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A 0203:2019  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 分類······························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表 ····························································· 17 

A 0203:2019  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本

コンクリート工学会(JCI)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本

工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣及び国土交通大臣が改正した日本工業規格である。これによ

って,JIS A 0203:2014は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣,国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

A 0203:2019 

コンクリート用語 

Concrete terminology 

適用範囲 

この規格は,コンクリートに関して用いられる主な用語(以下,用語という。)及び定義について規定す

る。 

なお,技術上重要な改正に関する新旧対照表を,附属書Aに示す。 

分類 

用語は,次のとおり分類する。 

a) コンクリート 

b) 材料 

1) セメント 

2) 混和材料 

3) 骨材 

4) 補強材 

c) コンクリート及び材料の性質 

d) 設備及び施工 

用語及び定義 

用語及び定義は,次のとおりとする。 

a) コンクリート 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1010 

セメントペース

ト 

セメント,水及び必要に応じて加える混和材料を構成材料と
し,これらを練り混ぜその他の方法によって混合したもの,
又は硬化させたもの。 

cement paste 

1020 

モルタル 

セメント,水,細骨材及び必要に応じて加える混和材料を構
成材料とし,これらを練り混ぜその他の方法によって混合し
たもの,又は硬化させたもの。 

mortar 

1030 

グラウト 

空隙,目地,ひび割れなどの細かい隙間を充塡するために,
注入用材料として用いるセメントペースト又はモルタル。 

grout 

1040 

ポリマーセメン

トモルタル 

結合材にセメント及びセメント混和用ポリマー(又はポリマ
ー混和剤)を用いたモルタル(JIS A 1171参照)。 

polymer-modified mortar 

1050 

ポリマーモルタ

ル 

結合材にポリマーだけを用い,充塡材及び細骨材を加えたも
の。レジンモルタルとも呼ばれる。 

polymer mortar 

1060 

ポリマー含浸モ

ルタル 

浸透性重合性をもつモノマーを脱気後含浸させ,重合させた
セメントモルタル。 

polymer-impregnated 

mortar 

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A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1101 

コンクリート 

セメント,水,細骨材,粗骨材及び必要に応じて加える混和
材料を構成材料とし,これらを練り混ぜその他の方法によっ
て混合したもの,又は硬化させたもの。 

concrete 

1102 

フレッシュコン

クリート 

まだ固まらない状態にあるコンクリート。 

fresh concrete 

1103 

プレーンコンク

リート 

セメント,水,細骨材及び粗骨材だけを構成材料とし,混和
材料を用いないコンクリート。無筋コンクリートを指す場合
がある。 

plain concrete 

1104 

AEコンクリート AE剤などを用いて微細な空気泡を含ませたコンクリート。 air-entrained concrete 

1105 

流動化コンクリ

ート 

あらかじめ練り混ぜられたコンクリートに流動化剤を添加
し,これをかくはんして流動性を増大させたコンクリート。 

plasticized concrete 

1106 

レディーミクス

トコンクリー
ト 

整備されたコンクリート製造設備をもつ工場から,荷卸し地
点における品質を指定して購入することができるフレッシ
ュコンクリート(JIS A 5308参照)。 

ready-mixed concrete 

1201 

普通コンクリー

ト 

砂・砂利,砕砂・砕石,各種スラグ骨材などを用いてつくら
れる,単位容積質量又は密度が2.3 t/m3前後のコンクリート
(JIS A 5308参照)。 

normal-weight concrete 

1202 

軽量コンクリー

ト 

骨材の全部又は一部に人工軽量骨材を用いて,単位容積質量
又は密度を普通コンクリートよりも小さくしたコンクリー
ト(JIS A 5308参照)。 

lightweight concrete 

1203 

重量コンクリー

ト 

骨材の全部又は一部に重量骨材を用いて,単位容積質量又は
密度を普通コンクリートよりも大きくしたコンクリート。 

heavyweight concrete 

1204 

気泡コンクリー

ト 

モルタル又は最大寸法の小さな粗骨材を用いたコンクリー
トに,多量の気泡を含ませることによって,単位容積質量又
は密度を小さくしたコンクリート。 

cellular concrete 

1205 

高流動コンクリ

ート 

材料分離抵抗性を損なうことなく,流動性を著しく高めたコ
ンクリート。 

high fluidity concrete 

1206 

膨張コンクリー

ト 

混和材として膨張材を用いたコンクリート。 

expansive concrete 

1207 

ポリマーセメン

トコンクリー
ト 

結合材にセメント及びセメント混和用ポリマー(又はポリマ
ー混和剤)を用いたコンクリート(JIS A 6203参照)。 

polymer-modified concrete 

1208 

ポリマーコンク

リート 

結合材にポリマーだけを用い,充塡材,細骨材及び粗骨材を
加えたもの。レジンコンクリートとも呼ばれる(JIS A 1181
参照)。 

polymer concrete 

1209 

ポリマー含浸コ

ンクリート 

浸透性重合性をもつモノマーを脱気後含浸させ,重合させた
セメントコンクリート。 

polymer-impregnated 

concrete 

1210 

再生骨材コンク

リート 

骨材の全部又は一部に再生骨材を用いたコンクリート(JIS 
A 5021,JIS A 5022及びJIS A 5023参照)。 

recycled aggregate concrete 

1301 

無筋コンクリー

ト 

鋼材などで補強されていないコンクリート。 

unreinforced concrete,  
plain concrete 

1302 

鉄筋コンクリー

ト 

鉄筋で補強されたコンクリート。 

reinforced concrete 

1303 

鉄骨鉄筋コンク

リート 

鉄骨及び鉄筋で補強されたコンクリート。 

steel framed reinforced 

concrete 

1304 

プレストレスト

コンクリート 

PC鋼材などによってプレストレスが与えられているコンク
リート。 

prestressed concrete 

1305 

短繊維補強コン

クリート 

短繊維で補強したコンクリート。 

fiber reinforced concrete 

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A 0203:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1306 

連続繊維補強コ

ンクリート 

連続繊維補強材で補強したコンクリート。 

concrete reinforced with 

continuous fiber 
reinforced polymer 
(FRP) bars and/or grids 

1401 

プレキャストコ

ンクリート 

工場又は工事現場内の製造設備によって,あらかじめ製造さ
れたコンクリート部材又は製品。 

precast concrete 

b) 材料 

1) セメント 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2000  セメント 

水と反応して,硬化する鉱物質の微粉末。一般にはポルトラ
ンドセメント,混合セメントなどをいう。 

cement 

2110 

ポルトランドセ

メント 

水硬性のカルシウムシリケートを主成分とするクリンカー
に適量のせっこうを加え,微粉砕して製造されるセメント。
一般にはJIS R 5210に規定するセメントをいう。 

portland cement 

2111 

普通ポルトラン

ドセメント 

一般の用途に用いる汎用性のあるポルトランドセメント
(JIS R 5210参照)。 

ordinary portland cement,  
normal portland cement 

2112 

早強ポルトラン

ドセメント 

強度の発現が,普通ポルトランドセメントより早くなるよう
に調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210参照)。 

high-early-strength 

portland cement 

2113 

超早強ポルトラ

ンドセメント 

強度の発現が,早強ポルトランドセメントよりも更に早くな
るように調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210参
照)。 

ultra-high-early-strength 

portland cement 

2114 

耐硫酸塩ポルト

ランドセメン
ト 

硫酸塩の侵食作用に対する抵抗性が,普通ポルトランドセメ
ントより大きくなるように調整されたポルトランドセメン
ト(JIS R 5210参照)。 

sulfate-resistant portland 

cement 

2115 

中庸熱ポルトラ

ンドセメント 

水和熱が,普通ポルトランドセメントより小さくなるように
調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210参照)。 

moderate-heat portland 

cement 

2116 

低熱ポルトラン

ドセメント 

水和熱が,中庸熱ポルトランドセメントよりも更に小さくな
るように調整されたポルトランドセメント(JIS R 5210参
照)。 

low-heat portland cement 

2117 

白色ポルトラン

ドセメント 

セメントペーストの色が硬化後も白色になるように,鉄分を
少なくしたポルトランドセメント。 

white portland cement 

2130  混合セメント 

ポルトランドセメントに,高炉スラグ微粉末,シリカ質混合
材,フライアッシュなどの混合材をあらかじめ混合したセメ
ント。 

blended cement 

2131  高炉セメント 

混合材として,高炉スラグ微粉末を用いた混合セメント(JIS 
R 5211参照)。 

portland blast-furnace slag 

cement 

2132  シリカセメント 

混合材として,シリカ質混合材を用いた混合セメント(JIS R 
5212参照)。 

portland pozzolan cement 

2133  フライアッシュ

セメント 

混合材として,フライアッシュを用いた混合セメント(JIS R 
5213参照)。 

portland fly-ash cement 

2150  アルミナセメン

ト 

水硬性のカルシウムアルミネートを主成分とするクリンカ
ーを微粉砕して製造されるセメント。 

calcium-aluminate cement,  
high alumina cement 

2160  エコセメント 

都市ごみ焼却灰,下水汚泥などを,セメントクリンカーの主
原料とする資源リサイクル形のセメント(JIS R 5214参照)。 

ecocement 

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A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2) 混和材料 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2200  混和材料 

セメント,水及び骨材以外の材料で,コンクリートなどに特
別の性質を与えるために,打込みを行う前までに必要に応じ
て加える材料。 

admixture 

2210  混和材 

混和材料の中で,使用量が比較的多く,それ自体の容積がコ
ンクリートなどの練上がり容積に算入されるもの。 

admixture,  
mineral admixture 

2211 

結合材 

水と反応し,コンクリートの強度発現に寄与する物質を生成
するものの総称で,セメント,高炉スラグ微粉末,フライア
ッシュなどを含めたもの。 

binder 

2212  ポゾラン 

それ自体は水硬性をほとんどもたないが,水の存在のもとで
水酸化カルシウムと常温で反応して不溶性の化合物を作っ
て硬化する鉱物質の微粉末の材料。 

pozzolan 

2213  フライアッシュ 

微粉炭燃焼ボイラの燃焼ガスから集じん器で捕集されるア
ッシュ(JIS A 6201参照)。ポゾランの一種である。 

fly ash 

2214  高炉スラグ微粉

末 

溶鉱炉でせん(銑)鉄と同時に生成する溶融状態の高炉スラ
グを水によって急冷し,これを乾燥・粉砕したもの,又はこ
れにせっこうを添加したもの(JIS A 6206参照)。 

ground granulated 

blast-furnace slag 

2215  膨張材 

セメント及び水とともに練り混ぜた後,水和反応によってエ
トリンガイド,水酸化カルシウムなどを生成し,コンクリー
ト又はモルタルを膨張させる混和材(JIS A 6202参照)。 

expansive additive 

2216  ポリマーディス

パージョン 

ゴムラテックス又は樹脂エマルションに,安定剤,消泡剤な
どを加えてよく分散させ,均質にしたもの(JIS A 6203参
照)。 

polymer dispersion 

2217  再乳化形粉末樹

脂 

ゴムラテックス又は樹脂エマルションに安定剤などを加え
たものを乾燥して得られる微粉末の材料(JIS A 6203参照)。 

redispersible polymer 

powder 

2218  シリカフューム 

金属シリコン又はフェロシリコンをアーク式電気炉で製造
する際に発生する排ガスから捕集される非結晶の二酸化け
い素を主成分とする球状の非常に細かい粒子(JIS A 6207参
照)。ポゾランの一種である。 

silica fume 

2250  混和剤 

混和材料の中で,使用量が少なく,それ自体の容積がコンク
リートなどの練上がり容積に算入されないもの。 

chemical admixture,  
chemical agent 

2251  化学混和剤 

主として,その界面活性作用によって,コンクリートの諸性
質を改善するために用いる混和剤(JIS A 6204参照)。 

chemical admixture 

2252  AE剤 

コンクリートなどの中に,多数の微細な独立した空気泡を一
様に分布させ,ワーカビリティー及び耐凍害性を向上させる
ために用いる混和剤(JIS A 6204参照)。 

air-entraining admixture 

2253  減水剤 

所要のスランプを得るのに必要な単位水量を減少させるた
めに用いる混和剤(JIS A 6204参照)。 

water-reducing admixture 

2254  AE減水剤 

AE剤と減水剤との両方の使用効果を兼ね備えた混和剤(JIS 
A 6204参照)。 

air-entraining and 

water-reducing 
admixture 

2255  高性能AE減水剤 空気連行性能をもち,AE減水剤よりも高い減水性能及び良

好なスランプ保持性能をもつ混和剤(JIS A 6204参照)。 

air-entraining and 

high-range 
water-reducing 
admixture 

2256  流動化剤 

あらかじめ練り混ぜられたコンクリートに添加し,これをか
くはんすることによって,その流動性を増大させることを主
たる目的とする混和剤(JIS A 6204参照)。 

superplasticizer,  
superplasticizing admixture 

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A 0203:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2257  防せい剤 

コンクリート中の鋼材が,使用材料中に含まれる塩化物によ
って腐食するのを抑制するために用いる混和剤(JIS A 6205
参照)。 

corrosion inhibitor 

2258  急結剤 

コンクリートの凝結時間を著しく短くし,早期強度を増進す
るために,主として吹付けコンクリートに用いる混和剤。 

quick setting admixture 

2259  硬化促進剤 

セメントの水和を早め,初期材齢の強度発現を大きくするた
めに用いる混和剤。 

accelerator,  
accelerating admixture 

2260  凝結遅延剤 

セメントの水和反応を遅らせ,凝結に要する時間を長くする
ために用いる混和剤。 

retarder,  
retarding admixture 

2261  高性能減水剤 

スランプを一定とした条件で単位水量を大幅に減少させる
か,又は単位水量を一定とした条件でスランプを大幅に増加
させる混和剤(JIS A 6204参照)。 

high-range water-reducing 

admixture 

3) 骨材 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2300 

骨材 

モルタル又はコンクリートをつくるために,セメント及び水
と練り混ぜる砂,砂利,砕砂,砕石,スラグ骨材,その他こ
れらに類似の材料。 

aggregate 

2311 

細骨材 

10 mm網ふるいを全部通り,5 mm網ふるいを質量で85 %以
上通る骨材。 

fine aggregate 

2312 

粗骨材 

5 mm網ふるいに質量で85 %以上とどまる骨材。 

coarse aggregate 

2321 

砂 

自然作用によって岩石からできた細骨材。 

sand 

2322 

砂利 

自然作用によって岩石からできた粗骨材。 

gravel 

2331 

砕砂 

工場で岩石を破砕して製造するコンクリート用の細骨材
(JIS A 5005参照)。 

crushed sand 

(manufactured sand) 

2332 

砕石 

工場で岩石を破砕して製造するコンクリート用の粗骨材
(JIS A 5005参照)。 

crushed stone 

2341 

高炉スラグ骨材 

溶鉱炉でせん(銑)鉄と同時に生成する溶融スラグを冷却し
粒度調整した骨材(JIS A 5011-1参照)。細骨材及び粗骨材が
ある。 

blast-furnace slag aggregate 

2343 

フェロニッケル 

スラグ骨材 

炉でフェロニッケルと同時に生成する溶融スラグを徐冷し,
又は水,空気などによって急冷し粒度調整した骨材(JIS A 
5011-2参照)。細骨材及び粗骨材がある。 

ferronickel slag aggregate 

2344 

銅スラグ細骨材 

炉で銅と同時に生成する溶融スラグを水によって急冷し,粒
度調整した細骨材(JIS A 5011-3参照)。 

copper slag fine aggregate 

2345 

電気炉酸化スラ

グ骨材 

電気炉で溶鋼と同時に生成する溶融した酸化スラグを冷却
し,鉄分を除去して粒度調整した骨材(JIS A 5011-4参照)。
細骨材及び粗骨材がある。 

electric arc furnace 

oxidizing slag aggregate 

2346 

溶融スラグ骨材 

一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコ
ンクリート用溶融スラグ骨材(JIS A 5031参照)。細骨材及
び粗骨材がある。 

melt-solidified slag 

aggregate 

2350 

再生骨材 

解体したコンクリート塊などを破砕などの処理を行うこと
によって製造したコンクリート用の骨材。再生骨材H(JIS A 
5021参照),再生骨材M(JIS A 5022参照),再生骨材L(JIS 
A 5023参照)に分類し,それぞれに細骨材及び粗骨材があ
る。 

recycled aggregate class H, 

class M, class L 

2360 

軽量骨材 

コンクリートの質量の軽減,断熱などの目的で用いる普通の
岩石よりも密度の小さい骨材。天然軽量骨材,人工軽量骨材,
副産軽量骨材がある。 

lightweight aggregate 

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A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2361 

天然軽量骨材 

火山作用などによって天然に産出する軽量骨材(JIS A 5002
参照)。 

natural lightweight 

aggregate 

2362 

人工軽量骨材 

けつ岩,フライアッシュなどを主原料として人工的につくっ
た軽量骨材(JIS A 5002参照)。細骨材及び粗骨材がある。 

artificial lightweight 

aggregate 

2370 

重量骨材 

遮蔽用コンクリートなどに用いられる,普通の岩石よりも密
度の大きい骨材。 

heavyweight aggregate 

2380 

標準砂 

セメントの強さ試験用モルタルに用いる天然けい砂(JIS R 
5201参照)。 

standard sand 

4) 補強材 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2410 

鉄筋 

コンクリートに埋め込んで,コンクリートを補強するために
用いる棒状の鋼材(JIS G 3112及びJIS G 3117参照)。 

reinforcing bar,  
rebar 

2411 

丸鋼 

断面が一様な円形の鉄筋(JIS G 3112及びJIS G 3117参照)。 round bar 

2412 

異形棒鋼, 
異形鉄筋 

コンクリートとの付着をよくするために,表面に突起をもつ
棒状の鋼材(JIS G 3112及びJIS G 3117参照)。 

deformed bar 

2413 

ステンレス鉄筋 

コンクリート補強に使用する熱間圧延によって製造したス
テンレス鋼の棒状の鋼材。異形棒鋼及びコイル状のものがあ
る(JIS G 4322参照)。 

stainless steel bar 

2420 

PC鋼材 

プレストレストコンクリートに用いる緊張用の鋼材(JIS G 
3109,JIS G 3137及びJIS G 3536参照)。 

prestressing tendon 

2441 

溶接金網 

コンクリートに埋め込んで,コンクリートを補強するために
用いる金網で,格子状に配列した線径2.6 mm以上で16.0 mm
以下の鉄線の交点を電気抵抗溶接して製造したもの(JIS G 
3551参照)。 

welded steel wire fabrics 

2450 

短繊維 

コンクリートに分散混入する鋼繊維,炭素繊維,ガラス繊維,
プラスチック繊維などの短い繊維。 

short fiber 

2451 

連続繊維補強材 

炭素繊維,アラミド繊維,ガラス繊維などの連続した繊維に
樹脂を含浸・硬化させた複合材料で,棒材,格子状のものな
どがある。 

continuous fiber reinforced 

polymer (FRP) bars and 
grids 

2452 

補強用連続繊維

シート 

1本の太さが数μmから十数μm程度のフィラメントを多数
束ねて,平面状の一方向又は二方向に配列してシート状又は
織物状にしたもの(JIS A 1191参照)。 

fiber reinforced polymer 

(FRP) sheets 

c) コンクリート及び材料の性質 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3011 

密度(粉末の) 

セメント,混和材などの粉体の質量をその絶対容積で除した
値(JIS R 5201参照)。 

density (powder) 

3012 

粉末度 

セメント,混和材などの粉体の細かさ(JIS R 5201参照)。 

fineness 

3013 

比表面積(粉体

の) 

セメント,混和材などの粉体の細かさを示す指標で,一般に
はブレーン空気透過装置で測定された値(JIS R 5201参照)。 

specific surface area 

(powder) 

3014 

凝結(セメント

の) 

セメントに水を加えて練り混ぜてから,ある時間を経た後,
水和反応によって流動性を失い,次第に硬くなる現象(JIS R 
5201参照)。 

set (cement) 

3015 

偽凝結 

セメントに水を加え練り混ぜているとき又は練混ぜを終え
て間もない時期に,正常な水和反応によらないで,一時的に
こわばり又は凝結したような状態を示す現象。 

false set 

3016 

硬化 

セメントが凝結した後,時間の経過に伴って硬さ及び強さが
増進する現象。 

hardening 

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A 0203:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3017 

水和熱 

セメントの水和反応に伴って発生する熱(JIS R 5203参照)。 heat of hydration 

3018 

安定性(セメント

の) 

セメントが異常な体積変化を起こさずに,安定して水和する
性質(JIS R 5201参照)。 

soundness (cement) 

3019 

圧縮強さ(セメン

トの) 

供試体が耐えられる最大圧縮荷重を,圧縮力に垂直な供試体
の断面積で除した値(JIS R 5201参照)。 

compressive strength 

(cement) 

3020 

フロー値比(混和

材の) 

普通ポルトランドセメントを用いて作製した基準とするモ
ルタルのフロー値に対する,混和材と普通ポルトランドセメ
ントとを用いて作製した試験モルタルのフロー値の比を分
率で表した値(JIS A 6206参照)。 

percent flow (mineral 

admixture) 

3021 

活性度指数(混和

材の) 

普通ポルトランドセメントを用いて作製した基準とするモ
ルタルの圧縮強度に対する,混和材と普通ポルトランドセメ
ントとを用いて作製した試験モルタルの圧縮強度の比を分
率で表した値(JIS A 6206参照)。 

activity index (mineral 

admixture) 

3101 

安定性(骨材の) 骨材の,気象作用に対する抵抗性。凍結融解作用に対する抵

抗性の指標にもなる(JIS A 1122参照)。 

soundness (aggregate) 

3102 

強熱減量 

試料をある一定の温度で強熱した場合の質量の減少量。セメ
ントの場合は風化の程度を,フライアッシュの場合は未燃炭
素量を,人工軽量骨材の場合は焼成の完全さを確かめる指標
となる(JIS R 5202,JIS A 6201及びJIS A 5002参照)。 

ignition loss,  
loss on ignition 

3103 

絶対乾燥状態(骨

材の) 

骨材を100〜110 ℃の温度で定質量となるまで乾燥し,骨材
粒の内部に含まれている自由水が取り去られた状態。絶乾状
態と略称することがある。 

absolutely dry condition,  
oven-dry condition 

(aggregate) 

3104 

表面乾燥飽水状

態(骨材の) 

骨材の表面水がなく,骨材粒の内部の空隙が全て水で満たさ
れている状態。表乾状態と略称することがある。 

saturated and surface-dry 

condition (aggregate) 

3105 

表面水率(骨材

の) 

骨材の表面についている水量の表面乾燥飽水状態の骨材質
量に対する分率(JIS A 1125参照)。 

percentage of surface 

moisture,  

surface moisture (aggregate) 

3106 

吸水率(骨材の) 表面乾燥飽水状態の骨材に含まれている全水量の,絶対乾燥

状態の骨材質量に対する分率(JIS A 1109及びJIS A 1110参
照)。 

percentage of absorption,  
absorption (aggregate) 

3107 

含水率(骨材の) 骨材粒の内部に含まれる水量と骨材の表面についている水

量の総和の,絶対乾燥状態の骨材質量に対する分率(JIS A 
1125参照)。 

percentage of total 

moisture content,  

total moisture content 

(aggregate) 

3108 

表乾密度(骨材

の) 

表面乾燥飽水状態の骨材の質量を,骨材の絶対容積で除した
値(JIS A 1109及びJIS A 1110参照)。 

density in saturated 

surface-dry condition 
(aggregate) 

3109 

絶乾密度(骨材

の) 

骨材の絶対乾燥状態の質量を,骨材の絶対容積で除した値
(JIS A 1109及びJIS A 1110参照)。 

density in oven-dry 

condition (aggregate) 

3110 

実積率(骨材の) 容器に満たした骨材の絶対容積の,その容器の容積に対する

分率(JIS A 1104参照)。 

solid content (aggregate) 

3111 

絶対容積(骨材

の) 

骨材粒の占める体積。骨材中の空隙を含み,骨材粒間の空隙
は含まない。 

absolute volume (aggregate) 

3112 

単位容積質量(骨

材の) 

所定の締固め条件で容器に満たした骨材の質量を,その容器
の容積で除した値(JIS A 1104参照)。 

bulk density (aggregate) 

3113 

ふるい(コンクリ

ート用) 

コンクリート及びコンクリート用材料の試験に用いるふる
いで,JIS Z 8801-1に規定する網ふるい。 

test sieve (concrete) 

3114 

粒度(骨材の) 

骨材の大小の粒の分布の状態(JIS A 1102参照)。 

grading (aggregate) 

background image

A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3115 

粗粒率(骨材の) 80 mm,40 mm,20 mm,10 mm,5 mm,2.5 mm,1.2 mm,

0.6 mm,0.3 mm,及び0.15 mmの網ふるいの一組を用いて
ふるい分けを行った場合,各ふるいを通らない全部の試料の
分率の和を100で除した値。 

fineness modulus 

(aggregate) 

3116 

最大寸法(粗骨材

の) 

質量で骨材の90 %以上が通るふるいのうち,最小寸法のふ
るいの呼び寸法で示される粗骨材の寸法。 

maximum size (coarse 

aggregate) 

3117 

微粒分量(骨材

の) 

骨材に含まれる75 μmの網ふるいを通過する微粉末の量。骨
材の全質量に対する比率で表される(JIS A 1103参照)。 

content of materials finer 

than 75 μm sieve 
(aggregate) 

3118 

すりへり減量(粗

骨材の) 

回転するドラム中で骨材に摩擦又は衝撃を与えた場合の所
定の回転数における骨材のすりへり損失量。骨材の耐摩耗性
の判定に利用され,骨材の全質量に対する比率で表される
(JIS A 1121参照)。 

percentage of wear,  
abrasion loss (coarse 

aggregate) 

3119 

粘土塊量(骨材中

の) 

骨材中に含まれる粘土塊の量。骨材の全質量に対する比率で
表される(JIS A 1137参照)。 

content of clay lumps 

(aggregate) 

3120 

有機不純物(細骨

材の) 

モルタル及びコンクリートに用いる細骨材中に含まれる有
機不純物(JIS A 1105参照)。 

organic impurities 

(aggregate) 

3121 

塩化物量(細骨材

の) 

骨材に含まれている塩化物の量(JIS A 5002参照)。 

chloride content (fine 

aggregate) 

3202 

塩化物イオン 

(Cl−)量(フ
レッシュコン
クリートの) 

フレッシュコンクリートに含まれる塩化物イオン(Cl−)の
量(JIS A 1144参照)。 

chloride ion content (fresh 

concrete) 

3203 

ワーカビリティ

ー 

材料分離を生じることなく,運搬,打込み,締固め,仕上げ
などの作業が容易にできる程度を表すフレッシュコンクリ
ートの性質。 

workability 

3204 

コンシステンシ

ー 

フレッシュコンクリート,フレッシュモルタル及びフレッシ
ュペーストの変形又は流動に対する抵抗性。 

consistency 

3205 

プラスティシテ

ィー 

容易に型枠に詰めることができ,型枠を取り去るとゆっくり
形を変えるが,くずれたり,材料が分離することのないよう
な,フレッシュコンクリートの性質。 

plasticity 

3206 

スランプ 

フレッシュコンクリートの軟らかさの程度を示す指標の一
つ。スランプコーンを引き上げた直後に測った頂部からの下
がりで表す(JIS A 1101参照)。 

slump 

3207 

フロー値 

フレッシュモルタルの軟らかさ又は流動性を示す指標の一
つ。所定のコーンを用いて成形した試料の直径の広がりで表
す(JIS R 5201参照)。 

flow value 

3208 

流下時間(漏斗) フレッシュコンクリート,フレッシュモルタル及びフレッシ

ュペーストの軟らかさ又は流動性を示す指標の一つ。漏斗状
容器からの試料の自由流下に要する時間で表す。 

efflux time 

3209 

スランプフロー 

フレッシュコンクリートの流動性を示す指標の一つ。スラン
プコーンを引き上げた後の,試料の広がりを直径で表す(JIS 
A 1150参照)。 

slump flow,  
base diameter of concrete 

mass after the slump test 

3210 

流動性 

自重又は外力によってフレッシュコンクリート,フレッシュ
モルタル及びフレッシュペーストが流動する性能。 

fluidity 

3211 

ブリーディング 

フレッシュコンクリート及びフレッシュモルタルにおいて,
固体材料の沈降又は分離によって,練混ぜ水の一部が遊離し
て上昇する現象(JIS A 1123参照)。 

bleeding 

3212 

材料分離 

運搬中,打込み又は打込み後において,フレッシュコンクリ
ートの構成材料の分布が不均一になる現象。 

segregation 

background image

A 0203:2019  

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3213 

ポンプ圧送性 

コンクリートポンプによって,フレッシュコンクリート又は
フレッシュモルタルを圧送するときの圧送の難易性。 

pumpability 

3214 

フィニッシャビ

リティー 

コンクリートの打上がり面を要求された平滑さに仕上げよ
うとする場合,その作業性の難易を示すフレッシュコンクリ
ートの性質。 

finishability 

3215 

単位容積質量(コ

ンクリートの) 

フレッシュコンクリートの単位容積当たりの質量(JIS A 
1116参照)。 

density (concrete) 

3216 

空気量 

コンクリート中のセメントペースト又はモルタル部分に含
まれる空気泡の容積の,コンクリート全容積に対する分率
(JIS A 1116,JIS A 1118及びJIS A 1128参照)。 

air content 

3217 

エントラップト

エア 

混和剤を用いないコンクリートに,その練り混ぜ中に自然に
取り込まれる空気泡。 

entrapped air 

3218 

エントレインド

エア 

AE剤又は空気連行作用がある混和剤を用いてコンクリート
中に連行させた独立した微細な空気泡。 

entrained air 

3219 

凝結(コンクリー

トの) 

コンクリートを練り混ぜてから,時間の経過に伴って流動性
を失い,次第に硬くなる現象(JIS A 1147参照)。 

set (concrete) 

3220 

全塩化物イオン

量(硬化コンク
リート中の) 

硬化コンクリートから硝酸で抽出される塩化物イオン(Cl−)
の量(JIS A 1154参照)。 

chloride ion content 

(hardened concrete) 

3301 

供試体 

各種試験を行うために所定の形状・寸法になるように作製し
たコンクリート,モルタルなどの成形品(JIS A 1107,JIS A 
1114,JIS A 1132及びJIS R 5201参照)。 

test piece,  
specimen 

3302 

キャッピング 

供試体に均等な荷重がかかるよう,セメントペーストなど適
切な材料を用いて載荷面を平滑に仕上げること(JIS A 1132
参照)。 

capping 

3303 

圧縮強度 

供試体が耐えられる最大圧縮荷重を,圧縮力に垂直な供試体
の断面積で除した値(JIS A 1108,JIS A 1114及びJIS A 1136
参照)。 

compressive strength 

3304 

引張強度 

供試体が耐えられる最大引張荷重を,引張力に垂直な供試体
の断面積で除した値。ただし,コンクリートの場合は,一般
に割裂引張強度の値を用いる。 

tensile strength 

3305 

割裂引張強度 

円柱供試体を横にして直径方向に線載荷し,コンクリートが
割裂破壊したときの荷重から,弾性理論によって計算された
引張応力度の値(JIS A 1113参照)。 

splitting tensile strength 

3306 

曲げ強度 

供試体が耐えられる最大曲げモーメントを,供試体の断面係
数で除した値(JIS A 1106参照)。 

flexural strength,  
modulus of rupture 

3307 

せん断強度 

せん断面に沿った最大荷重を,せん断面の断面積で除した
値。 

shear strength 

3308 

支圧強度 

部分的に圧縮荷重を受けたとき耐えられる最大圧縮荷重を
荷重作用面積で除した値。 

bearing capacity 

3309 

付着強度 

コンクリートに埋め込んだ鉄筋,PC鋼材などの引抜き力又
は押抜き力の最大値を,二つの材料が接触する付着面積で除
した値。 

bond strength 

3310 

ヤング率, 
静弾性係数(コン

クリートの) 

一軸静的載荷によって得られた応力−ひずみ曲線において,
原点と任意の点とを結ぶ直線の勾配で表される値。コンクリ
ートの場合,強度の1/3に相当する応力点と原点とを結ぶ線
分の勾配として与えられる割線ヤング係数で示す(JIS A 
1149参照)。 

Young's modulus,  
static modulus of elasticity 

(hardened concrete) 

3311 

ポアソン比 

コンクリートに軸方向力を加えたときの縦ひずみに対する,
軸方向と直角方向との横ひずみの割合。 

Poisson's ratio 

background image

10 

A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3312 

動弾性係数 

振動特性試験における,供試体の形状,大きさ,質量及び縦
振動又はたわみ振動の一時共鳴振動数などから求められる
弾性係数(JIS A 1127参照)。 

dynamic modulus of 

elasticity 

3313 

非破壊試験 

破壊することなくコンクリートの諸性質を調べる試験。 

non-destructive test 

3314 

クリープ 

応力を作用させた状態において,弾性ひずみ及び乾燥収縮ひ
ずみを除いたひずみが時間とともに増大していく現象。 

creep 

3315 

リラクセーショ

ン 

材料に力を加えてある一定のひずみを保った場合に,時間と
ともにその応力が低下していく現象。 

relaxation 

3316 

乾燥収縮 

硬化したコンクリート又はモルタルが乾燥によって収縮す
る現象。 

drying shrinkage 

3317 

自己収縮 

セメントの水和反応の進行によって,コンクリート,モルタ
ル及びペーストの体積が減少し,収縮する現象。 

autogeneous shrinkage 

3318 

温度応力(コンク

リートの) 

コンクリート部材内部の温度分布が不均一な場合及び温度
の上昇・降下に伴って生じる体積変化が外的に拘束された場
合に,コンクリートに発生する応力。 

thermal stress (concrete) 

3319 

リバウンドハン

マ 

重すい(錘)を衝突させ,重すい(錘)の跳ね返り量を測定
することで,コンクリート表面の反発度を読み取る装置(JIS 
A 1155参照)。 

rebound hammer 

3320 

反発度(コンクリ

ート表面の) 

コンクリート表面の硬度を表す指標。間接的に圧縮強度の指
標となる。リバウンドハンマを用いて測定する(JIS A 1155
参照)。 

rebound number (concrete 

surface) 

3401 

耐久性 

気象作用,化学的侵食作用,機械的磨耗作用,その他の劣化
作用に対して長期間耐えられるコンクリートの性能。 

durability 

3402 

中性化 

硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガスの作用を受けて
次第にアルカリ性を失っていく現象。炭酸化と呼ばれること
もある。 

carbonation 

3403 

凍害 

凍結又は凍結融解の作用によって,表面劣化,強度低下,ひ
び割れ,ポップアウトなどの劣化を生じる現象。 

frost damage 

3404 

初期凍害 

凝結硬化の初期に受けるコンクリートの凍害。 

frost damage at early age 

3405 

腐食(鋼材の) 

内部又は外部からの腐食因子によって,鋼材がさび(錆)る
現象(JIS A 6205の附属書1及び附属書2参照)。 

corrosion (steel) 

3406 

塩害 

コンクリート中の塩化物イオンによって鋼材が腐食し,コン
クリートにひび割れ,剝離,剝落などの損傷を生じさせる現
象。 

damage by salt attack,  
damage by chloride attack 

3407 

アルカリ骨材反

応 

アルカリとの反応性をもつ骨材が,セメント,その他のアル
カリ分と長期にわたって反応し,コンクリートに膨張ひび割
れ,ポップアウトを生じさせる現象。 

alkali aggregate reaction 

3408 

水密性 

コンクリート内部への水の浸入又は透過に対する抵抗性。 

water-tightness 

3409 

透水性 

コンクリート内部の圧力差による水の移動のしやすさ。 

water permeability 

3500 

配合, 
調合 

コンクリートをつくるときの各材料の使用割合又は使用量。 mix proportion 

3501 

設計基準強度 

構造計算において基準とするコンクリートの強度。 

design strength 

3502 

配合強度, 
調合強度 

コンクリートの配合(調合)を決める場合に目標とする強度。 strength for proportioning 

3503 

呼び強度 

JIS A 5308に規定するコンクリートの強度の区分。 

nominal strength 

3504 

示方配合, 
計画調合 

所定の品質のコンクリートが得られるような配合(調合)で,
仕様書又は責任技術者によって指示されたもの。コンクリー
トの練上り1 m3の材料使用量で表す。 

specified mix proportion 

background image

11 

A 0203:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3505 

現場配合, 
現場調合 

示方配合(計画調合)のコンクリートが得られるように,現
場における材料の状態及び計量方法に応じて定めた配合。 

mix proportion at job site,  
mix proportion in field 

3506 

単位量 

コンクリート1 m3をつくるときに用いる各材料の使用量。

単位セメント量,単位水量,単位粗骨材量,単位細骨材量,
単位混和材量及び単位混和剤量がある。 

quantity of material per 

unit volume of concrete 

3511 

水セメント比 

フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれ
るセメントペースト中の水とセメントとの質量比。質量百分
率で表されることが多い。 

water-cement ratio 

3512 

セメント水比 

フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれ
るセメントペースト中のセメントと水との質量比。 

cement-water ratio 

3513 

水結合材比 

フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれ
るセメントペースト中の水と結合材との質量比。質量百分率
で表されることが多い。 

water-binder ratio,  
water-cementitious 

material ratio 

3514 

細骨材率 

コンクリート中の全骨材量に対する細骨材量の絶対容積比
を分率で表した値。 

sand-total aggregate ratio 

3515 

単位粗骨材かさ

容積 

コンクリート1 m3をつくるときに用いる粗骨材のかさの容
積。単位粗骨材量をその粗骨材の単位容積質量で除した値。 

bulk volume of coarse 

aggregate per unit 
volume of concrete 

3521 

レイタンス 

コンクリートの打込み後,ブリーディングに伴い,内部の微
細な粒子が浮上し,コンクリート表面に形成するぜい弱な物
質の層。 

laitance 

3522 

エフロレッセン

ス 

硬化したコンクリートの内部からひび割れなどを通じて表
面に析出した白色の物質。 

efflorescence 

3531 

洗い分析(コンク

リートの) 

フレッシュコンクリートをふるいを通して水洗いすること
によって,各材料の構成比を求める操作(JIS A 1112参照)。 

washing analysis (fresh 

concrete) 

3541 

プレクーリング 

コンクリートの練上り温度を低くするため,コンクリートの
構成材料をあらかじめ冷やす操作,又は練混ぜ中若しくは打
込み前にコンクリートを冷やす操作。 

precooling 

3542 

プレウェッティ

ング, 

プレソーキング 

軽量骨材などを使用する際に,骨材をあらかじめ散水又は浸
水させて吸水させる操作。 

prewetting,  
presoaking 

d) 設備及び施工 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4101 

バッチミキサ 

一練り分ずつのコンクリート材料を練り混ぜるミキサ(JIS 
A 8603-1参照)。 

batch mixer 

4102 

連続練りミキサ 

コンクリート用材料の計量,供給及び練混ぜを行う各機械を
一体化して,フレッシュコンクリートを連続して製造し,排
出する装置。 

continuous mixing 

equipment 

4103 

重力式ミキサ 

内側に練混ぜ用羽の付いた混合胴の回転によってコンクリ
ート用材料をすくいあげ,自重で落下させて練り混ぜる方式
のミキサ(JIS A 8603-1参照)。 

gravity type mixer 

4104 

強制練りミキサ 

羽を動力で回転させ,コンクリート材料を強制的に練り混
ぜ,コンクリートを製造する方式のミキサ。水平1軸形,水
平2軸形,パン形などの種類がある(JIS A 8603-1参照)。 

revolving-paddle mixer 

4105 

練混ぜ 

コンクリート材料を均一に混ぜ合わせ,安定した品質になる
ように練る行為。 

mixing 

4106 

練直し 

練混ぜ後,コンクリート又はモルタルが固まり始めない段階
において,材料が分離した場合などに再び練り混ぜる行為。 

remixing 

background image

12 

A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4107 

試し練り 

計画した配合(調合)で所定のコンクリートが得られるかど
うかを調べるために行う練混ぜ。 

trial mixing 

4200 

運搬 

フレッシュコンクリートをレディーミクストコンクリート
工場から工事現場まで運ぶ行為。又は工事現場内の荷卸し地
点から打込み地点までコンクリートポンプなどの装置で移
送する行為。 

transportation,  
conveyance 

4201 

アジテータ 

フレッシュコンクリートを打ち込む前に分離しないように
かき混ぜる機械。 

agitator 

4202 

コンクリートポ

ンプ 

フレッシュコンクリートを機械的に押し出し,輸送管を通し
て連続的に運搬する装置。 

concrete pump 

4203 

バケット 

フレッシュコンクリートを運搬するための,下端部に開閉口
のついたおけ(桶)状の容器。 

bucket 

4204 

ホッパ 

材料又はフレッシュコンクリートを受け入れるための,漏斗
状の装置又は用具。 

hopper 

4205 

コンクリートプ

レーサ 

フレッシュコンクリートを圧縮空気によって送り出し,輸送
管を通して連続的に運搬する装置。 

concrete placer 

4206 

シュート 

フレッシュコンクリートを高所から低所に流し送るための
とい(樋)状又は管状の用具。 

chute 

4301 

打込み/打設 

フレッシュコンクリートを所定の位置に投入し,型枠内に詰
め込む行為。 

placing 

4302 

締固め 

打ち込んだフレッシュコンクリートを振動させたり,たたい
たり,突いたりして空隙を少なくし,密実にする行為。 

compaction,  
consolidation 

4303 

振動機 

フレッシュコンクリートに振動を与えて締め固めるための
機械(内部振動機と外部振動機とがある。)。 

vibrator 

4304 

内部振動機 

フレッシュコンクリート内部に差込み締め固める振動機
(棒)(JIS A 8610参照)。 

internal vibrator 

4305 

外部振動機 

フレッシュコンクリートを締め固めるために建築用装置(例
えば,型枠の壁面)の外側の部分に取り付けるもの(JIS A 
8611参照)。 

external vibrator 

4306 

コールドジョイ

ント 

先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリ
ートとの間が,完全に一体化していない継目。 

cold joint 

4307 

打重ね 

まだ固まらない状態のコンクリート上に新しいコンクリー
トを打ち足す行為。 

placing on consolidated 

fresh concrete 

4308 

タンピング 

床(スラブ)又は舗装用コンクリートに対し,打ち込んでか
ら固まるまでの間に,その表面をたたいて密実にする行為。 

tamping 

4309 

豆板 

硬化したコンクリートの一部に粗骨材だけが集まってでき
た空隙の多い不均質な部分。 

rock pocket,  
honeycomb 

4401 

プレパックドコ

ンクリート 

あらかじめ型枠内に特定の粒度をもつ粗骨材を詰めておき,
その間隙にモルタルを注入してつくるコンクリート。 

preplaced-aggregate 

concrete,  

prepacked concrete 

4402 

吹付けコンクリ

ート 

フレッシュコンクリート又はその材料を,ホースを用いて圧
送し,ホース先端のノズルから所定の場所に,圧縮空気を利
用して吹き付けてつくるコンクリート。 

shotcrete,  
sprayed concrete 

4403 

舗装コンクリー

ト 

通常のコンクリートよりも凍結融解抵抗性,すりへり抵抗
性,繰返し応力による疲労抵抗性を高め,舗装に適した性能
を付与したコンクリート(JIS A 5308参照)。 

concrete for pavement 

4501 

打継ぎ 

硬化した状態にあるコンクリートに接して,新たなコンクリ
ートを打ち込む行為。 

placing concrete in contact 

with hardened concrete 

4502 

打継目 

打継ぎを行った境界部の継目。 

construction joint 

background image

13 

A 0203:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4503 

膨張目地, 
伸縮目地 

構造物の部材又は部位に膨張若しくは収縮が生じても,それ
らによる変形がほかの部材又は部位に拘束されないように
設けられるコンクリートの目地。セメントコンクリート舗装
要綱では,構造による分類で膨張目地,働きによる分類で伸
縮目地と呼称している。 

expansion joint 

4504 

収縮目地 

面積の大きいコンクリートの版・壁などに,収縮による不規
則なひび割れが発生することを防止する目的で,溝切り又は
突合せによってあらかじめ設けられる目地。 

construction joint 

4505 

(ひび割れ)誘発

目地 

乾燥収縮,温度応力,その他の原因によって生じるコンクリ
ート部材のひび割れをあらかじめ定めた位置に生じさせる
目的で,所定の位置に断面欠損を設けてつくる目地。 

groove joint 

4506 

ダミー目地 

収縮目地の一つで,コンクリートの硬化後,カッタで切るな
どしてコンクリート版の上部に溝を造り,ひび割れの発生を
誘導する目地。溝には目地材を注入する。 

dummy joint 

4507 

化粧目地 

表面を意匠的に仕上げた目地。 

tooled joint 

4550 

グラウティング 

グラウトを注入又は充塡する作業。 

grouting 

4561 

パイプクーリン

グ 

マスコンクリートなどの施工において,あらかじめコンクリ
ート中に埋め込んだパイプに冷水又は冷気を流して,コンク
リートを冷やす操作。 

pipe cooling,  
artificial cooling 

4600 

養生 

コンクリートに所要の性能を発揮させるため,打込み直後の
一定期間,適切な温度及び湿度に保つと同時に,有害な作用
から保護する行為又は処置。 

curing 

4601 

標準養生 

温度を20±3 ℃に保った水中,湿砂中又は飽和蒸気中で行
う供試体の養生。 

standard curing 

4602 

水中養生 

コンクリートを水中に浸せきして行う養生。 

underwater curing 

4603 

封かん養生 

コンクリート表面からの水分の出入りがない状態に保って
行う供試体の養生。 

sealed curing 

4604 

湿潤養生 

コンクリート湿潤状態に保つ養生。 

moist curing,  
wet curing 

4605 

膜養生 

打込み後の適切な時間に,コンクリート表面に膜養生剤を散
布して皮膜を形成させ,水分の蒸発を防ぐようにした養生。 

membrane curing 

4606 

促進養生 

コンクリートの硬化又は強度発現を促進させるために行う
養生。 

accelerated curing 

4607 

蒸気養生 

高温度の水蒸気の中で行う促進養生。 

steam curing 

4608 

常圧蒸気養生 

大気圧下で行う蒸気養生。 

atmospheric pressure steam 

curing 

4609 

高温高圧蒸気養

生, 

オートクレーブ

養生 

高温・高圧の蒸気がま(オートクレーブ)の中で,常圧より
高い圧力下で高温の水蒸気を用いて行う蒸気養生。 

autoclave curing,  
high pressure stream curing 

4701 

型枠 

打ち込まれたコンクリートを所定の形状及び寸法に保ち,コ
ンクリートが適切な強度に達するまで支持する仮設物。 

formwork,  
shuttering,  
form,  
mold 

4702 

せき板 

型枠の一部で,コンクリートに直接接する木,金属,プラス
チックなどの板類。 

sheathing,  
lagging,  
sheeting 

4703 

支保工 

(しほこう) 

型枠の一部で,せき板を所定の位置に固定するための仮設構
造物。 

support 

background image

14 

A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

4704 

スペーサ 

鉄筋,PC鋼材,シースなどに所定のかぶりを与えたり,そ
の間隔を正しく保持したりするために用いる部品。 

spacer 

4705 

セパレータ 

せき板を所定の間隔に保つために用いる主として鋼製の部
品。 

separator 

4706 

かぶり(鋼材の), 
かぶり厚さ(鋼材

の) 

鋼材,シースなどの表面とそれらを覆うコンクリートの外側
表面までの最短距離。 

cover (reinforcement) 

4707 

あき(鋼材の) 

互いに隣り合って配置された鋼材の表面の最短距離。 

clearance (reinforcement) 

参考文献 

JIS A 1101 コンクリートのスランプ試験方法 

JIS A 1102 骨材のふるい分け試験方法 

JIS A 1103 骨材の微粒分量試験方法 

JIS A 1104 骨材の単位容積質量及び実積率試験方法 

JIS A 1105 細骨材の有機不純物試験方法 

JIS A 1106 コンクリートの曲げ強度試験方法 

JIS A 1107 コンクリートからのコアの採取方法及び圧縮強度試験方法 

JIS A 1108 コンクリートの圧縮強度試験方法 

JIS A 1109 細骨材の密度及び吸水率試験方法 

JIS A 1110 粗骨材の密度及び吸水率試験方法 

JIS A 1112 フレッシュコンクリートの洗い分析試験方法 

JIS A 1113 コンクリートの割裂引張強度試験方法 

JIS A 1114 コンクリートからの角柱供試体の採取方法及び強度試験方法 

JIS A 1116 フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方

法(質量方法) 

JIS A 1118 フレッシュコンクリートの空気量の容積による試験方法(容積方法) 

JIS A 1121 ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験方法 

JIS A 1122 硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験方法 

JIS A 1123 コンクリートのブリーディング試験方法 

JIS A 1125 骨材の含水率試験方法及び含水率に基づく表面水率の試験方法 

JIS A 1127 共鳴振動によるコンクリートの動弾性係数,動せん断弾性係数及び動ポアソン比試

験方法 

JIS A 1128 フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法−空気室圧力方法 

JIS A 1132 コンクリートの強度試験用供試体の作り方 

JIS A 1136 遠心力締固めコンクリートの圧縮強度試験方法 

JIS A 1137 骨材中に含まれる粘土塊量の試験方法 

JIS A 1144 フレッシュコンクリート中の水の塩化物イオン濃度試験方法 

JIS A 1147 コンクリートの凝結時間試験方法 

JIS A 1149 コンクリートの静弾性係数試験方法 

JIS A 1150 コンクリートのスランプフロー試験方法 

JIS A 1154 硬化コンクリート中に含まれる塩化物イオンの試験方法 

15 

A 0203:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS A 1155 コンクリートの反発度の測定方法 

JIS A 1171 ポリマーセメントモルタルの試験方法 

JIS A 1181 レジンコンクリートの試験方法 

JIS A 1191 コンクリート補強用連続繊維シートの引張試験方法 

JIS A 5002 構造用軽量コンクリート骨材 

JIS A 5005 コンクリート用砕石及び砕砂 

JIS A 5011-1 コンクリート用スラグ骨材−第1部:高炉スラグ骨材 

JIS A 5011-2 コンクリート用スラグ骨材−第2部:フェロニッケルスラグ骨材 

JIS A 5011-3 コンクリート用スラグ骨材−第3部:銅スラグ骨材 

JIS A 5011-4 コンクリート用スラグ骨材−第4部:電気炉酸化スラグ骨材 

JIS A 5021 コンクリート用再生骨材H 

JIS A 5022 再生骨材コンクリートM 

JIS A 5023 再生骨材コンクリートL 

JIS A 5031 一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融ス

ラグ骨材 

JIS A 5308 レディーミクストコンクリート 

JIS A 6201 コンクリート用フライアッシュ 

JIS A 6202 コンクリート用膨張材 

JIS A 6203 セメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化形粉末樹脂 

JIS A 6204 コンクリート用化学混和剤 

JIS A 6205 鉄筋コンクリート用防せい剤 

JIS A 6206 コンクリート用高炉スラグ微粉末 

JIS A 6207 コンクリート用シリカフューム 

JIS A 8603-1 コンクリートミキサ−第1部:用語及び仕様項目 

JIS A 8610 建設用機械及び装置−コンクリート内部振動機 

JIS A 8611 建設用機械及び装置−コンクリート外部振動機 

JIS G 3109 PC鋼棒 

JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼 

JIS G 3117 鉄筋コンクリート用再生棒鋼 

JIS G 3137 細径異形PC鋼棒 

JIS G 3536 PC鋼線及びPC鋼より線 

JIS G 3551 溶接金網及び鉄筋格子 

JIS G 4322 鉄筋コンクリート用ステンレス異形棒鋼 

JIS R 5201 セメントの物理試験方法 

JIS R 5202 セメントの化学分析方法 

JIS R 5203 セメントの水和熱測定方法(溶解熱方法) 

JIS R 5210 ポルトランドセメント 

JIS R 5211 高炉セメント 

JIS R 5212 シリカセメント 

JIS R 5213 フライアッシュセメント 

16 

A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS R 5214 エコセメント 

JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい 

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17 

A 0203:2019  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

技術上重要な改正に関する新旧対照表 

現行規格(JIS A 0203:2019) 

旧規格(JIS A 0203:2014) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

3 用語及
び定義 

1106 レディーミクストコンクリート 
整備されたコンクリート製造設備をもつ工場か
ら,荷卸し地点における品質を指定して購入する
ことができるフレッシュコンクリート(JIS A 5308
参照)。 

3 用語及
び定義 

1106 レディーミクストコンクリート 
整備されたコンクリート製造設備をもつ工場か
ら,荷卸し時点における品質を指定して購入する
ことができるフレッシュコンクリート(JIS A 5308
参照)。 

JIS A 5308での表記に合わせた。 

2343 フェロニッケルスラグ骨材 
炉でフェロニッケルと同時に生成する溶融スラグ
を徐冷し,又は水,空気などによって急冷し粒度
調整した骨材(JIS A 5011-2参照)。細骨材及び粗
骨材がある。 

2343 フェロニッケルスラグ細骨材 
炉でフェロニッケルと同時に生成する溶融スラグ
を徐冷し,又は水,空気などによって急冷し,粒
度調整した細骨材(JIS A 5011-2参照)。 

JIS A 5011-2改正に伴い粗骨材が追
加されたため。 

3105 表面水率(骨材の) 
骨材の表面についている水量の表面乾燥飽水状態
の骨材質量に対する分率(JIS A 1125参照)。 

3105 表面水率(骨材の) 
骨材の表面についている水の割合であって,骨材
に含まれる全ての水から骨材粒の内部の水を差し
引いたものの表面乾燥飽水状態の骨材質量に対す
る分率(JIS A 1125参照)。 

3107の“表面水”の定義に整合さ
せ,記述を簡潔にした。 

3107 含水率(骨材の) 
骨材粒の内部に含まれる水量と骨材の表面につい
ている水量の総和の,絶対乾燥状態の骨材質量に
対する分率(JIS A 1125参照)。 

3107 含水率(骨材の) 
骨材の内部の空隙に含まれる水と表面水の全量と
の,絶対乾燥状態の骨材質量に対する百分率(JIS 
A 1125参照)。 

“表面水”を分かりやすく記述し,
定義の内容を明確にした。 

削除 

3117 軟石量(粗骨材の) 
黄銅棒でひっかき,軟石と判定される骨材粒の量。
骨材の全質量に対する比率で表される(JIS A 1126
参照)。 

JIS A 1126の廃止に伴い軟石量の定
義が不明となるため。 

2

A

 0

2

0

3

2

0

1

9

background image

18 

A 0203:2019  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

現行規格(JIS A 0203:2019) 

旧規格(JIS A 0203:2014) 

改正理由 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 
及び題名 

内容 

3542 プレウェッティング,プレソーキング 
軽量骨材などを使用する際に,骨材をあらかじめ
散水又は浸水させて吸水させる操作。 
・ 対応英語(参考) 

prewetting,  
presoaking 

3542 プレウェッティング 
軽量骨材などを使用する際に,骨材をあらかじめ
散水又は浸水させて吸水させる操作。 
・ 対応英語(参考) 

presoaking, 
prewetting, 
presaturating 

・ 頻繁に使われる用語を追加し

た。 

・ 対応英語(参考)を修正した。 

2

A

 0

2

0

3

2

0

1

9