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A 0002 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS A 0002 : 1966 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正によって,この規格の本体は,ISO 1791 : 1983, Building construction−Modular

coordination-Vocabulary

に一致するものとなった。


日本工業規格

JIS

 A

0002

 : 1999

建築モデュール用語

Glossary of terms used in building module

序文  この規格は,1983 年に第 2 版として発行された ISO 1791, Building construction−Modular coordination

−Vocabulary を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,

この規格で下線の点線を施してある箇所は,原国際規格の中で定義されずに用いられている用語に

ついて,便宜のために日本工業規格として追加した事項である。

1.

適用範囲  この規格は,建築モデュールに関する主な用語について規定する。

この規格は,JIS A 0004“建築のモデュラーコーディネーションの原則”に規定されるモデュラーコー

ディネーションの原則に一致し,建築物の設計と建設,そして,それらの建築物で使用される構成材の設

計と製造のために必要な用語を定義する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 1791 : 1983, Building construction

−Modular coordination−Vocabulary

2.

用語及び定義

番号

用語

定義

対応英語(参考)

ディメンジョナルコ
ーディネーション*

  設計,製造,組立のための,建築構成材及びそれ

らを組み込む建築物のコーディネーティング寸法
に関係するサイズに関する取り決め。

備考  ディメンジョナルコーディネーションの

目的は,次のようなものである。

a

)  切ったり継ぎたしたりせずに,現場で構成材の

組立を可能にすること。

b

) 様々な構成材の交換を可能にすること。

dimensional coordination

モデュラーコーディ
ネーション

  ベーシックモデュール又はマルチモデュールを

用いるディメンジョナルコーディネーション

備考  モデュラーコーディネーションの目的

は,次のようなものである。

a

)  生産される構成材のサイズの種類を少なくする

ため。

b

) 構成材の配置に際して,建築設計者によって多

くの自由度を与えるため。

modular coordination

構成材(

1

)*

  明確な単位として形づくられ,3 方向において定
められたサイズを持つ建築用生産物。

(

1

)  

建築構成材は,設備,造作,造りつけ家
具を含む。

component


2

A 0002 : 1999

番号

用語

定義

対応英語(参考)

モデュラー構成材

  コーディネーティングサイズがモデュールであ
る構成材。

備考  モデュラー構成材は,すべての方向がモ

デュラーサイズである必要はない。例え
ば,外壁の厚さ

modular component

エレメント*

  建築材料及び/又は建築構成材でつくられる,建
築物の機能的な部分。

element

モデュラーエレメン

  コーディネーティングサイズがモデュールであ

るエレメント。

modular element

モデュール

ディメンジョナルコーディネーションにおいて増

分のステップとして用いられるサイズの単位。

module

ベーシックモデュー

  モデュラーコーディネーションにおいて用いる
基本となるもデュールであり,そのサイズは,建築

物及び構成材に対して全般的に適用するために選
ばれる。

備考  ベーシックもデュールの数値は,最大限

の自由度と利便性との理由で 100mm が
選ばれるベーシックモデュールの記号
は,M である。

basic module

マルチモデュール

ベーシックモデュールの整数倍であるモデュール。 multimodule

10 

プランニングモデュ
ール(

2

)

特定の適用のために選ばれるマルチモデュール

(

2

)

プランニングモデュールが構造エレメン
トの配置に用いられる場合,“構造モデ
ュール”と呼ばれることもある。

planning module

11 

モデュラーサイズ

  ベーシックモデュールの整数倍であるサイズ。 modular

size

12 

サブモデュラーイン
クレメント*

  ベーシックモデュールの特定の分数値である,サ

イズの増分。

sub-modular increment

13 

コーディネーティン
グ寸法

  組立に関する構成材の特性に従って,組立におけ

る二つ以上の構成材の相対的な位置を定めるコー
ディネーティングスペースの寸法。

coordinating dimension

13.1 

コーディネーティン
グサイズ*

コーディネーティング寸法のサイズ。 coordinating

size

14 

テクニカルサイズ*

  主に経済的な考え方によって決められるサイズ。

それは,モデュールに一致することもある。

technical size

15 

優先サイズ

  他のものより優先して選ばれるモデュール又は
マルチモデュールのサイズ。

preferred size

16 

基準スペース(

3

)

  公差及びジョイントクリアランスのための適切
な余裕を含んでいる構成材,集成部品,又はエレメ

ントを納めるために,建築物に割り当てられるスペ
ース。このスペースは,基準面によって境界づけら
れる。この基準面はモデュール面である必要はな

い。

(

3

)

コーディネーディングスペースは,基準
スペースを満たすように合わされる。基

準スペースのサイズは,したがってコー
ディネ‐ティングサイズと一致する。

reference space


3

A 0002 : 1999

番号

用語

定義

対応英語(参考)

17 

コーディネーティン
グスペース(

3

)

  公差及びジョイントクリアランスのための余裕
を含んで構成材に当てがわれ,コーディネーティン
グ面で境界づけられるスペース。

(

3

)

コーディネーディングスペースは,基準
スペースを満たすように合わされる。基
準スペースのサイズは,したがってコー

ディネーティングサイズと一致する。

coordinating space

18 

コーディネーティン
グ面

  ある構成材と他の構成材とを調整するための基

準となる面。

coordinating plane

19 

基準系*

構成材,集成部品,又はエレメントのサイズ及び位
置が関係づけられる点,線,面の系。

reference system

20 

モデュラーグリッド    並列して並ぶ線間の距離が,ベーシックモデュー

ル又はマルチモデュールである直交座標の基準系。

このマルチモデュールは,グリッドの二つの方向で
異なってもかまわない。

modular grid

21 

モデュラースペース
グリッド

  並列して並ぶ面間の距離が,ベーシックモデュー

ル又はマルチモデュールである 3 次元直交座標の基
準系。このマルチモデュールは,スペースグリッド
の三つの方向で異なってもかまわない。

modular space grid

22 

モデュラー面

モデュラースペースグリッドにおける面。 modular

plane

23 

モデュラー線

二つのモデュラー面の交差によって作られる線 modular

line

24 

モデュラー床面

  建築物の各階の全体にわたって連続している水
平方向のモデュラー面で,床仕上げ材の上面,未仕

上げの床の上面,構造床の上面のいずれかに一致す
る。

modular floor plane

25 

モデュラー階高

  ある階のモデュラー床面から,その直上階のモデ

ユラー床面間までの垂直寸法。

modular storey height

26 

モデュラー室高

  ある階における,床の仕上げ材上面のモデュラー

面と,仕上げられた天井のモデュラー面との間の,
垂直寸法。

modular room height

27 

モデュラー床天井厚    床の仕上げ材上面のモデュラー面と,仕上げられ

た天井のモデュラー面との間の,モデュールである
床ゾーンの垂直寸法。

modular floor height


4

A 0002 : 1999

番号

用語

定義

対応英語(参考)

28 

ゾーン

  モデュラーの面間のモデュール又はノンモデュー
ルであるスペース。これは,ひとつの構成材及び複
数の構成材のために用意される。そして,このスペ
ースは必ずしもすべてが満たされている必要はな

く,また,空いていてもかまわない。

備考  ノンモデュールとは,モデュールの寸法

に合っていないという意味である。

zone 

備考1.  “*”が付してある用語は,原国際規格では補助的用語として規定されている。

2.

定義で用いられている用語で,

“寸法”

“サイズ”

“公差”及び“ジョイントクリアランス”については,

ISO 1803, Building construction

−Tolerance−Expression of dimensional accuracy−Principles and terminology 及び

ISO 2444, Joint in building

−Vocabulary で次のように規定されている。

寸法(対応英語:dimension)

:特定の方向における大きさ,特定の線に沿っての大

きさ,又は特定の角度における大きさ。

サイズ(対応英語:size)

:決められた単位で量として表した寸法の大きさ。

公差(対応英語:tolerance)

:サイズの上限と下限との差。

ジョイントクリアランス(対応英語:joint clearance)

:隣り合う構成材のジョイント面間の距離。すなわち,

はめあいを考慮したジョイントギャップ幅。

建築モデュール等 JIS 改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

真  鍋  恒  博

東京理科大学工学部

(幹事)

奥  田  宗  幸

東京理科大学理工学部

安  藤  正  雄

千葉大学工学部

居  合  献  弥

建設省住宅局

石  井      守

住宅・都市整備公団建築技術試験所

岩  井  一  幸

東京家政学院大学人文学部工芸文化学科

大  嶋  清  治

工業技術院標準部

大  山      認

トステム株式会社ビル技術統轄部

勝  又  英  明

武蔵工業大学工学部

古  瀬      敏

建設省建築研究所

小  鑓  隆  史

通商産業省生活産業局住宅産業課

杉  山  義  孝

建設省住宅局

俵  谷  莞  三

株式会社梓設計

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

深  尾  精  一

東京都立大学工学部

福  水  健  文

通商産業省生活産業局

百  瀬      深

社団法人プレハブ建築協会

吉  田  公  人

建設大臣官房官庁営繕部