日本工業規格
JIS
A
0012
-1980
住宅用サニタリーユニットの
モデュール呼び寸法
Modular Co-ordination
−Sizes of Sanitary Unit for Dwellings
1.
適用範囲 この規格は,住宅に使用されるサニタリーユニット(以下,ユニットという。)のモデュー
ル呼び寸法(
1
)
について規定する。
注(
1
)
この規格でモデュール呼び寸法とは,3.2に規定する構成材基準面間の距離をいう。
引用規格:
JIS A 0004
建築のモデュール割りの原則
2.
種類 ユニットの種類は,表 1 のとおりとする(図 1 参照)。
表 1 ユニットの種類
種類
記号
摘要
浴室ユニット B
入浴用の室形ユニット
便所ユニット T
用便用の室形ユニット
洗面所ユニット L
洗面又は洗面・洗たく用の室形ユニット
複合サニタリーユニット BTLC
入浴,用便,洗面の機能を 1 室に複合した室形ユニット
2
A 0012-1980
図 1
3.
寸法
3.1
モデュール呼び寸法 ユニットのモデュール呼び寸法は,表 2 のとおりとする。
表 2
単位 mm
方向
モデュール呼び寸法
長辺
1200
(1250) 1350 1500 (1700) 1800 2100 2400 2700
水平方向
短辺
(800)
900 (1100) 1200 (1250) 1350 1500 (1700) 1800
鉛直方向
高さ
2100
2200 2300 2400
備考 長辺及び短辺の ( ) 内の寸法は,当分の間認める。
3
A 0012-1980
参考 水平方向のモデュール呼び寸法の組合せの推奨例を参考表 1∼4 に示す。
参考表 1 浴室ユニット
単位 mm
長辺
短辺
1200 (1250) 1350 1500 (1700)
1800 2100 2400 2700
(800)
◎
900
◎
◎
◎
(1100)
◎
◎
1200
◎
◎
(1250)
◎
◎
◎
1350
◎
◎
◎
1500
◎
◎
◎
(1700)
◎
◎
◎
1 0
参考表 2 複合サニタリーユニット
単位 mm
長辺
短辺
1200 (1250) 1350 1500 (1700)
1800 2100 2400 2700
( 0
900
1 0
1200
◎
◎
(1250)
◎
◎
1350
◎
◎
◎
1500
◎
1 0
◎
1800
◎
参考表 3 便所ユニット
単位 mm
長辺
短辺
1200 (1250) 1350 1500 (1700)
1800 2100 2400 2700
( 0
900
◎
◎
◎
◎
(1100)
◎
1 0
1 5
1 5
1 0
1 0
1 0
4
A 0012-1980
参考表 4 洗面所ユニット
単位 mm
長辺
短辺
1200 (1250) 1350 1500 (1700)
1800 2100 2400 2700
( 0
900
◎
◎
◎
1 0
1200
◎
◎
(1250)
◎
1350
◎
1 0
1 0
1 0
3.2
構成材基準面と最大外形面(
2
)
ユニットの構成材基準面と最大外形面との関係は,次の各項による。
注(
2
)
最大外形面とは,JIS A 0004(建築のモデュール割りの原則)に規定する構成材の最大寸法を形
成する面をいう。
(1)
構成材基準面は最大外形面の外側に設ける。ただし,ユニットのすえ付け,そう入,他のユニットと
の接合及び部材との接合に当たって,工事上支障のない部分は構成材基準面を超えてもよい。
なお,工事上支障のない部分とは次のようなものをいい,いずれも突出部の寸法が表示されていな
ければならない。
(a)
ユニットのすえ付け又はそう入方向に設けてある突出部分(
図 2 参照)。
(b)
そう入方向以外の方向については,ユニットのすえ付け又はそう入に際し,一時取り外して,すえ
付けた後支障なく原形に復すことができるもの。ただし,可とう性があって,押え込みなどにより,
構成材基準面内に納めることができ,
すえ付けに支障のない部分はこれに含む
(
図 3 及び図 4 参照)。
(c)
出入口側などで,他の構成材と取り合わない面の軽微な突出部(
図 5 参照)。
(d)
戸建住宅用で床下に突出する部品(
図 6 参照)。
(e)
その他,あらかじめ取り決めがされている部品。
図 2 すえ付け・そう入方向にある突出部分(例)
5
A 0012-1980
図 3 取り付け・取り外しの可能な部分(例)
図 4 押さえ込みなどにより基準面内に納めることのできる部分(例)
図 5 出入口面への軽微な突出部(例)
6
A 0012-1980
図 6 戸建住宅用で床下に突出する部分(例)
(2)
構成材基準面と最大外形面との間の距離の推奨値は,次のとおりとする。
水平方向 m
x
= (m
x1
+m
x2
)
=
m
y
= (m
y1
+m
y2
)
= 0∼60mm
鉛直方向 m
z
= (m
z1
+m
z2
)
=
なお,水平方向及び鉛直方向におけるモデュール呼び寸法と最大外形面との関係は,
図 7 による。
図 7
7
A 0012-1980
参考 配管がユニットの外部にある場合は,最大外形面の内側とする(参考図参照)。
参考図
備考 施工取扱説明書に m
x1
,m
x2
,m
y1
,m
y2
,m
z1
及び m
z2
のそれぞれの値をわかりやすく図示す
るものとする。
3.3
公差 製作寸法の公差は,表 2 のとおりとする。
表 2
単位 mm
製作寸法
公差
1600
未満 5
1600
以上 10
8
A 0012-1980
参考 配管・配線・ダクトの接合の中心の位置及び仕上げ床面の高さは,下記を参考とする。
(1)
配管・配線及びダクトの接合部の中心位置は,
参考図による。
参考図
(2)
ユニット脚下端と建物の仕上げ床面との高さの差は,次による。
0mm
,130mm,150mm,180mm,250mm