認
でき,正確であると
定義する信頼区間内
に境界の位置を限定
できる場合に用い
る。境界が確認でき
た露頭地点を境界線
上に示す。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
12)。

地層・岩体の境界の
存在が確認でき,正
確とはいえないが,
ほぼ正確と定義する
信頼区間内に境界の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置推

(Location
inferred)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)。

地層・岩体の境界の
存在が確認でき,位
置推定であると定義
する信頼区間内に境
界の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。

地層・岩体の境界の
存在が確認できるも
のの,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
地層・岩体の境界が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

位置正

(Location
accurate)

細実線。境界線上に
線の太さの120倍間
隔で線の太さの12倍

の隙間を設けて疑問
符を置く。

地層・岩体の境界の
存在が推定でき,正
確であると定義する
信頼区間内に境界の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
12)。境界線上に線
の太さの120倍間隔
で線の太さの12倍の

間隔を設け(七つお
きに実線を一つ省
き),その隙間に疑
問符を置く。

地層・岩体の境界の
存在が推定でき,正
確とはいえないが,
ほぼ正確と定義する
信頼区間内に境界の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置推

(Location
inferred)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)。境界線上に
線の太さの120倍間
隔で線の太さの12倍

の間隔を設け(二つ
の実線を省き),で
きた隙間に疑問符を
置く。

地層・岩体の境界の
存在が推定でき,位
置推定であると定義
する信頼区間内に境
界の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。境

界線上に線の太さの
120倍間隔で線の太
さの12倍の間隔を設

け(四つの点を省
き),できた隙間に
疑問符を置く。

地層・岩体の境界の
存在が推定できるも
のの,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
地層・岩体の境界が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

(A

re

el

em

en

ts

)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
地層・岩体
境界及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定地
層・岩体境
界と混在さ
せない。

地層・岩体の境界
(Boundary of geologic unit)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

background image

19 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
2)。

走向傾斜を測定した
位置の地層・岩体の
境界線上の傾斜側
に,地層・岩体境界
線の2倍の太さの短
い太実線を傾斜方向
に付し,傾斜角を記
す。

走向傾斜を測定した
位置の地層・岩体の
境界線上に地層・岩
体境界線の6倍の太
さの隙間を空け,地
層・岩体境界線の2
倍の太さの直径の黒
点を隙間の中央に配
置する。加えて,地
層・岩体境界線の2
倍の太さの短い太実
線を,地層・岩体境
界線の2倍の太さの

間隔で黒点から離し
て境界の走向に垂直
な二方向に付ける。

走向傾斜を測定した
位置の地層・岩体の
境界線上を中点とし
て,地層・岩体境界
線の2倍の太さの短
い太実線を直交させ
る。

細実線。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

海水準変動など反復
性の過程で形成され
る堆積物を侵食面,
無堆積面又はそれら
と対比される整合面
によって区分する場
合の個々の堆積層序
単位の境界と地表面
など特定の基準面と
の交線を示す。存在
の確実度と位置正確
度は特定しない。

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
シーケンス境界のう
ち,ほかの地層・岩
体などに覆われ,
シーケンス境界が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

地層・岩体の境界面が鉛直のと
きに用いる。境界面を挟んで接
する地層・岩体の関係は問わな
い。

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty of
identity and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

シーケンス境界
(Sequence
boundary)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
シーケンス
境界及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定シーケ
ンス境界と
混在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

伏在シーケンス
境界
(Sequence
boundary,
concealed)

シーケンス境界
(Sequence boundary)

地層・岩体の境界
(Boundary of geologic unit)

補助境界
(Subsidary boundary)

地層・岩体境界の内部構造を示
すための補助線として用いる。
存在確実度と位置正確度は特定
しない。

地層・岩体の境界面の傾斜
(Dip of boundary surface of
geologic unit)

傾斜境界面
(Inclined boundary surface )

地層・岩体の境界面が傾斜する
(水平,鉛直ではない)ときに
用いる。境界面を挟んで接する
地層・岩体の関係は問わない。

水平境界面
(Horizontal  boundary surface )

地層・岩体の境界面が水平のと
き用いる。境界面を挟んで接す
る地層・岩体の関係は問わな
い。

鉛直境界面
(Vertical boundary surface )

background image

20 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

細実線。境界確認露
頭地点を境界線の太
さの2〜3倍の直径を

もつ小円で示すこと
ができる。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が確認でき,位置
正確度を特定しない
場合に用いる。シー
ケンス境界が確認で
きた露頭地点を境界
線上に示すことがで
きる。

細点線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間隔
=1:1:3)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,
シーケンス境界が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

細破線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:4.5)。

境界線上に線の太さ
の120倍間隔で線の
太さの12倍の間隔を

設け(二つの実線を省
き),できた隙間に疑
問符を置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が推定でき,位置
正確度は特定しない
場合に用いる。

細点線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間隔
=1:1:3)。境界線上に
線の太さの120倍間隔
で線の太さの12倍の

間隔を設け(四つの点
を省き),できた隙間
に疑問符を置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,
シーケンス境界が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

位置正

(Location
accurate)

細実線。境界確認露
頭地点を境界線の太
さの2〜3倍の直径をも

つ小円で示す。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が露頭等で確認で
き,正確であると定
義する信頼区間内に
境界の位置を限定で
きる場合に用いる。
境界が確認できた露
頭地点を境界線上に
示す。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

細破線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:12)

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が確認でき,正確
とはいえないが,ほ
ぼ正確と定義する信
頼区間内に境界の位
置を限定できる場合
に用いる。

位置推

(Location
inferred)

細破線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:4.5)

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が確認でき,位置
推定であると定義す
る信頼区間内に境界
の位置を限定できる
場合に用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

細点線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間隔
=1:1:3)

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,
シーケンス境界が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
シーケンス
境界及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定シー
ケンス境界
と混在させ
ない。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

シーケンス境界
(Sequence boundary)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認シーケンス境

(Confirmed
sequence boundary)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
シーケンス
境界及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定シーケ
ンス境界と
混在させな
い。

確認シーケンス境
界,伏在
(Confirmed
sequence boundary,
concealed)

推定シーケンス境

(Inferred sequence
boundary)

推定シーケンス境
界,伏在
(Inferred sequence
boundary,
concealed)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

background image

21 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

細実線。境界線上に
線の太さの120倍間
隔で線の太さの12倍

の隙間を設けて疑問
符を置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が推定でき,正確
であると定義する信
頼区間内に境界の位
置を限定できる場合
に用いる。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
12)。境界線上に線
の太さの120倍間隔
で線の太さの12倍の

間隔を設け(七つお
きに実線を一つ省
き),その隙間に疑
問符を置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が推定でき,正確
とはいえないが,ほ
ぼ正確と定義する信
頼区間内に境界の位
置を限定できる場合
に用いる。

位置推

(Location
inferred)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)。境界線上に
線の太さの120倍間
隔で線の太さの12倍

の間隔を設け(二つ
の実線を省き),で
きた隙間に疑問符を
置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

シーケンス境界の存
在が推定でき,位置
推定であると定義す
る信頼区間内に境界
の位置を限定できる
場合に用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。境

界線上に線の太さの
120倍間隔で線の太
さの12倍の間隔を設

け(四つの点を省
き),できた隙間に
疑問符を置く。

黒以外(地
層・岩体の
境界及び
音響層序
境界と異な
る色を用い
る。)

シーケンス境界の存
在が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,
シーケンス境界が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
2)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び音
響層序境
界と異な
る色を用
いる。)

細実線。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

地震波の反射面の三
次元的分布によって
認識できる地層・岩
体の境界と地表面な
ど特定の基準面との
交線を示す。存在の
確実度と位置正確度
は特定しない。

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
音響層序境界のう
ち,ほかの地層・岩
体などに覆われ,音
響層序境界が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

補助境界
(Subsidary boundary)

シーケンス境界の内部構造を示
すための補助線として用いる。
存在確実度と位置正確度は特定
しない。

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

音響層序境界
(Acoustic
boundary)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
音響層序境
界及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度特
定音響層序
境界と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

伏在音響層序境界
(Acoustic boundary,
concealed)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
シーケンス
境界及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定シー
ケンス境界
と混在させ
ない。

シーケンス境界
(Sequence boundary)

音響層序境界
(Acoustic boundary)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

background image

22 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

細実線。境界確認露
頭地点を境界線の太
さの2〜3倍の直径を

もつ小円で示すこと
ができる。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が確認でき,位置正
確度を特定しない場
合に用いる。

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,音
響層序境界が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)。境界線上に
線の太さの120倍間
隔で線の太さの12倍
の間隔を設け(二つ
の実線を省き),で
きた隙間に疑問符を
置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が推定でき,位置正
確度は特定しない場
合に用いる。

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。境

界線上に線の太さの
120倍間隔で線の太
さの12倍の間隔を設

け(四つの点を省
き),できた隙間に
疑問符を置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,音
響層序境界が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。

位置正確
(Location
accurate)

細実線。境界確認露
頭地点を境界線の太
さの2〜3倍の直径を

もつ小円で示す。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が確認でき,正確で
あると定義する信頼
区間内に境界の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置ほぼ正

(Location
approximate)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
12)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が確認でき,正確と
はいえないが,ほぼ
正確と定義する信頼
区間内に境界の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置推定
(Location
inferred)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が確認でき,位置推
定であると定義する
信頼区間内に境界の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置伏在
(Location
concealed)

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,音
響層序境界が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認音響層序境界
(Confirmed acoustic
boundary)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
音響層序境
界及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度不
特定音響層
序境界と混
在させな
い。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
音響層序境
界及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度特
定音響層序
境界と混在
させない。

確認音響層序境界,伏在
(Confirmed acoustic
boundary, concealed)

推定音響層序境界
(Inferred acoustic
boundary)

推定音響層序境界,伏在
(Inferred acoustic
boundary, concealed)

音響層序境界
(Acoustic boundary)

(A

re

el

em

en

ts

)

background image

23 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

細実線。境界線上に
線の太さの120倍間
隔で線の太さの12倍
の隙間を設けて疑問
符を置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が推定でき,正確で
あると定義する信頼
区間内に境界の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
12)。境界線上に線
の太さの120倍間隔
で線の太さの12倍の
間隔を設け(七つお
きに実線を一つ省
き),その隙間に疑
問符を置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が推定でき,正確と
はいえないが,ほぼ
正確と定義する信頼
区間内に境界の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置推

(Location
inferred)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)。境界線上に
線の太さの120倍間
隔で線の太さの12倍
の間隔を設け(二つ
の実線を省き),で
きた隙間に疑問符を
置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が推定でき,位置推
定であると定義する
信頼区間内に境界の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。境
界線上に線の太さの
120倍間隔で線の太
さの12倍の間隔を設
け(四つの点を省
き),できた隙間に
疑問符を置く。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

音響層序境界の存在
が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,音
響層序境界が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
2)。

黒以外
(地層・
岩体の境
界及び
シーケン
ス境界と
異なる色
を用い
る。)

細実線。領域は疎網
点。

黒以外

地層・岩体以外の地
質属性で特徴づけら
れる領域の境界と地
表面など特定の基準
面との交線を示す。
存在の確実度と位置
正確度は特定しな
い。

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。領
域は疎網点。

黒以外

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
地層・岩体以外の地
質属性で特徴づけら
れる領域のうち,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,領域の境
界が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

補助境界
(Subsidary boundary)

音響層序境界の内部構造を示す
ための補助線として用いること
ができる。存在確実度と位置正
確度は特定しない。

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

変質帯,鉱化帯,
変成帯,油田,ガ
ス田,炭田,鉱床
など地層・岩体以
外の境界
(Boundary of a
particular unit)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
変質帯等境
界及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度特
定変質帯等
境界と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

変質帯,鉱化帯,
変成帯,油田,ガ
ス田,炭田,鉱床
など地層・岩体以
外の伏在境界
(Boundary of a
particular unit,
concealed)

音響層序境界
(Acoustic boundary)

変質帯,鉱化帯,変成
帯,油田,ガス田,炭
田,鉱床など地層・岩体
以外の境界
(Boundary of a particular
unit)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
音響層序境
界及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度不
特定音響層
序境界と混
在させな
い。

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

background image

24 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

細実線。領域は疎網
点。

黒以外

地層・岩体以外の地
質属性で特徴づけら
れる領域の存在が確
認でき,位置正確度
を特定しない場合に
用いる。

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。領
域は疎網点。

黒以外

地層・岩体以外の地
質属性で特徴づけら
れる領域の存在が確
認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,領域の境
界が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)。領域は疎網
点。境界線上に線の
太さの120倍間隔で
線の太さの12倍の間
隔を設け(二つの実
線を省き),できた
隙間に疑問符を置
く。

黒以外

地層・岩体以外の地
質属性で特徴づけら
れる領域の存在が推
定でき,位置正確度
は特定しない場合に
用いる。

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。領
域は疎網点。境界線
上に線の太さの120
倍間隔で線の太さの
12倍の間隔を設け
(四つの点を省
き),できた隙間に
疑問符を置く。

黒以外

地層・岩体以外の地
質属性で特徴づけら
れる領域の存在が推
定できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,領域の境
界が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。

位置正確
(Location
accurate)

細実線。領域は疎網
点。

黒以外

領域の存在が露頭等
で確認でき,正確で
あると定義する信頼
区間内に境界の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置ほぼ正

(Location
approximate)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
12)。領域は疎網
点。

黒以外

領域の存在が確認で
き,正確とはいえな
いが,ほぼ正確と定
義する信頼区間内に
境界の位置を限定で
きる場合に用いる。

位置推定
(Location
inferred)

細破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)。領域は疎網
点。

黒以外

領域の存在が確認で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に境界の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置伏在
(Location
concealed)

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。領

域は疎網点。

黒以外

領域の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,領域の境界が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置伏在
(Location
concealed)

細点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の
間隔=1:1:3)。領
域は疎網点。境界線
上に線の太さの120
倍間隔で線の太さの
12倍の間隔を設け
(四つの点を省
き),できた隙間に
疑問符を置く。

黒以外

領域の存在が推定で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,領域が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
変質帯等境
界及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度不
特定変質帯
等境界と混
在させな
い。

変質帯,鉱化帯,変成
帯,油田,ガス田,炭
田,鉱床など地層・岩
体以外の境界
(Boundary of a particular
unit)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認境界
(Confirmed boundary)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
変質帯等境
界及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度特
定変質帯等
境界と混在
させない。

確認境界,伏在
(Confirmed boundary of
a particular unit,
concealed)

推定境界
(Inferred boundary of a
particular unit)

推定境界,伏在
(Inferred boundary of a
particular unit,
concealed)

(A

re

el

em

en

ts

)

background image

25 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実

線。線の一部を空け
数値を記す。

黒以外

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実

線。確認露頭地点を
線上に太さの2〜3倍
の直径をもつ小円で
示すことができる。

黒以外

用いる地形図上で空
間的広がりを線でし
か表現できない確認
された地層・岩体の
境界を,特に表現し
たいときに用いる。
位置正確度は特定し
ない。鍵層等が確認
できた露頭地点を境
界線上に示すことが
できる。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)
の直径:点の間隔
=1:1:3)。

黒以外

用いる地形図上で空
間的広がりを線でし
か表現できない地
層・岩体の境界の存
在が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,鍵
層等の境界が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実
線。確認露頭地点を
線上に太さの2〜3倍

の直径をもつ小円で
示す。

黒以外

鍵層等の存在が露頭
等で確認でき,正確
であると定義する信
頼区間内に鍵層等の
位置を限定できる場
合に用いる。鍵層等
の存在が確認できた
露頭地点を境界線上
に示す。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線

(線の太さ:隙間:
短線=1:3:12)。

黒以外

鍵層等の存在が確認
でき,正確とはいえ
ないが,ほぼ正確と
定義する信頼区間内
に鍵層等の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線
(線の太さ:隙間:
短線=1:3:4.5)。

黒以外

鍵層等の存在が確認
でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に鍵層等の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)

の直径:点の間隔
=1:1:3)。

黒以外

鍵層等の存在が確認
できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,鍵層等が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線。

地層・岩体の形成時
又は形成後に生じた
不連続面である断層
面と地表面など特定
の基準面との交線を
示す。存在の確実度
と位置正確度は特定
しない。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)。

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
断層のうち,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

等数値線(等深線,等層厚線,等重力線など)
(Isopleth: isopach, isogravity and others)

空間上に分布する等値点を互い
に交錯することなく結んだ線を
示す。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度特定鍵
層等と混在
させない。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
鍵層等と混
在させな
い。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
断層及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定断層と
混在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

伏在断層
(Fault concealed)

(A

re

el

em

en

ts

)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認鍵層,炭層,岩
脈,鉱脈など特徴的
な薄層・脈状岩体
(Confirmed key bed,
coal seam, dike, ore
vein and other
particular thin geologic
units)

確認鍵層,炭層,岩
脈,鉱脈など特徴的
な薄層・脈状岩体,
伏在
(Confirmed key bed,
coal seam, dike, ore
vein and other
particular thin geologic
units, concealed)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

断層
(Fault)

鍵層,炭層,岩脈,鉱脈
など特徴的な薄層・脈状
岩体
(Key bed, coal seam, dike,
ore vein and other
particular thin geologic
units)

background image

26 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線。断層確認露頭地
点を断層線の太さの
2〜3倍の直径をもつ

小円で示すことがで
きる。

断層の存在が確認で
き,位置正確度を特
定しない場合に用い
る。断層が確認でき
た露頭地点を断層線
上に示すことができ
る。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)。

断層の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)。断層線上の

隙間に,線の太さの
30倍間隔で(隙間三

つおきに)疑問符を
置く。

断層の存在が推定で
き,位置正確度は特
定しない場合に用い
る。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)。断層

線上の点を九つおき
に(線の太さの30倍

間隔で)一つ省き,
できた隙間に疑問符
を置く。

断層の存在が推定で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

位置正

(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線。断層確認露頭地
点を断層線の太さの
2〜3倍の直径をもつ

小円で示す。

断層の存在が露頭等
で確認でき,正確で
あると定義する信頼
区間内に断層の位置
を限定できる場合に
用いる。断層が確認
できた露頭地点を断
層線上に示す。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
12)。

断層の存在が確認で
き,正確とはいえな
いが,ほぼ正確と定
義する信頼区間内に
断層の位置を限定で
きる場合に用いる。

位置推

(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)。

断層の存在が確認で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に断層の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置伏

(Location
concealed
)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)。

断層の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

推定断層,伏在
(Inferred fault,
concealed)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
断層及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定断層
と混在させ
ない。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認断層
(Confirmed fault)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
断層及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定断層と
混在させな
い。

確認断層,伏在
(Confirmed fault,
concealed)

推定断層
(Inferred fault)

background image

27 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

地層・岩体境界線の4

倍の太さの極太実
線。断層線上に線の
太さの30倍間隔で線
の太さの3倍の隙間を

設けて疑問符を置く。

断層の存在が推定で
き,正確であると定
義する信頼区間内に
断層の位置を限定で
きる場合に用いる。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破
線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
12)。断層線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で(隙間一つ
おきに)疑問符を置
く。

断層の存在が推定で
き,正確とはいえな
いが,ほぼ正確と定
義する信頼区間内に
断層の位置を限定で
きる場合に用いる。

位置推

(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)。断層線上の

隙間に,線の太さの
30倍間隔で(隙間三

つおきに)疑問符を
置く。

断層の存在が推定で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に断層の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置伏

(Location
concealed
)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点
線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)。断層

線上の点を九つおき
に(線の太さの30倍
間隔で)一つ省き,
できた隙間に疑問符
を置く。

断層の存在が推定で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

断層(存在確実度不
特定・位置正確度不
特定)と同じ形状。
ただし,色を違え
る。

赤紫など 活断層の断層面と地

表面など特定の基準
面との交線を示す。
存在の確実度と位置
正確度は特定しな
い。

伏在断層(存在確実
度不特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など 存在の確実度と位置

正確度を特定しない
活断層のうち,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

面要素(

A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
断層及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定断層
と混在させ
ない。

活断層
(Active
fault)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

活断層
(Active fault)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定活
断層と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

伏在活断層
(Active fault,
concealed)

background image

28 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

確認断層(存在確実
度特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。活断層確認露
頭地点を断層線の太
さの2〜3倍の直径を

もつ小円で示すこと
ができる。

赤紫など活断層の存在が確認

でき,位置正確度を
特定しない場合に用
いる。活断層が確認
できた露頭地点を断
層線上に示すことが
できる。

確認断層,伏在(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活断層の存在が確認

できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

推定断層(存在確実
度特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活断層の存在が推定

でき,位置正確度は
特定しない場合に用
いる。

推定断層,伏在(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活断層の存在が推定

できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

位置正

(Location
accurate)

断層(存在確実,位
置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。活断層確認露
頭地点を断層線の太
さの2〜3倍の直径を

もつ小円で示す。

赤紫など活断層の存在が露頭

等で確認でき,正確
であると定義する信
頼区間内に活断層の
位置を限定できる場
合に用いる。活断層
が確認できた露頭地
点を断層線上に示
す。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

断層(存在確実,位
置ほぼ正確)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など活断層の存在が確認

でき,正確とはいえ
ないが,ほぼ正確と
定義する信頼区間内
に活断層の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置推

(Location
inferred)

断層(存在確実,位
置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活断層の存在が確認

でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に活断層の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

断層(存在確実,位
置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活断層の存在が確認

できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活断層と混
在させな
い。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

活断層
(Active
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認活断層
(Confirmed active
fault)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定活
断層と混在
させない。

確認活断層,伏在
(Confirmed active
fault, concealed)

推定活断層
(Inferred active
fault)

推定活断層,伏在
(Inferred active
fault, concealed)

background image

29 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

断層(存在不確実,
位置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活断層の存在が推定

でき,正確であると
定義する信頼区間内
に活断層の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

断層(存在不確実,
位置ほぼ正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活断層の存在が推定

でき,正確とはいえ
ないが,ほぼ正確と
定義する信頼区間内
に活断層の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置推

(Location
inferred)

断層(存在不確実,
位置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活断層の存在が推定

でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に活断層の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

断層(存在不確実,
位置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活断層の存在が推定

できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

確認断層(存在確実
度特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。地震断層確認
露頭地点を断層線の
太さの2〜3倍の直径

をもつ小円で示すこ
とができる。

緑など

ある特定の地震に
よって地表に生じた
地震断層の存在が確
認でき,位置正確度
を特定しない場合に
用いる。地震断層が
確認できた露頭地点
を断層線上に示すこ
とができる。

確認断層,伏在(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

地震断層の存在が確
認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,地震断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。

推定断層(存在確実
度特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など

地震断層の存在が推
定でき,位置正確度
は特定しない場合に
用いる。

推定断層,伏在(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

地震断層の存在が確
認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,地震断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

活断層
(Active
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活断層と混
在させな
い。

地震断層
(Earthquake
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified
)

確認地震断層
(Confirmed
earthquake fault)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度特定地
震断層と混
在させな
い。

確認地震断層,伏

(Confirmed
earthquake fault,
concealed)

推定地震断層
(Inferred earthquake
fault)

推定地震断層,伏

(Inferred earthquake
fault, concealed)

background image

30 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

断層(存在確実,位
置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。地震断層確認
露頭地点を断層線の
太さの2〜3倍の直径

をもつ小円で示す。

緑など

地震断層の存在が露
頭等で確認でき,正
確であると定義する
信頼区間内に地震断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。地
震断層が確認できた
露頭地点を断層線上
に示す。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

断層(存在確実,位
置ほぼ正確)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

緑など

地震断層の存在が確
認でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に地震断層の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置推

(Location
inferred)

断層(存在確実,位
置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など

地震断層の存在が確
認でき,位置推定で
あると定義する信頼
区間内に地震断層の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

断層(存在確実,位
置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など

地震断層の存在が確
認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,地震断層
面の境界が地表面な
ど特定の基準面に露
出しない場合に用い
る。位置正確度は特
定しない。

位置正

(Location
accurate)

断層(存在不確実,
位置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など

地震断層の存在が推
定でき,正確である
と定義する信頼区間
内に地震断層の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

断層(存在不確実,
位置ほぼ正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

地震断層の存在が推
定でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に地震断層の位置
を限定できる場合に
用いる。

位置推

(Location
inferred)

断層(存在不確実,
位置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など

地震断層の存在が推
定でき,位置推定で
あると定義する信頼
区間内に地震断層の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置伏

(Location
concealed
)

断層(存在不確実,
位置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など

地震断層の存在が推
定できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,地震断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
地震断層と
混在させな
い。

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

地震断層
(Earthquake
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

断層
(Fault)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

background image

31 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

面要素

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

正断層
(Normal
fault)

正断層
(Normal
fault)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty of
identity and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

正断層
(Normal fault)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線の正断層上盤側
に,地層・岩体境界
線の2倍の太さの短

い太実線を,極太実
線の太さの15倍間隔

で垂直に付ける。又
は上盤側に先端に黒
丸を付けた短い太実
線を一つ付ける。

断層を挟んで上盤側
が落下している断層
の断層面と地表面な
ど特定の基準面との
交線を示す。存在の
確実度と位置正確度
は特定しない。二つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
正断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定正
断層と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

伏在正断層
(Normal fault,
concealed)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3) の正

断層上盤側に,地
層・岩体境界線の2

倍の太さの短い太実
線を,極太点線の太
さの15倍間隔で垂直

に付ける。又は上盤
側に先端に黒丸を付
けた短い太実線を一
つ付ける。

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
正断層のうち,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,正断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。二つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
正断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定正
断層と混在
させない。

確認正断層,伏在
(Confirmed normal
fault, concealed)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3) の正

断層上盤側に,地
層・岩体境界線の2

倍の太さの短い太実
線を,極太点線の太
さの15倍間隔で垂直
に付ける。又は上盤
側に先端に黒丸を付
けた短い太実線を一
つ付ける。

正断層の存在が確認
できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,正断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。
二つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認正断層
(Confirmed normal
fault)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線の正断層上盤側
に,地層・岩体境界
線の2倍の太さの短

い太実線を,極太実
線の太さの15倍間隔

で垂直に付ける。又
は上盤側に先端に黒
丸を付けた短い太実
線を一つ付ける。正
断層確認露頭地点を
断層線の太さの2〜3

倍の直径をもつ小円
で示すことができ
る。

正断層の存在が確認
でき,位置正確度を
特定しない場合に用
いる。正断層が確認
できた露頭地点を断
層線上に示すことが
できる。二つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

background image

32 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

正断層
(Normal
fault)

正断層
(Normal
fault)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定正断層
(Inferred normal fault)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)の正断層上盤

側に,地層・岩体境
界線の2倍の太さの

短い太実線を,極太
破線の太さの15倍間

隔で垂直に付ける。
又は上盤側に先端に
黒丸を付けた短い太
実線を一つ付ける。
また,断層線上の隙
間に,極太破線の太
さの30倍間隔で(隙

間三つおきに)疑問
符を置く。

正断層の存在が
推定でき,位置
正確度は特定し
ない場合に用い
る。二つの記号
のうち,いずれ
かを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
正断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定正
断層と混在
させない。

推定正断層,伏在
(Inferred normal fault,
concealed)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3) の正

断層上盤側に,地
層・岩体境界線の2

倍の太さの短い太実
線を,極太点線の太
さの15倍間隔で垂直

に付ける。又は上盤
側に先端に黒丸を付
けた短い太実線を一
つ付ける。また,断
層線上の点を九つお
きに(極太点線の太
さの30倍間隔で)一

つ省き,できた隙間
に疑問符を置く。

正断層の存在が
推定できるもの
の,ほかの地
層・岩体などに
覆われ,正断層
面が地表面など
特定の基準面に
露出しない場合
に用いる。位置
正確度は特定し
ない。二つの記
号のうち,いず
れかを選択でき
る。

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線の正断層上盤側
に,地層・岩体境界
線の2倍の太さの短

い太実線を,極太実
線の太さの15倍間隔

で垂直に付ける。又
は上盤側に先端に黒
丸を付けた短い太実
線を一つ付ける。正
断層確認露頭地点を
断層線の太さの2〜3

倍の直径をもつ小円
で示すことができ
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
正断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
正断層と混
在させな
い。

位置ほぼ正

(Location
approximate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
12)の正断層上盤側

に短い地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線を,極太破線
の太さの15倍間隔で

垂直に付ける。又は
上盤側に先端に黒丸
を付けた短い太実線
を一つ付ける。

正断層の存在が
確認でき,正確
とはいえない
が,ほぼ正確と
定義する信頼区
間内に正断層の
位置を限定でき
る場合に用い
る。二つの記号
のうち,いずれ
かを選択でき
る。

正断層の存在が
露頭等で確認で
き,正確である
と定義する信頼
区間内に正断層
の位置を限定で
きる場合に用い
る。正断層が確
認できた露頭地
点を断層線上に
示す。二つの記
号のうち,いず
れかを選択でき
る。

background image

33 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3) の正

断層上盤側に,地
層・岩体境界線の2

倍の太さの短い太実
線を,極太点線の太
さの15倍間隔で垂直

に付ける。又は上盤
側に先端に黒丸を付
けた短い太実線を一
つ付ける。

正断層の存在が確認
できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,正断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。
二つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

存在不確

(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線の正断層上盤側
に,地層・岩体境界
線の2倍の太さの短

い太実線を,極太実
線の太さの15倍間隔

で垂直に付ける。又
は上盤側に先端に黒
丸を付けた短い太実
線を一つ付ける。ま
た,断層線上に極太
実線の太さの30倍間
隔で線の太さの3倍

の隙間を設けて疑問
符を置く。

正断層の存在が推定
でき,正確であると
定義する信頼区間内
に正断層の位置を限
定できる場合に用い
る。二つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

位置ほぼ正

(Location
approximate
)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
12)の正断層上盤側

に,地層・岩体境界
線の2倍の太さの短

い太実線を,極太破
線の太さの15倍間隔

で垂直に付ける。又
は上盤側に先端に黒
丸を付けた短い太実
線を一つ付ける。ま
た,断層線上の隙間
に,極太破線の太さ
の30倍間隔で(隙間

一つおきに)疑問符
を置く。

正断層の存在が推定
でき,正確とはいえ
ないが,ほぼ正確と
定義する信頼区間内
に正断層の位置を限
定できる場合に用い
る。二つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

正断層
(Normal
fault)

正断層
(Normal
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)の正断層上盤

側に,地層・岩体境
界線の2倍の太さの

短い太実線を,極太
破線の太さの15倍間

隔で垂直に付ける。
又は上盤側に先端に
黒丸を付けた短い太
実線を一つ付ける。

正断層の存在が確認
でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に正断層の位置
を限定できる場合に
用いる。二つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
正断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
正断層と混
在させな
い。

位置伏在
(Location
concealed)

background image

34 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

正断層
(Normal
fault)

活正断

(Active
normal
fault)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

正断層
(Normal
fault)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)の正断層上盤

側に,地層・岩体境
界線の2倍の太さの

短い太実線を,極太
破線の太さの15倍間

隔で垂直に付ける。
又は上盤側に先端に
黒丸を付けた短い太
実線を一つ付ける。
また,断層線上の隙
間に,極太破線の太
さの30倍間隔で(隙

間三つおきに)疑問
符を置く。

正断層の存在が推定
でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に正断層の位置
を限定できる場合に
用いる。二つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
正断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
正断層と混
在させな
い。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3) の正

断層上盤側に,地
層・岩体境界線の2

倍の太さの短い太実
線を,極太点線の太
さの15倍間隔で垂直

に付ける。又は上盤
側に先端に黒丸を付
けた短い太実線を一
つ付ける。また,断
層線上の点を九つお
きに(極太点線の太
さの30倍間隔で)一

つ省き,できた隙間
に疑問符を置く。

正断層の存在が推定
できるものの,ほかの
地層・岩体などに覆わ
れ,正断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。二つの
記号のうち,いずれか
を選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活正断層及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定活
正断層と混
在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

伏在活正断層
(Active normal fault,
concealed)

伏在正断層(存在確
実度不特定・位置正
確度不特定)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など存在の確実度と位置

正確度を特定しない
活正断層のうち,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,活正断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。二
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty of
identity and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

活正断層
(Active normal fault)

正断層(存在確実度
不特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活断層のうち,断層

面を挟んで上盤側が
落下している断層の
断層面と地表面など
特定の基準面との交
線を示す。存在の確
実度と位置正確度は
特定しない。二つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

background image

35 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

面要

素(

A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

正断層
(Normal
fault)

活正断層
(Active
normal
fault)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認活正断層
(Confirmed active
normal fault)

確認正断層(存在確
実度特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。活正断層確認
露頭地点を断層線の
太さの2〜3倍の直径
をもつ小円で示すこ
とができる。

赤紫など

活正断層の存在が確
認でき,位置正確度
を特定しない場合に
用いる。活正断層が
確認できた露頭地点
を断層線上に示すこと
ができる。二つの記号
のうち,いずれかを選
択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活正断層及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定活
正断層と混
在させな
い。

確認活正断層,伏

(Confirmed active
normal fault,
concealed)

確認正断層,伏在
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活正断層の存在が確

認できるものの,ほか
の地層・岩体などに覆
われ,活正断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。
二つの記号のうち,い
ずれかを選択できる。

推定活正断層
(Inferred active
normal fault)

推定正断層(存在確
実度特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活正断層の存在が推

定でき,位置正確度
は特定しない場合に
用いる。二つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

推定活正断層,伏

(Inferred active
normal fault,
concealed)

推定正断層,伏在
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活正断層の存在が推

定できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,活正断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。二つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置正確
(Location
accurate)

正断層(存在確実,
位置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。活正断層確認
露頭地点を断層線の
太さの2〜3倍の直径
をもつ小円で示す。

赤紫など

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活正断層及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
活正断層と
混在させな
い。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

正断層(存在確実,
位置ほぼ正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活正断層の存在が確

認でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に活正断層の位置
を限定できる場合に
用いる。二つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

活正断層の存在が露
頭等で確認でき,正
確であると定義する
信頼区間内に活正断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。活
正断層が確認できた
露頭地点を断層線上
に示す。二つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

background image

36 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

存在不確

(Identity
and
existence
questionab
le)

位置正確
(Location
accurate)

正断層(存在不確
実,位置正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活正断層の存在が推

定でき,正確である
と定義する信頼区間
内に活正断層の位置
を限定できる場合に
用いる。二つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

正断層(存在不確
実,位置ほぼ正確)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活正断層の存在が推

定でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に活正断層の位置
を限定できる場合に
用いる。二つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

位置推定
(Location
inferred)

赤紫など活正断層の存在が推

定でき,位置推定で
あると定義する信頼
区間内に活正断層の
位置を限定できる場
合に用いる。二つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

正断層
(Normal
fault)

活正断層
(Active
normal
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置推定
(Location
inferred)

正断層(存在確実,
位置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

正断層(存在確実,
位置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活正断層の存在が確

認できるものの,ほか
の地層・岩体などに覆
われ,活正断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。
二つの記号のうち,い
ずれかを選択できる。

正断層(存在不確
実,位置推定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活正断層の存在が確

認でき,位置推定で
あると定義する信頼
区間内に活正断層の
位置を限定できる場
合に用いる。二つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活正断層及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
活正断層と
混在させな
い。

位置伏在
(Location
concealed)

位置伏在
(Location
concealed)

正断層(存在不確
実,位置伏在)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活正断層の存在が推

定できるものの,ほか
の地層・岩体などに覆
われ,活正断層面が
基準面に露出しない
場合に用いる。位置
正確度は特定しな
い。二つの記号のう
ち,いずれかを選択で
きる。

background image

37 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

正断層
(Normal
fault)

地震正断層
(Earthquake
normal
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified
)

確認地震正断層
(Confirmed
earthquake normal
fault)

確認正断層(存在確
実度特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。地震正断層確
認露頭地点を断層線
の太さの2〜3倍の直

径をもつ小円で示す
ことができる。

緑など ある特定の地震によっ

て地表に生じた地震
断層のうち,断層面を
挟んで上盤側が落下
している地震正断層
の存在が確認でき,
位置正確度を特定し
ない場合に用いる。地
震正断層が確認でき
た露頭地点を断層線
上に示すことができ
る。二つの記号のう
ち,いずれかを選択で
きる。

同一地質
図上で,
存在確実
度特定・
位置正確
度特定地
震正断層
と混在さ
せない。

確認地震正断層,伏

(Confirmed
earthquake normal
fault, concealed)

確認正断層,伏在
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

緑など 地震正断層の存在が

確認できるものの,ほ
かの地層・岩体などに
覆われ,地震正断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。二つの記号のう
ち,いずれかを選択で
きる。

推定地震正断層
(Inferred earthquake
normal fault)

推定正断層(存在確
実度特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など 地震正断層の存在が

推定でき,位置正確
度は特定しない場合
に用いる。二つの記
号のうち,いずれかを
選択できる。

推定地震正断層,伏

(Inferred earthquake
normal fault,
concealed)

推定正断層,伏在
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

緑など 地震正断層の存在が

推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,地震正
断層面が地表面など
特定の基準面に露出
しない場合に用い
る。位置正確度は特
定しない。二つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置正確
(Location
accurate)

正断層(存在確実,
位置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。地震正断層確
認露頭地点を断層線
の太さの2〜3倍の直

径をもつ小円で示
す。

緑など

同一地質
図上で,
存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
地震正断
層と混在
させな
い。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

正断層(存在確実,
位置ほぼ正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など 地震正断層の存在が

確認でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に地震正断層の
位置を限定できる場
合に用いる。二つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

地震正断層の存在が
露頭等で確認でき,
正確であると定義す
る信頼区間内に地震
正断層の位置を限定
できる場合に用い
る。地震正断層が確
認できた露頭地点を
断層線上に示す。二
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

background image

38 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

存在不確

(Identity
and
existence
questionab
le)

位置正確
(Location
accurate)

正断層(存在不確
実,位置正確)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

緑など

地震正断層の存在が
推定でき,正確であ
ると定義する信頼区
間内に地震正断層の
位置を限定できる場
合に用いる。二つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

正断層(存在不確
実,位置ほぼ正
確)と同じ形状。
ただし,色を違え
る。

緑など

地震正断層の存在が
推定でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に地震正断層の
位置を限定できる場
合に用いる。二つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

位置推定
(Location
inferred)

緑など

地震正断層の存在が
推定でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に地震正断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。二
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

正断層
(Normal
fault)

地震正断層
(Earthquake
normal
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置推定
(Location
inferred)

正断層(存在確
実,位置推定)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

正断層(存在確
実,位置伏在)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

緑など

地震正断層の存在が
確認できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,地震正
断層面が地表面など
特定の基準面に露出
しない場合に用い
る。位置正確度は特
定しない。二つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

正断層(存在不確
実,位置推定)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

緑など

地震正断層の存在が
確認でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に地震正断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。二
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質
図上で,
存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
地震正断
層と混在
させな
い。

位置伏在
(Location
concealed)

位置伏在
(Location
concealed)

正断層(存在不確
実,位置伏在)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

緑など

地震正断層の存在が
推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,地震正
断層面が地表面など
特定の基準面に露出
しない場合に用い
る。位置正確度は特
定しない。二つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

background image

39 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線に底辺が重なるよ
う上盤側又は構造上
位の地層・岩体の分
布域側に三角形を付
ける。三角形は線の
太さの15倍間隔で配

置し,黒で塗りつぶ
す。

断層を挟んで上盤側
が上昇している断層
の断層面と地表面な
ど特定の基準面との
交線を示す。存在の
確実度と位置正確度
は特定しない。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)に底辺

が重なるよう上盤側
又は構造上位の地
層・岩体の分布域側
に三角形を付ける。
三角形は線の太さの
15倍間隔で配置し,
黒で塗りつぶす。

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
逆断層のうち,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,逆断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実
線に底辺が重なるよ
う上盤側又は構造上
位の地層・岩体の分
布域側に三角形を付
ける。三角形は線の
太さの15倍間隔で配
置し,黒で塗りつぶ
す。逆断層確認露頭
地点を断層線の太さ
の2〜3倍の直径をも
つ小円で示すことが
できる。

逆断層の存在が確認
でき,位置正確度を
特定しない場合に用
いる。逆断層が確認
できた露頭地点を断
層線上に示すことが
できる。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)に底辺

が重なるよう上盤側
又は構造上位の地
層・岩体の分布域側
に三角形を付ける。
三角形は線の太さの
15倍間隔で配置し,

黒で塗りつぶす。

逆断層の存在が確認
できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,逆断層面が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)に底辺が重な

るよう上盤側に等間
隔で三角形を付け
る。三角形は線の太
さの15倍間隔で配置
し,黒で塗りつぶ
す。また,断層線上
の隙間に,線の太さ
の30倍間隔で(隙間
三つおきに)疑問符
を置く。

逆断層の存在が推定
でき,位置正確度は
特定しない場合に用
いる。

確認逆断層
(Confirmed reverse
fault)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
逆断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定逆
断層と混在
させない。

確認逆断層,伏在
(Confirmed reverse
fault, concealed)

推定逆断層
(Inferred reverse
fault)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

逆断層
(Reverse
fault)

逆断層
(Reverse
fault)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty of
identity and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

逆断層
(Reverse fault)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
逆断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定逆
断層と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

伏在逆断層
(Reverse fault,
concealed)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

background image

40 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)に底辺

が重なるよう上盤側
又は構造上位の地
層・岩体の分布域側
に三角形を付ける。
三角形は線の太さの
15倍間隔で配置し,
黒で塗りつぶす。ま
た,断層線上の点を
九つおきに(線の太
さの30倍間隔で)一

つ省き,できた隙間
に疑問符を置く。

逆断層の存在が推
定できるものの,
ほかの地層・岩体
などに覆われ,逆
断層面が地表面な
ど特定の基準面に
露出しない場合に
用いる。位置正確
度は特定しない。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
逆断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定逆
断層と混在
させない。

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線に底辺が重なるよ
う上盤側又は構造上
位の地層・岩体の分
布域側に三角形を付
ける。三角形は線の
太さの15倍間隔で配
置し,黒で塗りつぶ
す。逆断層確認露頭
地点を断層線の太さ
の2〜3倍の直径をも

つ小円で示す。

逆断層の存在が露
頭等で確認でき,
正確であると定義
する信頼区間内に
逆断層の位置を限
定できる場合に用
いる。逆断層が確
認できた露頭地点
を断層線上に示
す。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破
線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
12)に底辺が重なる

よう上盤側に等間隔
で三角形を付ける。
三角形は線の太さの
15倍間隔で配置し,

黒で塗りつぶす。

逆断層の存在が確
認でき,正確とは
いえないが,ほぼ
正確と定義する信
頼区間内に逆断層
の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)に底辺が重な

るよう上盤側に等間
隔で三角形を付け
る。三角形は線の太
さの15倍間隔で配置

し,黒で塗りつぶ
す。

逆断層の存在が確
認でき,位置推定
であると定義する
信頼区間内に逆断
層の位置を限定で
きる場合に用い
る。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)に底辺
が重なるよう上盤側
に等間隔で三角形を
付ける。三角形は線
の太さの15倍間隔で
配置し,黒で塗りつ
ぶす。

逆断層の存在が確
認できるものの,
ほかの地層・岩体
などに覆われ,逆
断層面が地表面な
ど特定の基準面に
露出しない場合に
用いる。位置正確
度は特定しない。

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
逆断層及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
逆断層と混
在させな
い。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

面要素(

A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

逆断層
(Reverse
fault)

逆断層
(Reverse
fault)

推定逆断層,伏在
(Inferred reverse fault,
concealed)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

background image

41 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線に底辺が重なるよ
う上盤側に等間隔で
三角形を付ける。三
角形は線の太さの15

倍間隔で配置し,黒
で塗りつぶす。断層
線上に線の太さの30

倍間隔で線の太さの
3倍の隙間を設けて

疑問符を置く。

逆断層の存在が推
定でき,正確であ
ると定義する信頼
区間内に逆断層の
位置を限定できる
場合に用いる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
12)に底辺が重なる

よう上盤側に等間隔
で三角形を付ける。
三角形は線の太さの
15倍間隔で配置し,

黒で塗りつぶす。断
層線上の隙間に,線
の太さの30倍間隔で

(隙間一つおきに)
疑問符を置く。

逆断層の存在が推
定でき,正確とは
いえないが,ほぼ
正確と定義する信
頼区間内に逆断層
の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)に底辺が重な

るよう上盤側に等間
隔で三角形を付け
る。三角形は線の太
さの15倍間隔で配置
し,黒で塗りつぶ
す。断層線上の隙間
に,線の太さの30倍

間隔で(隙間三つお
きに)疑問符を置
く。

逆断層の存在が推
定でき,位置推定
であると定義する
信頼区間内に逆断
層の位置を限定で
きる場合に用い
る。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)に底辺
が重なるよう上盤側
又は構造上位の地
層・岩体の分布域側
に三角形を付ける。
三角形は線の太さの
15倍間隔で配置し,

黒で塗りつぶす。断
層線上の点を九つお
きに(線の太さの30
倍間隔で)一つ省
き,できた隙間に疑
問符を置く。

逆断層の存在が推
定できるものの,
ほかの地層・岩体
などに覆われ,逆
断層面が地表面な
ど特定の基準面に
露出しない場合に
用いる。位置正確
度は特定しない。

同一地質
図上で,
存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定逆断
層及び/
又は存在
確実度特
定・位置
正確度不
特定逆断
層と混在
させな
い。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

逆断層
(Reverse
fault)

逆断層
(Reverse
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不確実
(Identity and
existence
questionable)

background image

42 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

逆断層(存在確実
度不特定・位置正
確度不特定)と同
じ形状。ただし,
色を違える。

赤紫など活断層のうち,断層

面を挟んで上盤側が
上昇している断層の
断層面と地表面など
特定の基準面との交
線を示す。存在の確
実度と位置正確度は
特定しない。

伏在逆断層(存在
確実度不特定・位
置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など存在の確実度と位置

正確度を特定しない
活逆断層のうち,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,活逆断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。

確認逆断層(存在
確実度特定・位置
正確度不特定)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。
活逆断層確認露頭
地点を断層線の太
さの2〜3倍の直径
をもつ小円で示す
ことができる。

赤紫など活逆断層の存在が確

認でき,位置正確度
を特定しない場合に
用いる。活逆断層が
確認できた露頭地点
を断層線上に示すこ
とができる。

確認逆断層,伏在
(存在確実度特
定・位置正確度不
特定)と同じ形
状。ただし,色を
違える。

赤紫など活逆断層の存在が確

認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,活逆断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。

推定逆断層(存在
確実度特定・位置
正確度不特定)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活逆断層の存在が推

定でき,位置正確度
は特定しない場合に
用いる。

推定逆断層,伏在
(存在確実度特
定・位置正確度不
特定)と同じ形
状。ただし,色を
違える。

赤紫など活逆断層の存在が推

定できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,活逆断層
面が地表面など特定
の基準面に露出しな
い場合に用いる。位
置正確度は特定しな
い。

位置正確
(Location
accurate)

逆断層(存在確
実,位置正確)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。
活逆断層確認露頭
地点を断層線の太
さの2〜3倍の直径
をもつ小円で示
す。必要なら参照
記号を添える。

赤紫など活逆断層の存在が露

頭等で確認でき,正
確であると定義する
信頼区間内に活逆断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。活
逆断層が確認できた
露頭地点を断層線上
に示す。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

逆断層(存在確
実,位置ほぼ正
確)と同じ形状。
ただし,色を違え
る。

赤紫など活逆断層の存在が確

認でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に活逆断層の位置
を限定できる場合に
用いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

逆断層
(Reverse
fault)

活逆断層
(Active
reverse
fault)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty of
identity and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

活逆断層
(Active reverse fault)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

同一地質
図上で,
存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定活逆
断層及び
/又は存
在確実度
特定・位
置正確度
不特定活
逆断層と
混在させ
ない。

同一地質
図上で,
存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
活逆断層
及び/又
は存在確
実度特
定・位置
正確度特
定活逆断
層と混在
させな
い。小縮
尺地質図
に用い
る。

伏在活逆断層
(Active reverse fault,
concealed)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認活逆断層
(Confirmed active
reverse fault)

同一地質
図上で,
存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定活逆
断層及び
/又は存
在確実度
特定・位
置正確度
特定活逆
断層と混
在させな
い。

確認活逆断層,伏在
(Confirmed active
reverse fault,
concealed)

推定活逆断層
(Inferred active
reverse fault)

推定活逆断層,伏在
(Inferred active
reverse fault,
concealed)

background image

43 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置推定
(Location
inferred)

逆断層(存在確
実,位置推定)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活逆断層の存在が

確認でき,位置推
定であると定義す
る信頼区間内に活
逆断層の位置を限
定できる場合に用
いる。

位置伏在
(Location
concealed)

逆断層(存在確
実,位置伏在)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活逆断層の存在が

確認できるもの
の,ほかの地層・
岩体などに覆わ
れ,活逆断層面が
地表面など特定の
基準面に露出しな
い場合に用いる。
位置正確度は特定
しない。

位置正確
(Location
accurate)

逆断層(存在不確
実,位置正確)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活逆断層の存在が

推定でき,正確で
あると定義する信
頼区間内に活逆断
層の位置を限定で
きる場合に用い
る。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

逆断層(存在不確
実,位置ほぼ正
確)と同じ形状。
ただし,色を違え
る。

赤紫など活逆断層の存在が

推定でき,正確と
はいえないが,ほ
ぼ正確と定義する
信頼区間内に活逆
断層の位置を限定
できる場合に用い
る。

位置推定
(Location
inferred)

逆断層(存在不確
実,位置推定)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活逆断層の存在が

推定でき,位置推
定であると定義す
る信頼区間内に活
逆断層の位置を限
定できる場合に用
いる。

位置伏在
(Location
concealed)

逆断層(存在不確
実,位置伏在)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活逆断層の存在が

推定できるもの
の,ほかの地層・
岩体などに覆わ
れ,活逆断層面が
地表面など特定の
基準面に露出しな
い場合に用いる。
位置正確度は特定
しない。

確認逆断層(存在
確実度特定・位置
正確度不特定)と
同じ形状。ただ
し,色を違える。
地震逆断層確認露
頭地点を断層線の
太さの2〜3倍の直

径をもつ小円で示
すことができる。

緑など

ある特定の地震に
よって地表に生じ
た地震断層のう
ち,断層面を挟ん
で上盤側が上昇し
ている断層の存在
が確認でき,位置
正確度を特定しな
い場合に用いる。
地震逆断層が確認
できた露頭地点を
断層線上に示すこ
とができる。

確認逆断層,伏在
(存在確実度特
定・位置正確度不
特定)と同じ形
状。ただし,色を
違える。

緑など

地震逆断層の存在
が確認できるもの
の,ほかの地層・
岩体などに覆わ
れ,地震逆断層面
が地表面など特定
の基準面に露出し
ない場合に用い
る。位置正確度は
特定しない。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度特定地
震逆断層と
混在させな
い。

確認地震逆断層,
伏在
(Confirmed
earthquake  reverse
fault, concealed)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

逆断層
(Reverse
fault)

活逆断層
(Active
reverse
fault)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活逆断層及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
活逆断層と
混在させな
い。

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

地震逆断層
(Earthquake
reverse
fault)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認地震逆断層
(Confirmed
earthquake reverse
fault)

background image

44 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

推定逆断層(存
在確実度特定・
位置正確度不特
定)と同じ形
状。ただし,色
を違える。

緑など

地震逆断層の存在が
推定でき,位置正確
度は特定しない場合
に用いる。

推定逆断層,伏
在(存在確実度
特定・位置正確
度不特定)と同
じ形状。ただ
し,色を違え
る。

緑など

地震逆断層の存在が
推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,地震逆
断層面が地表面など
特定の基準面に露出
しない場合に用い
る。位置正確度は特
定しない。

位置正確
(Location
accurate)

逆断層(存在確
実,位置正確)
と同じ形状。た
だし,色を違え
る。地震逆断層
確認露頭地点を
断層線の太さの2
〜3倍の直径をも

つ小円で示す。
必要なら参照記
号を添える。

緑など

地震逆断層の存在が
露頭等で確認でき,
正確であると定義す
る信頼区間内に地震
逆断層の位置を限定
できる場合に用い
る。地震逆断層が確
認できた露頭地点を
断層線上に示す。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

逆断層(存在確
実,位置ほぼ正
確)と同じ形
状。ただし,色
を違える。

緑など

地震逆断層の存在が
確認でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に地震逆断層の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置推定
(Location
inferred)

逆断層(存在確
実,位置推定)
と同じ形状。た
だし,色を違え
る。

緑など

地震逆断層の存在が
確認でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に地震逆断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置伏在
(Location
concealed)

逆断層(存在確
実,位置伏在)
と同じ形状。た
だし,色を違え
る。

緑など

地震逆断層の存在が
確認できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,地震逆
断層面が地表面など
特定の基準面に露出
しない場合に用い
る。位置正確度は特
定しない。

位置正確
(Location
accurate)

逆断層(存在不
確実,位置正
確)と同じ形
状。ただし,色
を違える。

緑など

地震逆断層の存在が
推定でき,正確であ
ると定義する信頼区
間内に地震逆断層の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

逆断層(存在不
確実,位置ほぼ
正確)と同じ形
状。ただし,色
を違える。

緑など

地震逆断層の存在が
推定でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に地震逆断層の
位置を限定できる場
合に用いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

逆断層
(Reverse
fault)

地震逆断層
(Earthquake
reverse
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified
)

推定地震逆断層
(Inferred earthquake
reverse fault)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度特定地
震逆断層と
混在させな
い。

推定地震逆断層,伏

(Inferred earthquake
reverse fault,
concealed)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
地震逆断層
と混在させ
ない。

存在不確

(Identity
and
existence
questionab
le)

background image

45 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置推定
(Location
inferred)

逆断層(存在不確
実,位置推定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

地震逆断層の存在
が推定でき,位置
推定であると定義
する信頼区間内に
地震逆断層の位置
を限定できる場合
に用いる。

位置伏在
(Location
concealed)

逆断層(存在不確
実,位置伏在)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

地震逆断層の存在
が推定できるもの
の,ほかの地層・
岩体などに覆わ
れ,地震逆断層面
が地表面など特定
の基準面に露出し
ない場合に用い
る。位置正確度は
特定しない。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線の両側に,これに
平行になるよう,断
層のずれ方向を示す
地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

の片矢印を付ける。

断層を挟んで走向
ずれの変位方向が
明瞭な断層の断層
面と地表面など特
定の基準面との交
線を示す。存在の
確実度と位置正確
度は特定しない。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)の両側

に,これに平行にな
るよう,断層のずれ
方向を示す太実線の
片矢印を付ける。

存在の確実度と位
置正確度を特定し
ない横ずれ断層の
うち,ほかの地
層・岩体などに覆
われ,横ずれ断層
面が地表面など特
定の基準面に露出
しない場合に用い
る。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線の両側に,これに
平行になるよう,断
層のずれ方向を示す
太実線の片矢印を付
ける。横ずれ断層確
認露頭地点を断層線
の太さの2〜3倍の直

径をもつ小円で示す
ことができる。

横ずれ断層の存在
が確認でき,位置
正確度を特定しな
い場合に用いる。
横ずれ断層が確認
できた露頭地点を
断層線上に示すこ
とができる。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)の両側

に,これに平行にな
るよう,断層のずれ
方向を示す太実線の
片矢印を付ける。

横ずれ断層の存在
が確認できるもの
の,ほかの地層・
岩体などに覆わ
れ,横ずれ断層面
が地表面など特定
の基準面に露出し
ない場合に用い
る。位置正確度は
特定しない。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

逆断層
(Reverse
fault)

地震逆断層
(Earthquake
reverse
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

確認横ずれ断層,
伏在
(Confirmed strike-
slip fault, concealed)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
地震逆断層
と混在させ
ない。

横ずれ
断層
(Strike-
slip
fault)

横ずれ断層
(Strike-slip
fault)

存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

横ずれ断層
(Strike-slip fault)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
横ずれ断層
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度特定
横ずれ断層
と混在させ
ない。小縮
尺地質図に
用いる。

伏在横ずれ断層
(Strike-slip fault,
concealed)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認横ずれ断層
(Confirmed strike-
slip fault)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
横ずれ断層
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度特定
横ずれ断層
と混在させ
ない。

background image

46 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)の両側に,こ

れに平行になるよ
う,断層のずれ方向
を示す太実線の片矢
印を付ける。断層線
上の隙間に,線の太
さの30倍間隔で(隙

間三つおきに)疑問
符を置く。

横ずれ断層の存在
が推定でき,位置
正確度は特定しな
い場合に用いる。

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)の両側

に,これに平行にな
るよう,断層のずれ
方向を示す太実線の
片矢印を付ける。断
層線上の点を九つお
きに(線の太さの30

倍間隔で)一つ省
き,できた隙間に疑
問符を置く。

横ずれ断層の存在
が推定できるもの
の,ほかの地層・
岩体などに覆わ
れ,横ずれ断層面
が地表面など特定
の基準面に露出し
ない場合に用い
る。位置正確度は
特定しない。

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実

線の両側に,これに
平行になるよう,断
層のずれ方向を示す
太実線の片矢印を付
ける。横ずれ断層確
認露頭地点を断層線
の太さの2〜3倍の直

径をもつ小円で示
す。

横ずれ断層の存在
が露頭等で確認で
き,正確であると
定義する信頼区間
内に横ずれ断層の
位置を限定できる
場合に用いる。横
ずれ断層が確認で
きた露頭地点を断
層線上に示す。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
12)の両側に,これ

に平行になるよう,
断層のずれ方向を示
す太実線の片矢印を
付ける。

横ずれ断層の存在
が確認でき,正確
とはいえないが,
ほぼ正確と定義す
る信頼区間内に横
ずれ断層の位置を
限定できる場合に
用いる。

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)の両側に,こ

れに平行になるよ
う,断層のずれ方向
を示す太実線の片矢
印を付ける。

横ずれ断層の存在
が確認でき,位置
推定であると定義
する信頼区間内に
横ずれ断層の位置
を限定できる場合
に用いる。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)の両側

に,これに平行にな
るよう,断層のずれ
方向を示す太実線の
片矢印を付ける。

横ずれ断層の存在
が確認できるもの
の,ほかの地層・
岩体などに覆わ
れ,横ずれ断層面
が地表面など特定
の基準面に露出し
ない場合に用い
る。位置正確度は
特定しない。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

面要素

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

横ずれ
断層
(Strike-
slip
fault)

横ずれ断層
(Strike-slip
fault)

推定横ずれ断層
(Inferred strike-slip
fault)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
横ずれ断層
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度特定
横ずれ断層
と混在させ
ない。

推定横ずれ断層,
伏在
(Inferred strike-slip
fault, concealed)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
横ずれ断層
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度不特
定横ずれ断
層と混在さ
せない。

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified
)

background image

47 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太実
線の両側に,これに
平行になるよう,断
層のずれ方向を示す
太実線の片矢印を付
ける。断層線上に線
の太さの30倍間隔で
線の太さの3倍の隙
間を設けて疑問符を
置く。

横ずれ断層の存在が
推定でき,正確であ
ると定義する信頼区
間内に横ずれ断層の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
12)の両側に,これ

に平行になるよう,
断層のずれ方向を示
す太実線の片矢印を
付ける。断層線上の
隙間に,線の太さの
30倍間隔で(隙間一

つおきに)疑問符を
置く。

横ずれ断層の存在が
推定でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に横ずれ断層の
位置を限定できる場
合に用いる。

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太破

線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:
4.5)の両側に,こ

れに平行になるよ
う,断層のずれ方向
を示す太実線の片矢
印を付ける。断層線
上の隙間に,線の太
さの30倍間隔で(隙

間三つおきに)疑問
符を置く。

横ずれ断層の存在が
推定でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に横ずれ断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
4倍の太さの極太点

線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)の両側

に,これに平行にな
るよう,断層のずれ
方向を示す太実線の
片矢印を付ける。ま
た,断層線上の点を
九つおきに(線の太
さの30倍間隔で)一

つ省き,できた隙間
に疑問符を置く。

横ずれ断層の存在が
推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,横ずれ
断層面が地表面など
特定の基準面に露出
しない場合に用い
る。位置正確度は特
定しない。

横ずれ断層(存在確
実度不特定・位置正
確度不特定)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など活断層のうち,断層

を挟んで走向ずれの
変位方向が明瞭な断
層の断層面と地表面
など特定の基準面と
の交線を示す。存在
の確実度と位置正確
度は特定しない。

伏在横ずれ断層(存
在確実度不特定・位
置正確度不特定)と
同じ形状。ただし,
色を違える。

赤紫など存在の確実度と位置

正確度を特定しない
活横ずれ断層のう
ち,ほかの地層・岩
体などに覆われ,活
横ずれ断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

横ずれ
断層
(Strike-
slip
fault)

横ずれ
断層
(Strike-
slip
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不確実
(Identity and
existence
questionable)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
横ずれ断層
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度不特
定横ずれ断
層と混在さ
せない。

活横ず
れ断層
(Active
strike-
slip
fault)

存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified
, positional
accuracy
unspecified
)

活横ずれ断層
(Active strike-slip fault)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活横ずれ断
層及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度特
定活横ずれ
断層と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

伏在活横ずれ断層
(Active strike-slip fault,
concealed)

background image

48 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

確認横ずれ断層(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。活横ずれ
断層確認露頭地点を
断層線の太さの2〜3

倍の直径をもつ小円
で示すことができ
る。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が確認でき,位置正
確度を特定しない場
合に用いる。活横ず
れ断層が確認できた
露頭地点を断層線上
に示すことができ
る。

確認横ずれ断層,伏
在(存在確実度特
定・位置正確度不特
定)と同じ形状。た
だし,色を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,活
横ずれ断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

推定横ずれ断層(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が推定でき,位置正
確度は特定しない場
合に用いる。

推定横ずれ断層,伏
在(存在確実度特
定・位置正確度不特
定)と同じ形状。た
だし,色を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,活
横ずれ断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

位置正確
(Location
accurate)

横ずれ断層(存在確
実,位置正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。活横ずれ
断層確認露頭地点を
断層線の太さの2〜3

倍の直径をもつ小円
で示す。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が露頭等で確認で
き,正確であると定
義する信頼区間内に
活横ずれ断層の位置
を限定できる場合に
用いる。活横ずれ断
層が確認できた露頭
地点を断層線上に示
す。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

横ずれ断層(存在確
実,位置ほぼ正確)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が確認でき,正確と
はいえないが,ほぼ
正確と定義する信頼
区間内に活横ずれ断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置推定
(Location
inferred)

横ずれ断層(存在確
実,位置推定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が確認でき,位置推
定であると定義する
信頼区間内に活横ず
れ断層の位置を限定
できる場合に用い
る。

位置伏在
(Location
concealed)

横ずれ断層(存在確
実,位置伏在)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,活
横ずれ断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活横ずれ断
層及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度不
特定活横ず
れ断層と混
在させな
い。

横ずれ
断層
(Strike-
slip
fault)

活横ず
れ断層
(Active
strike-
slip fault)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified
)

確認活横ずれ断層
(Confirmed active
strike-slip fault)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活横ずれ断
層及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度特
定活横ずれ
断層と混在
させない。

確認活横ずれ断層,
伏在
(Confirmed active
strike-slip fault,
concealed)

推定活横ずれ断層
(Inferred active strike-
slip fault)

推定活横ずれ断層,
伏在
(Inferred active strike-
slip fault, concealed)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

background image

49 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正確
(Location
accurate)

横ずれ断層(存在不
確実,位置正確)と
同じ形状。ただし,
色を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が推定でき,正確で
あると定義する信頼
区間内に活横ずれ断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

横ずれ断層(存在不
確実,位置ほぼ正
確)と同じ形状。た
だし,色を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が推定でき,正確と
はいえないが,ほぼ
正確と定義する信頼
区間内に活横ずれ断
層の位置を限定でき
る場合に用いる。

位置推定
(Location
inferred)

横ずれ断層(存在不
確実,位置推定)と
同じ形状。ただし,
色を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が推定でき,位置推
定であると定義する
信頼区間内に活横ず
れ断層の位置を限定
できる場合に用い
る。

位置伏在
(Location
concealed)

横ずれ断層(存在不
確実,位置伏在)と
同じ形状。ただし,
色を違える。

赤紫など活横ずれ断層の存在

が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,活
横ずれ断層面が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

確認横ずれ断層(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。地震横ず
れ断層確認露頭地点
を断層線の太さの2
〜3倍の直径をもつ

小円で示すことがで
きる。

緑など

ある特定の地震に
よって地表に生じた
地震断層のうち,地
震断層を挟んで走向
ずれの変位方向が明
瞭な断層の存在が確
認でき,位置正確度
を特定しない場合に
用いる。地震横ずれ
断層が確認できた露
頭地点を断層線上に
示すことができる。

確認横ずれ断層,伏
在(存在確実度特
定・位置正確度不特
定)と同じ形状。た
だし,色を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,地
震横ずれ断層面が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

推定横ずれ断層(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が推定でき,位置
正確度は特定しない
場合に用いる。

推定横ずれ断層,伏
在(存在確実度特
定・位置正確度不特
定)と同じ形状。た
だし,色を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,地
震横ずれ断層面が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

推定地震横ずれ断

(Inferred earthquake
strike-slip fault)

推定地震横ずれ断
層,伏在
(Inferred earthquake
strike-slip fault,
concealed)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

横ずれ
断層
(Strike-
slip
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活横ずれ断
層及び/又
は存在確実
度特定・位
置正確度不
特定活横ず
れ断層と混
在させな
い。

地震横ず
れ断層
(Earth-
quake
strike-
slip fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecifie
d)

確認地震横ずれ断

(Confirmed
earthquake strike-slip
fault)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度特定地
震横ずれ断
層と混在さ
せない。

確認地震横ずれ断
層,伏在
(Confirmed
earthquake strike-slip
fault, concealed)

活横ずれ
断層
(Active
strike-
slip fault)

background image

50 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

横ずれ断層(存在確
実,位置正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。地震横ず
れ断層確認露頭地点
を断層線の太さの2
〜3倍の直径をもつ

小円で示す。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が露頭等で確認で
き,正確であると定
義する信頼区間内に
断層の位置を限定で
きる場合に用いる。
地震横ずれ断層が確
認できた露頭地点を
断層線上に示す。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

横ずれ断層(存在確
実,位置ほぼ正確)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が確認でき,正確
とはいえないが,ほ
ぼ正確と定義する信
頼区間内に地震横ず
れ断層の位置を限定
できる場合に用い
る。

位置推

(Location
inferred)

横ずれ断層(存在確
実,位置推定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が確認でき,位置
推定であると定義す
る信頼区間内に地震
横ずれ断層の位置を
限定できる場合に用
いる。

位置伏

(Location
concealed
)

横ずれ断層(存在確
実,位置伏在)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,地
震横ずれ断層面が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

位置正

(Location
accurate)

横ずれ断層(存在不
確実,位置正確)と
同じ形状。ただし,
色を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が推定でき,正確
であると定義する信
頼区間内に地震横ず
れ断層の位置を限定
できる場合に用い
る。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

横ずれ断層(存在不
確実,位置ほぼ正
確)と同じ形状。た
だし,色を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が推定でき,正確
とはいえないが,ほ
ぼ正確と定義する信
頼区間内に地震横ず
れ断層の位置を限定
できる場合に用い
る。

位置推

(Location
inferred)

横ずれ断層(存在不
確実,位置推定)と
同じ形状。ただし,
色を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が推定でき,位置
推定であると定義す
る信頼区間内に地震
横ずれ断層の位置を
限定できる場合に用
いる。

位置伏

(Location
concealed
)

横ずれ断層(存在不
確実,位置伏在)と
同じ形状。ただし,
色を違える。

緑など

地震横ずれ断層の存
在が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,地
震横ずれ断層面が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

断層
(Fault)

横ずれ
断層
(Strike-
slip
fault)

地震横ず
れ断層
(Earth-
quake
strike-slip
fault)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
地震横ずれ
断層と混在
させない。

存在不確

(Identity
and
existence
questionab
le)

面要

素(

A

re

el

em

en

ts

)

background image

51 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

測定した位置の断層
線の傾斜側に地層・
岩体境界線の4倍の
太さの短い極太実線
を傾斜方向に付し,
傾斜角を記す。

断層面の傾斜角と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など

断層面の傾斜角と同
じ形状。ただし,色
を違える。

緑など

測定した位置の断層
線に断層線の3倍の
太さの隙間を空け,
断層線と同じ太さの
直径の黒点を隙間の
中央に配置する。加
えて,断層線と同じ
太さの短い極太実線
を,黒点から断層線
と同じの太さの間隔
で離して断層線の走
向に垂直な二方向に
付ける。

水平断層面と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など

水平断層面と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など

測定した位置の断層
線に直交して,地
層・岩体境界線の4
倍の太さの短い極太
実線を付ける。

鉛直断層面と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など

鉛直断層面と同じ形
状。ただし,色を違
える。

緑など

断層線を挟んで,こ
れに垂直になるよう
上昇側にU,落下側
にDを付ける。

断層の垂直変位方向
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など

断層の垂直変位方向
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

緑など

ある長さの地層・岩
体境界線の2倍の太
さの曲線を一定の間
隔で互い違いに,帯
の延びの方向と平行
に配置する。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

断層
(Fault)

傾斜断
層面
(Incline
d fault
plane)

断層面の傾斜角
(Dip of fault plane)

断層面と水平面との交角(傾斜
角)が0°及び90°以外のときに用
いる。

活断層面の傾斜角
(Dip of active fault plane)

活断層面と水平面との交角(傾
斜角)が0°及び90°以外のときに
用いる。

地震断層面の傾斜角
(Dip of earthquake fault plane)

地震断層面と水平面との交角
(傾斜角)が0°及び90°以外のと
きに用いる。

水平断
層面
(Horizo
ntal
fault
plane)

水平断層面
(Horizontal fault plane)

断層面と水平面との交角(傾斜
角)が0°のときに用いる。

水平活断層面
(Horizontal active fault plane)

活断層面と水平面との交角(傾
斜角)が0°のときに用いる。

水平地震断層面
(Horizontal earthquake fault plane)

地震断層面と水平面との交角
(傾斜角)が0°のときに用い

る。

鉛直断
層面
(Vertical
fault
plane)

鉛直断層面
(Vertical fault plane)

断層面と水平面との交角(傾斜
角)が90°のときに用いる。

鉛直活断層面
(Vertical active fault plane)

活断層面と水平面との交角(傾
斜角)が90°のときに用いる。

鉛直地震断層面
(Vertical earthquake fault plane)

地震断層面と水平面との交角
(傾斜角)が90°のときに用い
る。

断層の
垂直変
位方向
(Directi
on of
vertical
dislocati
on)

断層の垂直変位方向
(Direction of vertical dislocation)

断層の垂直変位方向が明瞭に判
別できる場合に使用できる。

活断層の垂直変位方向
(Direction of vertical dislocation of active
fault)

活断層の垂直変位方向が明瞭に
判別できる場合に使用できる。

地震断層の垂直変位方向
(Direction of vertical dislocation of
earthquake fault)

地震断層の垂直変位方向が明瞭
に判別できる場合に使用でき
る。

破砕帯,せん断帯(剪断帯)及びマイロナイト帯
(Crush zone, shear zone and mylonite zone)

断層運動によって岩石が破壊さ
れた領域又は塑性流動した帯状
の領域を示す。

地層の
走向傾

(Strike
and dip
of
beddin
g)

傾斜層
(Inclined bedding)

適当な長さの地層・
岩体境界線の2倍の
太さの太実線を走向
と平行に配置し,そ
の中点の傾斜側に短
い太実線を垂直に付
ける。その中点は地
図上の測定位置に重
ね,傾斜角は傾斜側
に記す。上位方向確
認を示す場合は,黒
丸を走向線の傾斜側
から見て左端に付け
る。

傾いた地層面と水平面との交線
(地層の走向)・交角(地層の
傾斜)を示す。黒丸を付けた上
位方向確認を示す走向傾斜を使
用する場合,黒丸のない走向傾
斜を上位方向未確認の走向傾斜
として使用してもよい。二つの
記号のうち,いずれかを選択で
きる。

background image

52 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

片麻状
構造,
片状構
造,流
理構
造,し
ま状構
造,溶
結構造
など面
構造の
走向傾

(Strike
and dip
of
foliation)

傾斜面構造
(Inclined foliation)

適当な長さの地層・岩
体境界線の2倍の太さ

の太実線を走向と平行
に配置し,底辺が太実
線の中央部と重なるよ
うに傾斜側に塗りつぶ
した三角形を付ける。
太実線の中点は地図上
の測定位置に重ね,傾
斜角は傾斜側に記す。
種類の異なる面構造を
示す場合は,色を違え
るか又は太実線の三角
形を白抜きにする。

岩石内部の傾斜した構造面(層
理面を除く)の水平面との交線
(走向)・交角(傾斜)を示
す。二つの記号のうち,いずれ
かを選択できる。

上下が逆転して水平な地層面の
姿勢を示す。二つの記号のう
ち,いずれかを選択できる。

直立層
(Vertical bedding)

走向を示す太実線の中
点に短い太実線を直交
させる。走向を示す太
実線の中点は地図上の
測定位置に重ねる。上
位方向の確認を示す場
合は黒丸を傾斜線の端
に付けるか又は傾斜層
の走向傾斜記号で傾斜
角を90にする。

直立した地層面と水平面との交
線(地層の走向)・交角(地層
の傾斜)を示す。三つの記号の
うち,いずれかを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

地層の
走向傾

(Strike
and dip
of
bedding)

逆転層
(Overturned bedding)

通常の走向傾斜を示す
記号の傾斜とは反対側
にU字形の太実線を付
け,そのうちの片側の
直線部が走向を示す太
実線の中点に垂直にな
るようにする。その中
点は地図上の測定位置
に重ね,傾斜角は傾斜
側に記す。

上下が逆転した地層面と水平面
との交線(地層の走向)・交角
(地層の傾斜)を示す。二つの
記号のうち,いずれかを選択で
きる。

水平層
(Horizontal bedding)

地図上の測定位置に太
実線と同じ太さ(直
径)の点を配置し,そ
の東西両側に点から離
して同じ長さの界線の
2倍の太実線を付け,

更に南北両側にも東西
方向の線よりも短い同
じ長さの太実線を点か
ら離して付けるか又は
太実線の白丸と十字を
組み合わせる。

水平な地層面の姿勢を示す。二
つの記号のうち,いずれかを選
択できる。

逆転水平層
(Overturned horizontal bedding)

地図上の測定位置に地
層・岩体境界線の2倍

の太さの太実線の白丸
を配置し,その東西両
側に白丸から離して同
じ長さの太実線を付
け,更に南北両側にも
東西方向の線よりも短
い同じ長さの太実線を
白丸から離して付ける
か又は黒丸と白十字を
組み合わせる。

(A

re

el

em

en

ts

)

background image

53 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

走向を示す太実線の
中心に,一辺が走向
線と平行になるよう
に黒塗りの正方形を
付ける。走向を示す
太実線の中点は地図
上の測定位置に重ね
る。種類の異なる節
理を示す場合は,色
を違えるか又は正方
形を太実線で描き白
抜きにする。

直立した節理面(岩石中の変位
がほとんどない割れ目面)と水
平面との交線(走向)・交角
(傾斜)を示す。二つの記号の
うち,いずれかを選択できる。

水平面構造
(Horizontal foliation)

塗りつぶしたひし
(菱)形を長軸が東
西,中心が測定位置
に重なるように配置
し,その東西両側に
ひし形から離して同
じ長さの太実線を付
け,更に南北両側に
も東西方向の太実線
よりも短い同じ長さ
の太実線をひし形か
ら離して付ける。又
は太実線で描く丸印
の内側に,塗りつぶ
したひし形を長軸が
南北になるよう重ね
て示す。いずれの場
合も,種類の異なる
面構造を示すには,
色を違えるか又は太
実線のひし形を白抜
きにする。

岩石内部の水平な構造面(層理
面を除く)の姿勢を示す。四つ
の記号のうち,いずれかを選択
できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

片麻状
構造,
片状構
造,流
理構
造,し
ま状構
造,溶
結構造
など面
構造の
走向傾

(Strike
and dip
of
foliation
)

直立面構造
(Vertical foliation)

走向を示す太実線の
両側に,底辺が太実
線の中央部と重なる
ように塗りつぶした
同じ大きさの三角形
を付ける。走向を示
す太実線の中点は地
図上の測定位置に重
ねる。種類の異なる
面構造を示す場合
は,色を違えるか又
は太実線の三角形を
白抜きにする。

岩石内部の直立した構造面(層
理面を除く)の水平面との交線
(走向)・交角(傾斜)を示
す。二つの記号のうち,いずれ
かを選択できる。

節理の
走向傾

(Strike
and dip
of joint)

傾斜節理
(Inclined joint)

適当な長さの地層・
岩体境界線の2倍の
太さの太実線を走向
と平行に配置し,一
辺が実線の中央部と
重なるように傾斜側
に黒塗りの長方形を
付ける。太実線の中
点は地図上の測定位
置に重ね,傾斜角は
傾斜側に記す。種類
の異なる節理を示す
場合は,色を違える
か又は長方形を太実
線で描き白抜きにす
る。

傾斜した節理面(岩石中の変位
がほとんどない割れ目面)と水
平面との交線(走向)・交角
(傾斜)を示す。二つの記号の
うち,いずれかを選択できる。

直立節理
(Vertical joint)

background image

54 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

適当な長さの地層・
岩体境界線の2倍の
太さの太実線を走向
と平行に配置し,そ
の両端の傾斜側に地
層・岩体境界の2倍
の太さの短い太実線
を垂直に付ける。ま
た,その中点は測定
位置に重ね,傾斜角
は傾斜側に記す。

走向を示す太実線の
両端に,短い太実線
を直交させる。走向
を示す実線の中点は
測定位置に重ねる。

測定位置に太実線の
十字を配置し,各十
字の先端に短い太実
線を直交させる。

水平なへき開面(岩石中に変形
で生じた細密な面構造)の姿勢
を示す。

複合節理
(Composite joints)

複数の節理を表現す
る場合は,測定位置
において節理の走向
線が端で接するよう
に重ねる。水平節理
がある場合は,走向
線の接点に円の中心
を重ねる。また,各
走向線が重なり記号
が見にくい場合は,
走向線に付ける記号
を接点とは反対の端
に移動させる。

一つの地点で観測される複数の
節理の姿勢を示す。二つの記号
のうち,いずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(A

re

el

em

en

ts

)

節理の
走向傾

(Strike
and dip
of joint)

水平節理
(Horizontal joint)

塗りつぶした長方形
を長軸が東西,中心
が地図上の測定位置
に重なるように配置
し,その東西両側に
長方形から離して同
じ長さの太実線を付
け,更に南北両側に
も東西方向の線より
も短い同じ長さの太
実線を長方形から離
して付ける。又は,
太実線で描く丸印の
内側に,塗りつぶし
た長方形を長軸が東
西になるよう重ねて
示す。いずれの場合
も,種類の異なる節
理を示すには,色を
違えるか又は長方形
を細実線で囲み白塗
りにする。

水平な節理面(岩石中の変位が
ほとんどない割れ目面)の姿勢
を示す。四つの記号のうち,い
ずれかを選択できる。

へき開
(劈開)
の走向
傾斜
(Dip
and
strike of
cleavage
)

傾斜へき開(劈開)
(Inclined cleavage)

傾斜したへき開面(岩石中に変
形で生じた細密な面構造)と水
平面との交線(走向)・交角
(傾斜)を示す。

直立へき開(劈開)
(Vertical cleavage)

直立したへき開面(岩石中に変
形で生じた細密な面構造)と水
平面との交線(走向)・交角
(傾斜)を示す。

水平へき開(劈開)
(Horizontal cleavage)

background image

55 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

細実線。

垂直な線構造
 (Vertical lineation)

適当な長さの太実線
からなる十印を,そ
の中心が測定位置に
重なるよう配置し,
その中心に黒塗りし
た小さな正方形を対
角線が十字と一致す
るように重ねる。種
類の異なる線構造を
示す場合は,正方形
を太実線で描き白抜
きにする。

直立した線構造(面構造上の線
状要素)の姿勢を示す。二つの
記号のうち,いずれかを選択で
きる。

線構造と面構造との組合せ又は二つの面構造の
組合せ
(Combination of a lineation and foliation or
combination of two foliations)

線構造と地層面,片
理などの面構造とを
同時に示す場合は,
測定位置に2種類の

記号を重ねて表示す
る。ただし,複数の
面構造を同時に示す
場合は,測定位置で
複数の走向線の端が
接するように置き,
その接点に線構造の
記号を配置する。記
号はいずれも太実線
で描く。

複数の面構造・線構造を同時に
示す。三つの記号のうち,いず
れかを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(L

in

el

em

en

ts

)

リニアメント
(Lineament)

地質,構造などを反映している
と思われる線状地形の表現に使
用する。

線構造
(Line
ation)

傾斜した線構造
(Inclined lineation)

測定位置から傾斜方
向に向かう適当な長
さの地層・岩体境界
線の2倍の太さの太
実線で描く矢印で,
矢の先に傾斜角を記
す。走向傾斜記号と
併用する場合は,走
向を示す線の中点か
ら矢印を発するよう
に配置する。種類の
異なる線構造を示す
場合は,矢の形を違
える。

傾斜した線構造(面構造上の線
状要素)の方位と傾斜を示す。
二つの記号のうち,いずれかを
選択できる。

水平な線構造
(Horizontal lineation)

適当な長さの太実線
の両端に矢を付け,
太実線の中点を測定
位置に重ねる。走向
傾斜記号と併用する
場合は,走向を示す
太実線の両端に矢を
付ける。種類の異な
る線構造を示す場合
は,矢の形を違え
る。

水平な線構造(面構造上の線状
要素)の方位及び傾斜を示す。
二つの記号のうち,いずれかを
選択できる。

background image

56 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

向斜
(Syn-
cline)

向斜
(Syn-
cline)

存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified
)

向斜
(Syncline)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
向斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定向斜と
混在させな
い。

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太実線で示
し,その両側に直交
し互いに向き合う矢
印(地層・岩体境界
線の2倍の太さの太

実線)を付ける。向
斜の種類を区別する
場合は線の色を違え
るか又は矢印の形を
違える。非対称向斜
であることを示すと
きは,急傾斜側を短
くし,矢印の長さを
非対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜(面構造が折れ
曲がり,その翼が下
方に閉じている形態
のうち,その内側を
より上位の地層・岩
体が占めるもの)の
位置を示す。存在の
確実度と軸跡の位置
正確度は特定しな
い。シンフォーム
(面構造が折れ曲が
り,その翼が下方に
閉じている形態のう
ち,層序不明のも
の)に用いてもよ
い。ただし,その旨
を凡例に示し,向斜
とは色又は矢印の種
類を変えて区別す
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
向斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定向斜と
混在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified
)

確認向斜
(Confirmed
syncline)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太実線で示
し,その両側に直交
し互いに向き合う矢
印(地層・岩体境界
線の2倍の太さの太

実線)を付ける。向
斜の種類を区別する
場合は線の色を違え
るか又は矢印の形を
違える。非対称向斜
であることを示すと
きは,急傾斜側を短
くし,矢印の長さを
非対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が確認で
き,軸跡の位置正確
度を特定しない場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

伏在向斜
(Syncline,
concealed)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太点線(線
の太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)で示し,その

両側に直交し互いに
向き合う矢印(地
層・岩体境界線の2
倍の太さの太実線)
を付ける。向斜の種
類を区別する場合は
線の色を違えるか又
は矢印の形を違え
る。非対称向斜であ
ることを示すとき
は,急傾斜側を短く
し,矢印の長さを非
対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

存在の確実度と軸跡
の位置正確度を特定
しない向斜のうち,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,向斜が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

background image

57 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

向斜
(Syn-
cline)

向斜
(Syn-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified
)

確認向斜,伏在
(Confirmed
syncline, concealed)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太点線(線
の太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)で示し,その
両側に直交し互いに
向き合う矢印(地
層・岩体境界線の2
倍の太さの太実線)
を付ける。向斜の種
類を区別する場合は
線の色を違えるか又
は矢印の形を違え
る。非対称向斜であ
ることを示すとき
は,急傾斜側を短く
し,矢印の長さを非
対称にする。

 (

F

ol

d

)

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,向斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。軸跡の位置正
確度は特定しない。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
向斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定向斜と
混在させな
い。

推定向斜
(Inferred syncline)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太破線(線
の太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)で示
し,その両側に直交
し互いに向き合う矢
印(地層・岩体境界
線の2倍の太さの太
実線)を付ける。ま
た,軸跡線上の隙間
に,線の太さの30倍
間隔で(隙間三つお
きに)疑問符を置
く。向斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。非対
称向斜であることを
示すときは,急傾斜
側を短くし,矢印の
長さを非対称にす
る。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が推定で
き,軸跡の位置正確
度は特定しない場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

background image

58 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太実線で示
し,その両側に直交
し互いに向き合う矢
印(地層・岩体境界
線の2倍の太さの太

実線)を付ける。向
斜の種類を区別する
場合は線の色を違え
るか又は矢印の形を
違える。非対称向斜
であることを示すと
きは,急傾斜側を短
くし,矢印の長さを
非対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が露頭等
で確認でき,正確で
あると定義する信頼
区間内に軸跡の位置
を限定できる場合に
用いる。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
向斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定向斜
と混在させ
ない。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太破線(線
の太さ:隙間:短線
=1:3:12)で示

し,その両側に直交
し互いに向き合う矢
印(地層・岩体境界
線の2倍の太さの太

実線)を付ける。向
斜の種類を区別する
場合は線の色を違え
るか又は矢印の形を
違える。非対称向斜
であることを示すと
きは,急傾斜側を短
くし,矢印の長さを
非対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が確認で
き,正確とはいえな
いが,ほぼ正確と定
義する信頼区間内に
軸跡の位置を限定で
きる場合に用いる。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

向斜
(Syn-
cline)

向斜
(Syn-
cline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定向斜,伏在
(Inferred syncline,
concealed)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太点線(線
の太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)で示し,その
両側に直交し互いに
向き合う矢印(地
層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線)
を付ける。また,軸
跡線上の点を九つお
きに(線の太さの30

倍間隔で)一つ省
き,できた隙間に疑
問符を置く。向斜の
種類を区別する場合
は線の色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。非対称向斜であ
ることを示すとき
は,急傾斜側を短く
し,矢印の長さを非
対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が推定で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,向斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。軸跡の位置正
確度は特定しない。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
向斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定向斜と
混在させな
い。

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

background image

59 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太点線(線
の太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)で示し,その
両側に直交し互いに
向き合う矢印(地
層・岩体境界線の2
倍の太さの太実線)
を付ける。向斜の種
類を区別する場合は
線の色を違えるか又
は矢印の形を違え
る。非対称向斜であ
ることを示すとき
は,急傾斜側を短く
し,矢印の長さを非
対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,向斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

 (

F

o

ld

)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正

(Location
accurate)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太実線で示
し,その両側に直交
し互いに向き合う矢
印(地層・岩体境界
線の2倍の太さの太
実線)を付ける。ま
た,軸跡線上に線の
太さの30倍間隔で線
の太さの3倍の隙間
を設けて疑問符を置
く。向斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。非対
称向斜であることを
示すときは,急傾斜
側を短くし,矢印の
長さを非対称にす
る。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

位置伏

(Location
concealed
)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

向斜
(Syn-
cline)

向斜
(Syn-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

位置推

(Location
inferred)

向斜の存在が推定で
き,正確であると定
義する信頼区間内に
軸跡の位置を限定で
きる場合に用いる。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
向斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定向斜
と混在させ
ない。

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太破線(線
の太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)で示
し,その両側に直交
し互いに向き合う矢
印(地層・岩体境界
線の2倍の太さの太
実線)を付ける。向
斜の種類を区別する
場合は線の色を違え
るか又は矢印の形を
違える。非対称向斜
であることを示すと
きは,急傾斜側を短
くし,矢印の長さを
非対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が確認で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
向斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定向斜
と混在させ
ない。

background image

60 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

しゅう曲(褶曲) 

(F

ol

d

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

向斜
(Syn-
cline)

向斜
(Syn-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
向斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定向斜
と混在させ
ない。

位置推

(Location
inferred)

しゅう曲(褶曲)の軸
面と基準面との交線
(軸跡)を地層・岩体
境界線の4倍の太さの
極太破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
4.5)で示し,その両
側に直交し互いに向き
合う矢印(地層・岩体
境界線の2倍の太さの
太実線)を付ける。ま
た,軸跡線上の隙間
に,線の太さの30倍間

隔で(隙間三つおき
に)疑問符を置く。向
斜の種類を区別する場
合は線の色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。非対称向斜である
ことを示すときは,急
傾斜側を短くし,矢印
の長さを非対称にす
る。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が推定で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

位置伏

(Location
concealed
)

しゅう曲(褶曲)の軸
面と基準面との交線
(軸跡)を地層・岩体
境界線の4倍の太さの

極太点線(線の太さ:
点(円)の直径:点の間
隔=1:1:3)で示し,

その両側に直交し互い
に向き合う矢印(地
層・岩体境界線の2倍
の太さの太実線)を付
ける。また,軸跡線上
の点を九つおきに(線
の太さの30倍間隔で)
一つ省き,できた隙間
に疑問符を置く。向斜
の種類を区別する場合
は線の色を違えるか又
は矢印の形を違える。
非対称向斜であること
を示すときは,急傾斜
側を短くし,矢印の長
さを非対称にする。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が推定で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,向斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

しゅう曲(褶曲)の軸
面と基準面との交線
(軸跡)を地層・岩体
境界線の4倍の太さの

極太破線(線の太さ:
隙間:短線=1:3:
12)で示し,その両側

に直交し互いに向き合
う矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの太

実線)を付ける。ま
た,軸跡線上の隙間
に,線の太さの30倍間

隔で(隙間一つおき
に)疑問符を置く。向
斜の種類を区別する場
合は線の色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。非対称向斜である
ことを示すときは,急
傾斜側を短くし,矢印
の長さを非対称にす
る。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

向斜の存在が推定で
き,正確とはいえな
いが,ほぼ正確と定
義する信頼区間内に
軸跡の位置を限定で
きる場合に用いる。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

background image

61 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活向斜及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定活
向斜と混在
させない。

活向斜の存在が推定
できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活向斜が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。軸跡の位
置正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

推定活向斜,伏在
(Inferred active
syncline, concealed)

推定向斜,伏在(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の存在が確認
でき,軸跡の位置正
確度を特定しない場
合に用いる。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

確認活向斜
(Confirmed active
syncline)

確認向斜(存在確実
度特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

確認活向斜,伏在
(Confirmed active
syncline, concealed)

確認向斜,伏在(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の存在が確認
できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活向斜が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。軸跡の位
置正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

推定活向斜
(Inferred active
syncline)

向斜
(Syn-
cline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定向斜(存在確実
度特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の存在が推定
でき,軸跡の位置正
確度は特定しない場
合に用いる。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

活向斜
(Active
syn-
cline)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty of
identity and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

活向斜
(Active syncline)

向斜(存在確実度不
特定・位置正確度不
特定)と同じ形状。
ただし,色を違え
る。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活向斜及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定活
向斜と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

伏在活向斜
(Active syncline,
concealed)

伏在向斜(存在確実
度不特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

存在の確実度と軸跡
の位置正確度を特定
しない活向斜のう
ち,ほかの地層・岩
体などに覆われ,活
向斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の軸跡の位置
を示す。存在の確実
度と軸跡の位置正確
度は特定しない。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

background image

62 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活向斜及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活向斜と混
在させな
い。

活向斜の存在が確認
できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活向斜が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

活向斜の存在が確認
でき,正確とはいえ
ないが,ほぼ正確と
定義する信頼区間内
に軸跡の位置を限定
できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

向斜(存在確実,位
置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の存在が確認
でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

向斜(存在確実,位
置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

活向斜の存在が露頭
等で確認でき,正確
であると定義する信
頼区間内に軸跡の位
置を限定できる場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

しゅう曲
(褶曲)
(Fold)

向斜
(Syn-
cline)

活向斜
(Active
syn-
cline)

(褶

) 

(F

ol

d)

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

向斜(存在確実,位
置ほぼ正確)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

向斜(存在確実,位
置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置推定
(Location
inferred)

位置伏在
(Location
concealed)

位置正確
(Location
accurate)

background image

63 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

向斜
(Syn-
cline)

活向斜
(Active
syn-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不確

(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正確
(Location
accurate)

向斜(存在不確実,
位置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の存在が推定
でき,正確であると
定義する信頼区間内
に軸跡の位置を限定
できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活向斜及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活向斜と混
在させな
い。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

位置伏在
(Location
concealed)

向斜(存在不確実,
位置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の存在が推定
できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活向斜が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

向斜(存在不確実,
位置ほぼ正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の存在が推定
でき,正確とはいえ
ないが,ほぼ正確と
定義する信頼区間内
に軸跡の位置を限定
できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

位置推定
(Location
inferred)

向斜(存在不確実,
位置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

活向斜の存在が推定
でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

background image

64 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

確認背斜
(Confirmed
anticline)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太実線で示
し,その両側に直交
し互いに反対を向く
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を付ける。
背斜の種類を区別す
る場合は線の色を違
えるか又は矢印の形
を違える。非対称背
斜であることを示す
ときは,急傾斜側を
短くし,矢印の長さ
を非対称にする。

背斜の存在が確認で
き,軸跡の位置正確
度を特定しない場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

伏在背斜
(Anticline,
concealed)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太点線(線
の太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)で示し,その

両側に直交し互いに
反対を向く矢印(地
層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線)
を付ける。背斜の種
類を区別する場合は
線の色を違えるか又
は矢印の形を違え
る。非対称背斜であ
ることを示すとき
は,急傾斜側を短く
し,矢印の長さを非
対称にする。

存在の確実度と軸跡
の位置正確度を特定
しない背斜のうち,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,背斜が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

背斜
(Anti-
cline)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty of
identity and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

背斜
(Anticline)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
背斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定背斜と
混在させな
い。

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太実線で示
し,その両側に直交
し互いに反対を向く
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を付ける。
背斜の種類を区別す
る場合は線の色を違
えるか又は矢印の形
を違える。非対称背
斜であることを示す
ときは,急傾斜側を
短くし,矢印の長さ
を非対称にする。

背斜(面構造が折れ
曲がり,その翼の上
方に閉じている形態
のうち,その外側を
より上位の地層・岩
体が占めるもの)の
位置を示す。存在の
確実度と軸跡の位置
正確度は特定しな
い。アンチフォーム
(面構造が折れ曲が
り,その翼の上方に
閉じている形態のう
ち,層序不明のも
の)に用いてもよ
い。ただし,その旨
を凡例に示し,背斜
とは色又は矢印の種
類を変えて区別す
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
背斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定背斜と
混在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

background image

65 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

推定背斜
(Inferred anticline)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太破線(線
の太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)で示
し,その両側に直交
し互いに反対を向く
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの
太実線)を付ける。
また,軸跡線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で(隙間三つ
おきに)疑問符を置
く。背斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。非対
称背斜であることを
示すときは,急傾斜
側を短くし,矢印の
長さを非対称にす
る。

背斜の存在が推定で
き,軸跡の位置正確
度は特定しない場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

背斜
(Anti-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認背斜,伏在
(Confirmed
anticline, concealed)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太点線(線
の太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)で示し,その

両側に直交し互いに
反対を向く矢印(地
層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線)
を付ける。背斜の種
類を区別する場合は
線の色を違えるか又
は矢印の形を違え
る。非対称背斜であ
ることを示すとき
は,急傾斜側を短く
し,矢印の長さを非
対称にする。

背斜の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,背斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。軸跡の位置正
確度は特定しない。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
背斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定背斜と
混在させな
い。

background image

66 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

しゅう曲(褶曲)の軸
面と基準面との交線
(軸跡)を地層・岩体
境界線の4倍の太さの極

太破線で示し,その両
側に直交し互いに反対
を向く矢印(地層・岩
体境界線の2倍の太さの

太実線)を付ける。背
斜の種類を区別する場
合は線の色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。非対称背斜である
ことを示すときは,急
傾斜側を短くし,矢印
の長さを非対称にす
る。

背斜の存在が露頭
等で確認でき,正
確であると定義す
る信頼区間内に軸
跡の位置を限定で
きる場合に用い
る。三つの記号の
うち,いずれかを
選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
背斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定背斜
と混在させ
ない。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

しゅう曲(褶曲)の軸
面と基準面との交線
(軸跡)を地層・岩体
境界線の4倍の太さの極

太破線(線の太さ:隙
間:短線=1:3:12)

で示し,その両側に直
交し互いに反対を向く
矢印(地層・岩体境界
線の2倍の太さの太実

線)を付ける。背斜の
種類を区別する場合は
線の色を違えるか又は
矢印の形を違える。非
対称背斜であることを
示すときは,急傾斜側
を短くし,矢印の長さ
を非対称にする。

背斜の存在が確認
でき,正確とはい
えないが,ほぼ正
確と定義する信頼
区間内に軸跡の位
置を限定できる場
合に用いる。三つ
の記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

褶曲

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

背斜
(Anti-
cline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定背斜,伏在
(Inferred anticline,
concealed)

しゅう曲(褶曲)の軸
面と基準面との交線
(軸跡)を地層・岩体
境界線の4倍の太さの極

太点線(線の太さ:点
(円)の直径:点の間隔
=1:1:3)で示し,そ

の両側に直交し互いに
反対を向く矢印(地
層・岩体境界線の2倍の

太さの太実線)を付け
る。また,軸跡線上の
点を九つおきに(線の
太さの30倍間隔で)一

つ省き,できた隙間に
疑問符を置く。背斜の
種類を区別する場合は
線の色を違えるか又は
矢印の形を違える。非
対称背斜であることを
示すときは,急傾斜側
を短くし,矢印の長さ
を非対称にする。

背斜の存在が推定
できるものの,ほ
かの地層・岩体な
どに覆われ,背斜
が地表面など特定
の基準面に露出し
ない場合に用い
る。軸跡の位置正
確度は特定しな
い。三つの記号の
うち,いずれかを
選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
背斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定背斜と
混在させな
い。

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

background image

67 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

背斜
(Anti-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置推定
(Location
inferred)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太破線(線
の太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)で示

し,その両側に直交
し互いに反対を向く
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を付ける。
背斜の種類を区別す
る場合は線の色を違
えるか又は矢印の形
を違える。非対称背
斜であることを示す
ときは,急傾斜側を
短くし,矢印の長さ
を非対称にする。

背斜の存在が確認で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
背斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定背斜
と混在させ
ない。

位置伏在
(Location
concealed)

存在不確

(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正確
(Location
accurate)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太実線で示
し,その両側に直交
し互いに反対を向く
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を付ける。
また,軸跡線上に線
の太さの30倍間隔で
線の太さの3倍の隙

間を設けて疑問符を
置く。背斜の種類を
区別する場合は線の
色を違えるか又は矢
印の形を違える。非
対称背斜であること
を示すときは,急傾
斜側を短くし,矢印
の長さを非対称にす
る。

背斜の存在が推定で
き,正確であると定
義する信頼区間内に
軸跡の位置を限定で
きる場合に用いる。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太点線(線
の太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)で示し,その

両側に直交し互いに
反対を向く矢印(地
層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線)
を付ける。背斜の種
類を区別する場合は
線の色を違えるか又
は矢印の形を違え
る。非対称背斜であ
ることを示すとき
は,急傾斜側を短く
し,矢印の長さを非
対称にする。

背斜の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,背斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

background image

68 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

曲)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

背斜
(Anti-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置ほぼ正

(Location
approximate)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太破線(線
の太さ:隙間:短線
=1:3:12)で示

し,その両側に直交
し互いに反対を向く
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を付ける。
また,軸跡線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で疑問符を置
く。背斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。非対
称背斜であることを
示すときは,急傾斜
側を短くし,矢印の
長さを非対称にす
る。

背斜の存在が推定で
き,正確とはいえな
いが,ほぼ正確と定
義する信頼区間内に
軸跡の位置を限定で
きる場合に用いる。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
背斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定背斜
と混在させ
ない。

位置推定
(Location
inferred)

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の
太さの極太破線(線
の太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)で示

し,その両側に直交
し互いに反対を向く
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を付ける。
また,軸跡線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で(隙間三つ
おきに)疑問符を置
く。背斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。非対
称背斜であることを
示すときは,急傾斜
側を短くし,矢印の
長さを非対称にす
る。

背斜の存在が推定で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

background image

69 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置伏

(Location
concealed
)

活背斜
(Active
anti-
cline)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

活背斜
(Active anticline)

背斜(存在確実度不
特定・位置正確度不
特定)と同じ形状。
ただし,色を違え
る。

赤紫など

背斜
(Anti-
cline)

伏在活背斜
(Active anticline,
concealed)

伏在背斜(存在確実
度不特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など存在の確実度と軸跡

の位置正確度を特定
しない活背斜のう
ち,ほかの地層・岩
体などに覆われ,活
背斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

活背斜の軸跡の位置
を示す。存在の確実
度と軸跡の位置正確
度は特定しない。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

しゅう曲(褶曲)の
軸面と基準面との交
線(軸跡)を地層・
岩体境界線の4倍の

太さの極太点線(線
の太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)で示し,その

両側に直交し互いに
反対を向く矢印(地
層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線)
を付ける。また,軸
跡線上の点を九つお
きに(線の太さの30

倍間隔で)一つ省
き,できた隙間に疑
問符を置く。背斜の
種類を区別する場合
は線の色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。非対称背斜であ
ることを示すとき
は,急傾斜側を短く
し,矢印の長さを非
対称にする。

背斜の存在が推定で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,背斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
背斜及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定背斜
と混在させ
ない。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活背斜及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定活
背斜と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

background image

70 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

活背斜
(Active
anti-
cline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認活背斜
(Confirmed active
anticline)

確認背斜(存在確実
度特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活背斜の存在が確認

でき,軸跡の位置正
確度を特定しない場
合に用いる。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活背斜及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度特定活
背斜と混在
させない。

確認活背斜,伏在
(Confirmed active
anticline, concealed)

確認背斜,伏在(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

推定活背斜,伏在
(Inferred active
anticline, concealed)

推定背斜,伏在(存
在確実度特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活背斜の存在が推定

できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活背斜が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。軸跡の位
置正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

赤紫など活背斜の存在が確認

できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活背斜が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。軸跡の位
置正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

推定活背斜
(Inferred active
anticline)

推定背斜(存在確実
度特定・位置正確度
不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活背斜の存在が推定

でき,軸跡の位置正
確度は特定しない場
合に用いる。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

background image

71 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

活背斜
(Active
anti-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置正確
(Location
accurate)

背斜(存在確実,位
置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活背斜の存在が露頭

等で確認でき,正確
であると定義する信
頼区間内に軸跡の位
置を限定できる場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活背斜及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活背斜と混
在させな
い。

位置ほぼ正

(Location
approximate
)

位置伏在
(Location
concealed)

背斜(存在確実,位
置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活背斜の存在が確認

できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活背斜が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

背斜(存在確実,位
置ほぼ正確)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など活背斜の存在が確認

でき,正確とはいえ
ないが,ほぼ正確と
定義する信頼区間内
に軸跡の位置を限定
できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

位置推定
(Location
inferred)

背斜(存在確実,位
置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活背斜の存在が確認

でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

background image

72 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

背斜
(Anti-
cline)

活背斜
(Active
anti-
cline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正確
(Location
accurate)

背斜(存在不確実,
位置正確)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活背斜の存在が推定

でき,正確であると
定義する信頼区間内
に軸跡の位置を限定
できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活背斜及び
/又は存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活背斜と混
在させな
い。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

位置伏在
(Location
concealed)

背斜(存在不確実,
位置伏在)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活背斜の存在が推定

できるものの,ほか
の地層・岩体などに
覆われ,活背斜が地
表面など特定の基準
面に露出しない場合
に用いる。位置正確
度は特定しない。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

背斜(存在不確実,
位置ほぼ正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など活背斜の存在が推定

でき,正確とはいえ
ないが,ほぼ正確と
定義する信頼区間内
に軸跡の位置を限定
できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

位置推定
(Location
inferred)

背斜(存在不確実,
位置推定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など活背斜の存在が推定

でき,位置推定であ
ると定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

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73 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

転倒向斜
(Overturned
syncline)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒向斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定転
倒向斜と混
在させな
い。

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太実線に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形

の地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線を付ける。転倒向
斜の種類を区別する
場合は線の色を違え
るか又は矢印の形を
違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の軸跡の位
置を示す。存在の確
実度と軸跡の位置正
確度は特定しない。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒向斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定転
倒向斜と混
在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認転倒向斜
(Confirmed
overturned syncline)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太実線に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形

の太実線を付ける。
転倒向斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が確
認でき,軸跡の位置
正確度を特定しない
場合に用いる。三つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

伏在転倒向斜
(Overturned
syncline, concealed)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾

斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線)を先端が垂直に
接するように適当な
間隔で付け,その反
対側にそれぞれの矢
印に開いた口が接す
るようにU字形の太

実線を付ける。転倒
向斜の種類を区別す
る場合は線の色を違
えるか又は矢印の形
を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

存在の確実度と軸跡
の位置正確度を特定
しない転倒向斜のう
ち,ほかの地層・岩
体などに覆われ,転
倒向斜が地表面など
特定の基準面に露出
しない場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

background image

74 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認転倒向斜,伏

(Confirmed
overturned syncline,
concealed)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒向斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定転
倒向斜と混
在させな
い。

推定転倒向斜
(Inferred overturned
syncline)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形

の太実線を付ける。
また,軸跡線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で(隙間三つ
おきに)疑問符を置
く。転倒向斜の種類
を区別する場合は線
の色を違えるか又は
矢印の形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が推
定でき,軸跡の位置
正確度は特定しない
場合に用いる。三つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

推定転倒向斜,伏

(Inferred overturned
syncline, concealed)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾

斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線)を先端が垂直に
接するように適当な
間隔で付け,その反
対側にそれぞれの矢
印に開いた口が接す
るようにU字形の太

実線を付ける。ま
た,軸跡線上の点を
九つおきに(線の太
さの30倍間隔で)一

つ省き,できた隙間
に疑問符を置く。転
倒向斜の種類を区別
する場合は線の色を
違えるか又は矢印の
形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が推
定できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,転倒向斜
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。軸跡
の位置正確度は特定
しない。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾

斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線)を先端が垂直に
接するように適当な
間隔で付け,その反
対側にそれぞれの矢
印に開いた口が接す
るようにU字形の太

実線を付ける。転倒
向斜の種類を区別す
る場合は線の色を違
えるか又は矢印の形
を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が確
認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,転倒向斜
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。軸跡
の位置正確度は特定
しない。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

background image

75 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形

の太実線を付ける。
転倒向斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が確
認でき,位置推定で
あると定義する信頼
区間内に軸跡の位置
を限定できる場合に
用いる。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:12)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形

の太実線を付ける。
転倒向斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が確
認でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

転倒向斜の存在が露
頭等で確認でき,正
確であると定義する
信頼区間内に軸跡の
位置を限定できる場
合に用いる。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

位置正確
(Location
accurate)

同一地質
図上で,
存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定転倒
向斜及び
/又は存
在確実度
特定・位
置正確度
不特定転
倒向斜と
混在させ
ない。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

位置推定
(Location
inferred)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太実線に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形

の太実線を付ける。
転倒向斜の種類を区
別する場合は線の色
を違えるか又は矢印
の形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

background image

76 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒向斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒向斜と
混在させな
い。

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正

(Location
accurate)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太実線に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの
太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形
の太実線を付ける。
また,軸跡線上に線
の太さの30倍間隔で
線の太さの3倍の隙
間を設けて疑問符を
置く。転倒向斜の種
類を区別する場合は
線の色を違えるか又
は矢印の形を違え
る。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が推
定でき,正確である
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:12)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの
太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形
の太実線を付ける。
また,軸跡線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で(隙間一つ
おきに)疑問符を置
く。転倒向斜の種類
を区別する場合は線
の色を違えるか又は
矢印の形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が推
定でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

位置伏

(Location
concealed
)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾
斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線)を先端が垂直に
接するように適当な
間隔で付け,その反
対側にそれぞれの矢
印に開いた口が接す
るようにU字形の太
実線を付ける。転倒
向斜の種類を区別す
る場合は線の色を違
えるか又は矢印の形
を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が確
認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,転倒向斜
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。位置
正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

background image

77 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

転倒向斜の存在が推
定できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,転倒向斜
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。位置
正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

 (

F

ol

d)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置推定
(Location
inferred)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を先端が垂
直に接するように適
当な間隔で付け,そ
の反対側にそれぞれ
の矢印に開いた口が
接するようにU字形

の太実線を付ける。
また,軸跡線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で(隙間三つ
おきに)疑問符を置
く。転倒向斜の種類
を区別する場合は線
の色を違えるか又は
矢印の形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

転倒向斜の存在が推
定でき,位置推定で
あると定義する信頼
区間内に軸跡の位置
を限定できる場合に
用いる。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒向斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒向斜と
混在させな
い。

位置伏在
(Location
concealed)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾

斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線)を先端が垂直に
接するように適当な
間隔で付け,その反
対側にそれぞれの矢
印に開いた口が接す
るようにU字形の太

実線を付ける。ま
た,軸跡線上の点を
九つおきに(線の太
さの30倍間隔で)一

つ省き,できた隙間
に疑問符を置く。転
倒向斜の種類を区別
する場合は線の色を
違えるか又は矢印の
形を違える。

赤(背斜
と区別す
るために
赤以外の
色を使用
してもよ
い。)

background image

78 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

転倒活
向斜
(Over-
turned
active
syncline)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒活向斜の存在が
確認でき,軸跡の位
置正確度を特定しな
い場合に用いる。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒活向斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度特定
転倒活向斜
と混在させ
ない。

転倒活向斜
(Overturned active
syncline)

転倒向斜(存在確実
度不特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

 (

F

ol

d)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒活向斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度特定
転倒活向斜
と混在させ
ない。小縮
尺地質図に
用いる。

転倒活向斜の軸跡の
位置を示す。存在の
確実度と軸跡の位置
正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

伏在転倒活向斜
(Overturned active
syncline, concealed)

伏在転倒向斜(存在
確実度不特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

存在の確実度と軸跡
の位置正確度を特定
しない転倒活向斜の
うち,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
転倒活向斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

転倒活向斜の存在が
確認できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,転倒活
向斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
軸跡の位置正確度は
特定しない。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

推定転倒活向斜
(Inferred overturned
active syncline)

推定転倒向斜(存在
確実度特定・位置正
確度不特定)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
推定でき,軸跡の位
置正確度は特定しな
い場合に用いる。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認転倒活向斜
(Confirmed
overturned active
syncline)

確認転倒向斜(存在
確実度特定・位置正
確度不特定)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

確認転倒活向斜,
伏在
(Confirmed
overturned active
syncline, concealed)

確認転倒向斜,伏在
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

background image

79 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正

(Location
accurate)

転倒向斜(存在確
実,位置正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
露頭等で確認でき,
正確であると定義す
る信頼区間内に軸跡
の位置を限定できる
場合に用いる。三つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒活向斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度不特
定転倒活向
斜と混在さ
せない。

位置ほ
ぼ正確
(Location
approxim
ate)

転倒向斜(存在確
実,位置ほぼ正確)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
確認でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

位置推

(Location
inferred)

転倒向斜(存在確
実,位置推定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
確認でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に軸跡の位
置を限定できる場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

転倒活
向斜
(Over-
turned
active
syncline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定転倒活向斜,
伏在
(Inferred overturned
active syncline,
concealed)

推定転倒向斜,伏在
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,転倒活
向斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
軸跡の位置正確度は
特定しない。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒活向斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度特定
転倒活向斜
と混在させ
ない。

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty of
identity and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

background image

80 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒向

(Over-
turned
syncline)

転倒活
向斜
(Over-
turned
active
syncline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正確
(Location
accurate)

転倒向斜(存在不確
実,位置正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
推定でき,正確であ
ると定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

位置伏在
(Location
concealed)

転倒向斜(存在確
実,位置伏在)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
確認できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,転倒活
向斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
位置正確度は特定し
ない。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒活向斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度不特
定転倒活向
斜と混在さ
せない。

位置伏在
(Location
concealed)

転倒向斜(存在不確
実,位置伏在)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,転倒活
向斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
位置正確度は特定し
ない。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

転倒向斜(存在不確
実,位置ほぼ正確)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
推定でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

位置推定
(Location
inferred)

転倒向斜(存在不確
実,位置推定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など
(活背斜
と区別す
るために
赤紫以外
の色を使
用しても
よい。)

転倒活向斜の存在が
推定でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に軸跡の位
置を限定できる場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

background image

81 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

転倒背斜
(Overturned
anticline)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太実線に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの
太実線)を両端にも
つU字形の地層・岩
体境界線の2倍の太

さの太実線を直線部
が直交するように付
ける。U字は軸面の
傾斜方向に開くよう
にする。転倒背斜の
種類を区別する場合
は色を違えるか又は
矢印の形を変える。

転倒背斜の軸跡の位
置を示す。存在の確
実度と軸跡の位置正
確度は特定しない。
三つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定転
倒背斜と混
在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

伏在転倒背斜
(Overturned
anticline, concealed)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾
斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線)を両端にもつU
字形の太実線を直線
部が直交するように
付ける。U字は軸面

の傾斜方向に開くよ
うにする。転倒背斜
の種類を区別する場
合は色を違えるか又
は矢印の形を変え
る。

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認転倒背斜
(Confirmed
overturned anticline)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太実線に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの
太実線)を両端にも
つU字形の太実線を

直線部が直交するよ
うに付ける。U字は

軸面の傾斜方向に開
くようにする。転倒
背斜の種類を区別す
る場合は色を違える
か又は矢印の形を変
える。

転倒背斜の存在が確
認でき,軸跡の位置
正確度を特定しない
場合に用いる。三つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

存在の確実度と軸跡
の位置正確度を特定
しない転倒背斜のう
ち,ほかの地層・岩
体などに覆われ,転
倒背斜が地表面など
特定の基準面に露出
しない場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定転
倒背斜と混
在させな
い。

確認転倒背斜,伏

(Confirmed
overturned anticline,
concealed)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾
斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線)を両端にもつU

字形の太実線を直線
部が直交するように
付ける。U字は軸面

の傾斜方向に開くよ
うにする。転倒背斜
の種類を区別する場
合は色を違えるか又
は矢印の形を変え
る。

転倒背斜の存在が確
認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,転倒背斜
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。軸跡
の位置正確度は特定
しない。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

background image

82 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

転倒背斜の存在が推
定できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,転倒背斜
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。軸跡
の位置正確度は特定
しない。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜と
混在させな
い。

転倒背斜の存在が露
頭等で確認でき,正
確であると定義する
信頼区間内に軸跡の
位置を限定できる場
合に用いる。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

位置正

(Location
accurate)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太実線に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を両端にも
つU字形の太実線を

直線部が直交するよ
うに付ける。U字は
軸面の傾斜方向に開
くようにする。転倒
背斜の種類を区別す
る場合は色を違える
か又は矢印の形を変
える。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定転倒背斜
(Inferred overturned
anticline)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの
太実線)を両端にも
つU字形の太実線を

直線部が直交するよ
うに付ける。U字は

軸面の傾斜方向に開
くようにする。ま
た,軸跡線上の隙間
に,線の太さの30倍

間隔で(隙間三つお
きに)疑問符を置
く。転倒背斜の種類
を区別する場合は色
を違えるか又は矢印
の形を変える。

転倒背斜の存在が推
定でき,軸跡の位置
正確度は特定しない
場合に用いる。三つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定転
倒背斜と混
在させな
い。

推定転倒背斜,伏

(Inferred overturned
anticline, concealed)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太
さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾
斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線)を両端にもつU

字形の太実線を直線
部が直交するように
付ける。U字は軸面

の傾斜方向に開くよ
うにする。また,軸
跡線上の点を九つお
きに(線の太さの30
倍間隔で)一つ省
き,できた隙間に疑
問符を置く。転倒背
斜の種類を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を変え
る。

background image

83 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:12)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を両端にも
つU字形の太実線を

直線部が直交するよ
うに付ける。U字は

軸面の傾斜方向に開
くようにする。転倒
背斜の種類を区別す
る場合は色を違える
か又は矢印の形を変
える。

転倒背斜の存在が確
認でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜と
混在させな
い。

位置推定
(Location
inferred)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を両端にも
つU字形の太実線を

直線部が直交するよ
うに付ける。U字は

軸面の傾斜方向に開
くようにする。転倒
背斜の種類を区別す
る場合は色を違える
か又は矢印の形を変
える。

転倒背斜の存在が確
認でき,位置推定で
あると定義する信頼
区間内に軸跡の位置
を限定できる場合に
用いる。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

位置伏在
(Location
concealed)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾

斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線)を両端にもつU

字形の太実線を直線
部が直交するように
付ける。U字は軸面

の傾斜方向に開くよ
うにする。転倒背斜
の種類を区別する場
合は色を違えるか又
は矢印の形を変え
る。

転倒背斜の存在が確
認できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,転倒背斜
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。位置
正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

background image

84 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正確
(Location
accurate)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太実線に,地
層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を両端にも
つU字形の太実線を
直線部が直交するよ
うに付ける。U字は
軸面の傾斜方向に開
くようにする。ま
た,軸跡線上に線の
太さの30倍間隔で線
の太さの3倍の隙間

を設けて疑問符を置
く。転倒背斜の種類
を区別する場合は色
を違えるか又は矢印
の形を変える。

転倒背斜の存在が推
定でき,正確である
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜と
混在させな
い。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:12)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を両端にも
つU字形の太実線を
直線部が直交するよ
うに付ける。U字は
軸面の傾斜方向に開
くようにする。ま
た,軸跡線上の隙間
に,線の太さの30倍

間隔で(隙間一つお
きに)疑問符を置
く。転倒背斜の種類
を区別する場合は色
を違えるか又は矢印
の形を変える。

転倒背

(Over-
turned
anticline)

転倒背斜の存在が推
定でき,正確とはい
えないが,ほぼ正確
と定義する信頼区間
内に軸跡の位置を限
定できる場合に用い
る。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

位置推定
(Location
inferred)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太破線(線の
太さ:隙間:短線
=1:3:4.5)に,地

層の傾斜方向を示す
矢印(地層・岩体境
界線の2倍の太さの

太実線)を両端にも
つU字形の太実線を
直線部が直交するよ
うに付ける。U字は
軸面の傾斜方向に開
くようにする。ま
た,軸跡線上の隙間
に,線の太さの30倍

間隔で(隙間三つお
きに)疑問符を置
く。転倒背斜の種類
を区別する場合は色
を違えるか又は矢印
の形を変える。

転倒背斜の存在が推
定でき,位置推定で
あると定義する信頼
区間内に軸跡の位置
を限定できる場合に
用いる。三つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

background image

85 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

曲)

 (

F

o

ld

)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置伏在
(Location
concealed)

軸跡を示す地層・岩
体境界線の4倍の太

さの極太点線(線の
太さ:点(円)の直
径:点の間隔=1:
1:3)に,地層の傾

斜方向を示す矢印
(地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線)を両端にもつU

字形の太実線を直線
部が直交するように
付ける。U字は軸面

の傾斜方向に開くよ
うにする。また,軸
跡線上の点を九つお
きに(線の太さの30

倍間隔で)一つ省
き,できた隙間に疑
問符を置く。転倒背
斜の種類を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を変え
る。

転倒背斜の存在が推
定できるものの,ほ
かの地層・岩体など
に覆われ,転倒背斜
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。位置
正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒背斜と
混在させな
い。

転倒活
背斜
(Over-
turned
active
anticline)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

転倒活背斜
(Overturned active
anticline)

転倒背斜(存在確実
度不特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など転倒活背斜の軸跡の

位置を示す。存在の
確実度と軸跡の位置
正確度は特定しな
い。三つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
転倒活背斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度特定
転倒活背斜
と混在させ
ない。小縮
尺地質図に
用いる。

伏在転倒活背斜
(Overturned active
anticline, concealed)

伏在転倒背斜(存在
確実度不特定・位置
正確度不特定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など存在の確実度と軸跡

の位置正確度を特定
しない転倒活背斜の
うち,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
転倒活背斜が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

background image

86 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

推定転倒活背斜,
伏在
(Inferred overturned
active anticline,
concealed)

推定転倒背斜,伏在
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,転倒活
背斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
軸跡の位置正確度は
特定しない。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

赤紫など転倒活背斜の存在が

確認できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,転倒活
背斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
軸跡の位置正確度は
特定しない。三つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

推定転倒活背斜
(Inferred overturned
active anticline)

推定転倒背斜(存在
確実度特定・位置正
確度不特定)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

推定でき,軸跡の位
置正確度は特定しな
い場合に用いる。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

しゅ

う曲

(褶

) 

(F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

転倒活
背斜
(Over-
turned
active
anticline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認転倒活背斜
(Confirmed
overturned active
anticline)

確認転倒背斜(存在
確実度特定・位置正
確度不特定)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

確認でき,軸跡の位
置正確度を特定しな
い場合に用いる。三
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒活背斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度特定
転倒活背斜
と混在させ
ない。

確認転倒活背斜,
伏在
(Confirmed
overturned active
anticline, concealed)

確認転倒背斜,伏在
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

background image

87 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

転倒活
背斜
(Over-
turned
active
anticline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置正確
(Location
accurate)

転倒背斜(存在確
実,位置正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

露頭等で確認でき,
正確であると定義す
る信頼区間内に軸跡
の位置を限定できる
場合に用いる。三つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒活背斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度不特
定転倒活背
斜と混在さ
せない。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

位置伏在
(Location
concealed)

転倒背斜(存在確
実,位置伏在)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

確認できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,転倒活
背斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
位置正確度は特定し
ない。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

転倒背斜(存在確
実,位置ほぼ正確)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

確認でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

位置推定
(Location
inferred)

転倒背斜(存在確
実,位置推定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

確認でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に軸跡の位
置を限定できる場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

background image

88 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置伏在
(Location
concealed)

転倒背斜(存在不確
実,位置伏在)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,転倒活
背斜が地表面など特
定の基準面に露出し
ない場合に用いる。
位置正確度は特定し
ない。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

転倒背斜(存在不確
実,位置ほぼ正確)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

推定でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

位置推定
(Location
inferred)

転倒背斜(存在不確
実,位置推定)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

推定でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に軸跡の位
置を限定できる場合
に用いる。三つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

転倒背

(Over-
turned
anticline)

転倒活
背斜
(Over-
turned
active
anticline)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正確
(Location
accurate)

転倒背斜(存在不確
実,位置正確)と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など転倒活背斜の存在が

推定でき,正確であ
ると定義する信頼区
間内に軸跡の位置を
限定できる場合に用
いる。三つの記号の
うち,いずれかを選
択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
転倒活背斜
及び/又は
存在確実度
特定・位置
正確度不特
定転倒活背
斜と混在さ
せない。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

background image

89 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

軸跡を示す極太実線
から傾斜方向側に短
い太実線を垂直に付
ける。傾斜角が分
かっていれば,短い
実線の先にその角度
を記す。

向斜軸面の傾斜と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など

軸跡を示す極太実線
から傾斜方向に短い
太実線を垂直に付け
る。傾斜角が分かっ
ていれば,短い実線
の先にその角度を記
す。

背斜軸面の傾斜と同
じ形状。ただし,色
を違える。

赤紫など

U字形の太実線を軸

面の傾斜と逆方向に
開くように置く。傾
斜角が分かっている
場合は,その先に角
度を記す。軸面が直
立している場合,U

字の向きは問わな
い。

転倒向斜軸面の傾斜
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など

U字形の太実線を軸

面の傾斜方向に開く
ように置く。傾斜角
が分かっている場合
は,その先に角度を
記す。軸面が直立し
ている場合,U字の

向きは問わない。

転倒背斜軸面の傾斜
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など

転倒向斜
軸面の傾

(Dip of
axial plane
of
overturned
syncline)

転倒向斜軸面の傾斜
(Dip of axial plane of overturned
syncline)

転倒向斜の軸面の傾斜方向,又
は傾斜方向と角度とが分かって
いる場合に使用できる。

転倒活向斜軸面の傾斜
(Dip of axial plane of overturned active
syncline)

転倒活向斜の軸面の傾斜方向,
又は傾斜方向と角度とが分かっ
ている場合に使用できる。

転倒背斜
軸面の傾

(Dip of
axial plane
of
overturned
anticline)

転倒背斜軸面の傾斜
(Dip of axial plane of overturned
anticline)

転倒背斜の軸面の傾斜方向,又
は傾斜方向と角度とが分かって
いる場合に使用できる。

転倒活背斜軸面の傾斜
(Dip of axial plane of overturned active
anticline)

転倒活背斜の軸面の傾斜方向,
又は傾斜方向と角度とが分かっ
ている場合に使用できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

向斜軸面
の傾斜
(Dip of
axial plane
of
syncline)

向斜軸面の傾斜
(Dip of axial plane of syncline)

向斜の軸面の傾斜方向,又は傾
斜方向と角度とが分かっている
場合に使用できる。

活向斜軸面の傾斜
(Dip of axial plane of active syncline)

活向斜の軸面の傾斜方向,又は
傾斜方向と角度とが分かってい
る場合に使用できる。

背斜軸面
の傾斜
(Dip of
axial plane
of
anticline)

背斜軸面の傾斜
(Dip of axial plane of anticline)

背斜の軸面の傾斜方向,又は傾
斜方向と角度とが分かっている
場合に使用できる。

活背斜軸面の傾斜
(Dip of axial plane of active anticline)

活背斜の軸面の傾斜方向,又は
傾斜方向と角度とが分かってい
る場合に使用できる。

background image

90 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

軸跡を示す極太実線
にプランジ方向を示
す太実線の三角矢印
を付ける。

プランジの角度を測
定した場合は,地図
上での測定位置から
傾斜方向に向かう適
当な長さの太実線の
三角矢印を付け,矢
の先にその角度を記
す。

向斜軸のプランジ
(角度なし)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など

向斜軸のプランジ
(角度あり)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など

軸跡を示す極太実線
にプランジ方向を示
す太実線の三角矢印
を付ける。

プランジの角度を測
定した場合は,地図
上での測定位置から
傾斜方向に向かう適
当な長さの太実線の
三角矢印を付け,矢
の先にその角度を記
す。

背斜軸のプランジ
(角度なし)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など

背斜軸のプランジ
(角度あり)と同じ
形状。ただし,色を
違える。

赤紫など

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

しゅう
曲(褶
曲)
(Fold)

向斜軸の
プランジ
(Plunge of
synclinal
axis)

向斜軸のプランジ
(Plunge of synclinal axis)

向斜軸のプランジの方向が分
かっている場合に使用できる。

向斜軸のプランジの方向と角度
とが分かっている場合に使用で
きる。

活向斜軸のプランジ
(Plunge of active synclinal axis)

活向斜軸のプランジの方向が分
かっている場合に使用できる。

活向斜軸のプランジの方向と角
度とが分かっている場合に使用
できる。

背斜軸の
プランジ
(Plunge of
anticlinal
axis)

背斜軸のプランジ
(Plunge of anticlinal axis)

背斜軸のプランジの方向が分
かっている場合に使用できる。

背斜軸のプランジの方向と角度
とが分かっている場合に使用で
きる。

活背斜軸のプランジ
(Plunge of active anticlinal axis)

活背斜軸のプランジの方向が分
かっている場合に使用できる。

活背斜軸のプランジの方向と角
度とが分かっている場合に使用
できる。

background image

91 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

伏在とう曲(撓
曲)
(Flexure or
monocline,
concealed)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの
極太点線(線の太
さ:点(円)の直径:
点の間隔=1:1:
3)で示し,地層の
傾斜方向に向かう地
層・岩体境界線の2
倍の太さの太実線の
矢印を極太点線に接
するように等間隔で
配置する。急傾斜部
の範囲を示す場合
は,その始まりも極
太点線で示し,矢印
の始まりがこれと接
するようにする。異
なる種類のとう曲
(撓曲)を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
とう曲(撓曲)のう
ち,ほかの地層・岩
体などに覆われ,と
う曲(撓曲)が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。六つの記号
のうち,いずれかを
選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

とう曲
(撓曲)
(Flexure or
monocline)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの
極太実線で示し,地
層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線の矢印を極太実線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太実線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
異なる種類のとう曲
(撓曲)を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

水平又は同一方向へ
緩く傾斜している地
層が局部的階段状に
急傾斜している部分
を指す。存在の確実
度と地層の急傾斜部
の終わりの位置正確
度は特定しない。六
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
とう曲(撓
曲)及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定とう曲
(撓曲)と
混在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

background image

92 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

確認とう曲(撓
曲),伏在
(Confirmed flexure
or monocline,
concealed)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの
極太点線(線の太
さ:点(円)の直径:
点の間隔=1:1:
3)で示し,地層の
傾斜方向に向かう地
層・岩体境界線の2
倍の太さの太実線の
矢印を極太点線に接
するように等間隔で
配置する。急傾斜部
の範囲を示す場合
は,その始まりも極
太点線で示し,矢印
の始まりがこれと接
するようにする。異
なる種類のとう曲
(撓曲)を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,と
う曲(撓曲)が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。六つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

とう曲
(撓曲)
(Flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認とう曲(撓
曲)
(Confirmed flexure
or monocline)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの
極太実線で示し,地
層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線の矢印を極太実線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太実線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
異なる種類のとう曲
(撓曲)を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が確認でき,位置
正確度を特定しない
場合に用いる。六つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
とう曲(撓
曲)及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定とう曲
(撓曲)と
混在させな
い。

background image

93 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

とう曲(撓曲)の存
在が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,と
う曲(撓曲)が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。六つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

曲)

 (

F

o

ld

)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

とう曲
(撓曲)
(Flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定とう曲(撓
曲)
(Inferred flexure or
monocline)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの
極太破線(線の太
さ:隙間:短線=1:
3:4.5)で示し,地
層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線の矢印を極太破線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太破線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
また,破線上の隙間
に,線の太さの30倍
間隔で(隙間三つお
きに)疑問符を置
く。異なる種類のと
う曲(撓曲)を区別
する場合は色を違え
るか又は矢印の形を
違える。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が推定でき,位置
正確度は特定しない
場合に用いる。六つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
とう曲(撓
曲)及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
特定とう曲
(撓曲)と
混在させな
い。

推定とう曲(撓
曲),伏在
(Inferred flexure or
monocline,
concealed)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの
極太点線(線の太
さ:点(円)の直径:
点の間隔=1:1:3)
で示し,地層の傾斜
方向に向かう地層・
岩体境界線の2倍の
太さの太実線の矢印
を極太点線に接する
ように等間隔で配置
する。急傾斜部の範
囲を示す場合は,そ
の始まりも極太点線
で示し,矢印の始ま
りがこれと接するよ
うにする。また,点
線上の点を九つおき
に(線の太さの30倍
間隔で)一つ省き,
できた隙間に疑問符
を置く。異なる種類
のとう曲(撓曲)を
区別する場合は色を
違えるか又は矢印の
形を違える。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

background image

94 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

位置正確
(Location
accurate)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの

極太実線で示し,地
層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線の矢印を極太実線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太実線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
異なる種類のとう曲
(撓曲)を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。

とう曲
(撓曲)
(Flexure or
monocline)

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が露頭等で確認で
き,正確であると定
義する信頼区間内に
地層の急傾斜部の終
わりの位置を限定で
きる場合に用いる。
六つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
とう曲(撓
曲)及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定とう
曲(撓曲)
と混在させ
ない。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの

極太破線(線の太
さ:隙間:短線=1:
3:12)で示し,地

層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線の矢印を極太破線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太破線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
異なる種類のとう曲
(撓曲)を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が確認でき,正確
とはいえないが,ほ
ぼ正確と定義する信
頼区間内に地層の急
傾斜部の終わりの位
置を限定できる場合
に用いる。六つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

background image

95 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

とう曲
(撓曲)
(Flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置推定
(Location
inferred)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの

極太破線(線の太
さ:隙間:短線=1:
3:4.5)で示し,地

層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線の矢印を極太破線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太破線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
異なる種類のとう曲
(撓曲)を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が確認でき,位置
推定であると定義す
る信頼区間内に地層
の急傾斜部の終わり
の位置を限定できる
場合に用いる。六つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
とう曲(撓
曲)及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定とう
曲(撓曲)
と混在させ
ない。

位置伏在
(Location
concealed)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの

極太点線(線の太
さ:点(円)の直径:
点の間隔=1:1:
3)で示し,地層の

傾斜方向に向かう地
層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線の
矢印を極太点線に接
するように等間隔で
配置する。急傾斜部
の範囲を示す場合
は,その始まりも極
太点線で示し,矢印
の始まりがこれと接
するようにする。異
なる種類のとう曲
(撓曲)を区別する
場合は色を違えるか
又は矢印の形を違え
る。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が確認できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,と
う曲(撓曲)が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。六つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

background image

96 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が推定でき,正確
とはいえないが,ほ
ぼ正確と定義する信
頼区間内に地層の急
傾斜部の終わりの位
置を限定できる場合
に用いる。六つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

とう曲
(撓曲)
(Flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置正確
(Location
accurate)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの

極太実線で示し,地
層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線の矢印を極太実線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太実線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
また,境界線上に線
の太さの30倍間隔で
線の太さの3倍の隙

間を設けて疑問符を
置く。異なる種類の
とう曲(撓曲)を区
別する場合は色を違
えるか又は矢印の形
を違える。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が推定でき,正確
であると定義する信
頼区間内に地層の急
傾斜部の終わりの位
置を限定できる場合
に用いる。六つの記
号のうち,いずれか
を選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
とう曲(撓
曲)及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定とう
曲(撓曲)
と混在させ
ない。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの

極太破線(線の太
さ:隙間:短線=1:
3:12)で示し,地

層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実

線の矢印を極太破線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太破線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
また,破線上の隙間
に,線の太さの30倍

間隔で(隙間一つお
きに)疑問符を置
く。異なる種類のと
う曲(撓曲)を区別
する場合は色を違え
るか又は矢印の形を
違える。

background image

97 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が推定できるもの
の,ほかの地層・岩
体などに覆われ,と
う曲(撓曲)が地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。六つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

曲)

 (

F

o

ld

)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

とう曲
(撓曲)
(Flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置推定
(Location
inferred)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの
極太破線(線の太
さ:隙間:短線=1:
3:4.5)で示し,地
層の傾斜方向に向か
う地層・岩体境界線
の2倍の太さの太実
線の矢印を極太破線
に接するように等間
隔で配置する。急傾
斜部の範囲を示す場
合は,その始まりも
極太破線で示し,矢
印の始まりがこれと
接するようにする。
また,破線上の隙間
に,線の太さの30倍
間隔で(隙間三つお
きに)疑問符を置
く。異なる種類のと
う曲(撓曲)を区別
する場合は色を違え
るか又は矢印の形を
違える。

赤など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

とう曲(撓曲)の存
在が推定でき,位置
推定であると定義す
る信頼区間内に地層
の急傾斜部の終わり
の位置を限定できる
場合に用いる。六つ
の記号のうち,いず
れかを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
とう曲(撓
曲)及び/
又は存在確
実度特定・
位置正確度
不特定とう
曲(撓曲)
と混在させ
ない。

位置伏在
(Location
concealed)

地層の急傾斜部の終
わりを地層・岩体境
界線の4倍の太さの

極太点線(線の太
さ:点(円)の直径:
点の間隔=1:1:3)

で示し,地層の傾斜
方向に向かう地層・
岩体境界線の2倍の
太さの太実線の矢印
を極太点線に接する
ように等間隔で配置
する。急傾斜部の範
囲を示す場合は,そ
の始まりも極太点線
で示し,矢印の始ま
りがこれと接するよ
うにする。また,点
線上の点を九つおき
に(線の太さの30倍
間隔で)一つ省き,
できた隙間に疑問符
を置く。異なる種類
のとう曲(撓曲)を
区別する場合は色を
違えるか又は矢印の
形を違える。

background image

98 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

伏在活とう曲(撓
曲)
(Active flexure or
monocline,
concealed)

伏在とう曲(撓曲)
(存在確実度不特
定・位置正確度不特
定)と同じ形状。た
だし,色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
活とう曲(撓曲)の
うち,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
活とう曲(撓曲)が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。六つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

活とう曲
(撓曲)
(Active
flexure or
monocline)

存在確実度
不特定・位
置正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

活とう曲(撓曲)
(Active flexure or
monocline)

とう曲(撓曲)(存
在確実度不特定・位
置正確度不特定)と
同じ形状。ただし,
色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)を
示す 。存在の確実
度と地層の急傾斜部
の終わりの位置正確
度は特定しない。六
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定活
とう曲(撓
曲)と混在
させない。
小縮尺地質
図に用い
る。

background image

99 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

活とう曲(撓曲)の
存在が確認できるも
のの,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
活とう曲(撓曲)が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。
六つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

活とう曲
(撓曲)
(Active
flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認活とう曲
(撓曲)
(Confirmed active
flexure or
monocline)

確認とう曲(撓曲)
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が確認でき,位
置正確度を特定しな
い場合に用いる。六
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定活
とう曲(撓
曲)と混在
させない。

確認活とう曲
(撓曲),伏在
(Confirmed active
flexure or
monocline,
concealed)

確認とう曲(撓
曲),伏在(存在確
実度特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

background image

100 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が推定できるも
のの,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
活とう曲(撓曲)が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。
六つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

o

ld

)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

活とう曲
(撓曲)
(Active
flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度不特

(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定活とう曲
(撓曲)
(Inferred  active
flexure or
monocline)

推定とう曲(撓曲)
(存在確実度特定・
位置正確度不特定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が推定でき,位
置正確度は特定しな
い場合に用いる。六
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定活
とう曲(撓
曲)と混在
させない。

推定活とう曲
(撓曲),伏在
(Inferred  active
flexure or
monocline,
concealed)

推定とう曲(撓
曲),伏在(存在確
実度特定・位置正確
度不特定)と同じ形
状。ただし,色を違
える。

background image

101 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が確認でき,正
確とはいえないが,
ほぼ正確と定義する
信頼区間内に地層の
急傾斜部の終わりの
位置を限定できる場
合に用いる。六つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

しゅ

う曲

(褶

曲) 

(F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

活とう曲
(撓曲)
(Active
flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置正確
(Location
accurate)

とう曲(撓曲)(存
在確実,位置正確)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が露頭等で確認
でき,正確であると
定義する信頼区間内
に地層の急傾斜部の
終わりの位置を限定
できる場合に用い
る。六つの記号のう
ち,いずれかを選択
できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)と
混在させな
い。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

とう曲(撓曲)(存
在確実,位置ほぼ正
確)と同じ形状。た
だし,色を違える。

background image

102 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が確認できるも
のの,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
活とう曲(撓曲)が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。
六つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

活とう曲
(撓曲)
(Active
flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

位置推定
(Location
inferred)

とう曲(撓曲)(存
在確実,位置推定)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が確認でき,位
置推定であると定義
する信頼区間内に地
層の急傾斜部の終わ
りの位置を限定でき
る場合に用いる。六
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)と
混在させな
い。

位置伏在
(Location
concealed
)

とう曲(撓曲)(存
在確実,位置伏在)
と同じ形状。ただ
し,色を違える。

background image

103 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

活とう曲(撓曲)の
存在が推定でき,正
確であると定義する
信頼区間内に地層の
急傾斜部の終わりの
位置を限定できる場
合に用いる。六つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)と
混在させな
い。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

とう曲(撓曲)(存
在不確実,位置ほぼ
正確)と同じ形状。
ただし,色を違え
る。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が推定でき,正
確とはいえないが,
ほぼ正確と定義する
信頼区間内に地層の
急傾斜部の終わりの
位置を限定できる場
合に用いる。六つの
記号のうち,いずれ
かを選択できる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

活とう曲
(撓曲)
(Active
flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
question
able)

位置正確
(Location
accurate)

とう曲(撓曲)(存
在不確実,位置正
確)と同じ形状。た
だし,色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

background image

104 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置伏在
(Location
concealed
)

とう曲(撓曲)(存
在不確実,位置伏
在)と同じ形状。た
だし,色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が推定できるも
のの,ほかの地層・
岩体などに覆われ,
活とう曲(撓曲)が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。
六つの記号のうち,
いずれかを選択でき
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

 (

F

ol

d)

とう曲(撓曲)
(Flexure or
monocline)

活とう曲
(撓曲)
(Active
flexure or
monocline)

存在確実度
特定・位置
正確度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

位置推定
(Location
inferred)

とう曲(撓曲)(存
在不確実,位置推
定)と同じ形状。た
だし,色を違える。

赤紫など
(断層と
区別でき
るような
色を用い
る。)

活とう曲(撓曲)の
存在が推定でき,位
置推定であると定義
する信頼区間内に地
層の急傾斜部の終わ
りの位置を限定でき
る場合に用いる。六
つの記号のうち,い
ずれかを選択でき
る。

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
活とう曲
(撓曲)と
混在させな
い。

background image

105 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で地形の縁をなぞ
る。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔に
付けることができ
る。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の位置を示す。
存在の確実度と位置
正確度は特定しな
い。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)

の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の

縁をなぞる。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁のうち,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,それらが地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で地形の縁をなぞ
る。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔に
付けることができ
る。境界確認露頭地
点を境界線の太さの
2〜3倍の直径をもつ

小円で示すことがで
きる。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が確認で
き,位置正確度を特
定しない場合に用い
る。縁の位置が確認
できた露頭地点を境
界線上に示すことが
できる。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)

の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の

縁をなぞる。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,それらが地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線

(線の太さ:隙間:
短線=1:3:4.5)で

地形の縁をなぞる。
また,境界線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で(隙間三つ
おきに)疑問符を置
く。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔に
付けることができ
る。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が推定で
き,位置正確度は特
定しない場合に用い
る。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)

の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の

縁をなぞる。また,
境界線上の点を九つ
おきに(線の太さの
30倍間隔で)一つ省

き,できた隙間に疑
問符を置く。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が推定で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,それらが地表
面など特定の基準面
に露出しない場合に
用いる。位置正確度
は特定しない

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(T

o

p

o

gr

ap

h

y)

火口縁,カルデラ縁,又
は潜在円頂丘外縁
(Vent rim, caldera rim, or
outline of cryptodome)

存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂
丘外縁
(Vent rim, caldera
rim, or outline of
cryptodome)

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
火口縁等及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定火
口縁等と混
在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

伏在火口縁,カル
デラ縁,又は潜在
円頂丘外縁
(Vent rim, caldera
rim, or outline of
cryptodome,
concealed)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認境界
(Confirmed
boundary)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
火口縁等及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定火
口縁等と混
在させな
い。

確認境界,伏在
(Confirmed
boundary,
concealed)

推定境界
(Inferred boundary)

推定境界,伏在
(Inferred boundary,
concealed)

background image

106 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で地形の縁をなぞ
る。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔に
付けることができ
る。境界確認露頭地
点を境界線の太さの
2〜3倍の直径をもつ

小円で示す。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が露頭等
で確認でき,正確で
あると定義する信頼
区間内に境界の位置
を限定できる場合に
用いる。縁の位置が
確認できた露頭地点
を境界線上に示す。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線

(線の太さ:隙間:
短線=1:3:12)で

地形の縁をなぞる。
地形の傾斜方向に短
い太実線でけば(毛
羽)を等間隔に付け
ることができる。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が確認で
き,正確とはいえな
いが,ほぼ正確と定
義する信頼区間内に
境界の位置を限定で
きる場合に用いる。

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線

(線の太さ:隙間:
短線=1:3:4.5)で

地形の縁をなぞる。
地形の傾斜方向に短
い太実線でけば(毛
羽)を等間隔に付け
ることができる。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が確認で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に境界の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置伏在
(Location
concealed
)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)

の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の

縁をなぞる。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が確認で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,境界が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で地形の縁をなぞ
る。また,境界線上
に線の太さの30倍間
隔で線の太さの3倍

の隙間を設けて疑問
符を置く。地形の傾
斜方向に短い太実線
でけば(毛羽)を等
間隔に付けることが
できる。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が推定で
き,正確であると定
義する信頼区間内に
境界の位置を限定で
きる場合に用いる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線

(線の太さ:隙間:
短線=1:3:12)で

地形の縁をなぞる。
また,境界線上の隙
間に,線の太さの30

倍間隔で(隙間一つ
おきに)疑問符を置
く。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔で
付けることができ
る。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が推定で
き,正確とはいえな
いが,ほぼ正確と定
義する信頼区間内に
境界の位置を限定で
きる場合に用いる。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(T

op

o

gr

ap

hy

)

火口縁,カルデラ縁,又
は潜在円頂丘外縁
(Vent rim, caldera rim, or
outline of cryptodome)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確

(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
火口縁等及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
火口縁等と
混在させな
い。

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

background image

107 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線

(線の太さ:隙間:
短線=1:3:4.5)で
地形の縁をなぞる。
また,境界線上の隙
間に,線の太さの30
倍間隔で(隙間三つ
おきに)疑問符を置
く。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔で
付けることができ
る。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が推定で
き,位置推定である
と定義する信頼区間
内に境界の位置を限
定できる場合に用い
る。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)

の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の
縁をなぞる。また,
境界線上の点を九つ
おきに(線の太さの
30倍間隔で)一つ省

き,できた隙間に疑
問符を置く。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

火口縁,カルデラ
縁,又は潜在円頂丘
外縁の存在が推定で
きるものの,ほかの
地層・岩体などに覆
われ,境界が地表面
など特定の基準面に
露出しない場合に用
いる。位置正確度は
特定しない。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で地形の縁をなぞ
る。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔に
付けることができ
る。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の位置を
示す。存在の確実度
と位置正確度は特定
しない。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)
の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の

縁をなぞる。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

存在の確実度と位置
正確度を特定しない
崩壊地形の縁,又は
カールの縁のうち,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,それら
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で地形の縁をなぞ
る。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔に
付けることができ
る。境界確認露頭地
点を境界線の太さの
2〜3倍の直径をもつ

小円で示すことがで
きる。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
確認でき,位置正確
度を特定しない場合
に用いる。縁の位置
が確認できた露頭地
点を境界線上に示す
ことができる。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)

の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の
縁をなぞる。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
確認できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,それら
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。位置
正確度は特定しな
い。

同一地質図
上で,存在
確実度特
定・位置正
確度不特定
崩壊地形又
はカール及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定崩
壊地形又は
カールと混
在させな
い。小縮尺
地質図に用
いる。

伏在崩壊地形又は
カール
(Rim of slope failure
or cirque, concealed)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

確認境界
(Confirmed
boundary)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
崩壊地形又
はカール及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定崩
壊地形又は
カールと混
在させな
い。

確認境界,伏在
(Confirmed
boundary, concealed)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(T

o

p

o

gr

ap

hy

)

火口縁,カルデラ縁,又
は潜在円頂丘外縁
(Vent rim, caldera rim, or
outline of cryptodome)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
火口縁等及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
火口縁等と
混在させな
い。

崩壊地形又はカール
(Rim of slope failure or
cirque)

存在確実
度不特
定・位置
正確度不
特定
(Certainty
of identity
and
existence
unspecified,
positional
accuracy
unspecified)

崩壊地形又はカー

(Rim of slope failure
or cirque)

background image

108 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線
(線の太さ:隙間:
短線=1:3:4.5)で
地形の縁をなぞる。
また,境界線上の隙
間に,線の太さの30
倍間隔で(隙間三つ
おきに)疑問符を置
く。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔に
付けることができ
る。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
推定でき,位置正確
度は特定しない場合
に用いる。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)
の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の
縁をなぞる。また,
境界線上の点を九つ
おきに(線の太さの
30倍間隔で)一つ省
き,できた隙間に疑
問符を置く。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,それら
が地表面など特定の
基準面に露出しない
場合に用いる。位置
正確度は特定しな
い。

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線
で地形の縁をなぞ
る。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔に
付けることができ
る。境界確認露頭地
点を境界線の太さの
2〜3倍の直径をもつ
小円で示す。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
露頭等で確認でき,
正確であると定義す
る信頼区間内に境界
の位置を限定できる
場合に用いる。縁の
位置が確認できた露
頭地点を境界線上に
示す。

位置ほぼ
正確
(Location
approxima
te)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線
(線の太さ:隙間:
短線=1:3:12)で
地形の縁をなぞる。
地形の傾斜方向に短
い太実線でけば(毛
羽)を等間隔に付け
ることができる。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
確認でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に境界の位置を
限定できる場合に用
いる。

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線
(線の太さ:隙間:
短線=1:3:4.5)で
地形の縁をなぞる。
地形の傾斜方向に短
い太実線でけば(毛
羽)を等間隔に付け
ることができる。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
確認でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に境界の位
置を限定できる場合
に用いる。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)
の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の
縁をなぞる。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
確認できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,境界が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在確実
(Identity
and
existence
certain)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
崩壊地形又
はカール及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
崩壊地形又
はカールと
混在させな
い。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

地形

(T

o

po

g

ra

p

hy

)

崩壊地形又はカール
(Rim of slope failure or
cirque)

存在確実
度特定・
位置正確
度不特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
unspecified)

推定境界
(Inferred boundary)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
崩壊地形又
はカール及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度特定崩
壊地形又は
カールと混
在させな
い。

推定境界,伏在
(Inferred boundary,
concealed)

background image

109 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

位置正確
(Location
accurate)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線
で地形の縁をなぞ
る。また,境界線上
に線の太さの30倍間
隔で線の太さの3倍
の隙間を設けて疑問
符を置く。地形の傾
斜方向に短い太実線
でけば(毛羽)を等
間隔に付けることが
できる。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
推定でき,正確であ
ると定義する信頼区
間内に境界の位置を
限定できる場合に用
いる。

位置ほぼ
正確
(Location
approxim
ate)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線
(線の太さ:隙間:
短線=1:3:12)で
地形の縁をなぞる。
また,境界線上の隙
間に,線の太さの30
倍間隔で(隙間一つ
おきに)疑問符を置
く。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔で
付けることができ
る。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
推定でき,正確とは
いえないが,ほぼ正
確と定義する信頼区
間内に境界の位置を
限定できる場合に用
いる。

位置推定
(Location
inferred)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太破線
(線の太さ:隙間:
短線=1:3:4.5)で

地形の縁をなぞる。
また,境界線上の隙
間に,線の太さの30
倍間隔で(隙間三つ
おきに)疑問符を置
く。地形の傾斜方向
に短い太実線でけば
(毛羽)を等間隔で
付けることができ
る。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
推定でき,位置推定
であると定義する信
頼区間内に境界の位
置を限定できる場合
に用いる。

位置伏在
(Location
concealed)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太点線
(線の太さ:点(円)
の直径:点の間隔
=1:1:3)で地形の

縁をなぞる。また,
境界線上の点を九つ
おきに(線の太さの
30倍間隔で)一つ省
き,できた隙間に疑
問符を置く。地形の
傾斜方向に短い太実
線でけば(毛羽)を
等間隔に付けること
ができる。

崩壊地形の縁,又は
カールの縁の存在が
推定できるものの,
ほかの地層・岩体な
どに覆われ,境界が
地表面など特定の基
準面に露出しない場
合に用いる。位置正
確度は特定しない。

塗りつぶした小円を
対象とする地点に置
き,必要な場合は参
照番号を添える。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線
で描く白抜きの円に
十字の組合せで示
し,必要なら試料番
号などを添える。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線
で描く白抜きの円に
×印の組合せで示
し,必要なら試料番
号などを添える。

(M

is

ce

ll

an

eo

us

)

地点とその番号
(Particular locality and its number)

露頭,化石採取地点等,何らか
の目的で地質図に示すことが必
要な地点を示す。別途記述で参
照できるよう,参照番号(英数
字)等を添えることができる。

化学分析試料採取地点
(Sampling point for chemical analysis and its number)

化学分析した試料の採取地点を
示す。

年代測定試料採取地点
(Sampling point for radiometric dating and its number)

年代測定した試料の採取地点を
示す。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

(T

o

p

o

gr

ap

h

y)

崩壊地形又はカール
(Rim of slope failure or
cirque)

存在確実
度特定・
位置正確
度特定
(Certainty
of identity
and
existence
specified,
positional
accuracy
specified)

存在不
確実
(Identity
and
existence
questiona
ble)

同一地質図
上で,存在
確実度不特
定・位置正
確度不特定
崩壊地形又
はカール及
び/又は存
在確実度特
定・位置正
確度不特定
崩壊地形又
はカールと
混在させな
い。

background image

110 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線で
描く三角形と頂点から
底辺に伸びる垂線で
示し,鉱産物の種類を
示す文字記号(表5)
を添える。必要なら参
照記号(英数字)を添
える。

頭を上にしたハン
マーをたすき掛けに
した記号で示し,鉱
産物の種類を示す文
字記号(表5)を添
える。

稼行鉱山の記号を
180°回転させる。必

要なら参照記号(英
数字)を添える。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く口を下に向け
たコの字の底部側に
短い太実線を水平に
付ける。必要なら参
照記号(英数字)を
添える。

稼動坑口の記号に地
層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線で
描く×印を組み合わ

せる。必要なら参照
記号(英数字)を添
える。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く白抜きの四角
と,それに内接する
白抜きの円を組み合
わせる。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く白抜きの四角
と,それに内接する
白抜きの円と,×印
を組み合わせる。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く上下反転させ
た白抜きのL字記

号。必要なら参照記
号(英数字)を添え
る。

石材場の記号を左右
反転させた白抜きの
L字記号。必要なら

参照記号(英数字)
を添える。

(M

is

ce

lla

ne

ou

s)

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

鉱産地
(Locality of mineral deposit)

鉱物・鉱石の産地及びその種類
を示す。

稼行鉱山
(Working mine)

稼行している鉱山の位置を示
す。露頭で採鉱している場合は
その中央に,坑道を掘って稼鉱
している場合は,その坑口を示
す記号をそこに配し,鉱山の事
務所等鉱山を代表する位置に鉱
山の記号を置く。

休廃止鉱山
(Closed mine)

稼行を休止している鉱山,又は
廃棄された鉱山の位置を示す。
露頭で採鉱していた場合はその
中央に,坑道を掘って稼鉱して
いた場合は,その坑口に置く。
ただし,坑口が多数ある場合
は,坑口を示す記号をそこに配
し,鉱山の事務所等鉱山を代表
する位置に鉱山の記号を置く。

稼動坑口
(Working adit)

稼行している鉱山の坑道の出入
り口を示す。記号の向きは坑道
の方向に一致させる。

休廃止坑口
(Closed adit)

稼行を休止している,又は廃棄
された鉱山の坑道の出入り口を
示す。記号の向きは坑道の方向
に一致させる。

稼動立坑
(Working shaft)

休廃止石材場
(Closed building stone quarry)

休止している,又は廃棄された建
築・土木用石材場の場所を示す。

稼行している鉱山の立坑の出入り
口を示す。

休廃止立坑
(Closed shaft)

休止している,又は廃棄された鉱
山の立坑の出入り口を示す。

石材場
(Building stone quarry)

建築・土木用石材を切り出して
いる場所を示す。

background image

111 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

頭を上にしたハン
マーを右に傾けた記
号。必要なら参照記
号(英数字)を添え
る。

稼行採石場又は採土
場を示す記号を180°

回転させる。必要な
ら参照記号(英数
字)を添える。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く赤の円。必要
なら参照記号(英数
字)を添える。傾斜
井については,その
終点により小さな円
を配し始点となる円
との間を太実線の直
線で結ぶ。可能なら
始点から終点までの
深さをm単位で記入

する。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く赤の円。必要
なら参照記号(英数
字)を添える。傾斜
井については,その
終点により小さな円
を配し始点となる円
との間を太実線の直
線で結ぶ。可能なら
始点から終点までの
深さをm単位で記入

する。

塗りつぶした小さな
円。必要なら参照記
号(英数字)を添え
る。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く白抜きの小さ
な円と,その外側八
方に放射する短い太
実線とを組み合わせ
る。必要なら参照記
号(英数字)を添え
る。

塗りつぶした小さな
円と,その外側八方
に放射する短い地
層・岩体境界線の2

倍の太さの太実線と
を組み合わせる。必
要なら参照記号(英
数字)を添える。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く白抜きの小さ
な円に太実線 − を組

み合わせる。必要な
ら参照記号(英数
字)を添える。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く白抜きの小さ
な円に太実線の十字
を組み合わせる。必
要なら参照記号(英
数字)を添える。

石油・ガス井
(Producing oil and gas well)

石油・炭化水素ガスを採取して
いる坑井の位置を示す。L10

休廃止石油・ガス井
(Closed or abondoned oil and/or gas well)

一時的に閉栓又は廃止した石油
井,ガス井,又は石油・ガス井
の位置を示す。

空坑井
(Dry well)

石油又はガスの湧出が見られな
かった石油・ガス井の位置を示
す。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

掘削井
(Borehole)

坑井の位置を示す。

坑井の位置を示す。

稼行採石場又は採土場
(Working quarry or sand pit)

稼行している採石場又は採土場
の位置を示す。

休廃止採石場又は採土場
(Closed quarry or sand pit)

休止している,又は廃棄された
採石場又は採土場の位置を示
す。

(M

is

ce

lla

n

eo

u

s)

石油生産井
(Producing oil well)

石油を採取している坑井(石油
井)の位置を示す。

ガス生産井
(Producing gas well)

炭化水素ガスを採取している坑
井(ガス井)の位置を示す。

background image

112 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表23−地質学的属性を表現する主な記号(続き) 

記号

(Symbol)

形状

(Shape)

(Color)

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く白抜きの小さ
な円からその直上に
短い太実線を延ば
す。必要なら参照記
号(英数字)を添え
る。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く上向きの矢
印。必要なら参照記
号(英数字)を添え
る。

地層・岩体境界線の
2倍の太さの太実線

で描く白抜きの小さ
な円からその直上に
太実線で描く矢印を
延ばす。必要なら参
照記号(英数字)を
添える。

塗りつぶした小さな
円。必要なら参照記
号(英数字)を添え
る。

必要なら参照記号
(英数字)を添え
る。

必要なら参照記号
(英数字)を添え
る。

必要なら参照記号
(英数字)を添え
る。

必要なら参照記号
(英数字)を添え
る。

必要なら参照記号
(英数字)を添え
る。

必要なら参照記号
(英数字)を添え
る。

化石の種類を示す文
字記号(表6)を添え
る。×印及び円は地
層・岩体境界線の2倍

の太さの太実線で描
く。必要なら参照記号
(英数字)を添える。

必要なら参照記号
(英数字)を添え
る。

表示項目

(Description)

描画仕様

(Cartographic specification)

注記

(Note on use)

水井戸
(Water well)

水を採取している坑井の位置を
示す。

(M

is

ce

ll

an

eo

u

s)

油・ガス徴
(Oil and gas seep)

石油・炭化水素ガスが地表にし
ん出(滲出)している位置を示
す。

油徴
(Oil seep)

石油が地上にしん出(滲出)し
ている位置を示す。

ガス徴
(Gass seep)

炭化水素ガスが地表にしん出
(滲出)している位置を示す。

熱水井
(Hot water well)

熱水を採取している坑井の位置
を示す。

水蒸気井
(Steam well)

水蒸気を採取している坑井の位
置を示す。

噴気孔
(Fumarole)

火山ガスを噴出する孔の位置を
示す。

温泉
(Hot spring)

遺跡
(Ruins)

地学的目的で表示する必要があ
る場合に使用できる。

温泉法に基づく温泉のうち,泉
源温度が25℃以上のものの泉源

位置を示す。自然湧出か否かは
問わない。

湧水
(Cold spring)

自然水が地表に湧出している場
所を示す。

化石
(Fossil)

化石の産出地点,又は産出地点
と化石の種類を示す。

鉱泉
(Mineral spring)

温泉法に基づく温泉のうち,泉
源温度が25℃未満のものの泉源

位置を示す。自然湧出か否かは
問わない。

background image

113 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS A 0204:2019 地質図−記
号,色,模様,用語及び凡例表
示 

ISO 710-1:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 1: General rules of representation 
ISO 710-2:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 2: Representation of sedimentary rocks 
ISO 710-3:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 3: Representation of magmatic rocks 
ISO 710-4:1982,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 4: Representation of metamorphic rocks 
ISO 710-5:1989,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 5: Representation of minerals 
ISO 710-6:1984,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 6: Representation of contact rocks and 
rocks which have undergone metasomatic, pneumatolytic or hydrothermal transformation or transformation by weathering 
ISO 710-7:1984,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part 7: Tectonic symbols 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 地質図の記号,色,模様,

用語及び凡例表示につい
て,異なる作成者,異なる
利用者,異なる場所,及び
異なる出力形式の間で,地
質図の記号,色,模様,用
語及び凡例表示に関する
データの管理方法(定義,
記述,表記及び表示法を含
む。)について規定。 
地形図,地理調査などに基
づいて作成される主題図
に用いる記号群及びその
記述法並びに凡例表示方
法は適用除外。 

ISO 710-1 
〜 
ISO 710-7 

各1 

岩石及び鉱物を詳細な
地図・平面図・地質断面
図に表現するための一
般的な規則を規定。 

変更 

JISは,ISO規格の幾つかの
規格(部構成)をまとめ,一
つの規格で構成している。 

JISは,規格利用者の利便性を考
えて一つの規格とした。 

追加 

地質図に用いる記号群の記
述法及び凡例に関する表示
法を追加。 

記号群の記述法と凡例法とは,地
質図を作成する上で必要である。
ISO規格は古く,実態に合ってい
ないので今後時期をみて改正提案
又は廃止提案を行う予定である。 

2 引用規格  

1

0

A

 0

2

0

4

2

0

1

9

background image

114 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

3 用語及び
定義 

− 

4 地質図に
用いる記号
群 

4.1 一般的事項 

ISO 710-1 

追加 

ISO規格では規定せず。 

技術的内容を含まない補足的説
明。 

4.2 地層・岩体の分布を示
すために用いる記号群 

4.2.1 表示の原則 

ISO 710-1 

色は地質年代を表現。模
様は岩石の種類を表現。 

変更 

JISでは地層・岩体(岩石)
の分布は通常,色で表現し,
模様は補助的に用いる。 

ISO規格の岩石の模様は,各国で
採用されていないので補助使用と
した。ISOへ今後時期をみて改正
提案又は廃止提案を行う予定であ
る。 

4.2.2 模様 
a)〜c) 一般事項 

ISO 710-1 

模様は岩石の種類を表
現。 

変更 

JISでは模様を補助的に用い
る。 

4.2.1と同様 

d) 堆積岩 

ISO 710-2 

2,3 

堆積岩模様を規定。 

一致 

ISO 710規格群をそのまま引用し
た。 

火成岩 

ISO 710-3 

2,3 

火成岩模様を規定。 

一致 

変成岩 

ISO 710-4 

2,3 

変成岩模様を規定。 

一致 

接触変成岩 

ISO 710-6 

接触変成岩模様を規定。 一致 

変質岩 

ISO 710-6 

変質作用の模様を規定。 一致 

風化岩 

ISO 710-6 

風化作用の模様を規定。 一致 

4.2.3 色 

ISO 710-1 

色は地質年代を表現。 

追加 

JISでは,年代,特定の地層・
岩体(岩石)の推奨色をそれ
ぞれ具体的に規定。 

年代,特定の地層(砂岩など),岩
体(岩石)の色の識別を規定する
ことは地質図を分かりやすくする
ことから必要。ISOへ今後時期を
みて改正提案する予定である。 

4.2.4 地層・岩体の区分単
位を示す文字記号 

ISO 710-1 

追加 

ISO規格では規定せず。 

地質図を作成するに当たり,地質
情報を区分単位として規則化し表
現することが必要。ISOへ今後時
期をみて改正提案する予定であ
る。 

1

0

A

 0

2

0

4

2

0

1

9

background image

115 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

4 地質図に
用いる記号
群(続き) 

4.3 鉱産物の種類及び化
石の種類並びにそれらの
試料番号を示す文字記号 

4.3.1 鉱産物の種類及び試
料番号 

− 

追加 

ISO規格では鉱産物について
規定せず。 

地質図において鉱産物を入れるこ
とは必須。ISOへ今後時期をみて,
改正提案する予定である。 

4.3.2 化石の種類及び試料
番号 

ISO 710-5 

追加 

ISO規格では化石について規
定せず。 

地質図において化石を入れること
は必須。ISOへ今後時期をみて改
正提案する予定である。 

4.4 地質学的属性を示す
記号 

4.4.1 記号の表示位置 

ISO 710-7 

表示の規則 

一致 

技術的内容の変更を伴わない補足
的説明を追加した。 

4.4.2 地質学的属性の種類
を示す記号 

ISO 710-7 

面構造の表示 

変更・ 
削除 

ISO規格で規定されていない
表示方法でもよいとした。 

各国ともISO規格以外の方法が採
用されているのでISO規格以外の
方法を許容した。ISO規格を廃止
するか,又は時期をみて改正提案
する予定である。 

しゅう曲(褶曲)・とう
曲(撓曲)の表示 

変更・ 
削除 

ISO 710-7 

線構造の表示 

変更・ 
削除 

5 地質図の
凡例 

5.1 凡例の表示方法 
5.2 凡例の表記 

− 

追加 

ISO規格では地質図の凡例に
関する国際規格はない。 

地質図を正確に理解するため凡例
は必要。ISOへ今後時期をみて改
正提案する予定である。 

6 規格番号
の表示 

− 

追加 

ISO規格では規定せず。 

地質図を正確に理解し,地質図を
作成するためにも記号群の記載・
表示方式は必要。ISOへ今後時期
をみて改正提案する予定である。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 710-1:1974,ISO 710-2:1974,ISO 710-3:1974,ISO 710-4:1982,ISO 710-5:1989,ISO 710-6:1984,ISO 710-7:1984,
MOD) 

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0

A

 0

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0

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2

0

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116 

A 0204:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 一致 ················ 技術的差異がない。 
− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

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A

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